更新日
公開日

自己投資はいつから始めても遅くない?30代におすすめの方法や注意点

自己投資はいつから始めても遅くない?30代におすすめの方法や注意点
セゾンのくらし大研究 編集部

執筆者

セゾンのくらし大研究 編集部

豊かなくらしに必要な「お金」「健康」「家族」に関する困りごとや悩みごとを解決するために役立つ情報を、編集部メンバーが選りすぐってお届けします。

自己投資は、自身の能力や収入を高め、人生をより豊かにしていくための方法です。しかし、間違った方法を選んだり、闇雲に取り組んだりするとお金や時間を無駄にしてしまいかねません。

この記事では、30代におすすめの自己投資の方法と成果を得るために気をつけたいポイントを中心に、自己投資について解説します。これから自己投資を始めようと考えている30代の方はぜひ参考にしてください。

この記事を読んでわかること

自己投資とはお金や時間をかけて知識や経験を積み、将来的な利益につなげることをいいます。自己投資にはさまざまな方法があり、金銭的な利益のほか、人脈が広がる、健康になる、外見や内面から自分に自信がつくといった非金銭的な利益が期待できます。

30代から自己投資を始めても遅過ぎることはありませんが、成果を得るには目的や目標を定め主体的に取り組むこと、すぐに辞めず継続すること、必要に応じてサポートを受けることも大切です。

セゾンのマネナビ
セゾンのマネナビ

自己投資は何歳から始めても大丈夫?

自己投資は何歳から始めても大丈夫?

自己投資は何歳から始めても大丈夫です。しかし、闇雲に始めるとお金や時間を無駄にしてしまいかねません。

まずは、自己投資がどのようなものなのかを理解しておきましょう。

自己投資とは

自己投資とは、自身の成長のために「お金」や「時間」をかけ、知識や経験を積んで将来的な利益につなげることをいいます。自己投資の内容によって、金銭的な利益のほか、人脈が広がる、健康になる、外見や内面から自分に自信がつくといった非金銭的な利益も期待できます。

・目的や目標をもって主体的に取り組むことが大切

お金や時間はその使い道によって「消費」、「浪費」、「投資」の大きく3つに分類されます。消費とは、食事のように生きるために欠かせないもの。浪費とは生活に必須ではないものの、遊びのような人生をより豊かにするためのものです。

実際には同じお金や時間の使い方でも、それが「消費」なのか「浪費」なのか、あるいは「投資」なのかは個人の捉え方によっても変化します。

例えば「読書」は、娯楽として捉えれば「浪費」ともいえますが、そこから新たな学びを得れば「投資」です。また、自己投資のためにセミナーなどに参加しても、ただ参加しただけで何も得られなければ「浪費」になってしまいます。

自己投資のために新しいことにチャレンジするなら、それを「浪費」にしないよう、しっかり目的や目標をもって主体的に取り組むことが大切です。意識を変えるだけで、普段の生活や娯楽の中から学びが得られることもあります。

・30代が仕事に関連する自己投資にかけているお金と時間

株式会社アスマークが実施した「ビジネスの自己投資に関する調査」によると、仕事(ビジネス)に関連する自己投資をしている方の割合は、30代男性で約3人に1人(35.7%)、30代女性で約4人に1人(26.4%)です。

仕事(ビジネス)に関連する自己投資にかけている時間は、30代男性で月に「5〜10時間未満」、30代女性では「1〜5時間未満」が最も多くなっています。

自己投資にかけている時間(1ヶ月)
1時間未満1〜5時間未満5〜10時間未満10〜20時間未満20〜30時間未満30時間以上
30代男性13.0%18.0%36.0%20.0%6.0%7.0%
30代女性16.0%29.0%27.0%15.0%6.0%7.0%

また、仕事(ビジネス)に関連する自己投資にかけているお金は、30代男性、30代女性とも月に「1万円未満」が最多です。

自己投資にかけているお金(1ヶ月)
1万円未満1〜3万円未満3〜5万円未満5〜10万円未満10〜30万円未満30万円以上
30代男性42.0%23.0%16.0%11.0%4.0%4.0%
30代女性57.0%18.0%14.0%14.0%6.0%7.0%

参照元:ビジネスの自己投資に関する調査|株式会社アスマーク調べ、調査期間:2021年11月30日~12月2日

30代からの自己投資は遅い?

