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デパコスに頼らない!成分で選ぶプチプラ節約スキンケア

デパコスに頼らない!成分で選ぶプチプラ節約スキンケア
北原 円香 (CROCO_コラム企画ライター)

執筆者

北原 円香

主婦・元保育士。現在は育児とライター業、SNSでの発信に奮闘中。暮らしにまつわる情報をInstagramで発信しながら幅広い分野の記事を執筆しています。「シンプルで心地よい暮らしに整える」が日々のモットー。忙しい毎日でもちょっとした工夫や気づきを大切に暮らしています。

「高い化粧品じゃないと効果がない」と思っていませんか?実は成分を見極めれば、プチプラ(プチプライス=安価)製品でも十分に効果を期待できるスキンケアが可能です。

この記事では、化粧品の代表的な成分や価格差の理由を解説しながら、肌悩みに合ったコスパ最強なアイテムを紹介。

スキンケアにお金をかけすぎたくない方や、節約しつつ肌を整えたい方におすすめの内容ですので、ぜひ参考にしてください。

「高い=効果あり」は本当?成分から見るプチプラとデパコスの違い

「高い化粧品=効果が高い」と価格だけで化粧品を判断しがちですが、成分の内容や配合濃度にも注目してみてください。

ここでは、成分表示の見方や代表的な成分、さらに、プチプラ(プチプライス=安価)とデパコス(デパートコスメ=高価)に価格差がある理由を解説します。

成分表示の見方を知って、賢く選ぶ

自分に合ったスキンケアを選ぶには、化粧品の裏に記載されている成分表示の見方を理解することが大切です。

化粧品の全成分表示は、配合量の多い順に記載されます(ただし1%以下の成分は順不同、香料など一部例外あり)。また、医薬部外品は「有効成分」と「その他の成分」に区分表示され、化粧品とは並び順のルールが異なります。

特に注目すべきは上位5つの成分。ここに水やBG(ブチレングリコール)などの保湿剤が記載されていれば、基本的な保湿はカバーされています。一方で、○○エキスなどが下位に記載されている場合は配合量がごくわずかで、過剰な期待は高額な出費につながることも。

広告やパッケージの印象に惑わされず、成分の記載位置と種類を確認することが賢い選び方です。

購入前は必ずパッケージ裏にある成分表を確認。上位成分で製品の特徴が見えてきます。
購入前は必ずパッケージ裏にある成分表を確認。上位成分で製品の特徴が見えてきます。

なお、医薬部外品は全成分表示のルールが異なる場合があるため、注意しましょう。

代表的な成分比較:ビタミンC誘導体/レチノール/ヒアルロン酸

化粧品選びでは、価格よりも「どんな成分がどのくらい配合されているか」を確認することが大切です。

例えば、人気成分であるビタミンC誘導体は、シミ・毛穴・ニキビ跡のケアに有効とされています。なかでもAPPS(パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na)やVCエチルは、安定性や浸透性に優れるタイプです。ただし、濃度は製品ごとに大きく異なるため、表示名だけで高濃度と判断することはできません。

また、シワ改善で注目されるレチノールですが、濃度や使い方によっては赤み・乾燥などの「レチノイド反応」が起きる成分です。プチプラ製品は低濃度処方が多く比較的穏やかですが、安心して使うには工夫が必要。
夜から少量→隔日→毎日と段階的に慣らしていくこと、そして朝は必ず日焼け止めを併用することが基本です。こうした使用法を守ることで、刺激を抑えながらシワ改善効果を期待できます。

さらに、ヒアルロン酸は価格帯を問わず幅広く配合されており、プチプラでも十分な保湿ケアが可能です。

有効成分は同じでも価格が違う理由

同じ成分でもデパコスとプチプラで価格に差が出る理由は、ブランドの世界観を反映したパッケージや香り、広告宣伝費といった付加価値だけではありません。

実際には、成分の安定化技術やテクスチャー(付け心地)の調整などの処方設計・販売チャネル(百貨店かドラッグストアか)・アフターサービスなど、複数の要因が価格に影響しています。

