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お墓が遠い時の対処法とは?自分で行く時期やお墓参りの手順も解説

お墓が遠い時の対処法とは?自分で行く時期やお墓参りの手順も解説
セゾンのくらし大研究 編集部

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お墓の掃除は、お彼岸やお盆などのタイミングを活用し、正しい手順を踏まえ自分で行うことが理想です。しかし中には「お墓の場所が遠いのでなかなかお手入れに行けない」というケースもあるでしょう。今回の記事では、お墓掃除の正しいやり方や必要なタイミング、自分でお手入れできない場合の対処法などについて解説します。お墓掃除をできずに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

この記事を読んでわかること

  • お墓参りのタイミングは「お彼岸」「お盆」「命日」が理想である
  • 自分でお墓を掃除する場合、スポンジや歯ブラシ、洗剤などを準備して正しい手順を踏むことが大切である
  • 自分でお墓参りや掃除ができない場合は、専門会社へ代行を依頼したりお墓の移転を行ったりすることが有効である
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お墓参りはいつ行くと良い?

お墓参りはいつ行くと良い?

お墓が遠いと、なかなかお墓参りに行くタイミングを確保できない方も多いはずです。それでは具体的に、どのようなタイミングでお墓参りに行くと良いのでしょうか?明確なルールはありませんが、以下のタイミングでお墓参りに行くと良いでしょう。

  • 春と秋のお彼岸
  • お盆
  • 命日

春と秋のお彼岸

お彼岸とは、毎年春と秋の2回にわたって故人を偲んで行われる仏教行事のことです。春のお彼岸は「春分の日」を中日として前後3日間、秋のお彼岸は「秋分の日」を中日として前後3日間が該当します。合計で7日間をお彼岸として扱うことが一般的です。

ちなみに、2024年の春・秋それぞれのお彼岸は以下のとおりです。

彼岸入り中日(祝日)彼岸明け
春のお彼岸3/17(日)3/20(水) *春分の日3/23(土)
秋のお彼岸9/19(木)9/22(日) *秋分の日9/25(火)

中日は祝日になるため、日頃は仕事がある場合でも、親戚と予定を合わせてお墓参りに行きやすくなるでしょう。

お盆

お盆の時期と合わせてお墓参りに行くこともあります。お盆休み期間は大型連休となるケースが多いため、「お墓の場所が遠いため普段は行きにくい」という方でも、時間を確保できます。

ちなみに、2024年のお盆休みの期間は「8/13(火)〜8/16(金)」です。8/11(日)の山の日や土日を挟むため、企業によっては最大で「8/10(土)〜8/18(日)」の9連休を確保できます。日頃はお墓参りの機会を確保できていない方は、この大型連休を機に訪れることがおすすめです。

命日

故人が亡くなった命日に合わせてお墓参りをする方もいます。命日は「祥月命日」とも呼ばれており、可能であれば祥月命日に合わせてお墓参りができると、故人への弔いにもなるでしょう。

しかし「お墓が遠いうえに祥月命日は平日と被る」という場合は、年に一度のお墓参りも難しいかもしれません。祥月命日のタイミングに合わせることが難しい場合は、「月命日」にお墓参りを行いましょう。月命日とは、毎月の「故人が亡くなった日」を指します。例えば、祥月命日が10/15という場合、月命日は「毎月15日」です。

行きたくなったら行くことが大切

お彼岸やお盆などであれば、親戚と時間を合わせてお墓参りもしやすいです。しかし先ほども解説したように、お墓参りのタイミングに明確なルールはありません。「行きたくなったら行く」ということが大切です。先祖や故人を偲ぶ気持ちがあれば、いつお墓参りに行くかは大きな問題ではありません。

お墓参り(掃除)の手順

お墓参り(掃除)の手順

時間を確保できたら、以下の手順でお墓参り(掃除)をしましょう。

  1. お墓の周辺を掃除する
  2. 墓石に水をかける
  3. 墓石の汚れを落とす
  4. 線香台や花立などを洗う
  5. 墓石を拭きあげる
  6. お花を供える
  7. 線香を供える
  8. 墓前で手を合わせる