30代から自己投資を始めても遅いと思う方もいるかもしれませんが、決してそんなことはありません。

自己投資を早く始めれば、得た知識や経験などを活かせる期間は長くなります。しかし、今は人生100年時代。30代から始めても時間は十分にあります。

社会人として経験を積んだ30代なら、伸ばしていきたい自身の得意な部分や課題となっている部分が明らかになっていることも多く、効率的な自己投資ができるメリットも期待できます。

スキルアップにつながる自己投資

スキルアップにつながる自己投資

スキルアップにつながる自己投資は、イメージしやすく、直接仕事にも役立ちやすいものです。

読書をする

読書は誰でもすぐに始められ、新しい知識や情報、多様な考え方、価値観、教養などを身につけられます。

本にはその分野の専門家が培った知識や経験、ノウハウなどが凝縮されています。それをわずか数百円から数千円程度で学べるコストパフォーマンスの良い自己投資です。数十万円もするような高額なセミナーに参加しなくても、本から学べることは多くあります。

文字の多い本を読むのが苦手な方は、マンガやオーディオブックなどから始めても良いでしょう。娯楽と思われがちなマンガですが、学びも多くあります。耳からインプットできるオーディオブックは、対応している書籍は限られるものの、文字を読むよりも疲れにくい点がメリットです。

英語を学ぶ

英語ができると、配属や昇進、転職などで有利になることがあります。英語で発信される情報は多く、英語が理解できれば、最新の情報をいち早く入手でき、仕事にも活かせます。外国人とスムーズにコミュニケーションがとれると自信がつき、交流や行動の幅が広がる効果も期待できます。

英語を学ぶには、語学スクールや教材を使う方法のほかにも、海外旅行や外国人の多いバーなどで実際に会話をしてみる、洋楽を聴いたり洋画を観たりと、さまざまな方法があります。オンライン英会話を利用すれば、どこでも気軽にネイティブスピーカーのレッスンを受けることも可能です。堅苦しく考え過ぎず、自身に合った方法で始めてみると良いでしょう。

資格を取得する

資格は自身のスキルを客観的に証明できるもので、仕事に関係ある資格であれば、昇給や昇進、転職などに役立ちます。資格手当が設けられている資格や昇進の要件となっている資格があれば、優先して取得を目指すと良いでしょう。

仕事に関係なく、趣味や興味のある分野を体系的に学ぶために資格取得を目指すのもひとつの方法です。資格試験には合格点や期限(試験日)があるため、「目標」としても活用できます。期限がないとついつい先延ばしにしがちな方も、試験日が決まっていれば計画的に取り組みやすくなります。

学習方法としては、市販の教材を利用した独学や、資格スクールに通う方法などがあります。資格の必要性、かけられるお金と時間、自分で計画的に学べる性格なのかなどを考慮して、自身に合った方法を選びましょう。

人脈を広げる自己投資

人脈を広げる自己投資

人脈は仕事とプライベート、どちらにおいても貴重な財産です。人脈はすぐに広げられるものではないため、日頃からさまざまな人と交流し、親交を深めていきましょう。

コミュニティや交流会に参加する

人脈を広げるには、異業種交流会や趣味のコミュニティ、各種セミナーなどに積極的に参加して、さまざまな人と積極的に知り合う努力をすることが大切です。社内や取引先など一部の人としか接していないと、なかなか人脈は広がりません。

Instagram、facebookなどのSNSを活用すれば、全国、全世界の人とつながり、実際に会って交流する機会が得られることもあります。

海外に行く(旅行・留学)

