更新日
公開日

病院の付き添いは家族以外でも平気?入院に必要な身元保証を代行するサービスについても紹介

病院の付き添いは家族以外でも平気?入院に必要な身元保証を代行するサービスについても紹介
セゾンのくらし大研究 編集部

執筆者

セゾンのくらし大研究 編集部

豊かなくらしに必要な「お金」「健康」「家族」に関する困りごとや悩みごとを解決するために役立つ情報を、編集部メンバーが選りすぐってお届けします。

病気やケガで入院が必要になったとき、付き添いや身元保証人を家族や親族に頼むのが一般的ですが、事情によっては身内に頼れない場合もあります。そのような時、付き添いや身元保証人を家族以外の人にお願いすることは可能なのでしょうか?また、専門の企業に身元保証を代行してもらうサービスもあると聞きますが、どのようなものなのでしょう。

本記事では、病院の付き添いや入院時の身元保証人について、家族以外の選択肢を探るとともに、身元保証代行サービスの特徴やメリット、選び方のポイントなどを詳しく解説します。

この記事を読んでわかること
  • 病院の付き添いや入院時の身元保証人は、家族以外でも可能である。
  • 身元保証代行サービスを利用すると、身近な方に負担をかけずに済み、付帯サービスも利用できるメリットがある。
  • 身元保証代行サービスを選ぶ際は、目的の明確化、複数社の比較、契約内容の確認、価格帯や信頼性のチェックが重要である。
ひとりのミカタ

病院の付き添いや入院の身元保証人は家族以外でも平気?

病院の付き添いや入院の身元保証人は家族以外でも平気?

病気やケガで病院に通院したり入院したりする際、付き添いや身元保証人を家族や親族に頼むのが一般的ですが、家族に頼れない事情がある人も少なくありません。

では、付き添いや身元保証人は家族以外の人ではダメなのでしょうか。ここでは、病院が家族の付き添いや身元保証を求める理由と、家族以外の人でも付き添いや身元保証人になれるのかについて解説します。

家族の付き添いや身元保証を求める理由とは

病院が家族の付き添いや身元保証を求める理由には、以下のようなものがあります。

【家族の付き添いを病院が求める理由】

  1. 親のフォローができる
    家族は患者の普段の様子や細かな変化を知っているため、医師に伝えやすいです。病状の変化を迅速に把握し、適切な治療が受けられます。
  2. 医師に病状の変化を伝えられる
    日常生活での変化を医師に伝えることで、より正確な診断と治療が可能になります。
  3. 他の家族に正確な情報共有ができる
    家族が同席することで、治療方針や病状を他の家族に正確に伝えることができます。
  4. 治療を家族と協力して行える
    家族が治療やリハビリに積極的に協力することで、患者の回復をサポートできます。

【入院時に身元保証人が必要になる理由】

  1. 何かあった時の緊急連絡先
    入院中に急変した際に迅速に連絡を取るため、保証人が必要です。
  2. 入院・手術費用の肩代わり
    万が一、患者が費用を支払えない場合、保証人が代わりに支払う責任を負います。
  3. 身柄の引き取り
    患者が亡くなった場合など、保証人が身柄を引き取る責任を負います。

これらの理由から、病院は家族や親しい人に保証人を依頼することが一般的ですが、必ずしも家族に限る必要はありません。

付き添いや身元保証人は家族以外でも可能

一方で、診察に家族の付き添い義務はありません。症状によっては1人で受診することが適切な場合もあるでしょう。入院時についても、身元保証人を要求はするものの、いない場合に入院を断るのは医師法で定められた「正当な理由」には当たらないとされています。よって、身元保証人がいないことを理由に入院を拒否されることはないでしょう。

また、身元保証人は配偶者や親族に限らず、信頼できる知人・友人でも構いません。ただし、病院によっては、身元保証人の条件(成年者、一定の収入があるなど)を定めている場合もあるので、事前に確認が必要です。

最近では、身元保証人を代行するサービスを行う企業や団体もあります。身寄りがない、頼れる人がいないという方は、こうした身元保証サービスの利用も選択肢の1つといえるでしょう。サービス内容や費用は企業によって様々なので、利用前によく確認しておくことが大切です。

診察の付き添いや入院の身元保証人を家族以外に頼む方法

診察の付き添いや入院の身元保証人を家族以外に頼む方法

病院への通院や入院が必要になった時、付き添いや身元保証人を家族や親族に頼むことが多いですが、様々な事情から家族に頼れない人もいます。

では、そのような場合はどうすればよいのでしょうか。ここでは、診察の付き添いや入院時の身元保証人を家族以外に依頼する方法をご紹介します。

介護保険を利用してヘルパーに付き添ってもらう

要支援・要介護認定を受けている方は、介護保険を利用して訪問介護サービス(ヘルパー)に通院の付き添いをお願いすることができます。ただし、介護保険内で提供されるサービスは基本的に病院までの移動介助であり、原則として病院内での付き添いはできません。

しかし、ケアマネジャーが付き添いの必要性を認めた場合は、例外的に病院内の付き添いをヘルパーにお願いできることもあります。介護保険の適用範囲や事業所によってサービス内容は異なるので、詳しくは担当のケアマネジャーに相談してみましょう。

