年齢を重ねるにつれて、二重アゴや頬のたるみなどフェイスラインの悩みが増えた方も多いのではないでしょうか。若々しい印象を保つためにはフェイスラインを整えるための対策が重要です。
そこでこのコラムでは、顔痩せの方法やフェイスラインがぼやける原因、さらに小顔を実現するためのコツを解説します。ぜひ最後までお読みください。
顔痩せの方法4選
フェイスラインを若々しく保つには、小顔を目指すことが効果的ですが、以下のチェック項目に当てはまる方は要注意です。
- 首の後ろのお肉が気になる
- フェイスラインが左右非対称になっている
- 口を閉じたときに口角が下を向いている
ここで紹介する方法に取り組んで、若々しいフェイスラインを取り戻しましょう。ぜひ、参考にしてみてください。
トレーニング
顔のトレーニングは、フェイスラインを整えるために即効性が期待できます。普段動かさない筋肉をトレーニングによって動かすことで、顔全体を引き締める効果があるからです。なお、表情筋は年齢に関わらず鍛えられます。
特に、口周りの筋肉を鍛えれば、若返りホルモンが含まれる唾液の分泌や血流改善の効果もあります。まずは、1週間継続してください。効果を実感できるでしょう。
あいうえお体操
「あいうえお体操」は、口周りの筋肉を鍛えるトレーニングです。真剣に取り組むとハードなトレーニングではあるものの、その分高い効果を期待できます。手順は、以下のとおりです。
- 笑顔を作る
- 「あいうえおあお」の順に大きく口を開けて発音(1文字1秒、ゆっくり発音)
- 順にカ行、サ行と続けワ行まで
- 2→3の流れを3セット
効果を最大限に高めるためには、口を大きく開けること、口角を上げることを意識すると良いでしょう。1日1回を目安に、継続して取り組むことをおすすめします。
舌回し体操
「舌回し体操」は、顔全体の筋肉に刺激を与えます。リフトアップ効果を期待できるため、顔のたるみが気になっている方におすすめの体操です。手順は、以下のとおりです。
- 口を閉じる
- 舌の先で歯茎の外側を右回りで1周なぞる
- 20周したら20~30秒休憩
- 同様に左回り
舌を口の中でゆっくり動かすことを意識して取り組むことで、トレーニングの効果を実感できるでしょう。
マッサージ
マッサージには、血液の循環やリンパの流れを良くする効果があります。顔のトレーニングと合わせて、マッサージにも取り組みましょう。
耳周りのマッサージ
「耳周りのマッサージ」は、血行改善の効果が期待できます。手順は、以下のとおりです。
- 人差し指と中指で左右両方の耳をつまむ
- 前後にそれぞれ5回ずつ回す
- 手のひらを耳の下に沿える
- 首から鎖骨へ向けてなでる
リンパの流れをイメージしつつ、マッサージしましょう。
胸鎖乳突筋のマッサージ
胸鎖乳突筋は、首から鎖骨にかけて伸びている筋肉です。胸鎖乳突筋の周りには、リンパ節が多数存在しています。手順は、以下のとおりです。
- 顔を右に傾ける
- 左側に浮き出てきた胸鎖乳突筋を右手で5回程度揉みほぐす
- 反対側も同様に行う
定期的にマッサージすることで、リンパの流れを改善する効果が期待できます。
ダイエット
ダイエットは、長期的なスパンで見ると小顔効果が期待できます。すぐに小顔を実現することは難しいものの、継続して取り組めばすっきりとしたフェイスラインが手に入るでしょう。ダイエットをする際に、注意すべき2つのポイントを見ていきましょう。
摂取カロリーよりも消費カロリーが上回るようにする
ダイエットの基本は、エネルギー収支の調整です。食べ過ぎを避けて運動量を増やすことが基本です。間食を減らすなど食生活を見直し、摂取カロリーを減らしましょう。
運動は、なるべく負荷の低いウォーキングなどから始めることをおすすめします。徐々に身体が慣れてきたら、ランニングや縄跳びなどの、負荷の高いトレーニングを取り入れると効果的です。
有酸素運動と無酸素運動を組み合わせる
有酸素運動は、ジョギングのように長時間継続する運動です。一方、無酸素運動は、筋トレのように短期的で負荷が高い運動を指します。2つの運動を組み合わせる場合は、無酸素運動を行った後に、有酸素運動に取り組むことをおすすめします。なぜなら、無酸素運動を先に行うことで、有酸素運動の脂肪燃焼効果が高くなるからです。
筋トレについては「【目的別】無酸素運動と有酸素運動を行う順番とは?時間配分やおすすめのメニューを解説」の記事で解説しています。詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
エステ
エステは、フェイスラインを改善し小顔になるための選択肢のひとつです。エステには、顔の筋肉をケアする効果があるため、定期的に利用すると良いでしょう。加えて、リラクゼーション効果も期待できます。
エステを利用する場合は、2週間~1ヵ月に1回程度を目安にすると良いでしょう。引き締まった顔をキープするためには、継続して通うことをおすすめします。