例えば、同じ成分のナイアシンアミドを配合していても、デパコスは高度な製法、高級感のあるパッケージやリッチな使用感、百貨店での接客といった要素などが加わることで、価格が上乗せされています。

そのため、「成分そのもの」だけを重視するならプチプラでも十分ですが、「高濃度・高品質」「使い心地やブランド体験」を求めるならデパコスの方が魅力的といえます。

ドラッグストアで買える!賢いプチプラ選びと失敗しないコツ

ここでは、実際にドラッグストアなどで手に入るプチプラスキンケアの中から、成分・効果・価格のバランスが優れた商品を紹介。

また、「安くて失敗した…」という経験を防ぐためのチェックポイントも解説します。

実売価格1,500円以下!人気プチプラ商品の成分と効果

1,500円以下でも、成分・効果・価格のバランスに優れたプチプラスキンケアは数多く存在します。

例えば、「肌ラボ 白潤プレミアム 薬用浸透美白化粧水」は、有効成分としてトラネキサム酸(美白)やグリチルリチン酸2K(抗炎症)を配合。さらに、ビタミンC・E誘導体や2種のヒアルロン酸も含まれており、保湿力と美白効果の両立が期待できます。実売価格は1,000〜1,500円前後です。

保湿成分+美白有効成分を配合。保湿とシミ予防の両立を期待できるコスパ優秀アイテム。
保湿成分+美白有効成分を配合。保湿とシミ予防の両立を期待できるコスパ優秀アイテム。

また、「【医薬部外品】メラノCC 薬用しみ集中対策美容液」は、美白有効成分の活性型ビタミンCに加え、血行促進成分であるビタミンE誘導体を配合。さらに、グリチルリチン酸などの整肌成分も含まれ、シミやそばかすの原因となるメラニン生成を抑える効果が見込めます。実売価格は1,000〜1,300円前後です。

活性型ビタミンCとEを配合。シミ予防や肌荒れ対策にも期待できる医薬部外品。
活性型ビタミンCとEを配合。シミ予防や肌荒れ対策にも期待できる医薬部外品。

このように、プチプラでもデパコスに劣らない実力派も多く、価格以上の満足感を得られる商品は豊富にあります。

肌トラブル別コスパ最強の選び方(乾燥・シミ・ニキビ対策)

スキンケアで失敗しないためには、価格よりも自分の肌悩みに合った成分を選ぶことが大切です。

例えば、乾燥が気になる方にはヒアルロン酸やグリセリン、セラミドなどの保湿力の高い成分がおすすめです。

また、シミやくすみには、ナイアシンアミドやビタミンC誘導体の効果が期待されます。

豆乳イソフラボン薬用ラインはナイアシンアミド配合。乾燥やハリ不足のケアに効果を期待できます。
豆乳イソフラボン薬用ラインはナイアシンアミド配合。乾燥やハリ不足のケアに効果を期待できます。

加えて、ニキビ対策には、サリチル酸やグリチルリチン酸2Kといった抗炎症や角質ケアに優れた成分がよく使われています。

肌悩みに応じて成分に注目すれば、プチプラでもコスパの高いスキンケアが十分に可能です。

プチプラの落とし穴!安物買いの失敗を防ぐチェックポイント

プチプラコスメは手軽に試せるのが魅力ですが、選び方を間違えると「安物買いの銭失い」になってしまうこともあります。

特に注意したいのが、パッケージやCMの印象だけで選んでしまうこと。

成分表示を見ずに購入すると、有効成分がごく少量しか入っていなかったり、アルコールや香料など肌質によって刺激になり得る成分が含まれていたりするケースがあります。

そのため、購入前には必ず成分表示をチェックし、自分の肌悩みに合った成分が含まれているかを確認することが大切です。

おわりに

スキンケアで大切なのは、「自分の肌に何が必要か」を知り、成分表示から見極める力を身につけること。

プチプラでもしっかり成分を選べば、効果的なケアは十分可能です。「安くても効果が出る」体験を重ねながら、ムダなく心地よく続けられるスキンケアを見つけてみてくださいね。

※本記事は公開時点の情報に基づき作成されています。記事公開後に制度などが変更される場合がありますので、それぞれホームページなどで最新情報をご確認ください。

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