保険の見直しを検討中で、どこで相談すべきか悩む方も多いでしょう。保険の見直しでは、自分のニーズに合った相談先選びが大切です。
今回の記事ではFP(ファイナンシャルプランナー)、保険ショップ、保険会社など主要な保険相談窓口の特徴やメリット・デメリットを詳しく解説します。この記事を読めば、自分に最適な保険の相談先が見つかり、納得のいく保険の見直しができるようになるでしょう。
(本記事は2024年7月18日時点の情報です)
- 保険の見直しをFPに相談すると保険だけでなく、資産運用、税金、相続など、お金に関する総合的なアドバイスを受けられる
- 最近ではオンライン相談を提供する相談先が多く、忙しい人でも自宅で保険の見直し相談ができる場合がある
- 結婚や子どもの誕生、定年退職など大きなライフイベントのあるときは保険見直しのタイミングとなる
保険の見直し・相談ができる窓口
保険の見直しや相談ができる窓口には、それぞれに異なる特徴があります。主な窓口は、以下の3つです。
- FP(ファイナンシャルプランナー)
- 乗合代理店型の保険ショップ
- 各保険会社
以下にてそれぞれのメリット・デメリットを詳しく解説します。
FP(ファイナンシャルプランナー)
FP(ファイナンシャルプランナー)はお金に関する幅広い知識を持ち、中立的な立場から保険の見直しや相談に乗ってくれる専門家です。FPは保険だけでなく資産運用、税金、相続といったお金に関する総合的なアドバイスが可能です。相談料がかかる場合もありますが、その分、質の高いアドバイスを期待できます。
FPに保険の見直しを相談するメリットとデメリットは、以下のとおりです。
【メリット】
- 中立的な立場から、複数の保険会社の商品を比較・提案してくれる
- 保険以外のお金の悩みも相談できる
【デメリット】
- 相談料が有料の場合がある
- FPによって得意分野や専門性が異なる
FPへの相談では、信頼できる人を見つけることが大切です。相談料の有無や金額、FPの専門性などを事前に確認し、自分に合ったFPを選びましょう。
FPへの相談が向いている方
保険の見直しをFPに相談するのが向いているのは、以下のような方です。
- 保険だけでなくお金全般の相談をしたい方
- 複数の保険商品を比較したい方
- 中立的な立場からアドバイスを受けたい方
- 家計全体の見直しをしたい方
FPはお金の専門家として幅広い知識を持っており、資産運用や相続についても相談できるため、総合的なアドバイスを受けたい方にとって最適な選択肢といえます。
乗合代理店型の保険ショップ
保険ショップには特定の保険会社の商品のみを扱う「専属代理店型」と、複数社の商品を扱う「乗合代理店型」の2種類があります。ここでは、乗合代理店型の保険ショップについて紹介します。
乗合代理店型の保険ショップは複数の保険会社の商品を取り扱っており、幅広い選択肢の中から顧客のニーズに合った保険商品を提案してくれます。相談料は基本的に無料で、専門知識を持った相談員が対応してくれるため、保険に関する質問や疑問を気軽に相談できます。
乗合代理店型の保険ショップに保険の見直しを相談するメリットとデメリットは、以下のとおりです。
【メリット】
- 複数の保険会社の商品を比較できる
- 相談料が無料の場合が多い
- 専門知識を持った相談員が対応してくれる
【デメリット】
- 相談員が毎回変わる可能性がある
- 取り扱っている保険会社が限られている場合がある
保険ショップを利用する際は自分のニーズに合った保険商品を選べるように、複数のショップを比較しましょう。
保険ショップでの相談が向いている方
保険ショップでの見直し相談が向いているのは、以下のような方です。
- 相談したい保障内容が具体的に決まっている方
- 複数の保険商品を比較したい方
- 保険選びにあまり時間や手間をかけたくない方
保険ショップでは幅広い商品から提案を受けられるため、最適な選択をする助けになるでしょう。
各保険会社
保険会社の直販部門の営業担当者に相談する方法は、特定の保険会社の商品に関する詳しい情報を得るのに最適です。営業担当者は自社商品の特徴や利点、適用範囲について詳しく説明してくれるため、理解が深まります。
保険会社の直販部門に保険の見直しを相談するメリットとデメリットは、以下のとおりです。
【メリット】
- 商品の詳細を聞ける
- 保険金の請求に関するサポートなど契約後のフォローが手厚い
- 相談料がかからない
【デメリット】
