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法人・個人事業主が即日融資を受けられるビジネスローンはある?審査基準や利用時の注意点を解説

セゾンのくらし大研究 編集部

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法人や個人事業主の資金調達手段として、注目を集めている「ビジネスローン」ですが、融資スピードは事業者によって大きく異なります。最短即日融資を公表しているビジネスローンもあり、適切に準備すれば融資を受けられます。

今回の記事では、即日融資が可能なビジネスローンの特徴や即日融資を受ける際のコツを解説します。ここでは、ビジネスローンをはじめ、スピーディーに融資を受けられる資金調達手段も紹介していきます。資金繰りに悩んでいる事業者の方はぜひ参考にしてください。

不動産担保ローン
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ビジネスローンで即日融資は受けられる?

ビジネスローンで即日融資は受けられる?

ビジネスローンで即日融資を受けることは可能です。

ビジネスローンには銀行が提供する商品と、信販会社や消費者金融などのノンバンクが提供する商品があります。銀行系のビジネスローンは、一般的に融資に時間がかかる傾向にあります。

一方でノンバンクのビジネスローンは、銀行よりも金利が高く限度額は低くなる傾向があるものの、スピーディーに審査が行われるのが特徴です。

なお、「即日融資」と「即日審査」は意味が異なるので混同しないように注意してください。即日融資であれば申し込んだ当日中に借入ができます。しかし、即日審査の場合は当日中に審査は完了するものの、その日のうちに借入ができるとは限りません。

即日融資のビジネスローンを利用するメリット

即日融資のビジネスローンを利用するメリット

即日融資のビジネスローンは、資金調達を急いでいる場合に役立ちます。さらに、手続きが簡単でスムーズに申し込める点など、事業者にとってのメリットが大きい商品といえるでしょう。ここでは、即日融資のビジネスローンを利用する主なメリットを紹介します。

  • 早急に資金調達ができる
  • 基本的に担保や保証人不要で申し込める
  • 総量規制の対象外になる

ひとつずつ解説します。

早急に資金調達ができる

即日融資の大きな魅力は、申し込んだその日に資金を受け取れることです。銀行や公的機関の融資は審査に1〜2ヵ月かかることがありますが、即日融資なら最短でその日のうちに現金を手にできます

以下のように、さまざまなシーンで利用可能です。

  • 銀行融資を受けるまでのつなぎ資金の確保
  • 支払い期日が近い取引先への入金
  • 事業拡大のための仕入れや広告宣伝費の支払い
  • 納付期限を過ぎた税金の支払い

ただし、審査の際は企業としての活動実績が重視されるため、開業資金としては利用できないケースも少なくありません。また、法人のみを融資対象としている場合もあるので、利用前に申し込み条件をよく確認しておきましょう。

基本的に担保や保証人不要で申し込める

即日融資のビジネスローンは無担保・無保証人で申し込めるため、担保や保証人を用意できない方でも気軽に申し込み可能です。万一支払いが滞っても、担保物件が差し押さえられたり、保証人に迷惑がかかる心配がありません。

ただし、法人代表者が連帯保証人になることを条件になるケースや、不動産や売掛債権などの担保を求められるケースもあります。

総量規制の対象外になる

ビジネスローンは総量規制の対象外であるため、年収に左右されることなく事業に必要な資金を資金を借りられます。総量規制とは、貸金業者に対して年収の3分の1を超える金額の貸付を制限する法律です。

参照元:お借入れは年収の3分の1まで(総量規制について)|日本貸金業協会

一部のカードローンやキャッシングなど、総量規制の対象となる借入方法の場合、年収に応じて借入上限額が決められます。

ただし、ビジネスローンを利用する方が個人事業主である場合、総量規制の「例外貸付け」が適用される点には注意しましょう。例外貸付けとは、総量規制に関わらず借入れはできるものの、借入額が借入残高に算入されるルールのことです。借入残高が総量規制の基準を超過した場合は、自動車ローンや住宅ローンなどの「除外貸付け」や例外貸付けを除いて借入れができなくなります。