お墓の周辺を掃除する

まずはお墓の周辺を掃除します。掃除を始める前に、墓石の前で忘れずに一礼しましょう。

お墓周辺の掃除では、枯れ葉や雑草、苔などの目立つ汚れをキレイに取り払います。蜘蛛の巣が張っていることもあるため、お墓の周囲を細かくチェックしましょう。必要に応じて、ほうきを使ってお墓周辺の掃き掃除も行います。

墓石に水をかける

お墓周辺の掃除が終わったら、墓石自体をキレイにしましょう。墓石に柄杓で水をかけて、まんべんなく行き渡らせます。墓石のてっぺんや裏側などは見落とすことがあるため、細かくチェックして全体に水が行き渡るようにしましょう。

墓石の汚れを落とす

水をかけたら墓石の汚れを落とします。スポンジや柔らかい布、タオルなどを使って、優しく汚れを落としましょう。墓石の彫刻部分など細かい箇所の汚れは、歯ブラシを使うとキレイに掃除できます。

頑固な汚れはタワシを使って掃除することがあるかもしれませんが、強く擦ると墓石を傷つけるため細心の注意を払いしましょう。ひととおり掃除を終えたら、再度墓石に水をかけて残った汚れを落とします。

線香台や花立などを洗う

墓石の汚れを落としたら、線香台や花立を洗いましょう。花立とは、お墓に供える花を挿す花瓶の一種です。線香台に溜まっている灰を取り除き、花立の中を水ですすいでキレイにします。

とくにお墓参りをしていない時期が長いと、花立の中に土や葉などが溜まりやすいため、丁寧にすすぎキレイな状態で花を挿せるようにしましょう。

墓石を拭きあげる

線香台や花立などを掃除したら、墓石を拭きあげます。水気が残らないようていねいに拭きあげることが大切です。水分が残ると墓石が劣化する原因になりかねません。

墓石のてっぺんや裏側など、見落としがちな部分まで水気を拭き取りましょう。また、溝の部分にも汚れが溜まりやすいため、注意して拭き取ります。

お花を供える

墓石を拭いて掃除が完了したらお花を供えます。花立に新しく水を入れて花を挿し、お墓に供えしましょう。花は長めに売られていることが多いため、お墓のスペースに合わせて適度に切るなどして調節します。

花を切ったときのゴミや掃除で使ったタオルなどは、まとめて持ち帰りましょう。お墓に供える花としては、カーネーションや菊、ユリなどが挙げられます。故人が好きな花を供えても良いでしょう。

花だけでなく、お菓子や果物などを供えることもあります。ただし、食べ物をそのままにすると虫や動物に荒らされるため、必ず持ち帰りましょう。お供え物を置く際は、新聞紙などを敷くとお墓に汚れがつきません。

線香を供える

掃除をした線香台に線香を供えます。束にした線香に火をつけて、手であおいで火を消してから、線香台に寝かせましょう。風が強いと線香に火をつけにくいため、風除けができる「風防ライター」を使うこともおすすめです。線香を供える際は、故人と縁の深い人物から置くと良いでしょう。

墓前で手を合わせる

掃除が終わりお供物も置いたら、最後に墓前で手を合わせます。故人や先祖を偲び、心を込めて合掌しましょう。合唱についても、可能であれば故人と縁の深い人物から順番に行うことが理想です。合掌の際は、両の掌同士を合わせて目を閉じ、少し前傾姿勢になりましょう。

お墓掃除に必要な道具

お墓掃除に必要な道具

上記の手順でお墓掃除を行う際は、以下の道具を準備しましょう。

  • 軍手や植木ばさみ
  • ゴミ袋やバケツ
  • ほうき
  • スポンジや歯ブラシ
  • 墓石用の洗剤
  • タオル

軍手や植木ばさみ

掃除の際は、まず軍手を準備しましょう。お墓掃除では、雑草を抜いたり枯れ葉を集めたりなど土やゴミに触れるタイミングが多いため、雑菌が入らないよう軍手を装着します。また、小枝などでケガをしないためにも軍手は重要です。

