「新幹線、もっと安く乗れたらいいのに…」と思ったことはありませんか?実は、割引きっぷや旅行商品をうまく活用するだけで、通常より大幅に節約できる可能性があります。この記事では、主要な割引サービスの特徴から、具体的な予約・乗車手順までをやさしく解説。交通費を節約して、旅行や出張をもっと気軽に楽しみましょう。
主要サービスの特徴と実際の節約額

新幹線や特急をお得に利用できる予約サービスが増えていますが、実際にどれほど安くなるのか気になりますよね。各サービスの特徴と割引率を比較し、具体的な節約額を紹介します。
EX予約・スマートEX・えきねっと・e5489の料金と割引率比較
新幹線のネット予約サービスは、利用する区間ごとに以下のように使い分けるのが基本です。
- 東海道・山陽新幹線 EX予約・スマートEX
- 東北・上越新幹線・東日本エリア えきねっと
- 北陸新幹線・西日本エリア e5489
各サービスと運賃の割引率の例を表にまとめました。
| 区間例 | 通常料金 | 割引サービスと料金(割引率) |
|---|---|---|
| 東京~新大阪 | 14,720円 | EX早特21:12,980円(約12%OFF) |
| 東京~博多 | 24,010円 | EX早特21:17,920円(約25%OFF) |
| 大阪~博多 | 16,220円 | e5489スーパー早特:13,100円(約19%OFF) |
| 東京~金沢 | 14,380円 | e5489 WEB早特14:9,920円(約31%OFF) |
| 東京~仙台 | 10,890円 | えきねっとトクだ値スペシャル:5,440円(約50%OFF) |
新幹線をよく利用する人には「EX予約」がおすすめ。年会費はかかりますが、通常利用でも毎回割引があり「EX早特21」を使えば最大25%OFFと大幅に安くなります。気軽に使いたい場合は「スマートEX」。年会費不要で通常運賃から割引が受けられます。
旅行や帰省の際は、「えきねっと」の「トクだ値」や「e5489」の「WEB早特14」がおすすめ。15~50%OFFの割引が適用されることもあります。年会費もかかりません。各サービスの公式サイトでセール情報をこまめにチェックするのがおすすめです。
こだま限定ツアーやパックツアーで半額近くになる例

こだま限定ツアーやパックツアーを使えば、新幹線を通常より安く利用できます。代表的な「ぷらっとこだま」は、東京〜名古屋8,710円、東京〜新大阪11,110円。通常期より約20%割安です。ドリンク引換券付きでチケットレス乗車も可能です。
「EXダイナミックパック」や「ずらし旅」など新幹線+宿泊セットは価格変動型で、割引率は公表されていませんが、普通車で約20%前後、条件次第で30%前後、グリーン車で40%前後の割引があることも。
ただし多くは「こだま」限定で座席数・販売数に制限があり、変更やキャンセルに制限や手数料がある場合も多いため、申し込み前に必ず条件を確認しましょう。
学割・往復割引などの併用でさらに安くする方法
学生の長距離移動は「学割」と「往復割引」を併用することで大幅に節約可能。対象は片道601km以上の往復利用で、たとえば新大阪~博多(約622km)では通常32,440円のところ、学割+往復割引の併用で26,540円まで下がります。
さらにJR西日本エリアなら「eきっぷ(J-WESTカード会員専用)」JR東日本エリアなら「えきねっとトクだ値」を利用することで特急券がさらに5~10%程度割引されるケースもあります。
乗車券は学生証を持参して窓口で購入し、特急券は各エリアのネット予約サービスを利用するとスムーズです。
なお、往復割引制度は2026年3月で終了予定です。それ以降は学割のみが適用されますので注意しましょう。
予約から乗車までの具体的な手順と注意点

新幹線のネット予約は便利ですが、初めて利用する人には少し分かりづらい点もあります。スムーズに新幹線に乗るための、予約から当日乗車までの流れをご紹介します。
各サービスの登録方法と年会費の元を取る目安
EX予約の利用には、専用クレジットカードを作るか、手持ちのカードにサービスを追加申込する必要があります。カードとICカードが郵送で届き、会員登録が完了するまで2〜3週間かかるため、申込当日には使えません。
年会費は1,100円(税込)。片道あたり約400円以上安くなるため、新幹線で2往復すれば十分に元が取れます。さらに「EX早特21」などを利用すれば最大25%OFFの大幅割引も可能です。
一方、スマートEX・えきねっと・e5489は年会費無料で登録できます。スマホから10分ほどで手続きが完了し、その日から利用を始められます。ただし会員登録時にはクレジットカードの紐づけが必要です。
当日の乗車手順とトラブル回避のポイント
EX予約やスマートEXは、あらかじめ登録したICカードを改札にタッチするだけで乗車できます。カードを忘れた場合は「受取コード」を利用して駅で紙のきっぷを発券すれば乗車可能です。
えきねっとの「トクだ値」やe5489の「WEB早特」など割引きっぷは変更できない商品が多く、キャンセルには手数料がかかります。購入は日程が確定してからが安心です。
格安きっぷやツアー商品は「乗り遅れ無効」「途中下車不可」などの制限があるため、事前に条件を確認し、余裕をもって行動しましょう。QRコードや受取コードを利用する際は、スマホの充電残量にも注意しましょう。
おわりに
新幹線は高く感じがちですが、割引サービスを上手に組み合わせれば、半額近くまで節約できることもあります。目的や頻度に合わせてサービスを選べば、快適でお得な新幹線の旅が実現します。ぜひ、自分に合った方法で賢く楽しんでください。
※本記事は公開時点の情報に基づき作成されています。記事公開後に制度などが変更される場合がありますので、それぞれホームページなどで最新情報をご確認ください。