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ペット保険で愛猫の万が一に備えよう!加入するメリットと選ぶポイント

ペット保険で愛猫の万が一に備えよう!加入するメリットと選ぶポイント
hikawa

執筆者

hikawa

猫をはじめとするペット保険は、病気やケガをしたときの医療費の負担を助けてくれます。これから加入するときは保険料や補償内容の異なる保険商品をどう選ぶかが問題です。このコラムでは、猫のペット保険への加入をおすすめする理由と契約の注意点、選ぶポイントについて解説します。

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ペット保険は猫と安心して暮らすために検討すべきもの

猫はもともと単独で狩りをしていたことから、人とも一定の距離を取りながら自由に振る舞う傾向が強い動物です。それだけに体の不調を隠すことが多く、飼い主が気付いたときはすでに重症というケースも少なくありません。

動物には人間のような健康保険がないため、治療はすべて自由診療となり、時には高額な診療費がかかることも多いです。しかし飼い主にとって、猫は家族同然。できるだけのことはしてあげたいと思うでしょう。そんなつらいときに備えるのがペット保険です。このコラムでは、猫と安心して暮らすためにぜひ検討したい、ペット保険の内容と実情を解説します。

診療費の一部が補償される

ペット保険は病気やケガといった万が一のときに必要な診療費の一部を補償してくれます。通院・入院・手術でかかる診療費などが補償されます。実際、どれくらいの診療費がかかるのか、例をあげて説明します。

ある猫が胃腸炎によって3日間の入院、2日間の通院した例では、診察、検査、薬代、入院費など合計で15万円を超える治療費が請求されました。また他のケースでは、健康診断で腎不全と診断され、22日間の入院と3日間の通院で、なんと70万円以上の治療費がかかっています。

しかし、前述のとおり、猫には健康保険制度がないため、全額飼い主が支払わなくてはなりません。大切な愛猫のためなら治療費を支払うにしても、負担は大きいものです。また、治療費が高額であることが分かっていることもあり、診察自体をためらってしまい、結果的に更なる悪化を招くかもしれません。

このような出費に備えるのがペット保険です。上記のケースはいずれも補償を受けることができます。加入するプランによって補償額は変わりますが、治療費15万円のケースでは8万7,000円に、治療費70万円のケースでは17万円に自己負担額を抑えられています。高額治療の可能性を考えれば、ペット保険には加入していた方が安心できるといえるでしょう。

猫にペット保険が必要になってきた背景

特に猫のペット保険への加入をおすすめすることには理由があります。

  • 長寿化によって生活習慣病が増えた
  • 家の中にいるだけでも思わぬ事故がある。特に高齢になるほどケガのリスクは高い
  • 猫は体調不良を隠す傾向がある。発見が遅れ重症化しやすく治療費が高くなりがち
  • 水を飲む習慣に疎く、腎臓病や尿路結石にかかりやすい。手術や入院の可能性が高い

人間でも、体調不良を自覚できず重症化するケースはよく見られます。ましてや猫は、話しかけ自覚を促すことはできないことから、飼い主はより細やかな観察管理をしなければなりません。とはいえ専門家でない以上、発見が遅れ重症化してしまうのは仕方のないことです。

できることといえば、重症化の前に病院に連れていき、早期発見、早期治療を心がけることでしょう。そのためにも、ペット保険に加入することで診療費負担への不安を解消することをおすすめします。

ペット保険普及率が低い4つの理由

ペット保険について、日本は諸外国に比べると普及率が低いといわれています。その理由としておよそ次の4つが挙げられます。

  • ペット保険制度開始が遅かった。ペット保険があることを知らない飼い主も多い
  • 保険制度が未発達。年齢制限や病気が原因で加入できないなどカバーできないケースもある
  • 開始当初の粗悪な保険商品のイメージが根強い。開始当初の悪質な団体も多く保険金が支払われないケースもあったが、現在は改正された保険業法に則って認可された企業だけが販売できるなど改善されている
  • ペットに対する認識の違い。スウェーデンなどの福祉国家ではペットも人間と同じように保険に加入するのが当たり前だが、日本ではまだそのレベルに達していない

ひと昔前に比べると、ペットの病気やケガを診療する病院は増えています。また、飼い主の意識も変わり、ペットの不調に敏感な方も増えています。これらのことからも、日本のペット保険普及率は今後上がる可能性は高いといえるでしょう。