自治体などが運営する介助サービスを利用する

自治体やボランティア団体が運営する介助サービスを利用するのも一つの方法です。例えば、シルバー人材センターや社会福祉協議会では、高齢者向けの移送サービスを行っている場合があります。

こうしたサービスが利用できるかどうかは、お住まいの地域によって異なります。まずはケアマネジャーや地域包括支援センターに相談し、利用可能なサービスを探してみるとよいでしょう。

友人や知人にお願いする

身元保証人を友人・知人にお願いすることも可能です。親族以外の保証人を認めている病院は多いため、身近な人で通院に付き添ってくれる人や保証人になってくれる人がいれば、お願いしてみるのもよいでしょう。

ただし、金銭面などのトラブルが生じてせっかくの関係性を悪化させたくない場合は、友人・知人への依頼は避けたほうが賢明です。関係性を見極めたうえで、慎重に判断することが大切です。

身元保証を代行してくれるサービスを利用する

家族はおろか、知人・友人にもお願いできず、病院に相談しても解決しない場合は、法人が提供する身元保証の代行サービスの利用を検討しましょう。

近年、身寄りのない高齢者の増加に伴い、身元保証を代行するサービスを行う企業や団体が増えています。サービスを利用すれば、身近な方に負担をかけることなく、必要な身元保証を得ることができます。

サービス内容は提供会社によって様々で、単に保証人になるだけでなく、病院の付き添いをしてくれるところもあります。費用面などは会社によって異なるため、次の章でさらに詳しく解説していきます。

身元保証代行サービスとは

身元保証代行サービスとは

身元保証サービスとは、本人の身元を保証するサービスのことを指します。例えば、ひとり暮らしの高齢者の方が入院する際、病院から身元保証人を求められるケースがあります。身寄りがなかったり、家族が遠方に住んでいたりして、身元を保証してくれる人がいない場合に、身元保証サービスを利用することができます。

入院時の身元保証以外にも、老人ホーム等の高齢者施設への入居手続きでも、施設側から身元保証人を立てるよう求められることが多くあります。また、賃貸住宅の契約時に保証人が必要とされるケースもあるでしょう。

このように、高齢になると様々な場面で身元保証人の必要性が出てきます。頼れる身内がいない状況では、金銭的にも精神的にも大きな不安を感じてしまうものです。そんな時、身元保証サービスが代わりに身元を引き受けてくれるため、安心して手続きを進めることができるのです。

近年は少子高齢化や核家族化が進み、身寄りのない高齢者が増加傾向にあります。今後ますます身元保証サービスのニーズは高まっていくでしょう。

身元保証代行サービスを利用するメリット

身元保証代行サービスを利用するメリット

身元保証を個人に頼むのではなく、専門の企業や団体に依頼するメリットには一体どのようなものがあるのでしょうか。ここでは、身元保証代行サービスを利用することで得られる主なメリットを見ていきます。

身近の方をまきこまなくてすむ

身元保証を身近な方に依頼した場合、依頼する側は相手への気遣いから心労を感じることがあります。「本当は頼みたくないけど、頼らざるを得ない」という申し訳ない気持ちを抱えながら依頼しなければならないのです。

一方、依頼された側も責任の重さを負担に感じてしまうかもしれません。もし何かトラブルがあった際、責任を問われる立場になるからです。

こうした心情的な負担から、せっかくの人間関係が悪化してしまう危険性もあるでしょう。その点、身元保証代行サービスなら、お金を払ってきちんとサービスを受ける契約なので、遠慮なく利用することができるのです。

身元保証人を探す手間が省ける

個人に身元保証人をお願いしている場合、もしその方に万が一のことがあった時は、改めて別の保証人を探さなければなりません。しかし、身元保証代行サービスを利用すれば、契約が継続する限り新たに保証人を探す必要がなくなるのです。

何かあった時に慌てて保証人探しをする、といった心配が無用になります。特に身寄りのない方にとっては、保証人探しの負担が大幅に軽減できるメリットといえるでしょう。

付帯されている他のサービスが利用できる

身元保証サービスを提供する企業の中には、身元保証だけでなく、それ以外の様々なサービスを付帯して提供しているところもあり、例えば日常生活のサポートとして家事代行や見守りサービスを行っていたり、入院時の付添いや手続き代行を請け負っていたりと、各社それぞれ特色のあるサービスを展開しています。

身元保証だけでなく、これらのサービスをワンストップで依頼できるのは大きな魅力です。ニーズに合ったプランを選べば、身元保証に加えて必要なサポートも受けられ、より安心できる老後生活を送れるでしょう。

身元保証代行サービスの選び方をチェック

身元保証代行サービスの選び方をチェック

身元保証代行サービスを利用したいと思っても、実際にどの会社のサービスを選べばよいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。ここでは、身元保証代行サービスを選ぶ際のポイントを確認していきます。

依頼する目的を明確にする

身元保証サービスは、提供会社によってサービスの内容が異なります。そのため、まずは自分が何のためにサービスを利用したいのか、つまり「本当に利用する必要があるのか」をよく考える必要があります。

