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服の捨て時はいつ?アイテムごとの目安や断捨離のコツを解説

服の捨て時はいつ?アイテムごとの目安や断捨離のコツを解説
セゾンのくらし大研究 編集部

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セゾンのくらし大研究 編集部

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クローゼットが服でいっぱいなのに、なぜか着るものがない――そんな状態に心当たりがある方は、服の捨て時を見直す必要があるかもしれません。劣化した服や何年も着ていない服をそのままにしておくと、収納スペースの無駄遣いになるだけでなく、日々の身だしなみにも影響します。

この記事では、服を手放すタイミングの見極め方を具体的に解説し、トップスやボトムスなどアイテムごとの目安も紹介します。また、スムーズに整理するための実践的な方法にも触れ、服との適切な付き合い方を整理します。無理なくクローゼットを整えるための判断材料として、ご活用ください。

この記事を読んでわかること
  • 服の捨て時には、服の劣化、似合わないと感じる時、1〜2年着ていない時、新しい服を購入した時、大掃除や衣替えの時などがある
  • アイテム別(トップス、アウター、ボトムス、ニット、下着や靴下類)に捨て時の目安が異なる
  • 5年前の服を着てはいけない理由には、運気が下がる、服が劣化する、年相応でなくなる、トレンドが変化するといった点がある
  • 服の断捨離をスムーズに行うコツは、持っている服をすべて出す、仕分ける、収納するという3ステップで進める
遺品整理・生前整理

こんな服には要注意!服の捨て時とは?

こんな服には要注意!服の捨て時とは?

クローゼットやタンスの中には、「もったいない」「いつか着るかも」という理由で長年眠っている服がありませんか?実は、そのような服たちは貴重な収納スペースを圧迫し、整理整頓の妨げになっているかもしれません。

服の寿命は平均で約5年と言われていますが、具体的にいつが「捨て時」なのか悩む方も多いでしょう。

ここでは、服を手放すべき次の5つのタイミングについてご紹介します。

  • 服が劣化した時
  • 似合わないと感じた時
  • 1~2年着ていない時
  • 新しい服を購入した時
  • 大掃除や衣替えの時

これらのポイントを意識して服を見直すことで、クローゼットも気持ちもすっきりとした状態を保つことができるでしょう。

服が劣化した時

長い間着用していると、服には自然と劣化が生じます。ほつれや色褪せ、黄ばみ、破れなどが目立ってきた服は、もうその寿命を迎えたサインです。高価なブランド品だとしても、明らかな劣化が見られる場合は思い切って手放しましょう。

服の劣化は見た目だけでなく、着心地も悪くなり、着る機会が減ってしまいます。また、古くなった服を着ることで周囲にだらしない印象を与えてしまうこともあるため、服の状態をしっかりと見極めることが大切です。

似合わないと感じた時

若い頃に気に入って購入した服も、年齢とともに似合わなくなってしまうことがあります。また、体型の変化によってサイズが合わなくなったり、デザインが流行遅れになったりすることも。

「年相応」のスタイルを意識することも大切です。5年前には似合っていた服も、現在の自分の雰囲気とちぐはぐに感じる場合は、思い切って手放すべきでしょう。自分が着て心地よく、自信を持てる服だけを残すことで、毎日の服選びがより楽しくなります。

1~2年着ていない時

クローゼットの中に「いつか着るかも」と思いながらも、実際には1~2年以上着ていない服はありませんか?このような服は、今後も着る可能性が低いと考えられます。

ワンシーズンを通して一度も着なかった服は、翌シーズンでも同様に出番がない可能性が高いのです。「着ていないけれど気に入っている」という服でも、長期間着用していない場合は、思い切って手放すことを検討してみましょう。それによってクローゼット内のスペースに余裕が生まれ、本当に着る服を見つけやすくなります。

新しい服を購入した時

新しい服を購入するたびに収納スペースは狭くなっていきます。「1着買ったら1着捨てる」というルールを設けることで、クローゼットが溢れることを防ぎ、整理整頓が容易になります。

