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NISA口座変更のデメリットはある?手続き方法も解説

NISA口座変更のデメリットはある?手続き方法も解説
セゾンのくらし大研究 編集部

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株式会社クレディセゾン提供(運営会社セゾンファンデックス)
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NISAで投資を続けると「より手数料の安い証券会社に変更したい」と思うこともあるのではないでしょうか。NISA口座の変更では、「保有商品を移管できない」「売買のチャンスを逃す可能性がある」といった点に注意が必要です。

そこでこのコラムでは、NISA口座を変更するデメリットや変更手続きについて解説します。読み進めることで、口座を変更すべきか判断できるでしょう。

この記事のまとめ
  • NISA口座変更のデメリットは「保有商品を移管できない」「管理の手間が増える」「ロールオーバーができなくなる」「変更中に売買のチャンスを逃すかもしれない」
  • 口座変更には変更前と後の金融機関で手続きが必要
  • 口座変更には2週間から3週間程度かかることもあるため、早めの手続きが大切
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NISA口座は変更できる

NISA口座は変更できる

多くのNISA利用者がブログやSNS、YouTubeでおすすめの証券会社について発信している中、「口座を作ってしまったけど、変更できるのかな?」と考えている方もいると思います。また「適当に口座を作ってしまい、いざ使ってみたら使い勝手が良くない」というケースもあるでしょう。

NISAを利用する金融機関は変更できます。ここでは変更のルールやタイミングについて解説します。

1年ごとに変更可能!

NISA口座の変更は1年単位で可能です。NISA口座はひとり一つしか開設できません。

変更前の口座で保有している資産はそのまま保有することも、売却することもできます。変更後の新規買い付けはできないため、慎重に検討しましょう。

変更ができる期間は決まっている

NISA口座を変更する際には、口座変更をしたい年を明確にしましょう。口座変更をしたい年の前年10月1日から翌年9月30日までの手続きで、後述する条件に当てはまればその年に変更できます。例えば2024年分で口座を変更したい時には、2023年10月1日から2024年9月30日が変更期間となります。

好きな時に変更できるわけではないため、気になる銀行や証券会社が見つかったら、自分はどのタイミングで変更できるのか確認しましょう。

買い付けをした場合は同年内の口座変更は不可

NISA口座を変更したい年の1月1日以降に、株式や投資信託などを購入した場合、その年分の口座変更はできません。例えば2024年分で口座変更をしたい時に、2024年8月に買い付けをしていれば、2024年分での変更はできず、2024年10月1日以降に2025年分の変更ができます。

NISA口座の変更を希望している方はいつ買い付けをしたかアプリなどで確認しましょう。「自動買い付け」を設定している場合には、設定の変更も必要です。口座変更したい年が決まったら、「前年は多めに購入し、変更する年の分を補う」など、調整しましょう。

NISA口座変更のメリット

NISA口座変更のメリット

2024年から新制度がスタートし、さまざまな証券会社や銀行で制度が拡充されています。今後NISAを進めていく中で、投資の知識が深まり、「この商品を購入したい」と思うようになることもあるでしょう。ここではNISA口座を変更するメリットを紹介します。

商品選択の幅が広がる

NISAで取り扱う商品には投資信託や国内株式、外国株式、REIT、ETFがあり、取引商品の選別は金融機関に委ねられています。

銀行から証券会社に変更することで、選べる商品が増えたり、より少額から積み立てられたりします。また別の証券会社にすることで、人気の銘柄にチャレンジできるのもメリットです。

口座変更の際には、何度も変更することのないよう、投資したい商品があるか情報を収集しましょう。

取引手数料を下げることも

NISAにかかる費用には、買付手数料や売却手数料、信託報酬などがあります。安いコストの金融機関に変更することで、NISAの非課税になる恩恵を最大限に活かせるでしょう。

1回当たりの手数料は少額ですが、長期的に見ると多額になります。他の金融機関に変えたい時には、できるだけ早めの手続きをおすすめします。

口座開設のキャンペーンが利用できる

NISAへの注目が高まる中、口座開設で「手数料キャッシュバックキャンペーン」「もれなく現金プレゼント」「手数料優遇」などを実施し、利用者を増やそうとする金融機関が見受けられます。まとめサイトやポイントサイト経由でのキャンペーンも豊富です。期間や適用条件など、最新情報をチェックし、金融機関を選びましょう。

ただし、キャンペーンにとらわれて、手数料の高い金融機関を選んでしまうなど、本来の投資目的を見失わないようにしましょう。

使い勝手が良くなることも

「アプリの操作が簡単」「運用レポートや資産の推移が見やすい」「電話や対面でサポートが受けられる」など、金融機関の特徴はさまざまです。ご自身の性格やライフスタイルに合っていれば、投資を続けやすくなります。

また買い付け時に特定のポイントが付与されたり、ポイントで投資できたりするケースもあります。

使い勝手についてはWEBサイトで情報を集めたり、家族や友人に聞いてみたりするのも良いでしょう。

NISA口座変更のデメリット

NISA口座変更のデメリット

NISA口座を変更することで、管理の手間が増え、ロールオーバーができないといったデメリットがあります。デメリットを理解し、口座を変更すべきか検討しましょう。

保有商品を移管できない

前のNISA口座で保有していた株式や投資信託などは新たなNISA口座に移動できません。前の口座にある商品は売却もしくは非課税で保有することになります。例えば2023年につみたてNISAを始めた場合の非課税期間は20年後の2042年までです。一般NISAであれば、非課税期間は5年後の2027年で終了します。

