タイに移住するとどのようなところに住むことになるのか、事前に調べておきたいといった方も多いのではないでしょうか。今回は日本人がタイに移住したら、住むことになるであろう住居について解説したいと思います。
タイでは、日本で借りたら家賃だけでも100万円を超えるのでは??と思うような高級マンションに出会えるかもしれません!
1.タイでの住居の種類
最初にタイでの住居の種類を見ていきたいと思います。日本の方が移住する際の選択肢としては、コンドミニアムが一番有力になると思いますが、他にもどのような住居があるのか見ていきたいと思います。
1-1.日本人が住むなら!高級マンション「コンドミニアム」
コンドミニアムとは、日本でいうマンションのような建物を指します。タイに住む駐在員や長期滞在している日本人の方が最も住んでいる住居のタイプです。低層タイプのものから30階を超えるような高層タイプまでさまざまです。
コンドミニアムの特長は、共用施設の充実度です。コンドミニアムと呼ばれる建物には、プールとフィットネスジムが100%と言っていいほど敷地内にあります。嬉しいことに、利用料はかからず無料で利用できます。また、コンドミニアムによっては、大浴場やサウナ、ゴルフシミュレーターが付いている場合もあります。
日本人の賃貸をターゲットとして建てられたコンドミニアムには、「温泉(ONSEN)」なんて看板がついた大浴場もあります。温泉といっても本当に湧き出ている温泉ではないのですが、大浴場としてゆっくりとお湯につかれます。もちろん大浴場の利用料も無料です。
また高層階に大浴場が設置されているコンドミニアムもあり、大浴場からは夜景を楽しむこともできます。こんな施設が付いたマンションは日本でも少ないのではないでしょうか。
日本では、家賃と駅やコンビニからの距離・立地などでマンションを選ぶことが多いと思いますが、タイでのコンドミニアム選びでは、立地だけでなく、共用施設の充実度も大事な住居選びの基準となります。
また、24時間の有人セキュリティがついていることも一般的で、海外に住む日本人としては安心できる環境ともいえます。
1-2.一般的なタイ人が住む「アパートメント」
アパートメントはコンドミニアムに比較して、共用施設やセキュリティがない(少ない)マンションタイプの住居を指します。低層のものが多く、エレベーターが付いていない物件も見受けられます。
主にタイ人が賃貸で住む一般的な住居とされており、賃料も3,000バーツ〜10,000バーツ程度(1バーツ=約4円)と安価な設定となっている物件が多いです。どうしても住居費を節約したいという事情がない限り、日本人の方が住居の選択肢として選ぶことは少ない住居のタイプといえるでしょう。
1-3.お金持ちのタイ人が好きな「戸建住宅」
戸建住宅は日本と同様、土地付きの一軒家タイプと、日本でいう長屋タイプ(2‐3件の戸建が壁を共有しているタイプ)があります。どちらも日本と異なるのは、複数の一軒家タイプや長屋タイプで開発され(ムーバーンと呼ばれます)、その敷地の外周が壁で囲まれており、出入り口にはセキュリティがあることが一般的です。
タイでは土地の値段は上がり続けるという考え方がまだ一般的であるため、購入する場合にはコンドミニアムよりも、土地付き住宅のほうが人気があります。コンドミニアムのような共用施設が付いていないことが多いですが、高級物件では、敷地内にプールやフィットネスジムを併設するものも増えてきています。
家族で住みたい、多少郊外でも広い家が良いといった方には、1つの候補になる物件のタイプかもしれません。
ここからは移住した場合の一番の候補になりえる「コンドミニアム」に絞って解説していきたいと思います。タイに住むとしたら候補に挙がるいくつかのエリア別にみていきたいと思います。1バーツ=約4円で考えてみてください。
2.タイのコンドミニアムのファシリティ(共用施設)を紹介
こちらではタイのコンドミニアムの魅力的な共用施設を紹介したいと思います。5つ星ホテルと見間違うような贅沢な共用施設が揃っています。あるコンドミニアムの実際の写真です。
2-1.スイミングプール
こちらのスイミングプールはコンドミニアムの最上階にあるインフィニティプールです。プールに入りながら街を一望できます。
2-2.フィットネスジム
こちらのフィットネスジムは機器が多いほうですが、ランニングマシンや一般的なトレーニング機器に加え、サンドバックや自重トレーニングに役立つ機器まで整っています。
2-3.大浴場