特に似たようなデザインや用途の服を購入した場合は、古いものや着用頻度の低いものを処分するのがおすすめです。ミニマリストの間でも実践されているこの方法は、服の量をコントロールする効果的な手段となります。新たに迎え入れる服のためのスペースを作ることを意識しましょう。

大掃除や衣替えの時

季節の変わり目に行う衣替えや年末の大掃除は、服を整理する絶好の機会です。この時期に全ての服をいったん取り出し、一つひとつ見直すことで、着る服と着ない服の選別がしやすくなります。

特に衣替えの際には、前シーズンで着なかった服を特定しやすく、また新シーズンに向けて収納スペースを確保する必要もあるため、不要な服を手放すのに適したタイミングです。収納スペースの整理整頓と所有している服の把握を同時に行うことで、効率よく断捨離を進めることができます。

服の捨て時をアイテム別にチェック!

服の捨て時をアイテム別にチェック!

服にはアイテムごとに寿命があり、デザインや素材、使用頻度によっても捨て時は変わってきます。「まだ着られる」と思っていても、知らず知らずのうちに寿命を迎えている服もあるでしょう。

自分の持っている服がどのくらいの期間使えるのか、アイテム別にチェックしてみましょう。適切なタイミングで服を買い替えることで、いつでも清潔感のあるおしゃれを楽しむことができます。

トップス

カットソーやシャツなど、頻繁に着用するトップスの平均寿命は約2年です。特に白いトップスは、首元や袖口といった肌に直接触れる部分が黄ばみやすく、一度染みついた汚れが洗濯でも落ちなくなったら買い替え時です。

Tシャツなどの色物は洗濯を繰り返すことで色あせが目立ち、2年程度で端の部分が白く色落ちしてきます。黒色のTシャツは特に色あせしやすい傾向があります。また、生地全体がよれてきたり、伸びてしまったりした時も捨て時のサイン。タグに印刷されている文字が薄くなってきたら、買い替えの目安になります。

アウター

コートやジャケットなどのアウターは、素材や縫製がしっかりしているため比較的長持ちします。適切なお手入れを行えば、3年以上使用することも可能です。また、年間を通して着用する機会が少なく、室内では脱いでいることが多いため、他のアイテムと比べると寿命が長い傾向にあります。

しかし、襟や袖口に擦れや汚れが目立ったり、肘や背中の部分に横ジワが取れなくなったりした場合は、捨て時を検討しましょう。特にテーラード型のジャケットやスーツは、アームホールや襟の形に流行が表れやすく、数年で時代遅れに見えることがあるため注意が必要です。

ボトムス

パンツやスカートなどのボトムスの平均寿命は2~3年程度です。ボトムスはトレンドの影響を受けやすく、数年でポケットの位置や裾の長さ、シルエットなどが変化しやすいアイテムです。そのため、状態が良くても流行遅れになりやすい点に注意が必要です。

スカートは特に、座った時にできたシワが取れなくなってきたら寿命のサインといえるでしょう。一方でデニムパンツは、お手入れ方法や着用頻度によって異なりますが、比較的寿命が長めです。膝の部分が伸びてきたり、シルエットが崩れてきたりした時が買い替えのタイミングになります。

ニット

ニットの平均寿命は2年以内と言われており、他のアイテムと比べて短めです。腕や脇など擦れやすい部分に毛玉ができやすく、どんなに注意していても完全に防ぐことは難しいものです。特に腕や脇腹辺りの擦れによって毛玉やほつれが発生しやすくなります。

プチプラブランドのニットは生地がやせやすい傾向があり、1年以内に寿命を迎えることもあるでしょう。高品質なニットでも適切なケアを行わないと早く傷んでしまうため、正しい洗濯方法と保管で大切に扱うことが長持ちさせるコツです。

下着や靴下類

直接肌に触れるブラジャーやショーツなどの下着類は、衛生面から考えても約1年を目安に見直すとよいでしょう。ブラジャーは1年程度で消費期限を迎え、サイズに変化がないか、ワイヤーの曲がりや背中側のゴムの緩みなどをチェックする必要があります。

