50代という人生の折り返し地点、これから先、自分自身が何をしたいのか、どのような最後を迎えたいのだろうかと真剣に考えたことはありますか?あまり考えたことがない方や、考えたことがある方でも少しのイメージしか持てていないという方が多いのではないでしょうか。
実際、「50代の過ごし方を後悔している理由」に関するインタビュー調査でも、定年後ではなく50代のうちから人生設計について考えておくべきだったという意見が大多数を占めています。人生の先輩方の意見としてもあるように、50代のうちからこれからの人生の過ごし方や終活について考えることは大切です。特に、死ぬまでにしたいことを100個考えてリスト化することで、より具体的に考えることができ、実践することができます。
このコラムでは、なぜ50代から今後の人生のあり方や終活について考えておく必要があるのか、またどのように考えていけば良いのかについて紹介します。これからの人生を見つめ直すきっかけ作りに活かしてください。
50代から考える死ぬまでにしたいこと!
子育てがひと段落しそう、あと数年で定年を迎えるなど、人生の折り返し地点を迎えようとする50代。これまで頑張ってきた自身を労いつつ、50代からは、そろそろ老後や終活、そしてどのような最後を迎えたいかについて、ある程度考えておくことが大切な年齢でもあります。日本人の平均寿命は80代なので、老後や終活はまだまだ先の話だと考える方もいるかもしれません。
しかし、今までの人生で楽しいことや苦しいことがあったように、これから先も何があるかは分かりません。必ずしも幸せで前向きな未来だけが続くわけではないため、50代のうちから死ぬまでに何がしたいのかについて、しっかりと考えておくことが大切です。
死ぬまでにしたいこと100のリストを作ろう
50代のうちから死ぬまでにしたいことについて考えておくことで、戸惑うことなく自身のペースでこれから先の人生を過ごすことができます。では、具体的にはどのようなことをすれば良いのでしょうか?
死ぬまでにしたいこと100のリストとは?
死ぬまでにしたいこと100のリストという名称を聞いたことはありますか?名前のとおり、死ぬまでにしたいことを100個決めて、それに沿って実践していくことを指します。100個を少しずつ実現していくことで、人生がより豊かになっていきます。死ぬまでにしたいこと100のリストを作成するためには、いくつかルールがあります。詳しいルールに関して以下にまとめました。
- 自身にとって人生が豊かに、そして楽しくなるような内容を記載する
- 実現が難しいことであっても、実践することで人生が幸せになることであれば記載する
- 1年に1回は100個の内容を見直し、修正や追加をする
- 100のリストの内容が達成できたらその都度記録に残す
100個も考えるとなると、完成するまでに多くの時間を要するかもしれません。しかし、自身にとって人生が楽しくなることや豊かになることを考えるため、実際に考え始めると、集中して取り組めると思います。「死ぬまでにしたいことリストの書き方」をさらに詳しく知りたい方は以下のコラムで具体的に解説していますので、参考にしてみてください。
50代で作る、死ぬまでにしたいことリストの例
50代女性は子育てがひと段落したり、働いている職場でも部下の育成に携わるようになったりと、プライベートや仕事に、少し余裕が出始めた時期ではないでしょうか。旅行や趣味など、自身のために時間を使えるようになる50代の女性が死ぬまでにしたいことに関して、いくつか具体例を挙げてみます。
- ダイエットする
- 子どもの勉強机を処分して、ミニマリストになる
- スペイン語をもう一度習う
- 2021年までに予算15万円の冷蔵庫を購入する
- 自身に似合うメイクのやり方をプロに教えてもらう
- 次男の教育費のために200万円貯蓄する
- 2023年までに会社を辞める
趣味や美容、旅行、貯蓄など小さなことから大きなことまで幅広く作られています。なかには重い腰を上げれば、いつでも行うことができるような内容もあるなど、個人差があります。しかし、書く内容に悩む必要はありません。
他人が見てどう思うかではなく、自身の人生が豊かになることを1番の目的としているため、記載方法にこだわり過ぎず、思うがままに書き出してみると良いでしょう。そして、書き出した内容を実践し、実践したことを記録として残すことで、達成感を味わえて人生の充実につながります。
考えておきたい50代からの終活
DIAMOND onlineが実施した、シニア1万人を対象としたインタビュー調査「50代の過ごし方を後悔している理由」の第1位は、「人生設計を定年後ではなく、50代でしておくべきだった」となっています。将来のことは、定年になってからゆっくりと時間をかけて決めていければ良いと考えている方は多いのではないでしょうか。
しかし、インタビュー調査からも定年後からの人生設計では遅いことが分かります。先ほど紹介した、死ぬまでにやりたいことと合わせて、残される子どもや孫にとっても、人生最後の日を綺麗に迎えるために、50代からの終活を考えておくことは大切です。では具体的に、どのようなことをしておくと良いのでしょうか。
そもそも終活とは?