- 他社商品との比較検討がしにくい
- 営業目的の勧誘を受ける可能性がある
各保険会社の営業担当者は自社商品の強みを熟知しているため、保障内容や特約といった詳細な情報を提供してくれます。ただし、他社商品との比較検討が難しいため、最終的な判断は自分でする必要があります。
保険会社への相談が向いている方
保険会社の営業担当者への見直し相談が向いているのは、以下のような方です。
- 特定の商品について詳しく知りたい方
- 加入したい保険会社が決まっている方
- 既存の契約内容を考慮した提案が欲しい方
特に既契約を活かした見直しがしたい場合、保険会社の営業担当者への相談が有効といえるでしょう。
保険の見直しができる窓口の比較表
ここまでの内容を踏まえ、保険の見直しができるそれぞれの窓口の特徴を以下の表にまとめました。
FP | 保険ショップ | 保険会社 | |
---|---|---|---|
相談可能な内容 | 保険・資産運用など | 保険の見直し・相談 | 保険の見直し・相談 |
取り扱い保険 | 複数保険会社の場合が多い | 複数保険会社の場合が多い | 1社のみ |
アドバイスの中立性 | 中立 | 特定の保険会社を勧める場合もある | 中立ではない |
相談料の有無 | 無料 | 無料 | 有料の場合もあり |
相談場所 | 店舗 | 保険会社、自宅 など | FP事務所、自宅 など |
オンライン相談ができる場合も
最近ではFPや保険ショップ、保険会社の多くが、対面だけでなくオンラインでの相談にも対応しています。オンライン相談は、小さい子どもがいて窓口に行くのが大変な方に特におすすめです。自宅にいながら気軽に相談できるため、子育てで忙しい方でも都合のよい時間に相談できます。また、仕事で平日の日中に時間が取れない方にとっても、オンライン相談は便利な選択肢です。
オンライン相談も選択肢の1つとして考え、自分に合った方法で保険の見直しや相談をしてみましょう。
窓口を選ぶ際のポイント
続いて、自分に合った保険の見直しの相談窓口を選ぶ3つのポイントを解説します。
見直しの目的に合っているか
保険の見直しをする際には、まず自分の目的を明確にしましょう。見直す目的にマッチしていない相談窓口を選んでしまうと、思うような相談ができない可能性があるためです。保険料を安くしたいのか、保障内容を手厚くしたいのか、今の保険が自分に合っているかを確認したいのかなど、目的がはっきりしていると、相談先を決めやすくなります。
たとえば、保険料を安くしたい場合は、複数の保険会社の商品を比較できる乗合代理店型の保険ショップがおすすめです。一方、保障内容を手厚くしたい場合は、自社商品に詳しい保険会社の営業担当者に相談するのがよいでしょう。
目的を明確にしたうえで各窓口の特徴を理解し、最適な相談先を選びましょう。
相談場所や時間帯がマッチしているか
保険の見直しを相談する際には、相談場所や時間帯が自分のライフスタイルに合っているかも重要なポイントです。いくら提案内容が優れていても、相談する時間や場所がなければサービスを受けられないからです。
たとえば、仕事や家庭の事情で平日の日中に時間が取れない方は、夜間や週末に対応している窓口を選ぶとよいでしょう。また、近年ではオンライン相談も増えており、自宅から気軽に相談できるので小さな子どもがいる家庭や移動が難しい方にも便利です。
相談場所や時間帯、相談先の専門性などを考慮し、自分に最適な窓口を見つけましょう。
話しやすい担当者か
保険の見直しを成功させるためには、話しやすい担当者を選びましょう。担当者が合わなければ、なかなか思いを汲み取ってもらえず、納得のいく見直しができないおそれがあるためです。
自分に合った担当者を見つけるには、事前に店舗やサービスを利用した人の口コミや顧客満足度を参考にするといった方法があります。
信頼できる担当者に相談できると保険の見直しがスムーズにでき、満足度も高まるでしょう。
加入している保険を見直すタイミング
ここでは、加入している保険を見直すタイミングについて解説します。
結婚・妊娠・出産
結婚や妊娠、出産は、保険の見直しを考える重要なタイミングです。これらのライフイベントによって家族構成や生活スタイルが大きく変わり、保険の保障内容や金額も見直す必要があるためです。
たとえば、結婚すると配偶者の生活費や将来の子どもの教育費を考慮に入れた保障が必要になります。また、妊娠や出産を迎えると医療費や育児費用が増加するため、出産に伴うリスクや育児に必要な資金をカバーできる保険が求められます。
