「冷蔵庫の中がいつもゴチャゴチャ…」「気づけば賞味期限切れの食材が…」そんなお悩み、ありませんか?
毎日使う冷蔵庫こそ、ちょっとした収納の工夫で驚くほど使いやすく変わります。
本記事では、整理収納アドバイザーの大橋さんが今日から実践できる冷蔵庫の収納術を徹底解説!
見やすく・取り出しやすく・ムダのない冷蔵庫を手に入れて、時短・節約・食品ロスゼロを実現しましょう。
冷蔵庫の収納が変われば暮らしが変わる

冷蔵庫は、毎日の食事づくりの起点となる場所。
だからこそ、整理が行き届いていると、料理の段取りがスムーズになり、食材の無駄も減ります。どこに何があるのかひと目で分かる状態は、探す手間を減らし、時短にもつながる――つまり、冷蔵庫の中が整っているだけで「暮らしの効率」が一気に上がります。
さらに、収納の見直しは家計の節約にも効果的。食材の重複買いや使い忘れを防ぎ、フードロスの削減にもつながります。
冷蔵庫を整えることは、単なる片づけにとどまらず、生活全体を見直す第一歩。忙しい毎日でも、ちょっとした工夫で、キッチンにゆとりと達成感が生まれます。
なぜ冷蔵庫の収納がうまくいかないのか?

「何を入れたか分からなくなる」「気づけば賞味期限切れ」「ごちゃごちゃして出し入れが面倒」——冷蔵庫の収納に悩んでいる方、多いですよね。実はその“うまくいかない理由”には、ちゃんとした背景があります。
詰め込みすぎが招く“見えない食材”
まずは、「物が多すぎる」こと。限られた冷蔵庫の中に、飲み物、調味料、作り置き、残り物…とにかく詰め込んでしまうと、どうしても奥の物が見えなくなりがちです。使いかけの食材が埋もれて、そのまま忘れられてしまうことも。
冷蔵庫の構造がアレンジしにくい
もうひとつの理由は、冷蔵庫の形。間口が狭くて奥行きが深いため、奥の物が取り出しにくい…というのはよくある話です。さらに、棚の高さやドアポケットの形もある程度決まっていて、自分の使いやすいように調整するのは意外と難しいんですよね。
季節によって収納するものが変わる
実は、季節によって冷蔵庫に入れたい物も変わってきます。夏は麦茶やスポーツドリンク、ビールなどの飲み物が増えるし、かさばる夏野菜もたっぷり。一方、冬は煮込み料理や鍋もの、残りのおでんなど、大きなお鍋ごと入れることも。こうした変化に毎回対応するのは、なかなか大変です。
収納と聞くと、「きれいに整った見た目」を思い浮かべるかもしれません。でも、実はそれが落とし穴になることも。実は、ケースが増えるほど収納できる量が減る上にアレンジがきかなくなってしまいます。
冷蔵庫は料理のための道具。見た目より、“使い勝手”を大切にすることが、無理なく続けられる収納につながります。
今すぐ実践できる!冷蔵庫収納の基本5ステップ

「冷蔵庫の中、なんだか使いづらい…」「片づけたいけど、どこから手をつけていいか分からない」——そんな方に向けて、収納整理アドバイザーの大橋さん直伝の今日から始められる冷蔵庫収納の基本ステップをご紹介します。
STEP1:まずは“使い勝手”を意識しよう
収納というと見た目に目が行きがちですが、冷蔵庫は毎日使う道具。大事なのは“料理のしやすさ”を優先することです。きれいに整えるのも素敵ですが、「取り出しやすさ」「しまいやすさ」を忘れずに考えましょう。
STEP2: 全部出さなくてOK!まずは“部分的に”取りかかる
「全部出して掃除!」と意気込むと、ハードルが高く感じてしまうもの。そんな時は、ドアポケットだけ、野菜室だけ、上段だけなど、冷蔵庫の一部から始めましょう。
中身を出したら、棚やポケットをさっと拭いて掃除。液だれしている調味料やドレッシングなど、意外と汚れがたまりやすい場所なので、このタイミングで拭き掃除をすると気持ちもスッキリします。
STEP3: 賞味期限をチェックしながら整理
出した食品は、賞味期限をチェックしながら仕分けましょう。思わぬ「何年前の…!?」が出てくることも。
冷蔵庫の扉を開けっぱなしにしていると中の温度が上がってしまうので、作業はできるだけ手早く。毎日少しずつ取り組めばOKです。
STEP4: 定番品には“定位置”を決めて
整理が終わったら、よく使う定番品の定位置を作りましょう。
たとえば、納豆・ヨーグルト・ウインナー・チーズ・調味料などは、いつも買う・毎日使う“常連”アイテム。これらは取り出しやすい場所にまとめておくのがコツです。
定番品は収納ケースを使うとよいでしょう。ケースがあることで定位置が維持され崩れにくくなります。
ドアポケットの左側は調味料、上段の右側は朝ごはん用のヨーグルトコーナー、など家族にもわかる配置にしておくと、出し入れのストレスもぐっと減ります。
STEP5: イレギュラー品のために“3割の余白”を残す
意外と忘れがちなのが、「イレギュラー品の居場所」。
夏に麦茶や果物が増えたり、お中元でジュースが大量に届いたり、キャンプ前に野菜を多めに買ったり…。そんなとき、冷蔵庫がパンパンだと入らなくて困ってしまいますよね。
だからこそ、普段から“3割は空けておく”くらいの気持ちが大切。
特にメインの棚は、急に増える食品を受け入れられるようにしておくと安心です。
3割とは、鍋ひとつ分くらいのスペースになります。
毎日使う冷蔵庫だからこそ、無理せず、少しずつ整えていくのがポイントです。「全部きっちり」は目指さなくても大丈夫。
まずは“使いやすさ”を意識した、あなたの暮らしに合った収納スタイルを見つけてみてくださいね。
プロに聞く!こんな時はどうする?冷蔵庫収納のQ&A

