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サラリーマンの生涯年収を最新データで解説!収入アップのために今すぐできることを紹介

サラリーマンの生涯年収を最新データで解説!収入アップのために今すぐできることを紹介
セゾンのくらし大研究 編集部

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サラリーマンは一生の間にどれくらいの金額を稼げるのか、気になる方は多いのではないでしょうか。サラリーマンの生涯年収は、学歴や企業規模などさまざまな要素により異なります。自分の場合はどれくらい稼げるのかをチェックしてみましょう。

生涯年収がそれほど多くない場合、収入アップを目指してみるのもいかがでしょうか。収入アップの方法についても説明しますので、参考にしてください。

この記事を読んでわかること

  • 生涯年収は学歴、性別、企業規模、雇用形態などによって変わる
  • 生涯年収を増やすために、キャリアプランを立て直すことがおすすめ
  • 余裕資金を資産運用に回せば老後資金など将来必要なお金を準備しやすくなる

生涯年収はどうやって決まる?

生涯年収はどうやって決まる?

生涯年収とは、一人の人が一生の間に稼ぐお金の総額です。生涯収入と呼ばれることもあります。サラリーマンの場合、収入は賃金(給与)として受け取るため、生涯賃金という言葉も使われます。

生涯年収は、厳密には一人ひとり異なるものです。学校を卒業してから同じ会社で定年まで継続して働きそのまま引退するという方は、今の時代それほど多くはないでしょう。転職したり、何らかの事情で一時的に職場を離れたり、働き方は多種多様です。同じ職種であっても、生涯年収が同じとは限りません。

とはいえ、学歴等の違いによる比較などを行うために、生涯年収を計算してみることはよくあります。生涯年収のデータを見るときには、必ずしもその通りというわけではなく、あくまで一般的なケースとして考えるとよいでしょう。

生涯年収と手取りは異なる

生涯年収とは、一般には手取りではなく、額面の金額です。給与を受け取るときには、税金や社会保険料が天引きされます。そのため、生涯年収よりも実際の手取りは少なくなるのです。

手取りがどれくらいの割合になるかは年収によって異なります。日本では所得が上がるほど税率が高くなる仕組みになっています。高年収になると天引きされるお金の割合が増え、手取りの割合が低くなります。

生涯年収の計算方法は?

生涯年収の計算方法は?

生涯年収は、学歴、性別、企業規模、雇用形態などの要素によって大きく変わります。自分は一生のうちどれくらいのお金を稼げるのか気になる方も多いでしょう。また、就職や転職にあたって、生涯年収を計算したいと考えることも多いはずです。

インターネット上には、自動で生涯年収を計算できるツールがあります。自動計算ツールでは、年齢や勤続年数、現在の給与や年収、企業規模、昇給のペースなどを入力すれば、生涯年収が算出される仕組みになっています。

なお、生涯年収として算出された金額は、手取りではありません。手取りの割合は年収によって異なりますが、生涯年収の8割くらいと考えるとよいでしょう。たとえば、生涯年収が2億7,000万円の場合、手取りは次のようになります。

2億7,000万円×0.8=2億1,600万円

【最新版】サラリーマンの生涯年収は?さまざまなデータをチェック!

【最新版】サラリーマンの生涯年収は?さまざまなデータをチェック!

生涯年収については、さまざまなデータが公表されています。ここからは、サラリーマンの生涯年収について、公表されているデータから確認してみます。

学歴別の生涯年収

独立行政法人労働政策研究・研修機構の「ユースフル労働統計-労働統計加工指標集-(2022年版)」によると、学校卒業後フルタイムの正社員を続けた場合の 60 歳までの生涯賃金(退職金を含めない)は、学歴別に以下の通りとされています。

 男性女性
中学卒1億9,400万円1億4,610万円
高校卒2億500万円1億4,960万円
高専・短大卒2億960万円1億7,250万円
大学・大学院卒2億6,190万円2億1,240万円

データを見ると、学歴が高いサラリーマンほど生涯年収も高くなっていることがわかります。特に、大卒サラリーマンの男性の生涯年収が高く、中学卒の場合と比べて6,790万円の差があります。

また、生涯年収のデータをみると、男性と女性の差が大きいことにも気が付くでしょう。女性の場合、出産や育児で職場を退くことが多くなります。

子育て後に復帰する場合でも、パートなど非正規雇用を選ぶ方の割合が大きく、生涯年収が少なくなってしまうのです。大学・大学院卒の場合でも、男性と比べて4,950万円少なくなっています。

企業規模別の生涯年収

会社で働く場合にもらえる給与の額は、企業の規模によっても異なります。一般に、大企業の方が給与水準は高く、中小企業では給与水準は低くなります。つまり、企業規模によって生涯年収は大きく変わってきます。

厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、企業規模別の賃金(1ヵ月あたり・短時間労働者も含む)は、次のとおりです。

【1ヵ月あたりの賃金】

 男性女性男女計
大企業38万6,600円27万8,200円34万8,300円
中企業33万1,200円25万7,000円30万3,000円
小企業30万8,100円24万1,300円28万4,500円

