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エアコンのカビは気にしすぎなくても大丈夫?自分でできるエアコン掃除の方法や対策を紹介

エアコンのカビは気にしすぎなくても大丈夫?自分でできるエアコン掃除の方法や対策を紹介
セゾンのくらし大研究 編集部

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エアコンは構造が複雑で、1年に何度も手入れすることはないかもしれません。しかし、エアコンを使用する時期になると、カビが気になる方もいるのではないでしょうか。中には「カビを気にしすぎているのかな?」と不安に思っている方もいるでしょう。今回は、エアコンのカビによる私たちへの影響や掃除方法、カビ対策について解説していきます。エアコンのカビが気になる方は、チェックしてみてください。

この記事を読んでわかること
  • エアコンはカビが発生しやすい環境が整っており、カビの発生をゼロにすることはできない
  • エアコンのカビは気にしすぎることはないが、放置しすぎるとアレルギー症状や頭痛などの健康被害を発生したり、部屋中にカビの胞子が飛散しカビの繁殖を促してしまったりする
  • エアコン本体、フィルター、吹き出し口は自分で掃除できる
  • 月1~2回のフィルター掃除やエアコン運転中の換気、使用後の送風運転を取り入れてカビ予防することも大切
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エアコンのカビはゼロにはできない

エアコンのカビはゼロにはできない

エアコンのカビは、どうしても発生してしまうものです。どんなに掃除しても、全くゼロにすることはできません。というのも、エアコンは「温度」「湿度」「養分」においてカビが発生しやすい条件が揃いやすい環境だからです。

エアコンには、室内の空気を熱交換器で温度変換した後に再び放出する仕組みがあり、冷房や除湿運転時にはエアコン内部に結露が生じやすくなります。さらにエアコンに吸い込まれる空気には室内のホコリや汚れも含まれるため、カビの栄養となり、繁殖しやすいのです。

カビを完全になくすことは難しく、また誰もがカビの影響を受けるわけではないため、過度に不安になることはありませんが、人によってはアレルギー症状に悩まされたり、病気の原因になったりします。そのため、エアコンのカビを放置しすぎることはやめましょう。

エアコンのカビをそのままにしておくことで生じる影響は?

エアコンのカビをそのままにしておくことで生じる影響は?

前述したように、エアコンのカビを気にしすぎる必要はありません。しかし、カビを長期間放っておくことは危険です。具体的にどんな影響をもたらすのか見てみましょう。

健康被害が生じる可能性がある

カビを放置しすぎてしまうと、エアコンを稼働させたときに大量のカビの胞子が飛散してしまいます。個人の体質により発症するかどうかは異なりますが、拡散したカビ胞子により、私たちの身体に以下のような症状が現れることがあります。

ぜんそくやアレルギー症状、皮膚炎などが生じることがある

エアコンに発生したカビの影響として起きやすいのが、ぜんそくやアレルギー症状、皮膚炎など。カビそのものがアレルギー源となり、気管支ぜんそくを発症したり、エアコンからまき散らされたカビが目の粘膜に付着し、目のかゆみや痛み、涙目といった症状がみられるアレルギー性結膜炎を発症することもあります。

また、皮膚に付着することでかゆみのある湿疹を症状とする、アトピー性皮膚炎の悪化につながることも。他にもカビによって「夏型過敏性肺炎」を発症すると、のどの痛みや咳など風邪のような症状が出現することもあります。

花粉や黄砂などで似たような症状が出ることがあるため、なかなか気づきにくいかもしれません。しかし、エアコンを使用している時期に体調不良が気になる場合は、エアコンのカビが原因の可能性が高いかもしれません。

めまいや頭痛を引き起こす可能性もある

エアコンから部屋全体に拡散されたカビ胞子は、私たちの健康への影響が懸念されている揮発性有機化合物を放出し、シックハウス症候群やシックビル症候群の原因になっているとも考えられています。

揮発性有機化合物を吸い込んでしまうと、めまいや頭痛、倦怠感などの症状が現れることがあります。エアコン使用中は、窓を閉め切ることが多く換気を忘れがちですが、定期的に換気をして空気を入れ替えましょう。

特に子どもや赤ちゃんは、身体が小さいためよりカビの影響を受けやすい傾向にあります。「身体への影響が見られないから大丈夫」と思わずに、できる範囲でカビ対策しましょう。

部屋の内部にまでカビが繁殖する可能性がある

エアコンのカビは、私たちの身体だけではなく家にまで影響を与えることがあります。エアコンのカビが原因で、部屋の他の場所にまでカビが発生してしまう可能性も。部屋中のあちこちに飛散したカビ胞子が付着すると、あっという間にカビが繁殖してしまいます。

特に水滴が残りやすいキッチンや、結露が発生しやすい窓枠のパッキンなどはカビが繁殖しやすい場所。エアコン内部だけでなく、部屋中にカビが繁殖する前に対策するのが望ましいでしょう。

不快なニオイが発生する可能性がある

エアコンのカビを放置しておくと、不快なニオイの原因にもなってしまいます。エアコンの吹き出し口や熱交換器は特にカビが発生しやすく、そこを通過した風はカビを含むため嫌なニオイの元になります。

自分でできるエアコンのカビの掃除方法と注意点

自分でできるエアコンのカビの掃除方法と注意点

ここからは、エアコンのカビの掃除方法を紹介します。エアコン内部は複雑な構造のため、カビを完全に取りきるのは難しいでしょう。とはいえ、吹き出し口、フィルター、本体の外側はご自身でも掃除できる場所です。掃除開始前には電源プラグを抜き、マスクやゴム手袋を着用したうえで、掃除を始めてください。