ペット保険への加入をおすすめする理由2つ

猫をペットとして飼うときは、さまざまなリスクにも対応することが求められます。それは命に対する飼い主の責任だともいえるでしょう。その責任を果たすために、ペット保険は多くの点で利用できます。ここでは、猫を飼うときにペット保険への加入をおすすめする理由を2つ挙げ、加入するメリットを詳しく考えてみましょう。

入院などの治療費の補償があるため安心できる

ペット保険は猫の突然のケガや病気にかかる治療費を補償します。飼い主の経済的な負担が軽くなることはそれだけで大きなメリットです。

経済的な心配が減ることで動物病院で診察を受けることのハードルが下がり、愛猫の小さな変化にも敏感になるでしょう。定期検診を受けたり、気になっている様子について相談したりしやすくなるため、猫の病気の早期発見、早期治療につながります。

獣医師に診察や相談をすることで飼い主の不安も軽くしてくれます。ペット保険には生活する中での安心や余裕を得られるという大きなメリットもあるのです。

病気以外に役立つ特約がある

保険によっては病気やケガの診療費以外でも役立つ特約が付加できるタイプもあります。次に挙げる特約は一例ですが、どれもあると助かるものばかりです。

  • ペット賠償責任特約:加入しているペットが他のペットにケガを負わせたり、他人のものを壊したりしたときの損害を補償する
  • ペットセレモニー費用特約:ペットが亡くなったとき、火葬費用などかかった実費を補償する
  • 診断書費用補償特約:保険金を請求するときの診断書費用を補償する

これから愛猫と暮らすときの不安を少しでも軽くしてくれる特約を基準にして、ペット保険を選ぶのも良い方法かもしれません。

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加入をためらう方が迷うポイント2つ

重要性は理解しているものの、ペット保険への加入をためらう方も少なくありません。万が一、つまり起きるかどうか分からないものに備えるためとはいえ、一定の保険料を支払うことが主な理由でしょう。ここでは、加入をためらう方が迷ってしまうポイントを2つ解説します。ペット保険の価値は、支払う保険料の価値をどう考えるかによって高くも低くも考えることができるようです。

ペット保険は掛け捨て型がほとんど

人間が加入する生命保険であれば、一定期間経過すれば返戻金を受け取ることができる「貯蓄型」もありますが、ペット保険の多くは支払うだけで戻ってこない「掛け捨て型」です。

人間の生命保険をベースに考えてしまうと、保険料の金額によっては「高い」と感じるかもしれません。しかし、一生の間に一度も病院のお世話にならない猫は少数派です。後悔しないですむよう備えておきたいものです。

健康なときは必要性を感じず、無駄に感じる

猫の年齢によっては、保険料が想像以上に高い場合もあります。特に健康な猫の場合、費用対効果が低い、つまりケガや病気がないため保険料を「もったいない」「無駄だ」と思うことがあるでしょう。

しかし、費用対効果についてはペット保険だけでなく、すべての保険でも共通する特徴です。支払った保険料は、万が一の事態が起きた場合の「安心料」でもあります。ペット保険に加入しないことは、病気やケガをしたときに全額診療費を支払うことを意味します。ペット保険に加入するかどうかは、支払って安心するか、支払わずに万が一のリスクを負うかの選択といえるでしょう。

ペット保険契約の注意点

ペット保険には多くのメリットがありますが、加入すれば何も心配ないというわけではありません。ペット保険には保険料や補償内容だけでなく、補償するための条件が厳格に定められています。特に次に挙げる3点については、少なくとも加入する前によく理解しておきましょう。

加入してすぐに補償されるわけではない

ペット保険は加入してすぐに病気やケガの保証が受けられるわけではありません。ペット保険には加入直後から一定期間、補償されない「待機期間」が設けられています。待機期間の長さは保険会社によってまちまちです。例えば待機期間が15日間の保険会社であれば、その間は病気やケガのために診療を受けてもそのときの費用は補償されません。

去勢や不妊手術は原則として補償されない

猫を飼うときは、頭数が増えないよう去勢または不妊手術をすることが多いです。しかし、去勢や不妊手術の費用は原則としてペット保険では補償されません。これは去勢や不妊手術が病気やケガのための治療ではなく、望まない出産や病気を未然に防ぐ予防治療にあたるためです。年齢や体重によって多少異なりますが、猫の去勢・不妊手術にかかる費用は、およそ次のとおりです。

