不動産担保ローンをノンバンクで利用できないか探している方向けに、不動産担保ローンを取り扱う大手ノンバンクや銀行と比較したノンバンクのメリットとデメリットをわかりやすく解説します。不動産担保ローンのご利用前にぜひご参照ください。
この記事を読んでわかること
ノンバンク系の不動産担保ローンは銀行と比べて、こんなメリットがあります。
- 銀行より審査が甘い
- 担保の不動産評価が高い
- 申込年齢や完済年齢の制限が緩い
- 抵当権設定順位の条件が柔軟
- 審査から融資実行までが速い
- 銀行より提出資料が少ない
ノンバンクで不動産担保ローンを利用するならセゾンファンデックスがおすすめです。
そもそもノンバンクとは?
ノンバンクとは預金業務を取り扱わないお金を貸すなどの与信業務を中心とする金融機関のことをいいます。銀行との違いを分かりやすくいうと、お金を預けることはできず、貸すことに特化している金融機関のことです。
1-1.ノンバンクと銀行の違い
銀行とノンバンクでは、適用される法律や登録している団体が異なっています。
銀行は銀行法が適用され、全国銀行協会がある一方で、ノンバンクは貸金業法に則り、日本貸金業協会に所属しています。
銀行では保証会社が融資の審査を行うケースが多いのですが、ノンバンクでは独自の基準で審査をするため、一般的にノンバンクの方が融資を受けやすいといわれています。
1-2.ノンバンクが受ける規制
ノンバンクには過去に問題があったことから現在は法律による規制が設けられ、安心して利用できるようになっています。中でも個人で借りられるお金に制限を設けた「総量規制」という法律があります。この規制は法人や個人事業主にはこの制限が適用されません。
1-3.不動産担保ローンを扱うノンバンクの大手
現在、不動産担保ローンを取り扱っているノンバンクの大手は下記になります。
- セゾンファンデックス(クレディセゾンのグループ企業)
- 三井トラスト・ローン&ファイナンス(三井住友信託銀行100%出資)
- SBIエステートファイナンス(SBIグループの100%子会社)
- アサックス(東証スタンダード8772)
ノンバンクで不動産担保ローンを借りると考えると、心配になる方がいるかも知れませんが、貸金業法をはじめとする諸法令に基づいてノンバンクも経営しているため、過度に心配する必要はありません。
【審査が甘い?】ノンバンクで不動産担保ローンを利用するメリット
不動産担保ローンをノンバンクで利用することには多くのメリットがあります。その中でも特に大きなメリットについて6点、紹介します。
- 銀行より審査が甘い
- 担保の不動産評価が高い
- 申込年齢や完済年齢の制限が緩い
- 抵当権設定順位の条件が柔軟
- 審査から融資実行までが速い
- ノンバンクは銀行より提出資料が少ない
2-1.ノンバンクは銀行より審査が甘いことがある
不動産担保ローンに限った話ではありませんが、ノンバンクはローンの審査について銀行とは異なる独自の基準を用いて実施しています。
一般的に銀行における不動産担保ローンの審査基準とノンバンクにおける不動産担保ローンの審査基準とを比較すると、ノンバンクの不動産担保ローンの方が審査基準について緩やかな傾向があります。
不動産担保ローンを銀行で受けようとして審査に通らなかった方でもノンバンクへ申込みをしたところ、審査に通過したという話も珍しくはありません。
一般の銀行ではローンの審査の通過に自信のない方やすでに審査落ちしてしまったという方にとって不動産担保ローンをノンバンクで利用することは大きなメリットがあるといえます。
2-2.担保の不動産評価が高い
ノンバンクは、不動産担保ローンにおいて担保となる不動産の評価を銀行よりも高く設定する傾向にあります。
その理由は、銀行は路線価という国税庁の発表する土地の価格で決定するのに対し、ノンバンクは実勢価格に近い価格で評価するからです。銀行とノンバンクでは評価額に2倍以上の差が付くということもあります。
2-3.申込年齢や完済年齢の制限が緩い
それに加え、銀行よりもノンバンクのほうが不動産担保ローンの申込年齢や完済年齢といった事項の制限が緩やかです。
一般的な銀行においては不動産担保ローンについて、申込年齢を20歳から75歳、完済については85歳未満といった年齢制限を定めています。
一方で、ノンバンクであれば申込年齢の制限がそもそも存在しないことも多く、年金生活者であっても申込みが可能な会社もあります。
2-4.抵当権設定順位の条件が柔軟
また、不動産担保ローンにおいては、銀行よりもノンバンクの方が抵当権の順位について緩やかに考えています。抵当権の順位とは、担保となっている不動産から優先的にお金の返済を受けられる順位のことです。
不動産担保ローンを組む場合、銀行かノンバンクかに関係なく担保とする不動産に抵当権を設定します。銀行はこの抵当権の順位について基本的に1位とすることを条件としています。