例えば、入院時の身元保証人が欲しいのか、日常生活のサポートも必要なのか、亡くなった後の葬儀や納骨まで依頼したいのか。どんな困りごとがあって、どんな解決をしてほしいのかといった目的を明確にしましょう。

目的が定まれば、それに合致したサービスを提供している会社を探しやすくなります。また、必要のないサービスにお金を払ってしまう、ということも避けられるでしょう。

複数の会社で相見積もりをとる

次に、依頼内容に見合う解決法の提案と、それに伴った費用がいくらかかるのかを、複数の提供会社に相見積もりを取ってもらいましょう。

サービス内容や費用は会社によって様々なので、いくつかの会社を比較検討することが大切です。この時、必ず契約書や重要事項説明書などをしっかり確認し、分からないことは質問して納得してから契約するようにしてください。

契約内容の変更や解約の可否を確認する

身元保証サービスの利用は長期間に及ぶことが多いため、契約中に何らかの事情で契約の解除や、受けたいサービスの変更が必要になるかもしれません。そのため、解約や契約変更は可能なのか、その場合違約金などはかかるのかといったことを、事前にしっかり確認しておくことが大切です。

中には解約を認めていなかったり、高額の違約金を求めてきたりする業者もいるので注意しましょう。

支払い可能な価格帯で選ぶ

利用するサービスや契約する提供会社によって費用相場は異なるので、ご自身が支払える価格帯のサービスを選ぶようにしましょう。

一般的に、身元保証サービスの初期費用は数十万円程度が相場とされています。また、月額費用や年会費を支払う形式のところもあります。支払い方法について、一括払いの場合は現在の資産状況を、月々払いの場合は将来的に支払い可能かどうかを考慮し、無理のない選択をするようにしてください。

信頼できる提供会社を選ぶ

身元保証サービスは長期間の利用となるケースが多く、ご自身が病気で意識を失った時や認知症で判断能力を失った時に、代わりに対応してもらうこともあります。

そのため、信頼できる提供会社を選ぶことが何より重要です。「いつ設立されたのか?」「会社状況は大丈夫か?」といった会社の基本情報や、「事業の規模」などをWEBサイトなどで確認しておきましょう。

また、インターネット上の口コミを確認するのも一つの方法です。実際の利用者の声を参考にすることで、サービスの質や提供会社の対応を知ることができるでしょう。

身元保証代行サービスを探すなら「ひとりのミカタ」

身元保証代行サービスを探すなら「ひとりのミカタ」

おひとりさまの高齢者にとって、身元保証のニーズは高まる一方です。そんな中、クレディセゾングループの「くらしのセゾン」では、日常生活から終活までのお悩みを幅広くサポートする「ひとりのミカタ」というサービスを提供しています。

ひとりのミカタ」には、身元保証を中心とした「エルダープラン」というプランがあります。このプランでは、入院時の身元保証人のみならず、病院や施設からの緊急連絡先、24時間365日の電話健康相談など、日常生活の様々な場面で頼りになるサービスを利用できます。

もう1つの「プラチナプラン」は「エルダープラン」のサービス内容に「見守り・駆けつけ」と「エンディングサポート(死後事務手続き)」までカバーしています。

また、ハウスクリーニングや遺品整理など、くらしのお手伝いをしてくれる優待サービスもついているのが特徴です。万が一の時だけでなく、毎日の暮らしの中の困りごとまで、ワンストップで解決できるのは大きなメリットといえるでしょう。

ひとりのミカタ」の強みは、大手企業グループが運営母体となっている点です。くらしのセゾンは、セゾンカードでおなじみのクレディセゾンのグループ企業であり、同グループが持つ信頼と安心感は、身元保証サービスを選ぶ上で重要なポイントになります。

サービス提供会社の信頼性は、前述の通り身元保証代行サービスを利用する上で欠かせない要素です。いざという時に頼りになるパートナーを見つけるためにも、大手企業グループの一員である「ひとりのミカタ」は、選択肢の一つとして検討する価値が十分にあるでしょう。

「エルダープラン」や「プラチナプラン」の詳しいサービス内容や料金などは、「ひとりのミカタ」のWEBサイトで確認することができます。ひとり暮らしの高齢者とそのご家族にとって、安心できる身元保証代行サービスを見つけましょう。

ひとりのミカタの詳細はこちら

ひとりのミカタ

おわりに

身元保証人の問題は、高齢者にとって大きな不安要素です。家族以外の選択肢として、介護保険を利用したヘルパーの付き添いや、自治体のサービス、友人・知人への依頼などがあります。また、身元保証代行サービスを利用することで、身近な方に負担をかけずに、付帯サービスも利用できるメリットがあります。

サービス選びでは、目的の明確化、複数社の比較、契約内容の確認、価格帯や信頼性のチェックが重要です。身元保証の不安を解消し、安心して老後を過ごすために、身元保証代行サービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

※本記事は公開時点の情報に基づき作成されています。記事公開後に制度などが変更される場合がありますので、それぞれホームページなどで最新情報をご確認ください。

よく読まれている記事

みんなに記事をシェアする