ショーツも同様に約3ヶ月(70~90回程度の着用)が買い替えの目安です。腰や足周りのゴムが伸びてきたり、生地が薄くなってきたりしたときは交換のタイミングです。また、ストッキングは毛玉ができると取れないうえに伝線の原因になるので注意が必要です。靴下も指先とかかとが薄くなったり、穴が開いたりしたら捨て時といえるでしょう。

5年前の服を着てはいけない理由

5年前の服を着てはいけない理由

先述した通り、洋服の平均寿命は約5年とされています。しかし、寿命がきても「まだ着られるから」「思い入れがあるから」という理由で手放せないという方も多いのではないでしょうか。実は、5年以上前の服を着続けることには、さまざまなデメリットがあります。

ここでは、5年前の服を着るべきではない理由について解説します。これらの理由を理解することで、服を手放す決断がしやすくなるでしょう。

運気が下がるから

風水的な観点から見ると、古い洋服を持ち続けることは運気の停滞につながると言われています。古くなった服には、悪い気が溜まりやすく、それが持ち主の運気にも影響を及ぼす可能性があると言われています。

特に5年以上着用した服は、洗濯では取れない汚れも蓄積されており、風水では汚れたものも運気を下げるアイテムとされています。新しい運気を取り込み、人生を前向きに進めるためには、定期的に服を整理し、古いものを手放すことが大切です。運気を上げるためにも、5年以上経過した服は思い切って断捨離してみましょう。

服が劣化するから

5年間着用し続けると、服にはさまざまな劣化現象が現れます。使用感も出てきますし、あちこちに傷みも目立つようになります。このような劣化した服を着ていると、周囲の人にだらしない印象を与えてしまうことがあります。

また、古くなった服は匂いが付いたりゴワツキが出たりして、着心地が悪くなっていることもあるでしょう。着心地が悪い服を着ていると、それだけでストレスを感じてしまいます。見た目の印象だけでなく、自分自身の快適さのためにも、劣化した服は潔く処分するのが良いでしょう。

年相応でなくなるから

年齢が上がるにつれて、似合うアイテムやテイストも変化していきます。5年前は似合っていた洋服が、今ではなんだかしっくりこないと感じることもよくある話です。5年もの時間が経過すると、顔の雰囲気はもちろん、体型も大きく変わることがほとんどです。

そのため、顔や体形の印象と洋服の印象がちぐはぐになり、全体的な調和が取れなくなってしまいます。第一印象は瞬時に形成されるもので、適切な服装は自信や社会的地位を示す手段ともなります。「年相応」のスタイルを心がけることで、より魅力的な印象を周囲に与えることができるでしょう。

トレンドは変化するから

洋服のトレンドはとても短いサイクルで変化しています。1年でどんどん流行は移り変わるため、5年前の洋服はおろか、3年前の洋服ですら「流行遅れ」になってしまう可能性があるのです。

たとえカジュアルブランドのベーシックなアイテムであっても、ディテールが微妙に変化するため、いつの間にか時代遅れのデザインになっていることがあります。おしゃれを楽しむためには、現代的なスタイルに合わせて定期的にアップデートすることが大切です。トレンドを取り入れることで、おしゃれで現代的な外見を維持し、周囲からの印象も良くなるでしょう。

服を断捨離するコツ!

服を断捨離するコツ!

