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エアコンのフィルター掃除は水洗いでOK?掃除の手順から注意点まで

エアコンのフィルター掃除は水洗いでOK?掃除の手順から注意点まで
セゾンのくらし大研究 編集部

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セゾンのくらし大研究 編集部

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みなさんはエアコンのフィルター掃除をどのくらいの頻度で行っていますか?フィルターの掃除を怠ると、健康への悪影響やエアコンの故障など、さまざまなデメリットが生じる恐れがあります。この記事では、エアコンフィルターの掃除の頻度や掃除のやり方、掃除をする上での注意点を紹介していきます。さらに、フィルター掃除後もきれいな状態を保つポイントについても解説していきますので、ぜひチェックしてください。

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エアコンフィルターの掃除頻度

1.エアコンフィルターの掃除頻度

ここでは、エアコンフィルターの掃除頻度についてお伝えしていきます。

毎日使う場合

エアコンを毎日使っている場合は、2週間に1回を目安に掃除を行いましょう。エアコンは、室内の空気を吸って内部で冷やす、もしくは温める工程を経て、快適な空気が出される仕組みです。室内の空気を吸う際には、部屋のほこりや空気中の汚れも一緒に吸い込まれています。これにより、エアコンを使用するとフィルター部分に汚れが溜まっていってしまうのです。溜まった汚れはカビの繁殖に繋がる恐れもあるため注意しましょう。

掃除機能付きエアコンの場合

掃除機能付きエアコンには、主にフィルターを自動で掃除してくれる機能が備わっています。通常のエアコンに比べ、頻繁なフィルター掃除の必要がなく、汚れが気になった時に掃除をする程度で問題ありません。しかし、自動で掃除する時に取れた汚れは、ダストボックスに溜まっていくのでダストボックスの手入れは必要です。また、エアコン内部まできれいに掃除してくれるわけではないので、年に1〜2回の頻度でエアコン内部の掃除が必要です。

エアコンフィルターを掃除しないとどうなる?

続いて、エアコンフィルターを掃除しないと、どのようなことが起こるのかを解説していきます。

健康面への影響

フィルターの掃除を行わず汚れを放置していると、エアコンを使用するたびに蓄積されたほこりと水分が合わさり、カビの発生へと繋がります。エアコン内部は、温度の変化はなく湿度が高く保たれやすい状態です。そこへ溜まったほこりがカビの栄養となり、カビがどんどん繁殖しやすくなってしまいます。カビが発生したエアコンを使用し続けると、カビの胞子が部屋の中に広がり不衛生です。カビを吸い込むことで、アレルギーや肺炎になる恐れもあるので、早めに対処しましょう。

エアコン本体の故障につながることも

エアコンをはじめとする電化製品の故障原因の多くは、汚れやほこりの蓄積です。エアコンは運転すると、静電気が生じてほこりを呼び寄せ、さらに湿気でほこりの塊ができます。小さな無数のほこりの塊が、エアコンの動作の抵抗となってしまうのです。その結果、エアコンが熱を帯びて故障するリスクが高まります。エアコンが故障すると生活に支障が出る上、余計な修理代も掛かってしまいます。できるだけ掃除を怠らないようにしましょう。

電気代が高くなる可能性もある

フィルターの目がほこりやゴミなどで汚れていると、効率的に空気を循環できません。そうすると、エアコンの効きが弱くなり、エアコンはさらに空気を吸い込もうとするため、余計に電力を消費します。その結果として、電気代が高くなってしまうのです。

エアコンフィルター掃除で用意するもの

3.エアコンフィルター掃除で用意するもの

エアコンのフィルターをマメに掃除する必要性を理解いただけたことと思います。では、エアコンフィルター掃除であらかじめ用意しておくものを紹介していきます。

  • 掃除機
    エアコンフィルターに溜まったほこりを吸い取るために使います。
  • 清潔な雑巾やタオル
    フィルターに付いた水分を拭き取るために用意してください。
  • 歯ブラシ
    水洗いをする際に、フィルターの汚れをかき出すために使います。
  • マスク
    掃除する際に着用し、ほこりの吸い込みを防ぎましょう。
  • 新聞紙
    作業の際、床に敷いて、床の汚れの予防や取り外したフィルターを置いておくために使用します。
  • ゴム手袋
    エアコンにわずかでもカビが発生している場合に備えて用意しておきましょう。
  • 中性洗剤
    水洗いでエアコンフィルターの汚れが落ちにくい場合に使えます。
  • 重曹水
    キッチンにあるエアコンは油汚れなどが付着しており、水洗いだけでは汚れが落ちにくいため、重曹水を使用すると効果的です。あらかじめ重曹小さじ1と水100mlをスプレーボトルに入れておきます。
  • オキシクリーン
    バケツにお湯を入れ、粉末を溶かしておきます。

なお、重曹水や洗剤はすべてを用意する必要はありません。エアコンフィルターの汚れに応じて用意してください。

エアコンフィルターの掃除手順は?

4.エアコンフィルターの掃除手順は?

