スマートフォンは年々軽量化や画面サイズの拡大など利便性が増してきています。
近年スマートフォンの利用率は急激に上昇しており、総務省の情報通信白書(令和2年版)の結果では、2019年時点でのスマートフォンの世帯所有率は、83.4%にものぼります。
これまでは、スマートフォンは連絡手段としての機能がメインでしたが、最近では銀行振り込み、スケジュール管理などさまざまな機能が追加され、日常生活になくてはならないデバイスとなりました。
一方で、スマートフォンが故障してしまうと、日常生活に支障をきたすリスクが増えたのも事実です。一度故障してしまうと、修理が終わるまでスマートフォンが使えなくなってしまうのは不便でしょう。そこで今回のコラムでは、スマートフォンが壊れる主な原因と対処方法についてご紹介します。
スマートフォンが壊れる原因とは?よくあるトラブルと対処方法をご紹介
スマートフォンが故障してしまう原因は、破損させてしまうなどの人為的なものや、スマートフォン自体の経年劣化が原因となるものなどがあります。今回のコラムでは、よくあるトラブルと対処方法についてまとめましたので、以下で解説をしていきます。
画面割れ
スマートフォンを使われている方なら一度は「画面割れ」を経験したことがあるのではないでしょうか?最近ではスマートフォンの画面も強化ガラスなど、割れにくい材質のものが使われています。しかし、落下させてしまうなど、大きい衝撃を加えるとひび割れが生じる場合もあります。衝撃が加わると画面が割れるだけではなく、内部のシステムに影響が出る可能性があるため、突然動かなくなるケースもあります。
また、画面が割れてしまうことで、タッチパネルの感度が悪くなってしまい、うまく操作ができない場合があるので、普段の使用時に不自由さも感じるでしょう。割れたガラスが指に刺さるなどケガの原因にもなるので、すぐに修理に出すことをおすすめします。
画面割れへの対策
画面割れを防止するには、画面に衝撃を吸収する素材が使われたフィルムをはり、カバーを装着することが1番の予防策となります。落下防止策としては、ストラップやハンガーリングといった落下防止グッズが売っていますので、スマートフォンに装着してみてはいかがでしょうか。
画面が割れてしまったとき取るべき行動
対策をしても画面割れが生じた場合、まずデータのバックアップを取りましょう。SNSの履歴やメール、音楽データなど大切なデータは、スマートフォンが動くうちにバックアップを取得しておくことをおすすめします。ここでは例として、iPhoneでのLINEのバックアップ方法を簡単に解説します。
【iPhoneでのLINEのバックアップ方法】
- LINEアプリを開き、「ホーム」→「設定」→「トーク」をタップする
- 「トークのバックアップ」→「今すぐバックアップ」をタップします。バックアップ完了と表示されれば作業は終了です。
しかし、画面のひび割れがひどく操作ができない場合もあります。そのような場合は、USBケーブルでパソコンとスマートフォンを繋ぎ、パソコン側からスマートフォン内のデータを移管し、バックアップを保存しましょう。
水没
スマートフォンが水没し、機能しなくなってしまうこともよく起こるトラブルの1つです。最近では、スマートフォン自体の防水性能も非常に高くなっていて、お風呂で使えるモデルも多数発売されています。しかし、防水性能をもつモデルでも、スマートフォンが完全に水に使ってしまうとダメージを受けますし、うまく機能しなくなるケースも多いようです。
水没すること以外にも、水道水に含まれる化学物質や海水に含まれる塩分は故障の原因となりますので注意しましょう。
水没への対策
水没対策としては、水の多い場所に持っていかないことが理想ですが、無理な場合は防水カバーを装着することをおすすめします。
防水カバーを選ぶポイントは「防水性能」です。防水性能を表す「IP」という指標がありますが、IPの数値が高いほど防水性能に優れていることを示します。具体的には、「IP68」のように表記しますが、1桁目の数字が防塵性能、2桁目の数字が防水性能を表しています。
スマートフォンが水没した時の故障リスクを考えると、防水性能の高いケースを選ぶのが良いでしょう。具体的には8等級が水面下での使用が可能とされているので、8等級のモデルを選ぶのがおすすめです。
水没してしまったときの対処方法
スマートフォンが水没してしまった場合は、まずはじめにスマートフォンの電源を切りましょう。電源が入りっぱなしの状態でスマートフォン内部に浸水してしまうと基盤ショートの原因となり、故障してしまいます。また、装着しているカバーも外しましょう。その際、SDカードやSIMカードといったスマートフォンに挿入しているものは全て取り外した方が良いです。
