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「お風呂に入りたくない!」その心理と、面倒くささに効く処方箋

「お風呂に入りたくない!」その心理と、面倒くささに効く処方箋
セゾンのくらし大研究 編集部

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セゾンのくらし大研究 編集部

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仕事に家事に育児にと、忙しい毎日を送る中で、「お風呂に入るのが面倒…」と感じてしまうことってありませんか?実は、私たちの心には、お風呂を避けたくなる深層心理が隠されているのです。

この記事では、お風呂が面倒に感じる理由や、そんな悩みを解消する方法を詳しく解説します。

今日は入りたくない!お風呂が面倒に感じる5つの理由

今日は入りたくない!お風呂が面倒に感じる5つの理由

「あ~、今日はお風呂入りたくないな…」と感じたことはありませんか?

一体なぜお風呂を避けたくなるのでしょうか。それは、いくつかの理由が組み合わさって、お風呂に対して億劫な気持ちにさせているのかもしれません。お風呂を避けたいと感じてしまう理由は、人それぞれです。今回は、お風呂を避けたいと感じてしまう心理的な理由を5つご紹介します。

体力・気力不足

1日の終わり、仕事や家事で疲れてへとへとになっている時、お風呂に入るための体力や気力が残っていないと感じることがありますよね。体はすでに限界を感じているのに、「お風呂に入らなきゃ」という義務感から、さらに心身が消耗してしまうこともあります。

たとえば、お風呂の準備をするだけでも一苦労。服を脱ぎ、バスタオルを用意し、浴室に向かう。湯船に浸かる前に、メイクを落とし、髪を洗う。これらの動作一つ一つが、疲れた体には大きな負担に感じられてしまいます。体力や気力が不足している状態では、お風呂に入るというシンプルな行為も、大きなストレスに感じられてしまうのです。

時間の制約

「時間が足りない!」そう感じているあなた。限られた時間を有効に使いたいという気持ちは、誰しもが抱くもの。そんな中で、お風呂に入る時間さえ、惜しいと感じる気持ちもよく分かります。

特に、毎日時間に追われている人にとっては、お風呂に入る時間は貴重なものです。「もう少し寝たい」「好きなドラマを見たい」「スマホを触りたい」…誘惑はたくさんあります。そんな誘惑に打ち勝ち、お風呂に向かうのは、簡単なことではありません。

寒さや不快感

冬場など寒い時期は、ぬるめのお湯にゆっくりと浸かりたい気持ちもある一方で、寒い浴室に向かうのが億劫に感じる人もいます。特に、浴室の床が冷たく、足の裏が冷えてしまうと、体全体が冷えてしまい、ますますお風呂に入ることが億劫になるかもしれません。

また、乾燥肌やアトピー性皮膚炎など、皮膚トラブルを抱えている方は、お風呂に入ることで症状が悪化してしまうのではないかと不安に感じ、お風呂を避ける傾向があります。熱いお湯や長湯は、肌のバリア機能を低下させ、乾燥を悪化させる可能性があるためです。

清潔感への意識の違い

人によって、清潔に対する意識は大きく異なります。自分では十分に清潔に保たれていると感じているため、毎日お風呂に入る必要性を感じないという方もいます。特に男性は、女性に比べてお風呂に入る頻度が少ない傾向にあるといわれています。

これには、単に体の汚れを落とすという視点だけでなく、清潔感に対する価値観の違いが影響していると考えられます。たとえば、毎日シャワーを浴びることで十分だと考える方や、汗をかいたり運動した後など、体が汚れた時だけお風呂に入るという方もいます。

心の状態

うつ病などの心の病気を抱えている方は、お風呂に入る気力が湧かないことがあります。心身に疲れを感じているため、何をするにも億劫になり、お風呂に入ることも億劫になってしまうのです。