ここでは、ノーマルタイプのエアコンのフィルターの掃除手順について解説していきます。

フィルターのほこりを掃除機で吸う

まずは、エアコンの前面カバーを上に持ち上げ、左右にあるエアコンフィルターを外します。外したエアコンフィルターを床に敷いた新聞紙の上に置いてください。その際に、エアコンフィルターの表側が上にくるようにしましょう。そして、表側の網の目の詰まった汚れを、掃除機で優しく吸い取ります。エアコンが空気を吸い込む時に、フィルターの表側から裏側にかけて空気が通るため、表側にほこりが付きやすくなります。裏側から掃除をすると、フィルターの表側に付いたホコリを無理矢理裏側に引っ張って、余計に目を詰まらせてしまう恐れもあるので注意しましょう。

フィルターを水洗いする

汚れがひどい時には、水洗いをしてください。水洗いは、掃除機で掃除する方法とは反対にフィルターの裏側から表側に向かって汚れを吐き出させるようにシャワーを当てます。汚れが頑固で落ちない場合には、中性洗剤を40〜50度のお湯で薄め、柔らかいブラシを使って洗うとフィルターがピカピカになります。

フィルターを乾燥させる

フィルターを洗い終わったら、しっかりと水を切って陰干ししましょう。フィルターに水分が残ったままエアコンに装着すると、水が垂れるなどのトラブルや故障の原因にもなります。また、半乾きの状態でフィルターを装着した場合には、水気によりカビを再び繁殖させる可能性もあります。洗ったフィルターは、タオルで挟み込むようにして水気を除いてください。その際には、エアコンフィルターの網目を傷付けないように、優しく拭き取るようにしましょう。

エアコンフィルターの油汚れをきれいにするには?

5.エアコンフィルターの油汚れをきれいにするには?

キッチンに設置しているエアコンフィルターに油汚れが付いてしまった場合には、重曹水やオキシクリーンの活用が有効です。ここでは、重曹水、オキシクリーンそれぞれの分量やフィルターの洗い方を紹介していきます。

重曹水

空のスプレーボトルに、重曹小さじ1と水100mlを入れて良く混ざるようにしっかりと振ってください。エアコンフィルターの裏側に重曹水をスプレーします。そして歯ブラシなどを使って裏側にブラシをかけたら、裏側からシャワーで水洗いしましょう。

続いて、フィルターの表側に同じく重曹水をスプレーし、歯ブラシで汚れを浮かせるように取り除きます。再度フィルターの裏側からシャワーで水洗いをしたら完了です。

オキシクリーン

50度のお湯4Lをバケツに張り、付属スプーン1目盛を目安にオキシクリーンの粉末を投入します。オキシ溶液は、きちんと溶かさなければ効果が薄いため、溶けて泡が出るまでしっかりと混ぜましょう。

掃除機で大きなほこりを吸ってから、フィルターをオキシ溶液に漬け込みます。20分程度漬けたら、水でさっとすすぎましょう。オキシクリーンは洗浄力が強いため、素手で扱うと手荒れの原因となることもあります。使用するときは、ゴム手袋を装着してください。

エアコンフィルター掃除の注意点

6.エアコンフィルター掃除の注意点

ここでは、エアコンのフィルター掃除における注意点を紹介していきます。

フィルターを正しく外し、付ける

エアコンフィルターを外す時や取り付ける時には、きちんと説明書を読んで正しいやり方を確認してください。エアコンによっては、フィルターの外し方や取り付け方が異なる場合もあるためです。フィルターを掃除する際に電源を切るように注意喚起しているケースもあります。誤ったやり方をすると、思わぬ事故や、部品を壊してしまうリスクもあるため、正しいエアコンの扱い方を確認してから掃除に取り掛かりましょう。

フィルター掃除は優しく丁寧に

エアコンフィルターの網目は、非常に小さく緻密に作られています。そのため、掃除機を強くかけたりブラシで激しくこすったりすると、網の目の広がりや破れなどを引き起こしかねません。フィルターの網目がきちんと整っていなければ、空気中のほこりやゴミを食い止める役目を果たせなくなってしまいます。また、部分的に大きな穴がある場合には、そこに集中してゴミが溜まりやすくなるケースもあります。フィルターの性能を下げないためにも、掃除は優しく丁寧に行いましょう。

無理のない体勢で行う

エアコンは天井付近に設置されている場合が多く、フィルターの掃除は踏み台に上がって行うことが多いでしょう。何かの拍子にバランスを崩して転倒すれば、ケガにつながる恐れがあるため、作業の際には、ぐらつきのない踏み台や脚立を用意し、足場をしっかりと固めましょう。また、フィルターの取り付けや取り外しで無理な体勢にならないよう、安全に気をつけながら作業に取り組むことが大切です。

市販のエアコンクリーナーはなるべく使わない

市販のエアコンクリーナーは、使用しても汚れが取りきれないケースがほとんどです。むしろ、スプレーのすすぎ残しがカビを引き起こす可能性もあります。また、スプレーの勢いが不十分なため、ほこりが目詰まりを起こすこともあります。さらに、電装部分にスプレーが掛かると、故障する恐れもあるなど、挙げられるデメリットが多いため、市販のエアコンクリーナーはなるべく使わないようにしましょう。