例えば、年収600万円の個人事業主が300万円のビジネスローンを借りた場合、年収の3分の1は超えていますが例外貸付けとして、融資を受けることは可能です。しかし、借入額が年収の3分の1にあたる200万円を超えているため、生活費の補填を目的として消費者金融、ノンバンクのカードローンは利用できなくなります。

参照元:総量規制が適用されない場合について|日本貸金業協会

即日融資が可能なビジネスローンの注意点

即日融資が可能なビジネスローンの注意点

即日融資のビジネスローンはスピーディに資金調達ができる反面、銀行融資や公的融資とは異なるリスクや注意点があります。

  • 銀行融資・公的融資と比べて金利は高め
  • 銀行融資・公的融資と比べて融資限度額が低い

理解したうえで、ビジネスローンに申し込むことが大切です。

銀行融資・公的融資と比べて金利は高め

即日融資のビジネスローンは審査スピードを重視しているため、申し込みの間口も比較的広い傾向にあります。しかし、貸し倒れのリスクを考慮して、金利が高めに設定されていることも少なくありません。

以下は、銀行融資や公的融資と即日融資のビジネスローンの金利を比較した表です。

融資の種類金利の目安(年率)
銀行プロパー融資1.0〜3.0%
日本政策金融公庫2.0〜3.0%
銀行ビジネスローン1.0〜15.0%
ノンバンクビジネスローン
※即日融資のビジネスローン
5.0〜18.0%

利息制限法では、以下のように上限金利が決まっています。

元本の金額上限金利(年率)
10万円未満20.0%
10万円以上〜100万円未満18.0%
100万円以上15.0%

参照元:e-Gov「利息制限法

ビジネスローンの場合、利息制限法で定められている上限近くの金利が適用されるケースも多くあります。長期間の借入をする場合は利息負担が重くなりやすいので、基本的には短期的な資金調達方法として検討し、計画的に借り入れましょう。

銀行融資・公的融資と比べて融資限度額が低い

即日融資のビジネスローンは、融資限度額が銀行や公的融資に比べて低くなる傾向があります。

融資の種類融資限度額の目安
銀行プロパー融資数億円以上も可能
日本政策金融公庫5,000万円前後
銀行ビジネスローン300〜1,000万円
ノンバンクビジネスローン
※即日融資のビジネスローン
1〜500万円

一般的な銀行融資や公的融資では、ビジネスローンよりも厳しく審査が行われる代わりに、高額の融資にも対応しています。

なお、ビジネスローンの融資限度額は審査次第で融資額が決まるので、融資限度額いっぱいまで借りられるとは限りません。希望額に満たない融資額しか受けられないケースもあるため、事前に他の資金調達手段との併用も検討しておくとよいでしょう。

ビジネスローンで即日融資を受けるためのコツ

ビジネスローンで即日融資を受けるためのコツ

ビジネスローンで即日融資を受けるためには、事前準備や手続きのタイミングが重要です。ここでは、即日融資を受けるために押さえておきたいポイントを4つ紹介します。

  • 必要書類をあらかじめ準備しておく
  • 平日の午前中に申し込みを完了させる
  • 入力内容に不備がないか確認してから申し込む

即日融資を受けるために、ぜひ参考にしてみてください。

必要書類をあらかじめ準備しておく

ビジネスローンの即日融資を受けるためには、提出書類を事前に準備しておくことが重要です。必要書類に不足や不備があると手続きがストップしてしまい、即日融資が難しくなる可能性があります。

一般的に、即日融資のビジネスローンで提出が必要な書類は次のとおりです。

  • 代表者の本人確認書類
  • 代表者の印鑑証明書
  • 決算書
  • 履歴事項全部証明書
  • 事業計画書
  • 納税証明書

必要書類の種類や形式は会社によって異なるので、ホームページなどで確認しておきましょう。取得までに時間がかかる書類もあるので、早めに準備しておくことをおすすめします。