終活カウンセラー協会によると、終活は、「人生の終焉を考えることを通じて、自分自身を見つめ、今をより良く自分らしく生きる活動」であると定義しています。終活と聞くと、お墓のことや遺産関係など、死に向かうまでの準備をするというイメージがあるかもしれません。しかし、今の人生をより自分らしく生きると定義されていることから、終活を行うことが先々だけでなく、今の生活を見つめ直し、より良くするものであることが分かります。
50代から老後の人生設計をしておくことが必要
お金の面で、年金や介護費用など事前に2,000万円程度の老後資金が必要であると政府が公表したことは、記憶に新しいのではないでしょうか。老後に破産しないためにも、将来もらえる年金と生活費を含めたライフプランを具体的に立てることが重要となります。特に、老後の人生設計を実現するためには、ある程度の貯蓄が必要であり、家計の収支を見直すことが大切です。
セゾンマネースクールなら、お金の専門家であるファイナンシャルプランナーが保険や年金、ローンなどの金融知識をもとに将来設計のためのプラン作りをサポートしてくれます。老後の人生設計に関してアドバイスが欲しい、話だけでも聞いてみたいという方は、以下のリンクを参考にしてみてください。
50代で始める終活の具体的内容
50代から、以下で取り上げるような終活を少しずつ行っておくことで、充実した老後となることでしょう。
- 買取・不用品回収・片づけを行う
- エンディングノートを作る
それぞれの特徴やメリットについて詳しく説明します。
・買取・不用品回収・片づけを行う
部屋の中を片づけることは自身の気持ちがスッキリするだけでなく、残された家族や親族に迷惑をかけないようにするという点でも大切な終活といえます。
REGATEが、50代以上の女性1,115人を対象に行った終活に関するアンケート調査でも、死ぬまでにしたいこと1位が高価買取、2位が片づけとなっています。親の遺品整理をすることがとても大変だったという自身の経験から、不用品回収や片づけを終活で重視する方が多くなっています。
参照元:「【あなたの『死ぬまでにしたい10のこと』はなんですか?】調査の結果、自分がしたい事よりも遺された家族の負担にならないようにしたいといった項目に票が集まる結果に。現代の終活事情とは?」PR TIMES
・エンディングノートを作る
エンディングノートとは、お墓や遺産相続に関することなど、自身に何かあった際に家族へ伝えておきたいことを書き留めるノートのことを指します。ノートとありますが、パソコンの文章作成ファイルに入力しても良く、形式も特に決まっていません。いい換えれば、何かしら形として残すことができれば、必ずしもノートに書き留める必要はありません。
エンディングノートは、これからの人生を見つめ直すきっかけとなるだけではなく、家族への形見にもなります。自身と家族、お互いにとって役に立つものであるといえるでしょう。
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終活はクレジットカードを持っておくと便利!
死ぬまでにしたいこと100のリストを作り、終活について考えることで、自身のこれからの人生を見つめ直すきっかけとなります。もちろんリストを作るだけでなく、実践することも大切ですが、実践するためには何をするにもお金がかかります。例えば100のリストの中に、海外旅行へ行くと書いていた場合、まとまったお金がないと実践することは難しいでしょう。
そのような場合におすすめなのが、クレジットカードを1枚持っておくことです。旅行の場合は付帯サービスが付いているクレジットカードがあると便利ですし、生活を豊かにするうえでクレジットカードは欠かせない存在といえます。
登録・年会費が無料のクレジットカードを選べば、持っておくだけで負担になることはなく、100のリストを実践するためだけでなく、予期せぬ事態が起きた場合も焦らずに対応することができます。まだお持ちでない方は、最短5分で発行可能なSAISON CARD Digitalをおすすめします。
おわりに
50代に差し掛かると、仕事を続けている方はもう少しで定年です。子育てを頑張ってきた方は、子どもたちが成人し始めほっと一息つき始めた、もしくは孫が産まれて新たな幸せを感じ始めている方もいることでしょう。人生の折り返し地点である50代のうちに、死ぬまでにしたいことは何か、また終活について考えることで、自身のこれからも続く人生を改めて見直すきっかけとなります。また、残される家族の悲しみや不安を和らげることにもつながります。
自身が死ぬまでに何をしたいのかリスト化したら、少しずつ実践し、記録に残していくことが大切です。しかし、そもそも実践するためのお金がないという方もいることでしょう。そのため、クレジットカードを1枚は持っておくと、やりたいことを実践する際や、今後起こり得るであろう予期せぬ事態にも臨機応変に対応することができます。