全て取り外したら丁寧にスマートフォンを拭いていきましょう。スマートフォンが水没してしまったときに、水滴を払うためにスマートフォンを振る方がいますが、水が内部に入り込む原因となるため、避けた方が良いでしょう。
次に、乾燥剤を入れたビニール袋でスマートフォンを密封させ、乾燥させます。乾燥に必要な時間は、古い機種の場合は2〜3日、防水性が高い機種でも1日以上は必要となる場合が多いです。乾燥し切った段階で電源を入れ、スマートフォンが問題なく動作するか確認しましょう。
バッテリートラブル
バッテリーを充電しているのにすぐ残量がなくなる、充電に長時間かかるなどの症状が見られた場合、バッテリーが寿命を迎えている可能性があります。一般的にリチウムイオンバッテリーは500回充電すると劣化してしまうため、バッテリーの寿命は約2年といわれており、定期的にバッテリーを交換する必要があります。
バッテリートラブルへの対策
バッテリーは消耗品なので対策が難しいですが、バッテリーを消耗するWi-Fi、Blootooth(デジタル機器用の無線通信規格のひとつ。無線でスマートフォンとイヤホンなどを接続する際に使われる)、GPS(自分の現在位置を人工衛星からの電波で特定できるシステム)を必要時以外OFFにしておくことでバッテリーの負担を減らすことができる場合があります。
また、充電器に繋いだ状態でスマートフォンを使うのもバッテリーの寿命を減らす原因になりますので、充電が終わったら、充電器を外してから使いましょう。
バッテリートラブルへの対処方法
充電できないというトラブルで意外に多いのが、ACアダプターやUSBケーブルがうまくコンセントに接続されておらず、充電できないというケースです。なので、まずはアダプターやケーブルがちゃんと挿さっているか確認しておきましょう。充電環境に問題がなければ、続いて考えられるのがケーブルが断線していたり、アダプターの故障が考えられます。ケーブルもしくはアダプターを予備のものに交換しましょう。
他には、接続部分にホコリが詰まっていたりするとうまく充電できない場合がありますので、綿棒などで接続箇所のホコリを落としていきましょう。ちなみに、スマートフォンがフリーズ(利用中のアプリケーションやスマートフォン自体が停止してしまうこと)してしまっていると充電できないケースがあるので、一度再起動をしてみるのも良いでしょう。
電源ボタン及びカメラの故障
電源ボタンもしくはカメラが不具合で動かなくなってしまう場合があります。原因としては、落下時の衝撃などで操作ボタンやカメラ機能に不具合が起きるケースが多くなっています。
ただし、経年劣化などで自然と不具合が生じる、もしくはもともと機種自体にトラブルが起きやすい場合もあるので、一概に原因を特定するのが難しいです。保証期間内ならば、メーカーが無償で修理に対応してくれる場合もあるので、期間を確認してから依頼してみましょう。
電源ボタン及びカメラ故障への対策
操作ボタンなどは経年劣化により自然と劣化してしまうものなので、効果的な対策がないのが現状です。スマホが落下してしまい、ボタンやカメラが反応しなくなったなどの原因もあるので、普段から丁寧に扱うよう注意しましょう。
電源ボタン及びカメラ故障への対処方法
カメラがうまく機能しないことがありますが、その場合は、まず再起動をしてみましょう。もし解決しない場合は、ファームウェアのアップデートができれば更新します。ファームウェアとは、インターネットやパソコンの周辺機器を動作させるためにスマートフォン内部に内蔵されているソフトウェアのことです。
ファームウェアのアップデートでも改善しない場合は、セーフモードでスマートフォンを起動させ、起動中のアプリを全て停止させてから再起動をします。セーフモードは、スマートフォンの不具合の原因を診断するために利用され、インストールしたアプリに問題がないかどうか調べたり、アプリの動作を一時停止できます。
セーフモードは機種によってやり方が違いますが、ここではiPhoneでのセーフモードの起動の仕方を解説します。
【iPhoneでのセーフモードの起動の仕方】
- まずiPhoneの電源を切る
- 音量をあげるボタンを押しながらiPhoneの電源を入れる
- Appleロゴが表示されたら、音量をあげるボタンを引き続き押し続ける
- ホーム画面が表示されたらセーフモードでの起動は完了
ここまでの方法を全て行って改善しない場合は、修理会社にみてもらった方が良いでしょう。
スマートフォンは高温化でも不具合が生じる