平日の午前中に申し込みを完了させる

即日融資のビジネスローンであっても、審査をした後に入金されるという流れは変わりません。即日融資を受けるためには、早めの申込が重要です。

審査時間は各社異なりますが、平日の午前中に審査を終えておけば、当日中に融資を受けやすくなるでしょう。逆に、夕方以降や土日祝日に申し込みを行うと審査が翌営業日に回される可能性があるため、即日融資が難しくなる場合もあります。

入力内容に不備がないか確認してから申し込む

申込時に入力した内容に不備があると、手続きが遅れて即日融資を受けにくくなります。Webフォームの入力漏れがある場合や、提出書類が要件を満たしていない場合は、再提出を求められることも少なくありません。

また、入力内容と提出書類の情報が一致していないと虚偽の申告とみなされ、審査に落ちてしまう可能性もあります。

審査をスムーズに通過するためにも、提出前には必ず内容を確認することが重要です。

即日融資のビジネスローンは必ず借りられる?審査落ちの原因とは

即日融資のビジネスローンは必ず借りられる?審査落ちの原因とは

即日融資のビジネスローンは「審査のハードルが低い」と言われることもあります。しかし、実際には審査落ちするケースも少なくありません。審査落ちする理由は公表されないものの、実際に多いのは以下の3つです。

  • 代表者の信用情報に傷がある
  • 開業してから間もない
  • 税金や社会保険料を滞納している

ひとつずつ解説します。

代表者の信用情報に傷がある

ビジネスローンでは企業の信用力だけでなく、代表者の個人信用情報も審査対象になります。そのため、代表者の信用情報に問題がある場合、審査が通らない可能性があります。

信用情報とは、個人のクレジットカードやローンなどの申込状況や利用状況に関する記録のことです。とくに延滞や他社での複数の借り入れ、または同時に複数の融資に申し込んでいる場合、審査に不利に働くことがあります。

信用情報に不安がある場合は、まずCICやJICCなどの信用情報機関で開示請求をしましょう。信用情報に問題がないか、確認ができます。開示請求の結果を見て問題があった場合は、解消してから申し込むことが大切です。

とくに、個人再生や自己破産などの債務整理を行った方は5〜7年程度は記録が残るため、この期間を経てからの申し込みが望ましいでしょう。

開業してから間もない

ビジネスローンは、開業して間もない企業に対しては審査が厳しくなる傾向があります。というのも、事業の実績がない段階では、返済能力を証明することが難しいためです。そもそも審査に必要な書類(決算書など)が用意できず、申し込み自体ができない可能性もあります。

開業してすぐにビジネスローンを利用したい場合は、返済能力があることを具体的に示すことが大切です。返済計画書や事業計画書を準備するほか、担保や保証人を用意することで審査を有利に進められる場合もあるでしょう。

税金や社会保険料を滞納している

納税証明書の提出を求められるビジネスローンの場合、税金や社会保険料などを滞納していることが判明すると、審査落ちする可能性があります。滞納があると資金繰りが厳しく、貸し倒れを懸念するためです。

納税証明書の提出が必要ないビジネスローンでも、税金の滞納は決算報告書に記載されていますので、納税証明書の提出を求められなくても、多額の未納税金があると審査に通るのは難しい場合があります。

ビジネスローン以外で法人・個人事業主が緊急時に資金調達できる方法は?

ビジネスローン以外で法人・個人事業主が緊急時に資金調達できる方法は?

ビジネスローンの審査が通らなかった場合や、借入条件が合わず申し込みできなかったときに検討すべき資金調達方法を紹介します。

  • ファクタリング
  • クレジットカード払い
  • カードローン
  • 手形割引

自身の状況によってはビジネスローン以外の方法が適切な場合もあるため、比較したうえで選ぶとよいでしょう。

ファクタリング

ファクタリングとは、企業が持つ売掛金をファクタリング会社に売却し、本来の支払い期日より前に現金を得る方法です。一般的には、即日〜1週間程度で入金されます。

ファクタリングのメリット・デメリットは、以下のとおりです。

メリットデメリット
・売掛金があれば業績に関係なく利用できる
・借入ではないので金融機関からの信用に影響しにくい
・手数料が高い
・売掛先の業績や信用力次第で調達できる金額が少なくなることもある