冷蔵庫収納の悩みは尽きないもの。ここでは、収納のプロに聞いた「こんな時どうする?」のリアルなQ&Aをお届けします。
野菜室・冷凍庫・メンテナンスのコツまで、今日からすぐに取り入れられるアイデアを一緒に見ていきましょう。
野菜室は、泥や葉くずなどで汚れやすい場所。だからこそ、清潔さと使いやすさを両立する収納方法が大切です。
- 立てて収納すると取り出しやすい
にんじんや長ネギなどは、スリムなケースに立てて収納すると、見やすく取り出しやすくなります。
100円ショップのキッチングッズコーナーにある専用のケースやニトリなどのスリムケースが便利です。 - 汚れても捨てられる使い捨てアイテムを活用
プラスチック製のケースは大きさが合いにくいことも。
そんな時は、紙製のマフィンカップや使い捨て三角コーナー用ネットなど、アレンジしやすく衛生的なアイテムを取り入れてみましょう。 - 野菜保存袋で鮮度長持ち
新聞紙より中が見えて便利なのが「野菜保存袋」。通気性があり、ブロッコリーなども1週間以上シャキシャキをキープできます。 - 小分けして“見える収納”に
ネギは半分にカットして保存袋へ、使いかけの野菜はマフィンケースに分けて立てる。
小分け+立てることで、在庫管理もラクになります。 - 作り置き野菜で調理の時短にも
最近人気の「洗った野菜の小分け保存容器」。
水切りトレー付きの保存容器に3日分ほど準備しておくと、サラダやお弁当作りがぐっとラクになりますよ。
冷凍庫は冷気が循環しやすいよう、ある程度詰まっていた方が効率が良いとされています。ただし、入れすぎると迷子になりがち。
立てる収納+小分け+ラベリングがポイントです。隙間なく、でも“探せる”収納を意識して。
- 冷凍も立てて収納が基本!
積み重ねると下が見えなくなるため、ブックエンドなどを使って立てて並べましょう。100円ショップや無印良品、ニトリには連結・可変タイプの便利なブックエンドがあります。 - 小分け保存+日付記入でムダなし
ふるさと納税やまとめ買いで食材が大量に届いたら、1回分ずつチャック付き保存袋に分けて冷凍&日付を記入。古い順から使う習慣が自然と身につきます。 - 箱アイスは袋へ移し替えて省スペース
箱に入ったアイスはそのままだとかさばるので、ジップロックなどに入れ替えて立てて収納すると、空間が有効活用できます。 - 保冷剤は“必要な分だけ”に見直しを
増えがちな保冷剤は、用途を考えて本当に使う分だけ残すようにしましょう。定期的な見直しが、収納の余裕にもつながります。
冷蔵庫収納は、一度整えたら終わりではありません。日々のちょっとした習慣が、美しい収納を保つ秘訣です。
- 毎週のゴミ出し前にチェック
賞味期限切れや、もう食べない食品は、週1回、ゴミ出し前などにチェックする習慣を。ニオイやスペースのムダも防げます。 - 全体の見直しは月に1〜2回
月のはじめや、冷蔵庫が混み合ってきたタイミングなどに、全体をざっくり見直す時間をとるとリセットしやすくなります。 - 調味料や保存食の期限チェックも忘れずに
毎日は使わない調味料や瓶詰類は、月1回のルーティンで見直しを。使用頻度が低いものほど忘れがちです。 - 野菜室はもっとこまめに!
葉物や根菜など、傷みやすいものを多く収納する野菜室は週1〜2回のチェックが理想的。早めの処分や使い切りを意識して、ムダなく使い切りましょう。
冷蔵庫・冷凍庫収納のカギは、“フレキシブルに可変性を持たせる”こと。
決まった仕切りや収納ケースに頼りすぎず、プラスチックのブックエンドや使い捨てケースなどを活用して、「今の生活に合わせた形」に柔軟に変えていくことが、使いやすさと清潔さを保つポイントです。
まとめ:冷蔵庫の賢い収納術で時短・節約・食品ロスゼロへ

冷蔵庫収納は、「使いやすさ」と「衛生管理」が両立できる工夫が大切です。野菜室は立てる収納や使い捨てケースを活用して、清潔かつ小分け保存で見やすく管理。冷凍庫は立てて詰め込みすぎず、日付管理で食品ロスを防ぎましょう。
定期的なメンテナンスで古い食材を見直すことで、無駄な買い足しや廃棄を減らせます。冷蔵庫の賢い収納術で、時短と節約、そして食品ロスゼロを目指しましょう。
※本記事は公開時点の情報に基づき作成されています。記事公開後に制度などが変更される場合がありますので、それぞれホームページなどで最新情報をご確認ください。