結婚や妊娠、出産は、将来の安定を確保するために保険を見直す絶好の機会です。このタイミングで適切な保険に加入すると、家族全員の安心を確保できるでしょう。
子どもの独立
子どもが独立するタイミングも、保険の見直しを考える重要な時期です。子どもが独立すると教育費や生活費の負担が軽減されるため、これまでの高額な保障が不要になる可能性があるためです。
保険料の負担を減らせる分、貯蓄や投資に回すこともできます。老後の資金準備や趣味への投資など、新たな資金の使い道を考えるのもおすすめです。
子どもの独立は、家計に余裕ができるタイミングでもあります。この時期に保険の見直しをすると、保険料の削減や老後に向けた資金準備のような家計全体の見直しができる点もメリットです。
定年・退職
定年や退職は、保険の見直しを考える絶好のタイミングです。収入が減少する一方で老後の生活資金や医療費、介護費用といった新たな支出が発生するためです。
退職後は定期収入が年金に変わるため、保険料の負担が大きく感じられることがあるでしょう。そのため、必要な保障内容と保険料のバランスを見直す必要があります。
また、定年・退職は相続対策を考えるタイミングでもあります。遺産分割や遺言、生前贈与など、円滑な相続のために必要な手続きの事前準備が重要です。生命保険を活用した相続対策も有効な選択肢の1つでとなるでしょう。
保険の見直しで確認したいポイント
保険の見直しでは重要ポイントのもれのない確認が必要です。ここでは、見直し相談で確認したいポイントを解説します。
保険料と家計のバランス
保険の見直しで最も重要なポイントの1つが、保険料と家計のバランスです。保険料の支払いが家計に大きな負担を与えると、長期間の継続が困難になります。ライフステージと保険料負担の兼ね合いも考慮すべきです。
たとえば、リタイア準備と大きな保険料の支払いが重なると、家計に大きな負担がかかります。また、子どもの教育費がかかる時期の高額な保険料の支払いも負担となるでしょう。適切な保険料設定は、家計の健全性を保つために不可欠です。
保険の見直し時には、保険料が家計に与える影響を慎重に検討し、無理のない範囲での適切な保障の確保を目指しましょう。
保障内容・期間・金額
保険の見直しでは、保障内容、期間、金額の確認も重要です。保障内容が万が一の備えとして十分でなければ、保険に加入する意味がありません。
まず、万が一の備えとして十分な保障が確保されているか、過剰な保障ではないかを確認しましょう。たとえば、家族の生活費や受けられる遺族年金の金額などを具体的に計算し、それに見合った保障額を設定し、ムダな保障はカットします。
また、ライフステージに合わせて保障期間を見直しましょう。たとえば、世帯主の大きな死亡保障は子どもの独立までにすると、保険料を抑えられます。
現在の生活状況や将来の計画を踏まえ、必要な保障のみを確保して家計の負担を軽減しましょう。
保険金の受取人
保険の見直しの際には、既存の保険契約の受取人を確認しましょう。家族状況の変化に伴い、保険金を受け取る方の見直しも必要です。
たとえば、独身時代に自分の親を受取人にしていた契約があれば、結婚を機に配偶者に変更します。
適切な受取人を設定しておくと、万が一の際に保険金が必要な方に届きます。家族状況が変化したタイミングでは保険金の受取人を再確認し、必要ならば変更しましょう。
保険の見直しや相談は「セゾンのマネナビ」へ
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また、セゾンのマネナビのFPは特定の金融機関に属さないため、約60社の幅広い金融商品の中からニーズに合った最適な提案を受けられます。保険の見直しに限らず、家計相談や相続対策など、お金に関するさまざまな悩みにワンストップで対応してもらえるのも魅力の1つです。
保険の見直しを検討している方は、ぜひこの機会にセゾンのマネナビでFPに相談してみてはいかがでしょうか。きっとお金の悩みの解決へつながるはずです。
おわりに
保険の見直しは、ライフステージの変化に合わせて定期的に行う必要があります。自分のニーズに合った相談先を選ぶにはFP、保険ショップ、保険会社などの特徴を理解し、見直しの目的や相談方法から総合的に判断しましょう。
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