スマホやインターネットにかかる料金が高くて、費用を抑えたいと考える方は少なくありません。ですが、実際には具体的にどうしたら良いのか分からず、そのまま契約を継続している方もいるのではないでしょうか。
通信費は毎月コンスタントに支払いが生じるため、基本料金が高ければ、その分費用がかさんでしまいます。通信費は一度見直せば、大きく節約できる部分でもあります。節約を考えるのであれば、固定費のひとつである通信費を見直すことは有効です。
このコラムでは、通信費の節約方法や通信費別の見直し方法について、解説していきます。通信費を見直す方法を実践して効果的に節約しましょう。
1.通信費の種類とは?
通信費の種類は、主に固定回線とモバイル回線の2種類です。プランや契約内容により、料金が異なります。それぞれの概要について、見ていきましょう。
1-1.固定回線
固定回線とは、自宅で使用するインターネット回線や固定電話のことです。光回線やケーブルテレビなど、回線を自宅に引き込むことでインターネットを利用できます。2023年に終了予定のADSLも固定回線に含まれます。
固定回線は、光ファイバーやケーブル、電話線などの有線を使って接続するため、安定した通信と高速通信が可能なこともあり、安心で快適な通信環境を保てるのが魅力です。ただし、自宅に回線を引く工事を行うため、開通までに時間を要します。また、固定回線なので、自宅以外では使えません。有線の場合、繋いだケーブルが邪魔になることがあります。
1-2.モバイル回線
モバイル回線とは、スマホや携帯電話などの回線のことをいいます。モバイル回線により、スマホや携帯電話の電話番号を使用した通話や、SNS、インターネットの利用が可能です。モバイル回線を使用したデータ通信をモバイルデータ通信と言います。
モバイルデータ通信は、ドコモやソフトバンク、auなどの通信事業者と携帯電話の契約をすれば利用できます。大手キャリアの利用者は、このモバイル通信が通信費の大半を占めていることが多いです。
モバイル回線の利点は、開通工事が不要で、外出時でも使えること、引っ越ししてもスマホや携帯電話を持っていくだけで済むところです。ただし、場所によっては通信状況が悪く、通信制限がかかる場合があります。
2.通信費の平均額は?【世帯別に紹介】
節約するためには、かかっている通信費を把握する必要があります。では、一般的に通信費はどのくらいかかっているのでしょうか。総務省が行った家計調査による結果は、以下のとおりです。
世帯人数 | 通信費の平均額 |
1人世帯 | 6,793円 |
2人世帯 | 10,730円 |
3人世帯 | 14,454円 |
4人世帯 | 17,003円 |
5人世帯 | 17,414円 |
6人世帯 | 18,141円 |
参照元:「世帯人員・世帯主の年齢階級別2019年」政府統計の総合窓口e-Stant
上の表を見ると、世帯人数に比例して、一人当たりの平均額が高くなってはいないことが分かります。家族で同じ通信会社と契約していれば、家族間で割引になるプランもあるため、安く済ませられるからです。家族で使用するスマホや携帯電話は、同じ通信会社で統一し、お得に利用している方が多いといえます。
また、各社が競って新しいプランを発表しているため、旧プランのままだと割高になってしまうことも少なくありません。ある程度長く使用している端末の場合は、新しいプランがないかチェックすると良いでしょう。
3.通信費を節約するメリットとは?
