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車の維持費は年間でいくら?費用を抑えるコツも伝授します

車の維持費は年間でいくら?費用を抑えるコツも伝授します
セゾンのくらし大研究 編集部

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車を持つと、税金や保険、ガソリン代などさまざまな維持費がかかります。

今回の記事では、車を購入しようと考えている人、維持費を安くしたいという人に向けて、年間の車の維持費や費用を抑えるコツについて紹介します。

車の維持費は、思いのほか家計を圧迫するため、維持費の安さで購入する車を考える人もいるほどです。車種別の平均維持費や、節約方法についても解説するので、ぜひチェックしてみてください。

1.車の維持に必要な項目からチェックしていこう

車の維持に必要な項目からチェックしていこう

車の維持費にはどのようなものがあり、年間いくらかかるのでしょうか。まずは、車の維持費に必要な代表的なものを紹介します。

1-1.税金

税金には、毎年かかる自動車税と車検の時にかかる自動車重量税があります。

自動車税は、排気量が大きいほど高くなるのが特徴です。自動車重量税は、重さ0.5tごとに課税されます。また、自動車購入時に環境性能割が適応されます。これは車の燃費性能に応じて減税される仕組みで、燃費の良い車ほど減税率は高くなります。

また、車の購入時には、モノやサービスに課せられる消費税もかかります。車両の本体価格は高いため、消費税も高くなるでしょう。また、カーナビやフロアマットなどのオプションや付属品にも課されます。

1-2.保険料

車の保険には、法律で加入が義務付けられている自賠責保険と、自分で選択して入る任意保険があります。自賠責保険料は、法律で金額が決められており、車検のときに支払います。

自賠責保険の補償範囲は限定的で、実際に大きな事故を起こしてしまった場合、充分な補償が得られないこともあります。そのため、任意保険に入る方が多いようです。任意保険の保険料は、補償内容や運転者の年齢などによって異なります。

任意保険は、保険金の設定や補償範囲など、自動車の利用状況に合わせて自分で設定することが可能です。

1-3.車検費用

車検は法律で定められた点検です。車の故障を未然に防ぐのが目的で、車の性能を維持し、事故や故障が起きないように点検します。

自家用車の場合、法定12ヶ月点検と、法定24ヶ月点検があり、それぞれ点検項目が異なります。車検を依頼できる店には、ディーラー、車検専門店、ガソリンスタンド、カー用品店などがあります。

車検費用は、車種や受ける場所によって変わります。車検費用を抑えるには、車検基本料金が安い店を選ぶのがポイントです。

1-4.その他メンテナンス費用

車検以外に、タイヤなどの消耗部品の交換費用、エンジンオイルなどの交換費用、車が故障した場合の修理代などが発生する場合があります。新車や車に乗る機会が少ない場合は、メンテナンス費用も抑えられるでしょう。

メンテナンス時には、必要な箇所だけを交換すると費用の節約につながります。それぞれのパーツの交換目安や費用を事前に調べておくと良いでしょう。

1-5.ガソリン代

ガソリン代は、景気や地域により変動します。車の燃費によっても大きく変わってくるのが特徴です。車の使用頻度や年間走行距離にもよりますが、ガソリン代は、車の維持費のうち、2割から4割ほどを占めるといわれています。

そのため、給油は、ガソリン代が安く済むセルフ式のスタンドを選ぶと良いでしょう。

参照元:グーネット買取ラボ

1-6.駐車場代

自宅に車を保管するスペースがない場合、駐車場の代金も維持費に加算する必要があります。駐車場の月額料金は、都道府県やエリアによってかなり差があります。

また、駐車場の形態によっても変わるでしょう。月々にかかる費用なので、自宅に駐車スペースがない場合には、車の購入前に必ずチェックしておくことが大切です。

1-7.ローンで購入する場合の利息

車を現金一括で購入する場合は必要ありませんが、ローンを利用して車を購入する場合、利息を支払わなくてはなりません。

マイカーローンの金利には、固定金利と変動金利があります。固定金利型は、景気変動による影響を受けず、完済まで利率が変わらないのが特徴です。固定金利型を選択した場合、月々の返済額が一定で、家計管理がしやすくなるでしょう。

しかし、その時の市場金利よりも 割高となる可能性もあります。一方、変動金利型は、景気変動によって利率が変わります。そのため、月々の返済額が変動し、家計の見通しが立てにくくなります。ただ、景気次第でお得になることもあるでしょう。

