クレジットカードの引き落とし時間はカード会社や銀行口座によって異なるため、余裕を持った入金が必要です。
このコラムでは、クレジットカードの引き落としは何時に行われるのか、延滞時のトラブル、延滞を回避する方法を解説します。引き落としは何時に行われるのかを理解して、スケジュールを組みましょう。
1.クレジットカードの引き落とし時間は金融機関によって異なる
クレジットカードの引き落とし時間は金融機関やカード会社によって異なるため、原則として正確な時間は分からないと考えましょう。
ここからは以下のケースに分けてクレジットカードの引き落とし時間を解説します。
- 3大メガバンク・ゆうちょの場合
- ネットバンクの場合
なかには、引き落とし時間が明確に定められている金融機関やカード会社もあるため、併せて解説します。
1-1.3大メガバンク・ゆうちょの場合
3大メガバンク・ゆうちょの場合の引き落とし時間は以下のとおりです。
金融機関 | 入金期限・引き落とし時間 |
三菱UFJ銀行 | ・前日までの入金 ・当日19:00までに引き落とし |
三井住友銀行 | ・当日18:00までの入金 (※三井住友カードの場合) |
みずほ銀行 | ・前日までの入金 ・引き落とし時間は明記なし |
ゆうちょ銀行 | ・前日までの入金 ・引き落とし時間は明記なし |
三井住友銀行(三井住友カードの場合)を除き、引き落とし日前日までの入金が推奨されています。いずれの金融機関も順次引き落とし手続きが進むため、何時にクレジットカードの引き落としが行われるかは定まっていません。
引き落とし日当日の入金では、間に合わない可能性もあるため、前日までの入金が推奨されています。トラブルを発生させないためにも、余裕を持って行動しましょう。
1-2.ネットバンクの場合
ネットバンクの楽天銀行、住信SBIネット銀行、ソニー銀行の引き落とし時間は以下のとおりです。
金融機関 | 入金期限・引き落とし時間 |
楽天銀行 | ・当日の午前5時頃から順次処理が開始 ・19時頃から最後の再引き落とし処理が開始 (19時はあくまでも目安で変更の可能性あり) |
住信SBI銀行 | ・当日中に代表口座円普通預金に入金することで再引き落としが行われる |
ソニー銀行 | ・当日の23時59分までに円普通預金口座へ入金 |
ネット銀行はメガバンクやゆうちょと比べると、当日入金でも引き落としが可能であると明記されているケースが多いです。
住信SBIやソニー銀行に関しては当日入金に対応しているため、前日までに入金できなかった場合でも間に合います。
楽天銀行の場合は19時頃までに入金することで、再引き落としが行われます。しかし、19時というのはあくまでも目安であるため、当日の午前中など余裕を持って対応しておくと安心でしょう。
1-3.引き落とし時間が明確な場合もある
引き落としが明確に定められているのは以下のようなケースです。
クレジットカード会社 | 引き落とし時間 |
セゾンカード | ・三井住友銀行:普通預金18時、当座預金15時 ・三菱UFJ銀行:普通預金19時、当座預金15時 ・りそな銀行/埼玉りそな銀行:普通預金19時、当座預金19時 |
UCカード | ・三井住友銀行:普通預金18時、当座預金15時 ・三菱UFJ銀行:普通預金19時、当座預金15時 ・りそな銀行/埼玉りそな銀行:普通預金19時、当座預金19時 |
イオンカード | ・金融機関によって異なる ・イオン銀行の場合は引き落とし当日中(23:59まで)に入金することで引き落としが行われる |
セゾンカードやUCカードのように引き落とし時間が明記されているカード会社もあります。しかし、メガバンクでの引き落とし限定であるため、ほかの金融機関の場合は引き落とし時間が分かりません。
時間の記載がない地方銀行などを利用している場合は、引き落としされない事態を防ぐためにも、前日までに入金しておくのが確実です。
2.クレジットカードの決済日・締日・確定日・支払日の違い
クレジットカードには決済日、締日、確定日、支払日があるため、それぞれの違いを理解しましょう。
決済日 | ・商品を購入した日 ・カード会社に売上データが届いた日であるため、購入日と日付がずれることもある |
締日 | ・請求期間の最終日 ・例:月末締めの翌月27日払い(月末が締日) |
確定日 | ・加盟店(店舗など)からカード会社への請求が確定した日 |
支払日 | ・クレジットカードの利用料を支払う日(引き落とし日) |
カードの締日が近い場合、締日よりも前に決済をしたとしても、翌月の使用分として請求されることがあります。これは、加盟店からカード会社に売上データが届くのが遅れたことが原因です。クレジットカードは決済日がずれることも踏まえて、計画的に利用しましょう。
3.引き落としできないことで発生するトラブル
銀行への入金が遅れ引き落としができない場合、以下のようなトラブルが発生します。
- 延滞金・遅延損害金が発生する
- 個人信用情報に傷が付く
- クレジットカードの利用が停止される
クレジットカードは現代の代表的な決済手段であるため、多くの場面で利用している方が多いでしょう。クレジットカードでトラブルが発生してしまうと、日常生活に支障が出る恐れがあります。
引き落としできないことで発生するトラブルについて詳しく解説します。
3-1.延滞金・遅延損害金が発生する