こちらも最上階にある大浴場です。大浴場は、2つの浴場とサウナ付きです。こちらには水風呂は残念ながらないのですが、水シャワーが完備されています。
2-4.ゴルフシミュレーター
キャリー、総距離、ヘッドスピードなど表示してくれるゴルフシミュレーターです。ゴルフの上達を目指す方には非常にうれしい設備です。
2-5.シアタールーム
ご家族や友人と一緒に大画面、大音響で映画などを見ることができるシアタールームです。DVDなどはご自身で持ち込んで楽しむことができます。
3.タイのコンドミニアムの一般的な間取り
コンドミニアムの共用施設を見てきましたが、大事な室内についても解説いたします。タイではStudio、1Bed Room、2Bed Room・・・と呼びます。日本で言うStuido、1LDKをコンドミニアムでは1Bed Roomにあたります。
こちらの写真は35㎡の1Bed Roomとなります。リビング・ダイニングとベッドルームが分かれており、ホテルのようなバスルームも付いています。
4.コンドミニアムの家賃相場
ここからは移住した場合の一番の候補になりえる「コンドミニアム」に絞って解説していきたいと思います。タイに住むとしたら候補に挙がるいくつかのエリア別にみていきたいと思います。1バーツ=約4円で考えてみてください。
4-1.バンコク中心「スクンビット」のコンドミニアム
「スクンビット」は日本人が多く住むバンコクの中心部のエリアとなります。BTS(電車)アソーク駅〜エカマイ駅までの南北のエリアをスクンビットと呼ぶことが一般的です。日本の食材が手に入るスーパーや日本の居酒屋なども多く、また日本語通訳が常駐する病院も近くにあるため、日本人が住むには非常に便利なエリアといえます。
- 1bed room:15,000~40,000バーツ
- 2bed room:30,000~80,000バーツ
4-2.「スクンビット」から少し離れたバンコク郊外のコンドミニアム
バンコク中心の「スクンビット」エリアからBTS(電車)で数駅離れたところで、BTS(電車)オンヌット駅〜バンナ―駅周辺のエリアです。郊外といってもスクンビットエリアから本当に2‐3駅郊外に移動する程度ですので、バンコク中心部へもBTSを使えばアクセスも良いです。
- 1bed room:8,000~30,000バーツ
- 2bed room:15,000~50,000バーツ
スクンビットエリアに比較すると、家賃が半額といった物件も見つけることができます。一方で、家賃が安い分、立地だけでなく、フィットネスジムの機器の数など共用施設のランクも少し落ちてしまう場合もあります。
4-3.第二の都市「パタヤ」のコンドミニアム
せっかくタイに住むなら、ビーチの近くに住みたい!といった方もいらっしゃるかもしれません。パタヤはバンコクに次ぐ大都市で、多くの観光客でにぎわう街です。パタヤのコンドミニアムは、バンコクのスクンビットエリアと家賃相場は変わりません。
また、ナクルアという、外国人駐在員が多いエリアには、高級物件が立ち並んでいます。パタヤは、ビーチリゾートエリアだけあって、プールやフィットネスジムだけでなく、そのコンドミニアムのプライベートビーチまで付いている!といった物件も見つけることができます。
- 1bed room:15,000~40,000バーツ
- 2bed room:30,000~80,000バーツ
4-4.日系企業の工業団地で働く駐在員の街「シラチャ」のコンドミニアム
バンコクやパタヤに比較すると小さな街になりますが、バンコクから1.5時間、パタヤから30分程度のところにシラチャという日系企業の工業団地で働く駐在員の街があります。
日系駐在員が多いことから、日系スーパーや、飲食店、日本語通訳が常駐する病院など日本人が住むのに困らない施設が近隣に揃っているのが特徴です。シラチャ警察には日本語で「シラチャ警察」と看板に表記されています。
- 1bed room:10,000~30,000バーツ
- 2bed room:20,000~50,000バーツ
家賃はバンコクやパタヤに比べると少し安めに設定されており、大都会ではなく、ゆっくり過ごしたいといった方には1つの候補となり得る場所です。
おわりに
日本と比較するとかなり安い家賃で、豪華な住居に住むことができるのがタイ移住の魅力でもあります。タイ移住の際は快適なお部屋でお過ごしくださいませ。ご希望にあったお部屋を見つける参考になればと思います。
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