エアコンフィルター掃除の方法【車編】

7.エアコンフィルター掃除の方法【車編】

ここでは、車のエアコンフィルターの掃除方法を紹介していきます。

グローブボックスを取り外し、フィルターを取り出す

車のエアコンフィルターは、通常グローブボックスを外した奥にあります。グローブボックスとは、助手席の前方にあるロック付きの小物入れのことです。グローブボックスを開けて、奥のストッパーの位置を確認します。ストッパーを手前に引きながらグローブボックスを取り外しましょう。そして、エアコンフィルターを手前に引っ張り出します。その際、ほこりが舞いやすいので、ゆっくりと引き出すようにしてください。

フィルターを掃除する

歯ブラシなどを用いてフィルターのほこりを落とし、水洗いをしましょう。水洗いする前に掃除機でほこりをある程度取り除いておくと、時短になりおすすめです。また、使用年数が長くフィルターが古くなってきた場合には、フィルターを新しいものに交換するのも良いでしょう。交換する時は、車の車種や年式、型式などを確認し、ぴったりと適合するフィルターを確認してから購入するようにしてください。

フィルターを良く乾燥させる

フィルターをしっかりと乾かさずに装着すると、カビやにおいの原因になる可能性があります。キッチンペーパーで水気をしっかりと拭き取り、天日干しでしっかりと乾燥させてから再装着しましょう。フィルターが乾いたら、グローブボックスと一緒に元へ戻します。グローブボックスが再設置できたら、何度か開閉を繰り返し、動作に問題がなければ車のエアコンフィルター掃除の完了です。

エアコンのフィルター以外の取り切れない汚れは?

8.エアコンのフィルター以外の取り切れない汚れは?

エアコンをまだ一度も掃除したことがない、もしくは何年も掃除できていないという場合には、フィルター掃除だけでは解決できない汚れが蓄積されているかもしれません。エアコンパネルを開いてみたら、黒カビが奥まで発生していた!なんてケースもあります。

エアコン掃除においてご自身でできる範囲は、取り外しできるフィルターや手が届く範囲の汚れまでです。エアコンや室外機の中まで分解して掃除をしようとすれば、故障につながる恐れもあるため、内部の掃除はエアコン掃除のプロに任せましょう。

エアコン掃除はプロに任せよう!

くらしのセゾンでは、プロの高い技術と専用機材によって、エアコン内部のカビや汚れまできれいに落とすエアコンクリーニングを行っています。普段の掃除では困難なエアコン内部の掃除や高圧洗浄も可能です。内部まで掃除すれば、嫌なにおいやアレルギー対策にもつながります。クリーニングの所要時間は長くても1台で3時間程度が目安です。また、2台同時に依頼するとお得に利用できるサービスもあります。エアコンクリーニングをまだ試したことがない方、1シーズンお手入れをしていない方、プロにきちんとクリーニングしてほしい方など、ぜひご検討ください。

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エアコンフィルター掃除後もきれいに保つには?

せっかくエアコンフィルターを掃除したのであれば、できるだけ長くきれいな状態を保ちたいですよね。ここでは、エアコンフィルターをきれいに保つコツを紹介していきます。

フィルターを定期的に掃除する

フィルターは、吸い込んだ空気が最初に通過するパーツです。そのため、エアコンの使用頻度が高い夏や冬などは特に汚れやすくなります。汚れやほこりが溜まるとカビの発生に繋がるだけではなく、場合によってはダニが入り込むケースもあります。そうならないためにも、2週間に1度のペースで定期的に掃除を行って、フィルターを清潔に保つように心掛けましょう。

こまめに換気する

エアコンは部屋の空気を吸い込んで、吐き出す空気で室内の温度調節を行っています。したがって、部屋の空気が汚れているとエアコン内部もきれいな状態を保てなくなるのです。部屋をこまめに換気し、室内の空気をきれいにしておくことでエアコンフィルターや内部が清潔に保て、さらにはカビの繁殖も抑制できます。

内部クリーン機能を使う

エアコン内部に結露ができ、湿度が高まるとフィルターにカビが発生しやすくなります。冷房や暖房を使った後には、内部クリーン機能や送風機能を活用して内部を乾燥させるようにしましょう。エアコンの機種によっては、内部クリーンを自動で行ってくれるものもあります。ご家庭のエアコンの機能を確認してみてください。

おわりに

エアコンのフィルター掃除は、2週間に1度を目安にこまめに行うのが理想です。フィルターの汚れを放置すると、カビが繁殖しアレルギーや肺炎などに繋がる恐れもあるので、この記事を参考に、ぜひエアコンのフィルター掃除にチャレンジしてみてください。また、自力ではとれない蓄積された汚れやエアコン内部の汚れに関しては、プロの手を借りるようにしましょう。エアコンをきれいに保ち、お家で過ごす時間を快適にしましょう。

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