クレジットカードの引き落としができないと延滞金・遅延損害金が発生します。延滞金・遅延損害金の利率はショッピング枠の場合、最大で年14.6%となっていますが、詳細の利率はカード会社によって異なるため、カード作成時の契約書を確認してみましょう。
延滞金・遅延損害金は以下の計算式で求められます。
- 延滞金・遅延損害金=利用代金×遅延損害金年率÷365日×遅延日数
仮に遅延損害金年率14.6%で、15万円の利用料を20日間延滞した場合の遅延損害金は以下のとおりです。
- 15万円×14.6%÷365日×20日=1,200円
引き落としができないことで余計な費用を支払うことになるため、引き落としまでに確実に入金しておきましょう。
3-2.個人信用情報に傷が付く
クレジットカードの延滞を複数回繰り返すと、個人信用情報に傷が付いてしまう恐れがあるため注意しましょう。
日本では顧客の「信用」を判断するために、クレジットカードの使用履歴やローンの履歴が、個人信用情報機関に登録されています。
個人信用情報はクレジットカード会社だけでなく金融機関とも共有されているため、過去に延滞履歴がある場合は新しくクレジットカードを作れなかったり、ローンを組めなかったりと私生活に影響を及ぼしてしまいます。
さらに、一度登録された返済に関する情報は5年間残るため、クレジットカードの作成やローンの契約は長期間制限されてしまうでしょう。
3-3.クレジットカードの利用が停止される
クレジットカードの延滞が続くと、利用を停止される恐れがあります。クレジットカードの利用が停止されると、さまざまな支払いが滞ってしまうため注意しましょう。
サブスクリプションサービスなど、毎月クレジットカードで自動決済しているものが止まるため、復旧の手続きをしなければなりません。
4.クレジットカードの延滞を防ぐ方法
クレジットカードの延滞を防ぐ方法は、以下のとおりです。
- 引き落とし日の前日までに入金する
- アプリなどで引き落とし日を確認する
- クレジットカードを1枚に統一する
- クレジットカードではなくデビットカードを利用する
- 一時的にキャッシングで立て替える
未引き落としによってトラブルを発生させないためにも、これらの方法を参考にしてください。
それぞれの方法について解説します。
4-1.引き落とし日の前日までに入金する
クレジットカードの未引き落としを発生させないためにも、引き落とし日前日までに入金しておきましょう。
銀行やカード会社によっては当日中の入金でも間に合うケースが多いですが、前日までの入金が最も安心です。とくに引き落とし時間が明記されていない銀行やカード会社は、引き落とし日の入金では間に合わないケースも多いためです。
どうしても前日までに入金できない場合は、当日の早い時間帯に入金しましょう。
4-2.アプリなどで引き落とし日を確認する
アプリなどで引き落とし日を確認できるようにしておくのも対策のひとつです。使用しているクレジットカード会社の専用アプリを入れておくことで、支払金額や引き落とし日を確認できるケースがあります。
また、カレンダーアプリで引き落とし日の前日や数日前にリマインド設定をしておくことで、スマートフォンに通知が来るため入金忘れ防止につながるでしょう。
4-3.クレジットカードを1枚に統一する
引き落とし日を忘れてしまいがちな方は、クレジットカードを1枚に統一しましょう。複数のクレジットカードを持っていると、利用料や引き落とし日がバラバラで管理が大変です。1枚にすることで引き落とし日は月に一度で済むため管理も楽になるでしょう。
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4-4.クレジットカードではなくデビットカードを利用する
カードを使い過ぎてしまい、引き落とし日にお金が足りないという方はデビットカードを利用するのもおすすめです。
デビットカードはクレジットカードのように月の利用料をまとめて支払うのではなく、使用した都度指定口座から引き落とされる仕組みです。残高不足も発生しないため、使い過ぎ防止になるでしょう。
4-5.一時的にキャッシングで立て替える
残高不足でクレジットカードの引き落としを延滞してしまいそうなときは、一時的にキャッシングで立て替える方法もあります。
クレジットカードは延滞が発生すると、個人信用情報に登録されてしまい、5年間はその情報が消えません。個人信用情報に悪影響を与えないためにも、一時的な資金不足であればキャッシングも検討してみましょう。
キャッシングでおすすめなのはセゾンカードの「ONLINEキャッシング」です。ONLINEキャッシングでは指定時間内であれば最短数十秒でお振込みが可能なため、急な支払いにも対応できます。万が一の際に、一時的に立て替えられるように登録しておくと安心です。
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おわりに
クレジットカードの引き落とし時間は金融機関やカード会社によって異なります。引き落とし日当日の入金で引き落としされる場合もありますが、引き落としは順次実行されるため、当日に入金しても引き落としに間に合わないケースもあります。
最も確実なのは引き落とし日前日までに入金しておくことであるため、余裕を持って資金を準備しましょう。
クレジットカードの延滞が繰り返されると、以下のようなトラブルが発生します。
- 延滞金・遅延損害金が発生する
- 個人信用情報に傷が付く
- クレジットカードの利用が停止される
入金忘れを発生させないためにも、このコラムで紹介した延滞を防ぐ方法を参考にしてください。