車の購入に利用できるカーローンには、金融機関が提供するマイカーローン、ディーラーでの車購入時に利用可能なディーラーローン、中古車販売店による自社ローンがあります。

金利の相場は、マイカーローンで1~2%、ディーラーローンで4~8%、自社ローンの場合0%です。自社ローンは、金利の代わりに保証料や手数料がかかります。

参照元:おトクにマイカー定額カルモくん

2.車の維持費が年間いくらかかるか計算してみよう

車の維持費が年間いくらかかるか計算してみよう

暮らしの中で日常的に乗る車には、普通自動車、小型自動車、軽自動車があります。

ここでは、それぞれの車種の特徴と、年間維持費の目安を紹介しましょう。

2-1.軽自動車の年間維持費目安

軽自動車は、乗用車の中で一番小型の車。全長3.4メートル以下、全幅1.48メートル以下、全高2.0メートル以下、エンジン排気量が660cc以下の車のことを指します。

車両が小さいので、小回りが利き運転しやすいのが特徴です。保険や税金などの維持費や高速料金も安いので経済的だといえるでしょう。しかし、車体が軽く衝撃に弱いため、外的影響を受けやすくなります。長距離運転にはあまり向きません。

項目年間維持費目安
自動車税10,800円
自動車重量税3,300円
自賠責保険料9,865円
任意保険料約80,000円
車検代約25,000円
参照元:もろこみカーコンーリース

2-2.小型車の年間維持費目安

コンパクトカーと呼ばれる小型自動車は、全長4.7メートル以下、全幅1.7メートル以下、全高2.0メートル以下、エンジン排気量が660ccより大きく、2,000cc以下のものを指します。

燃費が良い上、5人乗りができるのもうれしいポイント。安全性も高いことから、軽自動車のデメリットも補える車です。

項目年間維持費目安
自動車税30,500円
自動車重量税12,300円
自賠責保険料10,050円
任意保険料約85,000円
車検代約30,000円
※排気量1,000~1,500cc、重量1.0~1.5tの場合で計算

2-3.普通車の年間維持費目安

普通自動車は、小型車の基準をどれか1項目でも上回る乗用車を指します。具体的には、全長4.7メートル、全幅1.7メートル、全高2.0メートル、エンジン排気量2,000ccを1項目でも超えるものが該当します。運転中に疲れにくく、荷物を載せるスペースにも余裕があるのが魅力です。しかし、維持費や燃費、高速料金などは軽自動車や小型車に比べ高くなります。

項目年間維持費目安
自動車税43,500円
自動車重量税20,500円
自賠責保険料10,050円
任意保険料約90,000円
車検代約35,000円
※排気量2,000~2,500cc、重量2.0~2.5tの場合で計算

3.月ごとにかかる費用ってあるの?

月ごとにかかる費用ってあるの?

ここでは、月々にかかる車の維持費をチェックしてみましょう。主な費用は、ガソリン代や駐車場料金です。ここでは、車種ごとの維持費の平均について紹介します。

 軽自動車普通自動車小型自動車
駐車場代12,000円12,000円12,000円
ガソリン代6,929円8,653円11,544円

また、高速道路走行料金は、車両によって1kmあたりの料金が変わります。軽自動車は、普通自動車の1kmあたりの料金×0.8に設定されています。小型自動車は普通自動車と同額。そこに、長距離割引や固定額などが加算されて高速料金が算出されるしくみです。

参照元:ネクステージ

4.年間でかかる車の維持費をできるだけ抑えるコツ!

年間でかかる車の維持費をできるだけ抑えるコツ!

何かとかかる車の維持費。ここでは、年間でかかる車の維持費を抑えるコツを紹介します。

4-1.エコカーや低燃費車を選んで購入する

車の維持費を抑えるためにおすすめなのが、エコカーや低燃費車を選ぶこと。燃料費は、維持費の中でも、大きな割合を占めるものなので、燃費性能にはこだわって車を選ぶとよいでしょう。

最近の新型車は、少し前の車と比べると格段に燃費性能が良くなっていますが、車種によって燃費には差があります。また、一定の燃費基準や環境基準をクリアした車は、税金が軽減されるのもうれしいポイント。燃費の良い車は、燃料費だけではなく、税金も節約できるのです。

4-2.メンテナンスをこまめに行う

車のメンテナンスを怠ると、重要な部品の寿命を縮め、故障が起きやすくなります。結果として車の維持費が高くなってしまうのです。消耗部品の交換や点検にはお金がかかるため、そのコストを削るために、メンテナンスをあまりしない人がいますが、これは逆効果です。