クレジットカード払い

クレジットカード払いとは、取引先や仕入れ先に対しクレジットカードで支払い、支払いを先延ばしにする方法です。手元にクレジットカードがあれば、基本的には即日資金繰りを改善できます。

クレジットカード払いのメリット・デメリットは、以下のとおりです。

メリットデメリット
・クレジットカードがあれば、企業の業績に関係なく利用できる
・ファクタリングよりも、手数料がかからない
・資金繰り改善にはつながるものの、実際に現金が手に入るわけではない
・クレジットカードの利用枠内でしか資金を調達できない

カードローン

カードローンとは、銀行やノンバンクが取り扱う個人向け融資サービスです。ノンバンクのカードローンでは、最短即日に融資を受けられるケースが多くなっています。

カードローンのメリット・デメリットは、以下のとおりです。

メリットデメリット
・個人の信用力さえあれば、業績に関係なく借りられらる
・無担保・無保証人で利用できる
・ビジネスローンよりも利用枠は少なくなりやすい
・事業資金として利用できない商品もある

手形割引

手形割引とは、取引先から受け取った手形を銀行などに持ち込み、期日前に現金化する方法です。最短で即日現金化できる事業者もあります。

手形割引のメリット・デメリットは、以下のとおりです。

メリットデメリット
・無担保・無保証人で利用できる
・振出人の信用力が高ければ審査に通過しやすい
・不渡りが出た場合は銀行から手形を買い戻さなくてはならない
・手数料がかかるので、額面を100%現金化できるわけではない

即日融資のビジネスローンに関するQ&A

即日融資のビジネスローンに関するQ&A

即日融資のビジネスローンに関してよくある質問をまとめました。疑問点がある場合は、ここで解消しておきましょう。

即日融資を受けるための条件は?

下記の条件を満たしていれば、即日融資を受けられる可能性は高くなるでしょう。

  • 平日の午前中に申込をしている
  • 記入した情報に虚偽がない
  • 必要書類に不備がない

ただし、これらの条件をクリアしても即日融資が確約されるわけではありません。審査の状況や事業者の対応スピードによっては、融資が翌営業日に持ち越されることもあります。

即日融資のビジネスローンなら信用情報機関に事故情報が登録されていてもOK?

審査次第ではあるものの、基本的に即日融資のビジネスローンを利用するのは厳しいと言えます。法人・個人事業主を問わず、ビジネスローンを利用する際は審査の過程で代表者個人の信用情報もチェックされることが一般的だからです。

延滞などの事故情報が登録されている場合は、まずその原因を解消してからビジネスローンに申し込みましょう。

即日融資のビジネスローンは赤字の法人でも借りられる?

銀行融資とは異なり、ビジネスローンは赤字決算の法人でも融資を受けられる可能性があります。ただし、赤字企業でも融資が通るかどうかは返済能力の有無にかかっています。金融機関は返済のリスクを慎重に評価いたします。

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ノンバンクのビジネスローンは、即日融資サービスを提供している企業もあります。迅速に資金を調達できるだけではなく、担保・保証人不要でお申し込みいただけます。

一方で、銀行融資と比較すると金利が高い傾向にあり、融資限度額が低くなりやすい点はデメリットと言えるでしょう。また、代表者の信用情報に問題がある場合や開業して間もない場合には、審査に通らないことも少なくありません。

一般的なビジネスローンの審査が通らなかったり、ご希望の融資額を満たない場合、不動産担保ローンも検討してみることもひとつです。

セゾンファンデックス 事業者向け不動産担保ローン」なら、仮審査は最短即日、本審査は必要書類の提出から最短3営業日で完了するので、急な運転資金にも対応可能です。事業計画書をもとに、返済能力・返済計画を重視して審査を行うので、納税資金を滞納している、赤字決算など他社では融資が難しい場合も融資を受けられる可能性があります。

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※本記事は公開時点の情報に基づき作成されています。記事公開後に制度などが変更される場合がありますので、それぞれホームページなどで最新情報をご確認ください。

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