「スマホを充電したばかりなのにもう電池がない」「電池の減りが急に早くなったけど故障かな?」など、スマホの電池にまつわるお悩みをお持ちではないでしょうか。電池がすぐに減ってしまうと、不便を感じてしまうでしょう。
このコラムでは、スマホの電池の減りが早い原因と対処法について解説します。電池の減りに関するストレスを減らし、快適にスマホが使えるよう参考にしてみてください。
スマホの充電の減りが早い原因とは?
スマホの電池の減りが早いとき、どのような原因が考えられるのでしょうか。ここでは、4つの原因をピックアップしました。
【スマホの電池の減りが早い原因】
- 電池の経年劣化
- 起動中のアプリの影響
- スマホの設定による電池の消耗
- 電波を受信しにくい環境
それぞれの原因を詳しく掘り下げてみましょう。
電池の経年劣化
スマホの電池自体の劣化が進んでいる可能性があります。スマホに使用されているリチウムイオン電池は「経年劣化に強い」とされていますが、それでも、充電と放電を繰り返すうちに劣化していきます。
バッテリーがどのような状態かを目視するには、劣化レベルを調べてみると良いでしょう。劣化しているかどうかの目安は、定格容量の80%です。80%以下になったら電池の劣化が進んでいることになり、バッテリーの交換やスマホ自体の買い替えを検討してみましょう。
電池の劣化レベルの調べ方は、iPhone(アイフォン)とAndroid(アンドロイド)で異なります。次で詳しく解説します。
参照元:arrows life
iPhoneの劣化レベルの調べ方
iPhoneの電池劣化レベルは、次の4ステップで調べます。
- 「設定」をタップ(軽くタッチ)して開く
- 「バッテリー」をタップする
- 「バッテリーの状態」をタップする
- 「最大容量」の項目の数値を確認する
「最大容量」の項目には、新品の状態と比較してバッテリー容量の基準がどれだけあるか表示されています。
Androidの劣化レベルの調べ方
Androidで電池の劣化レベルを調べるには、次の手順で進めましょう。
- 「端末設定」をタップ(軽くタッチ)して開く
- 「電池」をタップする
- 「電池の性能」をタップする
「電池の性能」をタップすると、内臓電池の充電能力を示すポップアップが表示されます。
※端末によって異なる場合もあります。
起動中のアプリの影響
スマホの電池の減りは、起動中のアプリにも左右されます。動画アプリやSNSアプリ、高性能なゲームアプリなど、スマホに負担がかかりやすいアプリを使用していると電池が減りやすいでしょう。
また、アプリは使用中だけでなくバックグラウンド(画面の裏側)で動いている場合があります。「アプリを使わなければ電池が減らないのでは」と思うかもしれません。しかし、実際はアプリを使っていなくても情報の更新やメッセージの受信などを行っており、電池を消費しているのです。
分かりやすい例では、アプリのプッシュ通知が挙げられるでしょう。スマホを使用していなくても、情報が入ってくると通知が表示されます。プッシュ通知は情報が目に飛び込みやすい反面、情報を得るために電池を消耗してしまうのです。
スマホの設定による電池の消耗
スマホの設定状況によっては、電池が消耗しやすくなっているかもしれません。以下の設定になっている場合、より多くのバッテリーの消費が懸念されます。
【電池が消耗しやすいスマホの設定】
- 画面が明るい
- ライトの点灯時間が長い
- 画面が自動回転する
- 音量が大きい など
画面の明るさやライトの点灯時間、音量によってスマホの負担は変わります。画面の向きによって自動回転する設定は、常に画面の向きを探知しているため、電池を消耗してしまうのです。
このようにスマホに負担がかかりやすい設定になっていると、電池が消耗され、充電の減りが早くなってしまうでしょう。
電波を受信しにくい環境
電波を受信しにくい環境下では、バッテリーが消費されやすくなります。その理由は、スマホが基地局を探そうとするため、電波が弱いところや圏外では、つながる基地局を探そうとして電池を消耗するのです。
これは、Wi-FiやBluetoothも同様です。Wi-FiやBluetoothが常時オンになっていると、接続先を探して電池を消費してしまいます。
位置情報を取得する、GPSの設定も電池の減りが早くなる原因のひとつです。GPSが許可された状態が続くと、位置情報を得るためにスマホに負荷がかかってしまうでしょう。
このように電波を受信しにくい環境や、Wi-Fiなどの設定がオンにも関わらず接続先がない状況では、スマホの電池が減りやすくなるのです。
スマホの電池を長く持たせるには
では、スマホの電池を長く持たせるにはどうしたら良いでしょうか。続いて、スマホの電池を長持ちさせる対処法を紹介します。
【スマホの電池を長持ちさせる対処法】