車のメンテナンスを定期的に行うと、燃費向上にもつながります。車の維持費を節約するためには、メンテナンスを定期的に行い車のコンディションを整えておくことが大切です。

4-3.エコ運転を意識する

車の維持費を抑えるためには、日頃の運転にも気を付けましょう。急加速や急停止などはやめて、ゆっくりアクセルを踏むなど、燃費を良くする走り方を意識することが大切です。

車に優しいエコ運転を心掛けると、燃費も抑えられ、タイヤのすり減りなども減らせます。車にかかる負担を少なくし、車の維持費を抑えましょう。また、徒歩圏内での車の利用を減らせば、ガソリン代の節約にもつながります。

4-4.任意保険の見直しをする

車の任意保険は、補償内容によって保険料が高くなることがあります。不要な補償内容があれば、契約から外すことで保険料の節約につなげましょう。

また、代理店で任意保険に加入している場合には通販型とも呼ばれるダイレクト型に変更することで、年間の保険料を大きく節約できる場合もあります。

4-5.カーリースを活用する

車の維持費を抑えるためには、カーリースを活用するのも一つの手です。カーリースの毎月の支払額には、車両本体価格のほか、税金や車検基本料、自賠責保険料などの車にかかる維持費が含まれています。また、消耗品などの交換がオプションでついているものもあります。

税金や保険料などは、直接的な節約につながるというわけではありませんが、あらかじめ費用が分かっているため、車の維持費の管理がしやすくなるでしょう。その結果、ガソリン代や駐車場代などの管理もしやすくなり、経済的な負担軽減にもつながるかもしれません。

4-6.車検費用に配慮する

車検費用は、複数の見積もりを比較してから安い料金のサービスを利用すると良いでしょう。点検項目数や代行手数料の価格設定が異なるため、内容と費用の事前確認は必ず行うことが大切です。

点検前に、自分の車の状態を把握しておくことで、消耗品など必要な箇所だけを交換すれば、費用の節約につながります。

4-7.ポイントをうまく活用する

車の維持費の中でも多くを占めるガソリン代。ガソリンスタンドは、会員カードでポイントが貯まったり、割引率が高かったりするところを選びましょう。

また、クレジットカード払いをすると、ポイントが貯まる制度を取り入れていることも多くあります。いつも同じガソリンスタンドで給油し、ポイントをうまく活用すると維持費を節約できるでしょう。

4-8.できるだけ安い月極の駐車場を選ぶ

駐車場代は毎月かかるため、できるだけ安いところを選びたいですよね。機械式やコンクリート、砂利など、駐車場の形態によっても金額が異なります。雨風にさらされない屋根つきの駐車場の料金は高く、砂利などで区間のみ借りる駐車場の方が安い傾向にあります。

5.年間の維持費が多くかかる傾向の車は?

年間の維持費が多くかかる傾向の車は?

ここでは、年間維持費が多くかかってしまう車を紹介します。

5-1.走りを追求したスポーツカー

走りを追求するスポーツカーは、どうしても維持費が高くなります。燃費性能が悪く、ガソリン代がかさんでしまうのです。また、エンジンオイルやタイヤなどの交換頻度が増えてしまいます。自動車税は、排気量ごとに税額が決められているため、普通自動車に比べ高くなってしまうでしょう。

5-2.海外で作られた輸入車

海外で作られた輸入車も維持費が高額になる可能性があります。海外からの輸送費や流通量が少ないことから部品代が高く、工賃も割高に設定されているからです。そのため、修理代やメンテナンス代が高くなります。また、輸入車は、重量のある車が多いため、自動車重量税が高くなりがちです。

5-3.排気量が多い車

排気量の多い車は、エンジンも大きいため、その動力に耐えられるような頑丈な車体や性能の良いブレーキが必要です。その結果、車両本体価格が高くなるでしょう。

また、排気量の大きい車は、ガソリンも多く消費します。さらに、排気量ごとに税額が決められた自動車税は、排気量が多いほど高くなるため、車の維持費も必然的に上がるでしょう。

おわりに

年間の車の維持費や費用を抑えるコツなどを紹介しました。車の購入を検討している人は、今後の維持費についても考えることが大切です。燃費や税金、保険代などもチェックし、ライフスタイルに合った車を選びましょう。

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