口座を変更すると、変更前の口座で新たな買い付けはできません。変更する際には保有商品をどのように取り扱うか計画を立てましょう。

変更前の口座を保持すると管理の手間が増える

前の口座に商品を持ち続けると、新たな口座と2つ管理しなければなりません。ログインや取引時のID・パスワードの管理が大変になることもあり、資産の全体像が即座にわからず、各口座を合計する手間も増えます。

長期にわたって管理がしやすいように、ノートやスマホアプリに売却時期や手数料などをまとめてみましょう。

ロールオーバーができなくなる

非課税期間を延長するロールオーバーは同じ金融機関でしかできません。売却か課税口座へ移すことになり、損失が生まれる場合もあります。非課税期間終了直前に売却し、非課税の適用を受けられるようにするなど、あらかじめ計画を立てておきましょう。

変更期間中に売買のチャンスを逃すかも

口座の変更手続きは2週間から3週間程度かかることもあり、状況によっては適切なタイミングで売買できないかもしれません。

変更前の金融機関から「非課税管理勘定廃止通知書」を受け取り、新しい金融機関に「非課税管理勘定廃止通知書」や「非課税口座開設届出書」を提出するなど、やり取りが忙しくなります。

売買のタイミングと変更手続きが被らないよう、手続きの時期を慎重に見極めましょう。

NISA口座の変更手続き方法

NISA口座の変更手続き方法

NISA口座を変更する際には、変更前と変更後の金融機関で手続きが必要です。ここでは具体的な流れについて解説します。

現在利用中の金融機関に変更申請を出す

はじめに利用中の金融機関にNISA口座の変更を申し出ます。その後送られてくる「金融商品取引業者等変更届出書」を受け取り、必要事項を記入しましょう。そして運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類と合わせて返送します。

非課税管理勘定廃止通知書を受け取る

次に利用中の金融機関から「非課税管理勘定廃止通知書」が送られてきます。「非課税管理勘定廃止通知書」は変更後の金融機関に提出する必要があるため、大事に取っておきましょう。必要事項の記入はありません。

新しい金融機関に必要書類を提出

次に新しい金融機関にNISA口座開設を申し込みます。NISA口座の開設には総合口座の開設も必要のため、合わせて手続きをします。

その後「非課税口座開設届出書」が送られてくるため、必要事項を記入し、本人確認書類と前の金融機関から送られてきた「非課税管理勘定廃止通知書」を返送しましょう。

金融機関と税務署で審査に通れば、口座変更手続きは完了です。

NISA口座を変更に要する期間

NISA口座を変更に要する期間

NISA口座変更に要する期間は、2週間から3週間程度です。

「金融商品取引業者等変更届出書」を返送し、「非課税管理勘定廃止通知書」が送られてくるまでは約1週間かかり、「非課税管理勘定廃止通知書」を新たな金融機関に送り返してから手続き完了までは約1週間から2週間かかります。

金融機関によって要する期間は異なるため、早めの手続きが大切です。特に口座変更タイミングの9月末にかけては、余裕を持って手続きをしましょう。不明な点があれば、あらかじめ金融機関に問い合わせておくと安心です。

NISA口座はネット証券がおすすめ

NISA口座はネット証券がおすすめ

これからNISA口座を変更するのであれば、ネット証券はいかがでしょうか。ネット証券は「商品が充実している」「手数料が安い」「引き落とし方法が豊富」「ポイントがつく」など、さまざまなメリットがあります。

商品が充実

ネット証券の取扱商品には投資信託から国内株式、外国株式などがあり、ラインナップは豊富です。外国株式一つを比較しても、米国や中国以外の株式を取り扱う証券会社もあります。

積立方法は「クレカ積立」や「100円からの積立」などがあり、例えばクレカ積立では「関連銀行のカードでポイント還元率が上がる」といった特典もあります。

またTポイントやPontaポイント、dポイント、Vポイントなど、対象のポイントも証券会社によってさまざまです。

ご自身のライフスタイルや投資目的に合った方法を見つけやすいのがネット証券の魅力です。

手数料が安い

ネット証券では取引場所をWEBサイトに限定し、人件費を削減していることから、手数料を安く提供できます。手数料をできるだけ安くすることで、手元に残るお金を多くでき、NISAの特性を最大限に活かせます。

また手数料は安いものの、アプリの使い勝手は良く、不明な点はすぐに解決できるなど、サポート体制も抜群です。

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おわりに 

NISA口座を変更すると、「保有商品を移管できない」「管理の手間が増える」「ロールオーバーができなくなる」「変更期間中に売買のチャンスを逃すかもしれない」といったデメリットがあります。

口座を変更する際には、変更前の金融機関に「金融商品取引業者等変更届出書」と本人確認書類を送り、変更後の金融機関に「非課税管理勘定廃止通知書」と「非課税口座開設届出書」、本人確認書類を送ります。金融機関と税務署の審査が終われば、手続きは終了です。

2週間から3週間程度かかるため、計画的に進めましょう。

有価証券投資に関する重要事項(セゾン投信)
有価証券投資に関する重要事項(大和コネクト証券)
有価証券投資に関する重要事項(セゾンポケット)

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