ここまでスマートフォンでよく起きるトラブルと対処方法について解説してきましたが、実はスマートフォン本体が高温化することでも不具合が生じやすくなります。
普段長時間スマートフォンを使っていると本体が異常に熱くなっていることはないでしょうか?本体が高温のままスマートフォンを使用し続けていると、不具合や故障が発生しやすくなります。高温状態は故障の原因だけではなく、バッテリーの寿命にも悪影響を及ぼすので注意が必要です。
最悪の場合「熱暴走」と呼ばれる現象が起きます。熱暴走とは、スマートフォンを使用し続けたことで高温状態となり、動作が不安定になることです。熱暴走が起きてしまうと、場合によっては内部のCPUが停止し動かなくなってしまうこともあるでしょう。
CPUとは、スマートフォンの頭脳にあたる部分で、有名なものでは「Intel」などがあります。CPUの性能によって、スマートフォンアプリの処理速度に影響があります。ここからは、高温時のスマートフォンの不具合・故障を予防する対策をご紹介していきます。
長時間使い続けない
スマートフォンは小型サイズのデバイスとなるため、長時間の使用は熱を発生させやすくなります。使い続けて高熱になってきたら、スマートフォンの使用を中断して、電源をOFFにするなど、熱を冷ます対策を行いましょう。ちなみにケースを装着した状態だとうまく放熱しないので、冷ます時はケースを外しておきましょう。他には、扇風機の前にスマートフォンを置くなどして熱を冷ます方法もあります。
スマートフォンの負荷を軽減させる
スマートフォンに負荷のかかる作業を行い続けると、発熱しやすくなります。具体的には複数のアプリケーションを同時に起動すると、スマートフォンへの負荷が大きくなり、高温になりやすいでしょう。発熱が収まらない場合、必要のないアプリケーションを一旦OFFにして、負荷を下げましょう。iPhoneの場合の具体的な操作を解説します。
【iPhone X 以降のアプリケーション終了方法】
- ホーム画面下部から上部にスワイプさせ、画面の真ん中で指を止める
- 終了するアプリを左右にスワイプして探す
- 終了させたいアプリが出てきたら、上にスワイプさせAppを終了させる
スマホの故障はセゾンの「スマートフォン修理」で見てもらおう
故障対策をしていても、実際に内部のメモリやCPUが破損してしまうと自力で直すのは難しく、修理に出さなければいけない場合があります。そのような場合におすすめなのがセゾンの「スマートフォン修理」です。
セゾンのスマートフォン修理とは?
全国に店舗を構えるスマートフォン修理店「スマホスピタル」が、スマートフォンやタブレット、ゲーム機の画面割れ、バッテリーがすぐ減る、水没、ホームボタンの破損、カメラの故障などに対応してくれます。
セゾンのスマートフォン修理のおすすめポイント
1)総務省登録修理業者
総務省の登録修理業者として登録されています。登録されるためには、総務省における登録修理業者制度で定められている厳しい審査基準をクリアすることが必要です。厳しい審査をクリアしているため、安心して修理に出すことができます。
2)最短15分
スマートフォンやタブレットの画面、液晶、バッテリーの交換なら、最短15分で修理してくれます。スマートフォンが何日も使えないのは不便なので、即日対応してくれるのはとても便利です。ただし、状況によって即日対応ができないこともあるので、まずは相談してみましょう。
修理の流れ
- 電話
年中無休で9:00~21:00までつながります。電話にて来店日を決定します。
問い合わせ先(0120-337-661) - 来店
店舗にて診断後、見積りを行い、了承が取れたら作業を開始します。 - 支払い
現金、クレジットカード、QRコード決済が利用できます。
※店舗によって異なるので詳細はお問い合わせください。
おわりに
今回のコラムでは、スマートフォンの画面割れやバッテリートラブルを中心に、起こりやすいトラブルの原因や対策、対処法についてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
最新型のスマートフォンはスペックはもちろん、強度や防水性能も高くなっており、年々丈夫な構造になっています。しかし、それでもスマートフォンの画面割れなどは依然としてトラブルも多く、急に使えなくなってしまうケースもあります。画面割れの防止グッズや充電方法の工夫などで故障する確率を減らせる可能性もあるので、万全の対策をしておくことをおすすめします。
また、充電ケーブルが抜けていたなどのように、実際は故障していなかったというケースも多くあるので、慌てずに確認をしておきましょう。それでも故障してしまった場合はセゾンの「スマートフォン修理」にご相談ください。