  • 去勢手術(オス):13,000〜25,000円程度
  • 不妊手術(メス):22,000〜30,000円程度

これらの施術は家に迎えるとき、もしくは迎えてしばらくしてから行うことが多いです。迎える際の予算として、あらかじめこれらの費用を含めておくようにしましょう。

猫の年齢とともに保険料は上がる

ペット保険は加入する猫の年齢によって保険料が上がっていくことにも注意しましょう。これは人間と同じで、猫も年齢が上がればさまざまな病気やケガによって治療を受ける可能性が上がってしまうためです。なお、保険料は更新時の年齢で変わることがほとんどです。これから長く保険に加入するなら、毎年どれくらい保険料が上がるのか、家計維持のためにも確かめておきましょう。

猫のためのペット保険を選ぶポイント

いざペット保険に加入しようとしても、ペット保険を販売している保険会社や保険商品数が多く、どれを選べば良いのか分からなくなってしまうかもしれません。そのときは保険を検討する際、最初に次の3つのポイントについて確認してから、保険会社や商品を選んでみてください。

保険は飼い主のためだけ、または愛猫のためだけに加入するものではなく、お互いが安心して暮らせるために入るものです。そのためにも、ポイントを押さえたうえで保険を選ぶことが大切です。また、保険加入はできるだけ若い健康な状態のときに、早いタイミングで加入を検討しましょう。猫を飼っているけど、まだ保険に入っていない方はぜひ参考にしてください。

目的に合ったプランがあるかを確認する

ペット保険に加入する目的は、万が一にしっかり備えて安心して暮らしたい、高齢のため入院など高額な治療費を補償してもらいたいなど人それぞれです。支払える保険料の限度があり、できる範囲で補償を受けたい場合もあるでしょう。

ペット保険は保険商品によって、治療費の50%・70%・100%と「補償割合」が定められています。補償割合に関係なく自己負担となる「免責金額」が設けられている商品もあり、保険料もさまざまです。ペット保険が自分たちの目的に合ったプランかどうか、細かく確認しましょう。

加入可能年齢や補償を受ける条件を確認する

ペット保険は猫の年齢によって加入できる保険が限られます。特に新規加入できるのは生後1〜2ヵ月から8歳程度とされるのが一般的で、それ以上となると加入できるかどうかは保険会社次第です。なかには10歳以上の高齢でも加入できる場合もありますが、健康診断の受診を条件としていることもあるため確認しましょう。

保険金の支払限度額や、補償される入院・通院日数の限度についても確認してください。高額な診療を補償して欲しい方には、1日あたりの限度額が高い保険への加入がおすすめです。なかには1年あたりの入院日数や通院日数、手術回数、1回あたりの手術限度額が設けられている保険もあります。

保険金の請求方法もチェックポイントです。窓口精算か立替精算かの2つタイプあるため、保険金請求の手間を面倒だと感じる方には窓口精算ができる保険会社をおすすめします。補償だけでなく手続きの手順についても確認しておくことも大切なポイントといえるでしょう。

終身補償される保険がおすすめ

近年、ペットの平均寿命は延びており、猫の平均寿命は2018年で15.32歳という調査結果が出ています。高齢になるほど病気やケガをする可能性は高くなることを考えると、亡くなるまで補償されるタイプも考えましょう。

特に猫は高齢になるほど、腎臓病や尿路結石になりやすく、高齢猫の30%近くが腎臓病を患っているというデータもあります。病気やケガの可能性に怯えて暮らすのではなく、一緒にいられる時間を大切に過ごすためにも、補償される期間が長い、終身補償してくれるペット保険をおすすめします。

愛猫のためペット保険に加入して不測の事態に備えよう

水を飲まない猫ならではの特性から、猫は腎臓病などをはじめとしたかかりやすい病気があります。動物病院で受ける診療の費用は高額になることもありますが、飼い主が全額負担しなければなりません。ペット保険はその負担を軽減してくれます。

愛猫が若かったり健康だったりすると、保険料をもったいないと感じ、加入をためらう人も多いです。しかし、何が起こるかはわかりません。ペット保険を取り扱っている保険会社は多く、保険料と補償割合のバランスをとった商品もあります。

愛猫と飼い主の両方の安心と快適な暮らしのため、ぜひペット保険への加入を検討しましょう。

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