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ロフトバイヤーが教える「毎日が楽しくなるキッチン用品」の選び方

ロフトバイヤーが教える「毎日が楽しくなるキッチン用品」の選び方
正林 直之 (ロフト キッチン用品担当バイヤー)

監修者

ロフト キッチン用品担当バイヤー

正林 直之

話題のクッキングアイテムやテーブルウェア、季節の商品などを取り扱う生活雑貨専門店であるロフトの商品本部生活雑貨部キッチン用品担当バイヤー。
2016年に入社後、渋谷ロフトスペースデザインフロアに配属。
インテリアやシューズケアの担当として約6年勤め、関西店舗でマネジャー業務を約3年間経験した後、バイヤーに。多くの商品の中から便利で快適かつ、すでにお客さまが持っているアイテムと一緒に使って楽しくなるような商品を選び、お客さまの暮らしに寄り添った使い方を提案できるよう心がけている。

便利そうだからと買った道具が結局使わずじまい…なんて経験、ありませんか?毎日の料理や食卓を、もっと楽しく、もっと快適にしてくれるのが「本当に使いやすいキッチン用品」です。

今回は、幅広いキッチングッズを扱うロフトのバイヤーの正林さんに取材。キッチン用品の魅力や、人気のトレンドアイテム、選び方のポイントまで、プロならではの視点で解説します。

キッチン用品の種類と役割

キッチン用品の種類と役割

キッチン用品は驚くほどたくさんの種類があり、どれを揃えればいいか迷ってしまいますよね。失敗しない道具選びの第一歩は、それぞれの役割を理解することです。はじめに、家庭でよく使うキッチン用品を3つのカテゴリーに分けて解説します。

調理の基本!包丁・鍋・フライパン

料理の中心となるのが、調理器具です。包丁は野菜や肉、魚を切るための基本の道具。用途に応じてサイズや形状が選べるので、まずは自分の手に馴染む一本を見つけるのがおすすめです。

そして、煮る・炒める・揚げるなど、あらゆる調理に活躍するのが鍋とフライパン。素材(鉄、ステンレス、ホーローなど)やサイズによって熱の伝わり方や使いやすさが全く異なります。さらに、まな板やヘラ、おたまなどのサブアイテムも、調理の効率と安全性を高めるために欠かせません。

食材の管理に必須!保存・計量・整理用品

食材の管理は、料理をスムーズに進めるための重要なステップです。食材を新鮮に保つための保存容器保存袋、レシピ通りの分量を正確に計るための計量カップやスプーンは、ぜひ揃えておきたいアイテム。

さらに、調味料入れや整理ボックスを使えば、キッチンがすっきり片付き、作業スペースを広く確保できます。これらを上手に活用することで、料理の時短や食材の無駄を減らすことにもつながります。

料理の幅を広げる!キッチン家電

「もっと手軽に料理を楽しみたい」「レパートリーを増やしたい」という方の強い味方となるのが、キッチン家電です。

電子レンジやオーブンレンジは、温めるだけでなく、蒸す、焼くといった幅広い調理を任せられます。美味しいご飯を簡単に炊ける炊飯器や、お米の鮮度を保てる精米機も、日々の食卓を豊かにしてくれます。

また、ブレンダーやミキサーは、スムージーやドレッシング作りなど、料理の幅を広げてくれる便利なアイテムです。

価格も性能も幅広いため、ご自身のライフスタイルに合ったものを選ぶことが大切です。

キッチン用品を選ぶ前に知っておきたいこと

キッチン用品を選ぶ前に知っておきたいこと

今ではオシャレで多彩なグッズが豊富に揃っているキッチン用品。家庭用だけでも数百種類というバラエティ豊富なラインナップです。しかし、「オシャレ」や「便利そう」というだけで買った道具が、結局棚の奥で眠ったまま……。そんな経験、誰にでもありますよね。

料理は毎日するものだからこそ、本当に自分に合った「使いやすい道具」を選ぶことが大切です。

ロフトのバイヤーとして、多種多様なキッチン用品を扱ってきた正林さんに、失敗しないためのポイントを伺いました。

まずは「使う目的」を明確にする

まず、大切なのは購入前に「ゴール」を明確にすること。なんとなく便利そうだから、という理由で買うのではなく、「これを使って何を作りたいか?」、そして「その道具を使うことで、自分の生活がどう変わるか?」を具体的にイメージしてみましょう。

時短したいのか、レパートリーを増やしたいのか、手間を省きたいのか。ゴールが明確になれば、本当に必要な道具が見えてきます。

デザインと機能のバランスを考える

キッチン用品を選ぶ際は、見た目の良さと機能性のバランスが大切です。確かにデザインはキッチンの雰囲気を左右しますが、見た目だけで選ぶと「使いにくい」「手入れが大変」といったストレスにつながります。