海外に行けば、文化の多様性などに触れられ、日本では得られない経験ができます。現地の方との交流を通じて見聞が広がり、人脈の拡大につながることもあります。

長期休暇などを利用した旅行のほか、海外駐在や社費留学などの機会があればチャレンジしてみても良いでしょう。

身体への自己投資

身体への自己投資

健康は全ての土台です。生活の質や仕事のパフォーマンスを高めるためにも、30代のうちから健康への投資は惜しまないようにしましょう。

また、身だしなみや美容に投資することで自分に自信がつき、仕事のパフォーマンスや他者からの評価がアップする効果も期待できます。

定期的な検査やメンテナンスへ行く

30代を過ぎると、身体の不調や病気のリスクは増えてきます。自覚症状がなくても、定期的に健康診断や人間ドックなどを受け、異常があれば早いうちに対処することが大切です。

会社での定期健診がないフリーランスや専業主婦の方なども、自主的に年1回の受診を心がけましょう。健康を維持するためには、歯のケアとメンテナンスも重要です。日常のケアではフロスを併用すると、歯ブラシだけでは取り除けない歯垢も除去しやすくなります。

セルフケアだけでは限界もあるため、3〜6ヶ月に1回程度、歯科医院で定期的なメンテナンスを受けるのがおすすめです。

睡眠の質を改善する

睡眠の質が悪いと疲れが取れにくく、集中力を低下させます。睡眠の質の改善は、仕事のパフォーマンスや生活の質を向上させる有効な自己投資です。

<睡眠の質改善に有効な対策>

  • 寝る3時間前からは食事をしない
  • 寝る2時間前からはスマホを見ない
  • 21時以降は画面の明るさや部屋の照明を暗めに設定する
  • ぬるめのお風呂に浸かってリラックスする
  • 規則正しい生活をする
  • 日中に適度な運動をする
  • 自身に合った寝具を選ぶ

仕事や育児などで忙しいとつい不規則な生活になりやすいため、これらを意識して実践することが大切です。また、毎日使う寝具にはちゃんとお金をかけて、自身に合ったものを選びましょう。

運動を習慣にする

適度な運動も健康の維持・向上には欠かせません。三日坊主で終わらず、習慣化して継続することが大切です。

しっかり身体づくりをしたいものの、何から始めたら良いかわからない方には、トレーナーのいるジムを利用するのがおすすめです。トレーニング内容や器具の使い方のほか、食事指導などを受けられるジムもあります。

なるべくお金をかけずに始めたいという方は、ジョギングやウォーキング、ストレッチ、自宅でできる自重トレーニングなどから始めてみると良いでしょう。トレーニング方法は、YouTubeなどで公開されている動画を参考にすれば費用もかかりません。

エレベータではなく階段を使う、1駅前で降りて歩くなど、日常生活の中に運動を取り入れるのも効果的です。

テニスやゴルフ、フットサルなど、楽しみながら運動できるスポーツを始めるのも良いでしょう。スクールやサークルなどに参加すれば、身体づくりだけでなく、人脈づくりにつながることもあります。

美容に気を使う

30代になると肌や髪などの美容に関する悩みも増えてきます。それにちゃんと対処するかどうかで、見た目にも影響してきます。

例えばスキンケアであれば、まず洗顔、保湿、日焼け止めといった日頃のケアをしっかり行いましょう。より質の高いケアを行うために、エステや美容医療などに通う方法もあります。

見た目は人の印象を大きく左右する要素であり、自信にもつながります。30代からは美容に対する自己投資も実践していくと良いでしょう。

経済的な豊かさにつながる自己投資

経済的な豊かさにつながる自己投資

お金は生きていくために欠かせないものであり、人生をより豊かにしてくれます。経済的な豊かさを手に入れるためには、仕事に打ち込んで収入をアップさせるほか、投資や資産運用によってお金がお金を生む仕組みをうまく活用することが大切です。

投資について学ぶ

投資には、株式、債券、投資信託、不動産などさまざまな方法があります。まずは、投資におけるリスクとリターンの関係、それぞれの投資商品の特徴とメリット・デメリットを理解しておきましょう。運用にかかるコストである、手数料や税金について知っておくことも大切です。