服の断捨離を効果的に行うためには、ただ闇雲に「捨てる・捨てない」を決めるのではなく、段階的に整理していくことが大切です。計画的に断捨離を進めることで、必要なものと不要なものが明確になり、衣類収納が長期的に整理された状態を保つことができます。

ここでは、服の断捨離を成功させるために役立つコツをご紹介します。

持っている服をすべて出す

断捨離の最初のステップとして、クローゼットや衣装ケース、引き出しなど、すべての収納スペースから服を取り出すことから始めましょう。一部分だけを選んで断捨離を行うと、結局のところ満足のいく結果には繋がらず、部屋も心も半ば片付いた状態に留まってしまいます。

服を全て取り出すことで、現在所有している服の全体量を把握することができ、「このくらいに減らしたい」といった具体的な目標を立てるのにも役立ちます。また、似たような服がいくつもあることに気づいたり、長年着ていなかった服を発見したりする良い機会になるでしょう。全ての服を視界に入れることで、断捨離の方向性を明確に設定することができます。

仕分ける

取り出した服を「着る頻度」と「服の印象」をもとに「必要」「保留」「不要」の3つに分類しましょう。この時、購入時の値段は気にせず、「もったいない」という気持ちは一旦脇に置いて判断することが大切です。「高かったから捨てられない」と思っても、着ない服を持ち続けることこそが本当にもったいないことなのです。

「今、この服を着たいと思えるか?」を基準に選別し、「必要」なものだけを手元に残すようにしましょう。「保留」のアイテムは、服の痛み具合や着用頻度を再度考慮して判断します。期間を決めて再度見直すという方法も効果的です。また、アイテムごとに保持する服の枚数を予め決めておくと(たとえばシャツは5枚まで、パンツは3本までなど)、選択がより明確になり断捨離がスムーズに進められるでしょう。

収納する

仕分けが完了したら、必要な服を再び収納していきます。この時、クローゼットの容量の約80%程度を利用することを目安にすると、服の管理がしやすくなります。服を詰め込みすぎると、取り出しにくくなるだけでなく、しわの原因にもなってしまうからです。

引き出し式の収納ケースやチェストを使用する際は、服を畳んで縦に収納すると良いでしょう。この方法では、引き出しを開けた際に、一目で全ての服を確認でき、選択しやすくなります。クローゼットに収納する場合は、ハンガーを活用して服に余裕を持たせた状態でかけましょう。また、服を長さ順に並べることで、クローゼット内が整理され、全体的にすっきりとした印象になります。これらの工夫によって、日々の服選びがより便利になり、服の管理も容易になるでしょう。

服の捨て時に困ったら「家財整理・生前整理」でスムーズな断捨離を

服の捨て時に困ったら「家財整理・生前整理」でスムーズな断捨離を

服の捨て時や整理に悩む方の中には、ご自身だけでは対応が難しいケースもあるでしょう。特に大量の服や家財がある場合、入院や施設入居を控えた方、遠方に住んでいてなかなか実家に足を運べない方にとって、断捨離は大きな負担となります。

そんな時に役立つのが、くらしのセゾンが提供している「遺品整理・生前整理」サービスです。このサービスは家財の整理にもご利用いただけます。資格を持つ専門家が対応し、思い出の品や貴重品、供養品などを独自の分別基準で丁寧に整理します。まずは、現地に専門スタッフが訪問し、無料調査・無料見積りを行い、内容にご納得いただいてから作業を開始するため安心です。

さらに、家財の整理だけでなく、空家整理やリフォームにも対応しており、ひとり暮らしの方や高齢のご家族の施設入居に伴う生前整理もサポートします。将来の相続問題や空き家になってしまう場合の不動産活用についても相談が可能です。プロの手を借りることで、感情的な判断に左右されず、効率的かつスムーズな断捨離を進めることができるでしょう。

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遺品整理・生前整理

おわりに

服の捨て時を見極めることは、単なる物理的な整理整頓にとどまらず、心の整理にもつながる重要な取り組みです。アイテム別の寿命を把握し、「似合わない」「長期間着ていない」などの基準で断捨離を進めることで、クローゼットはもちろん、心もすっきりします。計画的に3ステップ(全て出す・仕分ける・収納する)で断捨離を実践すれば、日々の服選びが格段に楽になり、本当に必要な服だけに囲まれた快適な暮らしを実現できるでしょう。

※本記事は公開時点の情報に基づき作成されています。記事公開後に制度などが変更される場合がありますので、それぞれホームページなどで最新情報をご確認ください。

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