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身寄りがない高齢者の入院に伴う保証人はどうすればいい?対処法や依頼時の注意点などを解説

身寄りがない高齢者の入院に伴う保証人はどうすればいい?対処法や依頼時の注意点などを解説
セゾンのくらし大研究 編集部

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セゾンのくらし大研究 編集部

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身寄りがいない状況で入院する際には様々なハードルが存在しますが、特に保証人の確保は大きな問題です。入院時に保証人が求められる理由を把握し、あらかじめ対処法を考えておきましょう。この記事では、身寄りがいない高齢者が入院した場合の対処法や保証人が求められる理由、よくある保証人トラブルを防ぐ方法などについて解説します。

(本記事は2024年1月26日時点の情報です)

この記事を読んでわかること
  • 身寄りがいない高齢者が入院する場合の対処法は、身元保証人が不要な病院を探す、友人や知人に保証人の相談を行うこと
  • 身元保証サービスの利用がおすすめ入院する際、保険の手続きや生活品の準備以外に、万が一に備えて死後の手続きも必要になるため、保証人がいるとスムーズ
  • 身寄りがいない高齢者の身元保証人に関するよくあるトラブルは、契約内容が不明かつ高額、預託金について詳細な説明がないなど
ひとりのミカタ

身寄りがいない高齢者が入院した場合の対処法とは    

身寄りがいない高齢者が入院した場合の対処法とは

医療機関に入院する際には保証人が求められることが多いですが、身寄りがいない高齢者が入院した場合にはどのように対処すればよいのでしょうか。主な対処法は、以下の通りです。

  • 身元保証人が必要かどうかを病院に相談する
  • 友人や知人に保証人になってもらえるか相談する
  • 身元保証サービスの利用を検討する

詳しく解説します。

身元保証人が必要かどうかを病院に相談する

身寄りがいない高齢者の場合、入院にそなえて、病院側との対処法について十分に検討しておかなければなりません。

医療機関に入院する際には身元保証人を求められることが多いのが現状です。理由としては入院中の緊急連絡先や医療費支払いの責任を負う人を確保することを目的とします。

病院と事前相談をしっかり行い、病院側の方針や利用可能な支援制度についてできるだけ情報を収集することが大切です。

友人や知人に保証人になってもらえるか相談する

身寄りがいない高齢者が入院する際には、友人や知人に保証人になってもらえるか相談してみることも選択肢です。

多くの病院では入院する際に身元保証人を求めるため、単身の高齢者の場合、家族の代わりとなるような身元保証人を用意しなければいけません。

家族がいない場合は、友人や知人に対して保証人になってもらえないか相談してみてください。例えば、以前から親しくしている友人や、地域コミュニティの中で信頼関係を築いてきた知人が身元保証人を引き受けてくれる可能性があります。

身元保証サービスの利用を検討する

身元保証サービスを利用することも、視野に入れておきましょう。

身元保証サービスでは、単身で生活する高齢者が急な病気や事故にあった際、家族や親族に代わってサポートが可能です。

身元保証サービスを利用すれば、家族・親族や友人・知人に負担をかけずに、その後の生活を安心して継続することが可能です。

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詳しくは以下の記事でも解説しているので、そちらも合わせて確認してください。

そもそも入院時に保証人が必要な理由とは    

そもそも入院時に保証人が必要な理由とは

入院時に身元保証人を求める病院が多い理由は、主に以下の3つです。

  • 入院に必要な準備を行うため
  • 入院費用や手術費用を支払うのが困難な状況に備えるため
  • 身柄を引き取ってもらうため

それぞれ詳しく解説します。

入院に必要な準備を行うため

入院時に保証人が必要な理由の1つ目は、入院に必要な準備を行うためです。ここでいう必要な準備とは、治療を受けるためと入院生活のために必要となる以下のようなことが該当します。

  • 公的医療保険制度の手続き
  • 生活品の用意

入院する高齢者がまだ元気であればご自身で対処できるかもしれませんが、病気で衰弱している状態ではそれも難しいでしょう。

このような場合に、入院に必要な準備を代わりに行ってくれる人がいると病院としても安心です。

入院費用や手術費用を支払うのが困難な状況に備えるため

入院時に保証人が必要とされる2つ目の理由は、入院費用や手術費用を支払うのが困難な状況に備えるためです。

病院側は、患者に医療費の支払い能力があるか確認するために、保証人を求めるのが一般的です。保証人は、患者自身が入院費用や手術費用を支払えない場合、代わりに支払う義務を負います。