しかし、ノンバンクであれば、1位でなくとも、2位などでも可能としていることがあります。
2-5.ノンバンクは銀行より審査から融資実行までが速い
銀行から不動産担保ローンで融資を受ける場合、保証協会の保証を受けることが条件とされます。
保証協会とは、万が一、ローンの返済が不可能になってしまった場合、借入人に代わって銀行に返済をする機関のことです。
保証協会の保証を受ける場合、銀行の審査を経て、その後さらに保証協会の審査が入るため2つの審査を経ることになります。そうなると、どうしても実際にお金を借り入れできるまでに時間がかかってしまいます。
それに対して、ノンバンクでは、申込みや審査など全てを自社内で行うため保証協会など第三者が関与しません。
そのため、審査に時間がかからず、借り入れまで速やかに進みます。スピード重視での不動産担保ローンを望むのであればノンバンクのほうが断然有利です。
2-6.ノンバンクは銀行より提出資料が少なめ
不動産担保ローンを銀行で利用しようとすると多くの書類が必要です。
それに対してノンバンクの不動産担保ローンは必要となる書類が身分証明書や源泉徴収票、固定資産税の納税証明書などで良く、提出書類の収集にかかる手間と時間が最小限で済みます。
銀行の不動産担保ローンのように、一度書類を提出した後に追加での書類の提出を求められることも少ないです。
2-7.ノンバンクは銀行より借入金の利用用途の自由度が高い
不動産担保ローンを銀行で利用すると、借入金の利用用途について一定の制限がされていることがあります。
例えば、事業用の資金には使ってはいけないといったような制限です。しかし、ノンバンクの不動産担保ローンであれば借入金の使い道は自由なことが多くなっています。
【金利が高い等】ノンバンクで不動産担保ローンを利用するデメリット
不動産担保ローンをノンバンクで利用することにはメリットだけでなくデメリットも存在しています。代表的なデメリットとしては4点存在しています。
3-1.ノンバンクは銀行より金利が高い
不動産担保ローンには金利があり、元本に加えて金利も返済していくことになります。一般的な銀行での不動産担保ローンの金利は3.0%から6.0%程度なのに対し、ノンバンクでは金利が4.0%から15.0%となります。
この数字だけ見ると、一般的な銀行の不動産担保ローンと比べるとノンバンクの不動産担保ローンは金利が高く感じるかもしれません。
しかし、カードローンや消費者金融の金利に比べると低い数値であるため、過敏になるほどでもないでしょう。
3-2自宅を担保にした場合、総量規制で年収の3分の1までしか借りられない
不動産担保ローンをノンバンクで利用する場合は、貸金業法上の総量規制に気を付ける必要があります。自宅を担保にする際は要注意です。
総量規制とは、個人の方の借入額は原則年収の3分の1までの金額に制限される規制をいいます。
例えば、年収600万円の方であれば200万円までしか借り入れができないということになります。高額な不動産を担保にすればそれだけでより多くのお金を借り入れることができるという訳ではないのです。
総量規制の対象には不動産担保ローンだけではなく、他のカードローンなど、他の借り入れも含まれます。
そのため、自宅を担保にした不動産担保ローンをノンバンクで利用する場合、自身の年収や借入金について整理し、総量規制の範囲内であるか確認する必要があります。
ノンバンクで不動産担保ローンを利用する際の注意点
貸金業を営む場合、貸金業登録をしなければならないと法律によって定められています
4-1.貸金業登録がない怪しい企業の場合がある
貸金業登録を行っていない事業者で不動産担保ローンを利用すると、詐欺の被害に遭ってしまったり、法外な金利で無理矢理契約させられてしまうなど犯罪に巻き込まれてしまう恐れもあります。
不動産担保ローンをノンバンクで利用する場合は、そういった貸金業未登録の事業者に騙されてしまわないように、必ず金融庁の登録貸金業者情報検索サービスで貸金業登録されている事業者であるか確認しましょう。
信頼できるノンバンクの不動産担保ローンをお探しならセゾンファンデックスがおすすめ
不動産担保ローンを利用する場合、ノンバンクのほうが銀行と比べてお金を借りやすい傾向があります。しかし、借り入れが容易であるが故に、返済難に陥りやすいリスクもあります。
その点、クレディセゾングループのセゾンファンデックスは不動産担保ローンについて20年以上の取り扱いがあり、ノンバンクのメリットを活かしつつ、お客様の一人ひとりに合った計画的なご利用について提案しているので安心できます。
不動産担保ローンをノンバンクで利用することについてお考えの方は、ぜひ一度セゾンファンデックスまでご相談ください。