通信費は、毎月の支払いが決まっている「固定費」です。固定費である通信費を見直すことは、長期的な節約効果があります。通信会社の切り替えやプランの変更により、支払う通信費を月々数千円節約できたとしたら、年間における費用もかなり削減できます。通信費は、一度見直せば、継続的に節約効果を得ることが可能です。2人以上の世帯なら、家族で通信費を見直せば、より大きな節約効果が期待できます。
通信費を見直すことは手間と時間がかかる面倒な作業ですが、年間にかかる通信費の差は大きいです。長期的な視点に立ってみれば、デメリットよりもメリットの方が大きいといえるでしょう。
4.スマホ代の節約方法
スマホ代を節約するためには、どのようなことをしたら良いのでしょうか。具体的な方法について見ていきます。
4-1.料金プランを安いものに乗り換える
現在、契約している通信会社の料金プランを安いものに変更しましょう。長い間同じプランを契約しているなら、見直しのタイミングです。お得な新プランが出ていることもあるので、公式サイトをチェックしたり、店舗で相談したりしてみてください。
ご自身が使用しているデータ通信料を把握して、見合ったプランやサービスを選ぶことが大切です。合わせてオプションも確認しておきましょう。キャンペーンで契約した場合、自動的にオプションが付いていることがあります。通話の頻度が少ないのに定額のオプションが付いていることが多いので要注意です。
不要なオプションを付けたままにすると、継続的に無駄な支払いが生じてしまいます。解約するだけで節約になるので、一度確認してみてください。
4-2.格安SIMにする
ドコモやソフトバンク、auなどの大手通信会社と契約しているなら、格安SIMにするのもおすすめです。LineモバイルやUQモバイル、マイネオなどが人気があります。
格安SIMは、大手通信会社の通信回線を借りているため、安いプランを選ぶことが可能です。また、インターネットや通信の質を下げることなく、快適に使えます。電話番号もそのまま使えるので安心です。格安SIMを検討している方は、使用中の端末が格安SIMに対応しているか、あらかじめチェックしておきましょう。
4-3.料金が安い端末を使う
月々のスマホ代を減らすなら、料金が安い端末を使うようにしましょう。端末料金を通信費と合わせて分割して支払うことが多いからです。100,000円の高い最新機種の場合は、2年分割で月に約4,000円の支払いですが、50,000円程度の端末にすれば月2,000円に抑えられます。長期的に支払うことを考えると、その差額は大きいといえます。
高い機種を選べば、それだけ毎月のスマホ代がかさみ、安い機種にすれば、負担を減らせます。使用している端末が下取り対象のものであるかもチェックしておきましょう。
4-4.Wi-Fiを利用する
インターネット回線がある環境なら、Wi-Fiを利用することで、データ通信料の節約に繋がります。スマホで動画や画像をよく見る場合は、データ通信量の上限を超えてしまう場合が多いです。通信制限になってしまう方は、Wi-Fiを活用するようにしましょう。
設定の仕方が分からないからといってモバイル通信を使う方がいますが、それだけ高い通信費を支払うことになります。Wi-Fiの活用で得られる、毎月数十GBのデータ通信量の節約は大きいです。外出先でも、無料で使えるフリーWi-Fiサービスが利用できる場所もあります。もし頻繁に行く場所にフリーWi-Fiのサービスがあるなら、登録しておくと良いでしょう。
5.インターネット回線代の節約方法
スマホ代を節約する以外にも、インターネットの回線代を抑えることで、節約する方法もあります。インターネット回線の節約方法について見ていきましょう。
5-1.プロバイダを乗り換える
プロバイダの乗り換えとは、利用している通信会社を換えるということです。それまで使っていたADSLや光回線は使えます。プロバイダを乗り換える際に押さえておくべきポイントとしは以下の3つです。
- 乗り換えの場合、工事は不要であり、新規契約より手続きは簡単
- 乗り換えのタイミングは2年毎がおすすめ(契約縛りの期間ごとに乗り換え)
- 乗り換え先のプロバイダがキャンペーンを行っているか
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5-2.スマホとセットになっているものを選ぶ
スマホとセットになっているものを選ぶことで、通信費が安くなります。ドコモのスマホを使用しているならドコモ光、ソフトバンクならソフトバンク光、auならauひかりを契約すれば、セット割が受けられてお得に利用することが可能です。家族の台数分だけ割引されるので、家族の人数が多いほど、割引額も大きくなります。
大手通信会社のスマホであれば、インターネット回線はまとめた方がお得なので、検討してみる価値があります。スマホだけでなく、電力会社やケーブルテレビでもセット割引が用意されているので、チェックしてみると良いでしょう。
5-3.不要なオプションは外す
不要なオプションを外すことで、節約することが可能です。回線を契約したときにオプションに加入していると、その分だけインターネットの回線料金が高くなっている場合があります。どのような契約になっているのか、同時に不要なオプションがあれば外すことはできないかを、プロバイダに問い合わせてみましょう。
5-4.モバイルルーターに変える
データ通信の利用量によっては、モバイルルーターに変えた方が良い場合があります。モバイルルーターとは、持ち運びが可能な通信機器のことです。
最近販売されているモバイルルーターは、毎月50GB以上の大容量通信ができるタイプのものが多い傾向にあります。一人暮らしの場合や消費するデータ量が少ない方は、モバイルルーターを使う方がお得かもしれません。1か月のデータ通信の利用量が50GB~100GB以下ならば、モバイルルーターの使用を検討してみてください。モバイルルーターは、工事の必要がなく、毎月かかる利用料金を大幅に抑えられます。
6.固定電話は必要?