- スマホの設定を見直す
- Wi-FiやBluetooth、GPSの設定をオフにする
- 使わないアプリの整理
- 電池を完全に使い切ってから充電
- 過充電しない
スマホの電池が減りやすい原因を踏まえ、これらの対処をしてみましょう。
スマホの設定を見直す
スマホの設定を見直し、負担を減らす方法です。以下の設定をしましょう。
- 画面の明るさやライトの点灯時間を控えめにする
- 画面の自動回転設定をオフにする
- 音量を下げる
- アプリからの不要なプッシュ通知をオフにする など
前述で紹介した、電池を消費しやすい設定を見直してみてください。アプリのプッシュ通知の有無は、アプリごとに設定します。通知が必要なものと不要なものを選別し、ご自身の都合に合わせてオンとオフを使い分けてください。
Wi-FiやBluetooth、GPSの設定オフにする
Wi-FiやBluetooth、GPSの設定が常時オンになっていないか確認してみましょう。使用していない環境下にない場合でもオンになっているようであれば、オフにします。
設定をオフにすることで、無駄な接続先の探索や位置情報の取得をカットできます。スマホの負担が軽減され、節電が見込めるでしょう。
使わないアプリの整理
アプリは、使っていなくてもバックグラウンドで動いているケースがあることを紹介しました。例え使わないアプリも、ダウンロードしてあれば電池の減りが早くなってしまうのです。
そこで有効なのが、使わないアプリをアンインストールして削除します。不要なアプリをアンインストールすれば、電池の消耗を抑えられるだけでなく、端末の容量確保にもつながるので、定期的にアプリを整理するのもおすすめです。
電池を完全に使い切ってから充電
スマホを充電する際は、電池を使い切り、残量が0%になってから充電するようにしましょう。リチウムイオン電池は充電と放電を繰り返すと劣化しやすい傾向があるため、電池の残量があるにも関わらずこまめに充電してしまうと、電池の劣化を早めてしまう恐れがあります。
完全に使い切ってからの充電を心掛け、充電する回数自体を減らすことで、電池の劣化スピードを遅らせられるでしょう。
過充電しない
リチウムイオン電池が劣化する要因のひとつに、過充電があります。過充電とは、電池が100%になったにも関わらず、さらに充電してしまうことです。充電していると、ついつい長時間そのままにしてしまいがちですが、充電状況をチェックし、100%になったら充電を終わらせるようにしましょう。
他にも、スマホを使いながら充電する行為も電池に負担がかかります。スマホを充電するときは、なるべく電源をオフにするように意識してみてください。
スマホの電池が劣化したときに現れる症状
「対処をしてもすぐ電池が減ってしまう」「なかなか改善が見られない」といった場合は、すでに電池が劣化しているのかもしれません。電池の劣化レベルは前述した方法で目視が可能ですが、なんらかの症状が現れるケースもあります。
【電池の劣化による症状】
- 勝手にシャットダウンする
- 100%まで充電できない
- 起動がうまくいかない
- バッテリーが膨張している など
これらの症状が見られたら、電池が劣化している可能性があります。詳しく確認しましょう。
勝手にシャットダウンする
電池が劣化してくると、電池残量がまだあるにも関わらず、勝手にシャットダウンしてしまうことがあります。これは、電池の劣化によって起こりやすい症状のひとつです。
ただし、スマホが突然シャットダウンする原因には、スマホの熱によるものや端末の空き容量不足なども考えられます。また、電池の残量表示が正しくない場合もあるので、次の対処法を試してみてください。
- スマホが熱くなっていたら冷ます
- 空き容量が不足していたら不要な写真や動画などを削除する
- 電池を一度0%まで使い切ってから再び充電する
これらの対処をしてみても、スマホが勝手にシャットダウンする症状が現れるようであれば、電池の劣化や故障の可能性が考えられるでしょう。
100%まで充電できない
電池が劣化すると、「充電しても100%にならない」「フルに充電できるまでとても時間がかかる」といった症状が見られるケースがあります。
機種によっては、スマホを100%まで充電するまでにかかる時間の目安は、2〜3時間とされています。100%まで充電できない、もしくはフルに充電できるまで2〜3時間を超えてしまうようであれば、電池の劣化が一因かもしれません。
参照元:スマホスピタル
起動がうまくいかない
スマホの電源を入れても起動がうまくいかない場合にも、電池の劣化が考えられます。具体的には、以下の症状が挙げられます。
- 起動しない
- 電源は入ってもホーム画面まで立ち上がらずループしている
- 再起動を繰り返す など