国は政策として「貯蓄から投資へ」の流れを推進しており、NISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)といった税制優遇制度を設けています。税負担を抑えながら投資できる有利な制度であり、うまく活用しましょう。

資産運用を始める

投資や資産運用は当面使う予定のない「余裕資金」で行うのが基本です。資産運用を始める前に、まずは投資に回せるお金がいくらあるのか、家計や保有する資産の状況を把握しましょう。

支出が収入を上回り、貯蓄やボーナスで補てんしている状況であれば、支出の見直しが優先です。次に急な病気やケガ、失業などに備える「生活防衛資金」として、すぐに使える預貯金を確保しておきます。目安は、毎月の生活費の6ヶ月分(自営業やフリーランスの方は1年分)です。

これらの準備が整ったら運用を始められます。いくら運用に回せば良いのか、どのような方法で運用すれば良いのか迷ったときは、一人で悩まずプロに相談してみましょう。

クレディセゾンでは、ファイナンシャルプランナーに無料で相談ができるオンラインFPショップ「セゾンのマネナビ」を提供しています。資産形成や老後資金の悩みなど、幅広いお金の悩みについて相談が可能です。相談内容に応じて、その分野に強いファイナンシャルプランナーの指名もできます。まずは気軽に問い合わせてみてはいかがでしょうか。

セゾンのマネナビの詳細はこちら

セゾンのマネナビ

自己投資する際に注意したいこと

自己投資する際に注意したいこと

自己投資は何でもただやれば良いというものではありません。次のような点に注意して、お金や時間を無駄にしないようにしましょう。

目的や目標を定める

目的や目標のない投資は利益につながらず、お金や時間を浪費してしまう可能性が高くなります。

本を買うだけ、スクールやセミナー、交流会などに参加するだけで満足して、何も得られなければお金と時間の無駄です。何を実現したいのか、自己投資として行うのであれば、あらかじめ目的や目標を定めておきましょう。

資格取得のようなわかりやすい目標設定ができない場合でも、自分のなりたい姿のイメージを持つことが大切です。

身の丈に合った投資をする

お金をかけることで効率的な自己投資ができる場合もありますが、身の丈に合わない高額な投資にはリスクを伴います。そのお金をかける価値があるのか、他に方法はないのか、よく検討して慎重に判断しましょう。

すぐに辞めず継続する

自己投資はすぐに成果が得られるものばかりではないため、継続することが大切です。時間が確保できるか、金銭面の負担が大き過ぎないかをあらかじめ検討して、無理なく取り組めるものを選びましょう。

お金や時間がかかっても自己投資によって実現したい目標がある場合は、仕事やプライベート、他の自己投資とのバランスを考えながら優先順位を付け、お金や時間を確保する努力も必要です。

必要に応じてサポートを受ける

独学には費用を抑えられる、好きなときに学べるなどのメリットがあり、時間をかけてコツコツ計画的に取り組める方に向いています。

しかし、中には独学が向かない方もいます。自分がどちらのタイプなのか、どのくらい時間をかけられるのかを見極め、必要に応じて外部のサポートを受けることも検討しましょう。

スクールに通ったりトレーナーの指導を受けたりするにはお金がかかりますが、正しい方法で効率良く学べ、時間を有効活用できるメリットがあります。

おわりに

自己投資は「お金」や「時間」をかけて自身の成長を目指すもので、その内容によって、金銭的な利益のほか、人脈が広がる、健康になる、外見や内面から自分に自信がつくといった非金銭的な利益も期待できます。

自己投資は何歳からでも始められ、30代から始めても決して遅くはありません。自己投資によって何を実現したいのか、目的や目標をしっかり定め、必要に応じてサポートを受けながら、なりたい自分を目指しましょう。

株式会社クレディセゾン提供(運営会社セゾンファンデックス)

よく読まれている記事

みんなに記事をシェアする