携帯電話やスマホを所持するようになった昨今では、固定電話の契約件数も減ってきています。家計を見直す際に、固定電話の必要性を考える方も多いです。解約すれば、固定電話の通信費がかからなくなるため、節約になります。固定電話の必要性は、各家庭によるため、なくなったら困ることはあるのか考えてみると良いかもしれません。固定電話のメリットもあるため、それらを踏まえたうえで必要かどうか判断しましょう。
6-1.固定電話を使うメリット
固定電話には、携帯電話やスマホにはないメリットがあります。具体的には次のようなことです。
・災害時にも使える
携帯電話やスマホは電波の影響を受けやすく、繋がりにくい場合があります。電話線で繋がっている固定電話は、万が一災害が起きた際も携帯電話に比べると、連絡が比較的つきやすいといわれています。ただし、停電した際は、一部の電話機(電話機から電話線のみ出ている黒電話
など)を除き光回線等を使用しているIP電話などの固定電話は利用できません。
・FAXが使える
利用する機会がぐんと減っていますが、固定電話ではFAXが使えます。仕事などでFAXが必要な場合は、固定電話が合った方が良いでしょう。
6-2.固定電話を使わなければ解約して節約する
固定電話を使用する理由がない場合は、解約することをおすすめします。固定電話の基本料金は月々2,000円程度です。基本料金だけで、年間で約20,000円以上を支払うことになるため、解約すれば大幅な通信費の節約に繋がります。
これまでは固定電話を所持していないと、社会的な信用がなくなるという考えがありました。ですが、現在はクレジットカードやローンの審査も、携帯電話を所持していれば代替えできます。
もしも固定電話回線が必要な場合、光回線を利用している家庭なら、ひかり電話を利用すると良いでしょう。月額500円から利用でき、固定電話よりも費用がかかりません。
7.通信費を節約する際に注意すること
回線の契約をする時は多くの手続きが必要です。そのため、節約の際に意識すべきことも多いでしょう。通信費を削減する際に、どのようなことに注意すれば良いのでしょうか。
7-1.乗り換え時に違約金が発生しないか
解約する際に、違約金が発生する場合があります。他のプロバイダに乗り換えるときは、違約金が発生しないタイミングで乗り換えることがポイントです。契約したプランの利用期間の満了時や、契約更新期間中に解約すれば、違約金がかかりません。自動更新されるプランだと、次の更新前に解約しなければならない場合もあります。
違約金の支払いを避けるためにも、基本契約がいつ満了するのか、違約金がかかる期間がいつ終了するのか、確認しておきましょう。また、定められた契約の更新月の間に解約すれば、問題ありません。契約しているプロバイダによって異なる部分もあるため、プロバイダを乗り換える際には、違約金が発生しないタイミングをチェックして解約しましょう。
7-2.モバイルWi-Fiルーターやプランの通信制限
モバイルWi-Fiルーターがあれば、無制限で通信が使えるわけではありません。データ通信制限があるからです。データ通信制限とは、一定期間内で定められた通信量を超えた場合、通信速度が制限されるというものです。
大手の通信会社は、基本的に制限を設けています。どんなに高速なモバイルWi-Fiも、決められたデータ量を超えてしまった途端に、通信速度は低下します。データ量を超えた場合、多くのモバイルWi-Fiの通信速度は128Kbpsくらいです。通信制限がかかった状態と同等の速度で、動画が視聴できず、webページを開くのもやっとといった状態になります。速度制限になると、制限が解除されるまでの間はほとんど使えない状態になるので、注意が必要です。
おわりに
家計を節約したいときに大きく節約できるのが、通信費です。通信費の削減には、スマホ代とインターネット回線、固定電話の見直しが有効です。現在の通信状況を把握するために、プロバイダに契約内容やオプションを確認するなど、できることから実践していきましょう。
データ通信の使用頻度によっては、お得な方法があります。ご家庭に合ったプランや回線を選ぶことが大切です。固定電話の必要性は低いですが、災害時に使えるなどのメリットもあります。使用していない固定電話を解約することで、通信費を大幅に削減することが可能です。通信費の節約になり、家計に余裕が生まれるでしょう。