たとえば、うつ病の場合、意欲の低下や無気力感、疲労感などが特徴的な症状として挙げられます。これらの症状は、日常生活を送る上で大きな支障となり、お風呂に入るというシンプルな行為でさえ、困難に感じてしまうのです。また、不安障害やパニック障害など、特定の状況に対して強い不安を感じる方も、お風呂に入ることに対して抵抗感を持つことがあります。

お風呂に入りたくない気持ちを改善する方法

お風呂に入りたくない気持ちを改善する方法

「お風呂に入りたいのに、なかなか踏み出せない…」そんな悩みをお持ちのあなたへ。お風呂に入りたくない気持ちを改善するためにはどうすれば良いのか、その気持ち毎の解決策を提示します。

自分が当てはまるところをチェックしてみましょう。

工程が多く面倒に感じる場合

お風呂に入る準備が面倒に感じてしまう場合は、少しだけ工夫してみましょう。たとえば、帰宅後すぐに入浴すると決め、面倒くさいと感じる前にスムーズにお風呂へ向かうよう習慣化してしまうのも一つの策。帰宅後、ダラダラ過ごしているうちにお風呂が億劫になってしまうなんてことを防ぐことができます。

そのためにはすぐに入れるよう、工夫も必要。帰宅時間に合わせて浴槽のお湯はり機能を使い、パジャマや着替えをセットしておくのも良い方法です。心理的ハードルを下げるように、朝のうちに準備してしまいましょう。

お風呂が好きではない場合

お風呂が楽しくなければ、自然と足が遠のいてしまいますよね。そんな時は、入浴を義務から楽しみに変えるべく、自分磨きや気分転換の時間と捉えてみるのはいかがでしょうか?

自分が楽しいと思うことを一緒にするのがポイントです。好きな音楽を聴いたり、アロマオイルを焚いたりするのもおすすめです。また、入浴剤を入れたり、半身浴をするなど、バリエーションも豊かにすれば、毎日のバスタイムがもっと楽しくなるはずです。

ひとりで過ごす贅沢な時間を使って、楽しみとなるような選択肢をいくつか探してみてください。

汚れていないと思う場合

「汗をかく夏場はまだしも、別に汚れていないし、いいかな」と思ってしまう気持ちも分かります。しかし、お風呂に入ることは、単に体を洗うだけでなく、心身をリフレッシュする効果も期待できます。また、その後に続く睡眠の質を向上させ、身体の持つパフォーマンスを引き出す大切な儀式でもあります。

清浄作用だけではないお風呂のメリットを意識して、お風呂に入るモチベーションを切り替えてみましょう。

掃除が面倒だと感じる場合

お風呂掃除が面倒で、お風呂に入るのが億劫という場合には、楽な浴槽掃除に変えてみましょう。一般的に浴槽掃除は、専用洗剤をスプレーした後、スポンジ等でこすり洗いし、シャワーで流すという手順の方が多いかと思います。洋服が濡れないよう気にしながらしゃがんだり腰を曲げる必要のある「こすり洗い」は、体にも心理的にも負担が多い作業です。

最近では「こすり洗い」の必要がない洗剤も発売されており、浴槽全体にスプレーした後にシャワーの水力だけで、汚れを流すことができます。

また、カビやしつこい汚れの原因になるのが、壁に残った水滴。水切りワイパーをお風呂場に常備して、お風呂から上がる際に、壁やガラスについた水滴を落とす習慣をつけておけば、原因を撃退することができます。

季節的な要因がある場合

冬は寒い、夏は暑いなど、季節によってお風呂に入るのが億劫に感じることもあります。冬は暖房器具を使ったり、浴槽の蓋を開けて浴室を暖かくしましょう。夏は、冷房をつけた状態でシャワーを浴びるのもおすすめです。

精神的な問題が原因の場合

お風呂に入るのが億劫な原因が、心の状態にある場合は、ひとりで悩まずに、専門家や信頼できるに相談してみましょう。無理のない範囲から始めて、少しずつお風呂に慣れていくことが大切です。お風呂は、心身をリフレッシュするための大切な時間です。 さまざまな工夫をして、快適なバスタイムを取り戻しましょう。