お墓の周囲に植栽や植木が生い茂っている場合は、植木ばさみも準備しましょう。植木ばさみがあることで、お墓に供える花の長さを調整する際にも役立ちます。

ゴミ袋やバケツ

ゴミ袋やバケツも忘れず準備しましょう。

お墓掃除では、枯れ葉や苔、切った葉、新聞紙など多くのゴミが発生します。掃除で出たゴミは放置せず、持ち帰って処分することがマナーです。放置するとお墓の管理者に迷惑をかけるため、必ずゴミは持ち帰りましょう。

また、バケツを準備しておくことで、桶よりも多くの水を持ち運ぶことができます。とくに水汲み場からお墓までの距離が遠い場合は、水を入れる手間を減らすために容量の大きいバケツを使いましょう。また、墓石に水をかける際に役立つだけでなく、掃除道具をまとめて持ち帰る際にも便利です。

ほうき

お墓の周囲を掃くためにほうきも準備しましょう。風の強い日や秋には葉が大量に落ちていることもあるため、ほうきでいっぺんにキレイにしたほうが楽です。

スポンジや歯ブラシ

スポンジや歯ブラシは墓石をキレイにする際に使います。

スポンジは水を含ませて軽く絞り、墓石のてっぺんや溝など、細かい部分を中心に汚れを取り除きましょう。もしスポンジに柔らかい面・目の粗い面の両方がある場合、柔らかい面で磨くと墓石を傷付けないため安心です。

歯ブラシは、名前の彫刻部分などスポンジでは洗いにくい部分の掃除に役立ちます。歯ブラシの毛は柔らかいものが多いため、墓石を傷つける心配もありません。

墓石用の洗剤

可能であれば墓石用の洗剤も準備しましょう。基本的には水洗いで問題ありませんが、なかなか落ちない頑固な汚れがある場合は、墓石用の洗剤を使うとスムーズに掃除できます。

一般的な洗剤は塩素系や酸性のものが多く、墓石に使うとシミや変色、劣化の原因になるため、必ず専用の洗剤を使いましょう。ホームセンターや墓石店で購入できます。

タオル

お墓掃除の仕上げとして、乾拭き用のタオルを使って水気を拭き取りましょう。タオルで水気を丁寧に拭き取ることで、水垢やカビの発生を防いで墓石の劣化を防げます。

お墓が遠くて自分で行けない場合はどうする?

お墓が遠くて自分で行けない場合はどうする?

上記で解説したように、お墓参りの際は必要な道具を揃えて、正しい手順で掃除することが大切です。しかし中には「自宅からお墓が遠いため自分で掃除するのは難しい」という方もいるでしょう。自分でお墓に行くことが難しい場合は、以下のような対処方法がおすすめです。

  • 近くの親戚に頼む
  • お墓参りの代行を依頼する
  • お墓を移転する
  • 永代供養をする

近くの親戚に頼む

まず近くの親戚に、お墓参りや掃除を依頼できるか確認しましょう。関わりのある親戚であれば、安心してお墓の掃除を任せられます。親戚にお墓参りや掃除をしてもらった場合は、メールや電話などだけでなく、タイミングが合ったときに直接お礼も伝えましょう。

お墓参りの代行を依頼する

お墓参りの代行を依頼するのも有効な手段のひとつです。

お墓参り代行とは、「お墓が遠い」「体力的にお墓参りが難しい」などの理由で直接行けない場合に、専門会社がお墓参りを代行してくれるサービスです。お墓周辺の掃除や墓石磨き、お供物の変更など幅広く対応してくれます。作業完了後は、お墓の写真を撮影して依頼主に送ってくれるため、安心して任せられます。

とはいえ人によっては、第三者にお墓参りを任せることに抵抗を感じる方がいるかもしれません。しかし、お墓が遠いゆえに直接掃除ができず無縁仏に近い状態になるより、専門会社に任せたほうが持ち主や故人にとっても良いことです。料金は作業内容にもよりますが「10,000〜50,000円程度」が目安です。