顔痩せを妨げる3つの要因
ここでは、小顔の実現を妨げる3つの原因を紹介します。原因が分かれば、効果的な対策が見えてくるので、それぞれ詳しく見ていきましょう。
脂肪
顔周りに脂肪が付くことは、小顔の実現を妨げる最大の敵です。脂肪が原因で顔の輪郭がぼやけ、太っている印象を与えてしまいます。糖質や脂質の多い食べ物を摂取し過ぎることが、顔周りに脂肪が付く原因です。
脂肪が原因で顔が痩せられない場合は、ダイエットを行うことがおすすめです。運動習慣を身に付けることで、顔だけでなく全身が痩せる効果が期待できます。さらに、継続的にダイエットに取り組めば、代謝が改善され健康的な身体に近付けるでしょう。
筋力低下
顔の筋肉の衰えは、フェイスラインがぼやける原因です。顔の筋肉は、日常生活では3割程しか使われていないそうです。そのため意識的に動かさないと、知らず知らずのうちに衰えてしまうのです。
顔の筋肉は、表情筋と呼ばれます。表情筋の衰えは、フェイスラインの締まりの無さや、顔のシワに影響を与えるので、積極的に鍛えておきましょう。筋力を付けるためには、顔のトレーニングを行うことをおすすめします。
むくみ
顔むくみは、余分な水分が体内に溜まることが原因です。一般的には、塩分やアルコールの摂りすぎによって引き起こされます。顔が大きく見える原因が「脂肪」と「むくみ」のどちらなのかを判断するには、時間帯がポイントです。
午前と比較し、午後になると顔が小さくなるのならば、むくみが原因の可能性が高いです。一方、午前と午後で顔の大きさが変わらない場合は、脂肪が原因といえます。むくみが気になる方は、定期的に顔のマッサージをすると良いでしょう。
顔痩せを実現する4つの習慣
マッサージやトレーニングを行うことで、フェイスラインは整えられます。しかし、基本となるポイントを押さえていないと、充分な効果が得られません。ここでは、フェイスラインを整え、小顔を維持するための4つの習慣を紹介します。
塩分を控える
塩辛い食べ物を摂りすぎることは、顔がむくむ原因です。塩分を過剰に摂取すると、身体の塩分濃度を下げるために、余分な水分を蓄える作用が働きます。水分の排出が抑えられ、身体の中に水を溜め込んでしまうため、顔のむくみにつながるのです。
日本人の食事摂取基準では、男性は7.5g未満、女性は6.5g未満が推奨値とされています。(参照元:日本食事摂取基準(2020年版)|ミネラル(多量ミネラル))醤油や味噌には、多くの塩分が含まれているため、使用量に注意しましょう。薄味を意識することで、塩分の過剰摂取を防げます。
カリウムを摂る
カリウムは、摂りすぎた食塩を身体の外へ排出する効果があります。カリウムには、食塩に含まれるナトリウムイオンの量を調整する働きがあるため、摂りすぎた食塩の排出を促してくれるのです。
なお、カリウムには心臓の筋肉や血圧の調整を行う働きがあり、生命を維持する上でなくてはならないミネラルです。カリウムを摂取することは、塩分の摂りすぎによるむくみ防止につながります。カリウムが多く含まれている食材は、以下のとおりです。
- 果実類(バナナやメロンなど)
- 野菜類(ホウレンソウなど)
- いも類(サツマイモなど)
(参照元:Glico|栄養成分百科(カリウム))
減塩を意識することに加え、カリウムを摂取することでむくみ対策につながります。
よく噛んで食べる
意識的に咀嚼することで、顔の筋肉が鍛えられます。特に、口の周りの筋肉が鍛えられるため、フェイスラインを整えるために非常に効果的です。例えば、1口30回などの目標を決めて食事をすると、よく噛んで食べることが習慣化できるでしょう。
なお、よく噛むことは、満腹中枢を刺激してダイエット効果も期待できます。意識的に噛むことで、ゆっくり味わって食事できるようになるため、食べ過ぎを防止する効果が期待できます。
姿勢を改善する
姿勢が悪いことは、フェイスラインが崩れる原因のひとつです。普段から以下のような姿勢をとっている方は、注意が必要です。
- なで肩
- 骨盤の後傾
- 猫背
このような姿勢をとっていると、首周りの筋肉に柔軟性がなくなると同時に、顔に脂肪が付きやすい体質へ変化します。そのため、普段から正しい姿勢を意識することが大切です。デスクワークが多い方は、机の高さを調整したり、姿勢改善効果のある椅子に交換したりすると良いでしょう。
おわりに
トレーニングやマッサージに取り組むことで、短期間で小顔効果を期待できます。長期的に小顔を維持するためには、塩分の摂りすぎに注意したり、正しい姿勢に矯正したりするなど日頃の習慣が重要です。
顔が痩せてフェイスラインが整えば、今よりさらに明るい印象に変わり、人と会うことが楽しくなるでしょう。顔の筋肉をトレーニングし、身体をスリムに保つことが小顔を維持するために重要です。今から顔痩せに取り組む方は、ぜひこのコラムを参考にしてみてください。