特に、高額な医療費が発生する可能性がある場合、病院としては費用を支払ってもらえない事態は何としても回避しなければなりません。

身柄を引き取ってもらうため

入院時に保証人が必要とされる3つ目の理由は、患者の身柄を退院後に引き取ってもらうためです。

高齢者の場合、容態が急に悪化して入院中に亡くなるケースも考えられます。そのような状況になった場合、誰かが身柄を引き取る必要があります。

一般的に保証人は、亡くなった後の事務手続きや葬儀の準備なども行わなければならない場合もあるため、エンディングサポート(死後の事務手続き)まで含めた身元保証を依頼できる人がいないか、あらかじめ確認しておくことが重要です。

身寄りがいない高齢者の入院時によくある保証人のトラブル    

身寄りがいない高齢者の入院時によくある保証人のトラブル

身寄りがいない高齢者が入院する際に保証人サービスを利用する場合、トラブルが発生することも多々あります。では、よくあるトラブルにはどのようなものがあるのでしょうか。

ここでは、よくある保証人サービスのトラブル事例と回避する方法について解説します。

トラブル事例

国民生活センターの調査では、過去に発生した保証人サービスに関するトラブルとして以下5つのケースが挙げられています。

  • 契約内容がよく分からず高額なので解約したい
  • 事業者に勧められるままにサービスを追加して思ったより高額な契約になった
  • 預託金として100万円を支払うように言われているが、詳細な説明がない
  • 契約するつもりのなかったサービスも含まれていた
  • 約束されたサービスが提供されないので事業者に解約を申し出たところ、説明のないまま精算された

引用:独立行政法人国民生活センター|身元保証などの高齢者サポートサービスをめぐる契約トラブルにご注意「相談事例」

これらの相談事例から、以下のような問題点が浮かび上がってきます。

  • サービス内容や料金等を理解できていないまま契約している
  • 約束されたサービスが提供されないことがある
  • 解約時の返金を巡ってトラブルになることがある

トラブルを防ぐ方法

トラブルを防ぐために、保証人サービスを契約する際には、希望を明確に伝え、サービス内容や料金体系を詳細に確認しておく必要があります。また、特に多い預託金トラブルに備え、用途や解約時の返金条件などについてあらかじめ確認しておきましょう。

加えて、契約内容を周囲の人に理解してもらうことも大切です。突然事故に遭って入院する場合など、ことが起こってからでは十分に説明できないかもしれません。

また、保証サービスを利用せずに保証人を立てることを検討するなら、保証人になってくれる可能性がある人に対して、保証人の役割と責任について事前に十分説明し、責任の範囲を責任を理解してもらうことが非常に重要です。

内容を理解できないまま保証人になってもらっても、重い経済的負担を負わせてしまう事態になりかねません。契約内容や保証人としての役割、責任について納得してもらえる状態で家族・親族や有人・知人に相談しましょう。

身寄りがいない高齢者は入院時に保証人を勝手に書くことはNG

身寄りがいない高齢者は入院時に保証人を勝手に書くことはNG

身寄りがいない高齢者が入院する際、必要書類などに勝手に保証人の名前を書くことは絶対にやってはいけません。

保証人は、入院中の患者が本来負うべき医療費の支払いや退院後のケアについて責任を負います。重要な決定を行い、経済的負担を負う可能性もあるでしょう。そのため、保証人になるという同意がないのに同意があったかのごとく必要書類に保証人の名前を書く、捺印するなどの行為はしてはいけません。

身寄りがいない高齢者であっても、入院時に保証人を勝手に書くのではなく、あらかじめ保証人の役割と責任をしっかりと説明し、家族・親族や友人・知人に保証人になってもらえないか依頼してみましょう。保証人になってくれる人がいない場合は、身元保証サービスの利用も検討してみてください。

身元保証人に依頼する際に注意すべきポイント

身元保証人に依頼する際に注意すべきポイント

身寄りがいない高齢者の入院時に身元保証人を依頼する際には、身元保証人の役割と責任について十分に理解し、説明することが不可欠です。

身元保証人は、医療費の支払い、退院後のケア計画、緊急時の対応など患者の生活に大きな影響を及ぼす存在ですし、それに伴い重大な責任を負う立場です。

身元保証人を依頼する際には、責任を理解した上で受け入れてくれる意思があるかどうか必ず確認して同意を得てください。

おわりに

身寄りがいない高齢者が入院する際に表面化してくるのが、身元保証人をどう確保するのかという問題です。まずは病院に身元保証人が必要かどうかを相談し、次に友人や知人に身元保証人になってもらう可能性を探りましょう。どうしても身元保証人が用意できない場合は、身元保証サービスの利用も検討してみてください。

其の点、セゾンカードでおなじみのクレディセゾンのグループ会社「くらしのセゾン」が提供する「ひとりのミカタ」は安心です。お客様のご要望に応じて、お電話でのご相談や対面での面談も承ります。身元保証で困ったら、まずは「ひとりのミカタ」にご相談ください。

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