上記賃金をもとに、年収(※賃金の12ヵ月分と仮定)及び生涯年収(※就労期間40年間と仮定)を計算すると、次のようになります。

【年収】

 男性女性男女計
大企業463万9,200円333万8,400円417万9,600円
中企業397万4,400円308万4,000円363万6,000円
小企業369万7,200円289万5,600円341万4,000円

【生涯年収】

 男性女性男女計
大企業1億8,556万8,000円1億3,353万6,000円1億6,718万4,000円
中企業1億5,897万6,000円1億2,336万円1億4,544万円
小企業1億4,788万8,000円1億1,582万4,000円1億3,656万円

雇用形態別の生涯年収

「ユースフル労働統計-労働統計加工指標集-(2022年版)」によると、2020年時点の正規・非正規という雇用形態別、学歴別の生涯年収(退職金を含めない)は、次のとおりです。

 正社員 ※1     非正社員 ※2     
 男性女性男性女性
中学卒1億9,400万円1億4,610万円1億2,870万円1億0,860万円
高校卒2億0,500万円1億4,960万円1億2,610万円1億0,400万円
高専・短大卒2億0,960万円1億7,250万円1億2,780万円1億0,920万円
大学・大学院卒2億6,190万円2億1,240万円1億5,990万円1億2,410万円

※1:正社員は学校を卒業しただちに就職し、60歳で退職するまでフルタイムの正社員を続ける場合(同一企業継続就業とは限らない)

※2:非正社員は学校を卒業しただちにフルタイム非正社員として就職し、60歳で退職するまでフルタイム非正社員を続ける場合

正社員と非正社員では生涯年収に大きな差があります。大卒男性の場合には、約1億円の差があることがわかります。

職種・業種ごとで見る、生涯年収

職種・業種ごとで見る、生涯年収

学歴や企業規模にもよりますが、会社員や公務員の生涯年収は2~3億円程度になることも多くなっています。医師など高収入が得られる職種では、生涯年収が4億を超えることも珍しくありません。

生涯年収は、職種や業種によって大きく変わってきます。最新のデータから、職種分類別、業種分類別にサラリーマンの生涯年収をチェックしてみましょう。

職種別の生涯年収ランキング

職種分類別の生涯年収ランキングの上位は、次の表の通りです。

 全体男性女性
専門職2億9,220万円3億1,349万円2億4,486万円
企画/管理系2億7,404万円2億9,055万円2億2,919万円
技術系(IT/通信)2億5,200万円2億5,912万円2億1,418万円
営業系2億4,302万円2億5,330万円1億8,978万円

職種別ランキングトップの専門職とは、コンサルティングファームや専門事務所、監査法人などを指します。男性は平均で3億円を超えており、かなりの金額を稼げることがわかります。

業種別の生涯年収ランキング

続いて、業種分類別の生涯年収ランキングの上位をみてみましょう。

 全体男性女性
総合商社2億8,478万円3億1,233万円1億9,456万円
IT/通信2億5,330万円2億6,854万円2億0,307万円
金融2億5,200万円3億1,030万円1億8,904万円
メーカー2億4,309万円2億5,816万円1億8,553万円

最も生涯年収が高いのは総合商社で、男性は3億を超えています。総合商社は大手企業が多いという理由もあるでしょう。ただし、総合商社で働く女性の生涯年収はそれほど高くなく、男性と1億円以上の差があります。

女性で最も生涯年収が高いのはIT・通信業界です。IT・通信業界では、女性も平均で2億円を超える生涯年収を稼げます。

生涯年収をアップし家計を見直すために今すぐできる3つのこと

生涯年収をアップし家計を見直すために今すぐできる3つのこと

生きていくためには、お金がかかります。生涯年収が多く、家計に余裕があった方が安心です。ここからは、生涯年収をアップし、家計を見直すためにできることを説明します。

キャリアプランを立て直す

生涯年収を増やすために、キャリアアップを目指しましょう。キャリアを身につけ、業種や職種を変えれば今よりも多くのお金を稼ぐことができます。

近年は、「リカレント教育」として社会人の学び直しが推奨されています。会社で働きながらでも勉強してスキルアップしやすい環境になっているので、ぜひキャリアプランを立て直し、生涯年収アップを目指しましょう。

固定費などの支出を見直す

家計を見直せば、より多く貯蓄する余裕が生まれます。家計の見直しで最初に取り掛かりたいのが固定費の削減です。

家賃、通信費、保険料など毎月かかっている固定費を削減できれば、それだけで家計に余裕が生まれます。大きなものから見直してみましょう。

資産運用を始める

収入を増やして支出を抑えることで、余裕資金が生まれます。余裕資金ができたら、資産運用を始めるのがおすすめです。

現在は、資産運用を税金面から支援するNISA、iDeCoといった制度があります。NISAやiDeCoを利用すれば、銘柄選びもしやすく、税制メリットも受けられます。初心者でも投資を始めやすいでしょう。

おわりに

サラリーマンの生涯年収は学歴や企業規模、性別等によって異なります。大卒で正社員として勤務を続けている場合、生涯年収は2億円を超えるのが一般的です。職種や業種によってはさらに多くの生涯年収を稼げることもあります。

生涯年収は転職やキャリアアップにより増やすことも可能です。収入を増やして支出を見直せば、家計に余裕が生まれます。将来のマネープランを立て、ライフプラン実現に必要な資金を用意する方法も考えておきましょう。

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