エアコンフィルターの掃除方法

エアコンフィルターは、中性洗剤を使って水洗いします。

【必要なもの】

  • 掃除機
  • 歯ブラシ
  • タオル
  • 中性洗剤

【掃除の手順】

  1. エアコン前面のパネルを開ける
  2. フィルターを取り外して掃除機でホコリを吸い取る
  3. フィルターを水洗いする
  4. 中性洗剤と歯ブラシを使い、ホコリをかき出す
  5. タオルで水気を拭き取り完全に乾燥させる
  6. フィルターを元に戻す

フィルターにホコリがたくさん付着している場合は、外す前に掃除機で吸い取ってください。また水気が残ったままフィルターを戻してしまうと、新しいカビの原因になるため、日陰で充分に乾かしましょう。

エアコンの吹き出し口の掃除方法

エアコンの吹き出し口にカビが発生している場合は、薄めた中性洗剤を使用して掃除します。

【必要なもの】

  • タオル
  • 中性洗剤

【掃除の手順】

  1. 水で薄めた中性洗剤をタオルに含ませ、吹き出し口周辺とルーバー(吹き出し口についている羽)を拭き取る
  2. 細かな部分は、指に布を巻きつけたり綿棒を使用したりして掃除する
  3. 水で濡らしたタオルを固く絞り、さらに水拭きする

ルーバーは手で動かせるので、裏表ともしっかり拭き掃除しましょう。

エアコン本体の外側の掃除方法

エアコン本体の外側は掃除機や濡れたタオル、ウェットティッシュなどで掃除します。

【必要なもの】

  • タオルまたはウェットティッシュ
  • 掃除機

【掃除の手順】

  1. エアコン本体の外側に掃除機をかけてホコリを吸い取る
  2. 水で濡らし固く絞ったタオルやウェットティッシュで付着した汚れを拭き取る

エアコンの空気吸い込み口にもホコリが溜まりやすいため、掃除機で吸い取りましょう。

エアコンのカビ掃除をするときの注意点

エアコンのカビ掃除をする際には、いくつか注意点があります。まず、塩素系漂白剤はエアコンの腐食や故障、嫌なニオイの原因になる可能性があるため使用しないようにしましょう。アルコールも発火の恐れがあるため、使用しないでください。

最近では、エアコンに直接スプレーして掃除する商品もあります。エアコンの奥まで洗浄できるメリットがありますが、すすぎ残しがカビの原因になったり、電送部分に薬液が付着して故障したりする可能性も考えられます。さらに、すすぎ残された洗浄成分が、部屋中に飛散してしまうリスクもあるでしょう。使用時は、リスクや注意点をよく確認するようにしてください。

エアコンのカビは対策も大切

エアコンのカビは対策も大切

定期的に掃除することも大切ですが、少しでも発生を予防したい場合は、日頃から手入れの習慣を身につけ、カビ予防することも大切です。

エアコンを使う時期は定期的にフィルターのクリーニングをする

エアコンを使用する時期は、定期的にフィルターのクリーニングをしてカビの発生を予防しましょう。夏や冬は、月に1~2回程度の掃除がおすすめです。

フィルターがきれいだと風が通りやすくなり、エアコンの内部にホコリが溜まりにくくなります。さらに結露の発生も防げるため、カビの繁殖を抑えることも可能。フィルターを掃除するだけでカビが繁殖しにくい環境を作れるため、定期的に行いましょう。

エアコンで冷房や除湿運転した後は送風運転をする

エアコン使用後の送風運転も、カビの発生予防につながります。冷房や除湿運転をした後のエアコンは、内部の湿度が高くなっていますが、使用後に1時間程度送風運転するとエアコン内部の湿気を抑えられるのです。

また同じ機能として、「内部クリーン運転」という機能があります。エアコンによっては内部クリーン運転を自動で設定できるタイプもあるので、取り入れると良いでしょう。

部屋をこまめに換気する

エアコンのカビを予防するためには、こまめに換気することも大切。部屋を換気すると、空気の循環が生まれ、湿度を下げたり空気中のホコリや汚れを屋外に排出したりすることができます。

カビの繁殖を促す、湿気や汚れの溜まりにくい環境を作れるので、2時間に1回程度、5~10分くらいの換気を行うようにしましょう。

カビ防止グッズの活用もおすすめ

さらにカビ防止グッズを活用するのもおすすめです。吸気口に貼りつけるタイプのグッズは、手軽に使用することが可能。

また吸気口全体を覆うフィルタータイプのグッズには、ホコリや汚れを吸着しアレルギー物質を分解してくれるものもあります。簡単に取り入れられるものが多く、掃除もグッとラクになるため、ぜひ使ってみてください。

エアコンがカビだらけの場合はプロに任せてリセットしよう

エアコンがカビだらけの場合はプロに任せてリセットしよう

エアコン掃除は、プロに任せるのも良いでしょう。エアコンは構造が複雑なため、自分で掃除できるのは、手が届く範囲のみです。エアコン掃除のプロなら、自分で掃除できない場所まできれいにしてもらえるだけでなく、洗浄力が強い洗剤を使用して掃除をしてもらえるのでカビ防止効果が高いのもメリットです。エアコンがカビだらけだったり、汚れがひどくなかなか落とせなかったりする場合には、専門家にお願いしてみましょう。

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おわりに

エアコンのカビは、掃除しても取りきることは難しく、気にしすぎることはありません。しかし放置しすぎてしまうと病気の原因になったり、部屋の中にまでカビが広がったりすることがあります。掃除することでカビ予防にもつながるため、定期的に行いできるだけきれいな状態をキープしてください。自分での掃除に不安がある場合は、プロに任せて一度リセットすると、その後の掃除もグッとラクになるでしょう。

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