毎日の料理で使いやすいか、洗いやすさや収納のしやすさなど、毎日使う道具だからこそ、使い勝手やお手入れのしやすさも重視しましょう。

多機能アイテムは本当に必要か

便利そうな多機能アイテムも、実際に使わなければ意味がありません。使う機能が少ない場合、かえって管理や手入れが面倒になることも。

本当に必要な機能だけを備えたシンプルな道具の方が、日常で活躍します。購入前に「どの機能を実際に使うのか」を考え、無理なく使いこなせるかどうかを確認しましょう。

ロフトバイヤーが厳選!「今」選ぶべきキッチンアイテム

ロフトバイヤーが厳選!「今」選ぶべきキッチンアイテム

ここからは、日々の食卓をより豊かに、そして手軽にしてくれる、ロフトで人気の定番アイテムや、人気のトレンドキッチンアイテムをご紹介します。

定番人気アイテム①電子レンジ専用調理器 レンジメート プロ

電子レンジで焼き目調理ができる驚きの調理器。ただ温めるだけではなく、フライパンで焼いたような香ばしい焼き目をつけられるのが最大の特徴です。焼く、炒める、煮る、蒸すなど、なんと8通りの調理がこの1台で可能

電子レンジ調理だから失敗いらず、油跳ねや匂いも気になりません。魚焼きグリルの代わりとして、手軽に焼き魚を楽しみたい方や、時短調理をしたい方に特におすすめです。

「レンジメート」は、電子レンジのマイクロ波を特殊なセラミックコーティングのフタが遮断することで、本体内部のプレートが発熱する独自の技術が使われています。
そのため、一般的な電子レンジ調理器とは一線を画す、しっかりとした焼き目がつくのが人気の理由です。調理後はそのまま食器として食卓に出せるので、洗い物が減るのもうれしいポイントです。

定番人気アイテム②ムテキバサミ

その名の通り、驚くほどよく切れるキッチンばさみ。冷凍肉や生のゴボウ、滑りやすい鶏肉まで、包丁を使うよりも安全かつ簡単にカットできます。両方の刃に施されたギザギザ加工が食材をしっかり掴むので、滑ることなくスパッと切れるのが特徴です。

ハンドルの根本は、クルミや蟹の殻割、容器の蓋を開けるときに使える優れもの。岐阜県関市の職人技が光る、メイドインジャパンの逸品です。

「ムテキバサミ」は、一度使うと手放せなくなる、まさに革命的なアイテムです。まな板を使わないことで、洗い物が劇的に減りますし、刃を分解して洗えるので衛生的です。特に包丁が苦手な方や、ご年配の方など、幅広い層から人気があります。

トレンド人気アイテム①せいろ付きホーロー鍋

せいろ付きホーロー鍋は、蒸し料理が注目される中、SNS映えや健康志向にも対応したアイテムとして人気です。

鍋とせいろが一体になっているため、手持ちの鍋とのサイズを気にせず使えるのが便利。さらにホーロー製の鍋は蒸籠を外せば普通の鍋として利用できます。熱伝導が良く、汚れもつきにくいため、毎日の調理でも扱いやすいのが魅力です。

トレンド人気アイテム②マーナ 極 お米保存袋

お米の消費量が減っている現代でも、「美味しいお米を食べたい」というこだわりを持つ人は増えています。そんなニーズに応えるアイテムも続々と登場しています。

「お米保存袋 極 マーナ」は、アルミを挟んだ3層構造で、光や空気を遮断してお米の酸化を防ぎます。逆止弁が付いているので、袋内の空気をしっかり抜いて密閉できるのが特徴。自立するデザインで、冷蔵庫での収納もスマートです。

その他の注目アイテム

recolteのコンパクト ライスポリッシャー」は、都市部で精米機が身近にないという悩みを解決してくれる、コンパクトな精米機。ダイヤルを回すだけで、分づき米から白米まで、好みの精米度合いに調節できます。

さらに、渋谷や銀座のロフトで売上を伸ばしているキャベツピーラー「ののじ キャベピィマックス」や、個性豊かな箸置きなども、外国人観光客にも人気のアイテムです。毎日の料理で使う道具だからこそ、本当に使いやすい一つをそろえるだけで、日々の暮らしがぐっと快適になります。

実店舗で必ず確認!購入時の失敗を防ぐポイント

実店舗で必ず確認!購入時の失敗を防ぐポイント

オンラインショッピングが主流の今だからこそ、実店舗での買い物の重要性も増しています。特にキッチン用品は、実際に手にとって確かめることが、失敗しないための鍵となります。

収納スペースを事前に確認

セット品や大型のキッチン用品を購入する際は、収納場所の確保が必須です。どれだけデザインや機能が優れていても、置く場所がなければ意味がありません。購入前にキッチンの棚や引き出しのサイズを測っておくと安心です。

手に取って使い心地をチェック

重さや握りやすさ、サイズ感などは、スペックだけでは分かりません。包丁や調理バサミ、フライパンなど、実際に手に取って、自分の手に馴染むかどうかを確認することが大切です。実店舗ならではの体験が、失敗を防ぐ鍵になります。

まとめ:暮らしに合うキッチン用品で、料理をもっと楽しく

まとめ:暮らしに合うキッチン用品で、料理をもっと楽しく

キッチン用品を選ぶ際に大切なのは、目的、収納、そして使いやすさです。「これを使って何を作りたいか?」 「どこにどうやってしまうか?」 「お手入れは簡単か?」この3つのポイントを意識するだけで、衝動買いによる失敗はぐっと減ります。

特に、オンラインではなく実際に手に取って重さや握りやすさを確かめることが、長く愛用できる道具を見つけるための秘訣です。お気に入りの道具が見つかれば、日々の料理がもっと快適に、そしてキッチンに立つ時間がもっと楽しくなるはずです。

※本記事は公開時点の情報に基づき作成されています。記事公開後に制度などが変更される場合がありますので、それぞれホームページなどで最新情報をご確認ください。

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