お風呂に入るだけで得られる6つの健康効果

お風呂に入るだけで得られる6つの健康効果

実は、お風呂に入ることは、単に身体を洗うだけでなく、嬉しい健康効果をもたらしてくれることをご存知でしょうか? ここからは、お風呂に入ることで得られる6つの健康効果についてご紹介します。

血行促進

温かいお風呂に浸かることで、血管が拡張し、血液の流れが良くなります。これは、体の深部まで熱が伝わり、筋肉が温まることで血管が緩むためです。血液の流れが良くなると、酸素や栄養素が全身にいきわたり、細胞が活性化されます。

同時に、老廃物や疲労物質がスムーズに排出され、身体のリフレッシュにつながります。冷え性の方や、運動不足で体が重いと感じている方にとっては、特に効果的な方法です。

リラックス効果

お風呂に入ることで、副交感神経が優位になり、リラックス効果が得られます。副交感神経は、心身を休ませ、リラックス状態にする働きを持つ神経です。温かいお湯に包まれることで、自律神経が整い、ストレスが軽減されます。

また、アロマオイルなどを活用すれば、さらにリラックス効果を高めることができます。

筋肉の緊張緩和

入浴は、筋肉が温められるため、血行が促進されます。硬くなった筋肉がほぐれ、関節の動きもスムーズになります。特に、肩こりや腰痛といった慢性的な痛みに悩む方にとって、入浴中に軽くストレッチをすることで、筋肉が効果的にほぐれ、体の柔軟性が向上します。

日常生活の中で凝り固まった筋肉を癒すために、入浴時間を積極的に活用するのがおすすめです。

むくみ解消

お風呂に入ると、温水の水圧が体にかかり、自然に全身がマッサージされる効果が得られます。特に下半身の血液やリンパ液が心臓に戻りやすくなり、むくみが解消されやすくなります。

長時間の立ち仕事やデスクワークで、足が重く感じる方にとって、湯船に浸かる時間はむくみ解消のための有効なリラックスタイムとなります。

ストレス解消

現代人は、仕事や人間関係など、さまざまなストレスを抱えています。一日の終わりに、温かいお湯に身体を沈めることで、全身がリラックスし、精神的な疲れやストレスが軽減されます。さらに、入浴時にアロマオイルや入浴剤を使えば、香りの効果で一層のリラックスが期待できます。

ラベンダーやカモミールといったリラックス効果の高い香りを取り入れることで、気分を落ち着かせ、ストレスの軽減が一層促進されるでしょう。日常のストレスケアに、入浴の時間をしっかりと確保することが大切です。

無理して毎日入らなくてもOK

お風呂に入るのがどうしても億劫に感じてしまう時は、無理に毎日入る必要はありません。 シャワーだけでも良いですし、短い時間でも構いません。大切なのは、無理なく続けられること。湯船に浸かるのが難しい場合は、足湯や半身浴を試してみるのもおすすめです。大切なのは、自分にとって心地良いバスタイムを作ることです。少しずつでも、お風呂を楽しむ習慣を身につけていきましょう。

まとめ:入浴時間をリラックスできる時間に

まとめ:入浴時間をリラックスできる時間に

毎日忙しいあなたは、お風呂に入るのが億劫になってしまうこともあるかもしれません。でも、お風呂はただ身体を洗うだけの場所ではありません。忙しい毎日を送っているからこそ、お風呂でゆっくりと自分と向き合う時間を持ちましょう。

好きな音楽を聴いたり、アロマの香りを焚いたり、読書をしたり、さまざまな方法でリラックスできる空間を作り出すことができます。これから肌寒くなり、温かいお風呂が恋しくなる季節です。ぜひ、あなたにとって心地よいバスタイムを過ごしてください。

※本記事は公開時点の情報に基づき作成されています。記事公開後に制度などが変更される場合がありますので、それぞれホームページなどで最新情報をご確認ください。

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