「くらしのセゾン」では、「お墓参り・お墓掃除代行サービス」を提供しています。全国どこでも対応可能で、「故人の好きだったお花をお供えしたい」といったお客様ごとの細かいご要望に柔軟に対応するのが魅力です。気になる方は、「くらしのセゾン お墓参り・お墓掃除代行サービス」に相談してみてください。

くらしのセゾン お墓参り・お墓掃除代行サービスの詳細はこちら

【任せていいの?】今、利用が広まる『お墓参り代行サービス』の現場に潜入(実態レポート)」では、実際にお墓参り代行サービスを利用した体験談を掲載しているため、興味がある方はぜひご確認ください。

お墓を移転する

お墓があまりにも遠くお墓参りの機会を確保することが難しければ、移転も検討しましょう。

お墓の移転作業は「改葬」と呼びます。改葬では、納骨されている遺骨を取り出して、自宅近くの墓地や納骨堂などの希望する場所に移します。自宅近くにお墓を移転できれば、自分でお墓参りをしやすくなるでしょう。

ただし改葬を行う際は、行政上の手続きが必要です。以下の書類を準備し改葬許可証を発行してもらうことで、お墓を移転できます。

  • 改葬許可申請書
  • 埋葬証明書
  • 改葬先の受け入れ証明書

改葬の際は、現在お墓を設置している寺院からの許可を受けたり次の場所を決めたりする手間が発生するため、時間がかかります。改葬する場合は、スケジュールに余裕を持って手続きすることが大切です。

永代供養をする

永代供養をする

お墓が遠い場合は、永代供養も検討しましょう。

永代供養とは、「お墓が遠い」などさまざまな事情でお墓の管理ができない方に代わって、霊園や寺院が管理してくれる供養方法のことです。霊園や寺院が代わりに遺骨を管理してくれるため、お墓が遠かったり跡継ぎがいなかったりする方でも、安心して任せられます。また、上記で解説した改葬より費用も抑えられるため、ご自身の負担を減らしたい方にもおすすめです。

永代供養の詳しいメリットや実施時の注意点などは、以下の記事でも解説しています。

関連記事:永代供養とは?メリットや供養の種類、注意点まで分かりやすく解説

このように「お墓が遠い」という悩みを解消するには、上記のような幅広い選択肢から解決策を選ぶことも可能です。ご自身や家族の希望、予算などを考慮して、最適な解決策を選ぶことが大切です。

とはいえ、実際に改葬や永代供養などを選択したとしても「具体的にどんなお墓を選べば良いの?」「どんなお墓参り代行事業者を選べば良いの?」など、疑問に感じることもあるでしょう。とくにお墓の移転はなかなか経験できるものではないため、判断に時間がかかるかもしれません。

お悩みを抱えている方は、プロからアドバイスを受けることも検討しましょう。クレディセゾングループが運営している「セゾンの相続 お墓探しサポート」であれば、お墓選びの専門家と提携しており、「永代供養はどこを選べば良いの?」「どんなお墓がおすすめなの?」などを含めて、疑問を解消できます。具体的にお墓の移転などを考えている方は、無料セミナーで詳しい知識も学べます。

お墓参りおよびお墓掃除代行の案内もしているため、「お墓が遠くて自分でお手入れができていない」と悩んでいる方は、まずお気軽にご相談ください。

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おわりに 

お墓が遠いとお墓参りが難しいため、「自分でお手入れができない」「故人や先祖に申し訳ない」と悩んでしまう方もいるでしょう。そのような悩みを抱えている方は、お墓参り代行事業者への依頼やお墓の移転を考えることもおすすめです。現状のままお墓のお手入れが放置されるより、「専門会社に掃除を代行してもらう」「近くにお墓を移転する」などによって問題を解決したほうが、ご自身はもちろん故人にとっても嬉しいはずです。

ただし人によっては、代行サービスやお墓の移転に抵抗を覚える方もいるかもしれません。そうした方々とはしっかりと話し合い、関係者が納得できる解決策を見つけ出しましょう。

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