電池の電圧不足や完全放電といった劣化の影響により、こういった症状が起こり得るのです。
ただ、一概に電池の劣化ばかりが原因とは限りません。アプリの不具合や単に充電不足の場合があります。一度、「ホームボタンを長押しして強制終了してみる」「充電ケーブルを交換してしっかり充電してみる」といった方法も試してみましょう。
それでも改善しないようであれば、電池の劣化による可能性があります。
バッテリーが膨張している
電池の寿命が近付くと、バッテリー自体が膨張するケースがあります。膨張の原因は、ガスの発生によるものです。リチウムイオン電池は、プラスのイオンとマイナスのイオンの行き来によって電気を生み出していますが、イオンが劣化してくるとガスが発生します。そのガスがバッテリー内に溜まっていき、徐々に膨らんでくるのです。
バッテリーの外にガスが漏れることはありませんが、膨張したまま使用するのは非常に危険です。スマホ本体がバッテリーに圧迫されて破損してしまうばかりか、発火や爆発のリスクがあります。バッテリーの膨張に気づいたら、使用を中止してください。
スマホの電池が劣化したら修理や交換を
ここまでで紹介した対処法を試しても改善しない、もしくは電池の劣化症状が見られるようであれば、電池の交換や修理を検討しましょう。特にバッテリーの膨張が見られたら、速やかな対処が必要です。ここからは、電池の交換方法や修理会社の選び方などをお伝えします。
また、電池の交換や修理に出す前に、スマホのデータのバックアップを取っておきましょう。なぜなら、交換や修理の際にはデータが消去される可能性が考えられるためです。少し手間がかかりますが、バックアップを取っておくと安心です。
電池(バッテリー)の交換方法
スマホのバッテリーは内蔵されているタイプが主流であり、ご自身での交換は難しいため、プロに依頼しましょう。iPhoneとAndroidそれぞれの交換方法をまとめました。
【iPhone】
- Appleの正規サービスプロバイダー、もしくはApple Storeにスマホを持ち込む
- Appleの配送修理を利用する
- 各キャリアのショップにスマホを持ち込む
- iPhoneに対応している修理ショップにスマホを持ち込む
【Android】
- 各キャリアのショップにスマホを持ち込む
- オンライン修理サービスを利用する
- Androidに対応している修理ショップにスマホを持ち込む
Androidの場合、一部でバッテリーの取り外しが可能な機種があります。取り外しが可能であれば、バッテリーのみ各キャリアのショップやオンラインショップで購入し、ご自身で交換できます。
修理会社の選び方
スマホを修理するには、各キャリアやメーカー、メーカーから認定を受けた販売店、スマホ修理会社などで対応してもらうことを紹介しました。
各キャリアのショップやメーカーなどの正規店に依頼すると、純正部品で修理してくれます。そのため、修理後の不具合が起こりにくいでしょう。一方で、データが消えてしまったり、時間がかかったりします。
非正規のショップでは、すぐに対応してくれる場合がく、データも消えずに修理できるでしょう。ただし、修理パーツの品質や料金でトラブルになる可能性が否定できません。また、非正規の店舗で修理をすると、メーカー保証が受けられなくなることもあります。そのため、非正規の修理会社を選ぶ際は、次のポイントを確認しましょう。
- 修理パーツの品質は確かか(価格が安過ぎないか)
- 修理保証サービスはあるか
- 総務省登録修理会社であるか など
おすすめはくらしのセゾンの「スマートフォン修理」です。全国でスマホ修理店舗を展開し、総務省登録会社でもあるスマホスピタルが修理をします。まずは電話で予約し、お近くのスマホスピタル店舗に持ち込んでください。依頼状況によっては、最短で15分の即日対応が可能です。
【セゾンのスマートフォン修理の主な特徴】
- 総務省登録修理会社であるスマホスピタルが修理
- 最短15分で即日対応が可能
- あらゆるスマホのトラブルにも対応できる
修理料金 | 修理メニューや料金は店舗によって異なる |
お支払方法 | 現金、クレジットカード決済、QRコード決済 |
問い合わせ番号 | 0120-227-661 ※受付時間 9:00~21:00(年中無休) |
公式HP | くらしのセゾンの「スマートフォン修理」 |
おわりに
スマホの電池の減りが早い原因には、電池の劣化だけではなく、スマホの設定やアプリの起動状況などがあります。今回紹介した対処法を参考に、スマホの設定の見直しや不要なアプリの整理をしてみましょう。それでも改善ができず、電池の劣化による症状が見られるようであれば、電池の交換や修理を検討してください。
スマホを修理に出す際は、正規店か非正規店かなど、さまざまな角度から検討し、信頼できる修理会社に依頼しましょう。