自立とは、経済的にも精神的にも自分の力で生活を成り立たせることを指します。しかし、「自立したい」と思っても、何から始めればよいのかわからない人も多いのではないでしょうか。自立には、安定した収入を得ることだけでなく、自己管理や人間関係の構築といったスキルも欠かせません。
本記事では、自立の意味や自律との違いを解説し、経済的・精神的な側面から自立の必要性を解説します。また、自立した人の特徴や必要なスキルについても詳しく紹介し、今後の生活に役立つ情報をお伝えします。自立した生き方を目指している方は、ぜひ参考にしてください。
- 自立には経済面と精神面の2つの側面があり、両方が必要である
- 自立している人は自分の軸を持ち、収入があり、強みと弱みを理解し、責任感があり、自分の時間を大切にできる特徴を持つ
- 自立できないと経済、人間関係、心身の健康、キャリアに深刻な影響が出る可能性がある
- 自立するためには資金管理、収入確保、日常生活、人間関係構築、自己管理の5つのスキルが必要


自立とは何か

社会人として成長していく中で、「自立」という言葉をよく耳にします。しかし、この自立という概念は単に「一人で何でもできる」という単純なものではありません。
ここでは、自立の本質的な意味と、似て非なる概念である「自律」との違いについて解説します。
自立とは
自立とは、他者からの支配や援助を受けずに、自分の力で生きていくことを指します。ただし、これは他者との関係を完全に断ち切ることではありません。むしろ、現代社会において真の自立とは、適切に他者と関わりながら自分の人生を主体的に生きることを意味します。
例えば、仕事の場面では与えられた指示だけをこなすのではなく、自ら考えて行動を起こせる状態が自立といえます。また、生活面では基本的な衣食住を自分の力でまかなえることも自立の一つの形です。
重要なのは、完全に一人で何もかもをこなすことではなく、必要に応じて適切に他者の助力を得られる関係性を築けることです。このように、自立は他者との健全な関係性の上に成り立つものなのです。
自律との違い
自立と自律は似て非なる概念です。自律とは、自分で決めたルールや基準に従って、自分自身の行動をコントロールできる状態を指します。
具体的な違いを見てみましょう。自立が「他者からの支配や援助なしに生きていける状態」を指すのに対し、自律は「自分で自分の行動を律することができる状態」を意味します。
例えば、仕事において期日までに必要な作業を計画的にこなせることは自律的な行動といえます。朝型の生活にシフトするため、自分で決めた時間に起床するという習慣づけも自律の一例です。
このように、自立が独り立ちして生活できる状態を指すのに対し、自律は自分自身の行動を自分でコントロールできる能力を指します。社会人として成長していくためには、この自立と自律の両方の要素を身につけていく必要があります。
2つの自立

自立には大きく分けて次の2つの側面があります。
- 経済的自立
- 精神的自立
この2つは車の両輪のように、どちらが欠けても真の自立とは言えません。それぞれの自立がどのようなものか、具体的に見ていきましょう。
経済的自立
経済的自立とは、親族などからの金銭的な援助を受けることなく、自分の収入で生活を維持できる状態を指します。具体的には、家賃や光熱費、食費といった基本的な生活費を自分で賄えることが最低条件となります。
毎月の収支を自分で管理し、将来に向けた資産形成も視野に入れることが重要です。また、緊急時の支出にも対応できるよう、計画的な貯金も欠かせません。
実家暮らしの場合は、自分の収入で食費や光熱費などの生活費を負担できているかどうかが、経済的自立の目安となります。経済的に自立することは、自分の人生における選択肢を広げ、より豊かな生活を実現するための基盤となります。
精神的自立
精神的自立とは、他者に過度に依存することなく、自分で考えて選択や行動ができる状態を指します。これは単に他人の意見を聞かないということではなく、さまざまな意見を聞いたうえで、最終的な判断を自分で下せる能力を持つことを意味します。
例えば、「親がこの会社がいいと言ったから入社した」といった他責思考ではなく、自分で考え決断する自責思考で物事を捉えられることが精神的自立の特徴です。
他人の意見に耳を傾けつつも、自分の意思で決断を下し、その結果に対して責任を持てることが精神的自立の本質です。周囲の影響を受けながらも、最終的な判断は自分で行い、その結果を受け入れる強さを持つことが求められます。
自立している人の特徴

周囲から「自立している」と評価される人には、いくつかの共通した特徴があります。これらの特徴を理解することで、自分に足りない部分や伸ばすべき点が見えてきます。
自立への第一歩として、まずはこれらの特徴を解説します。
自分の軸を持っている
自立している人の最も顕著な特徴は、芯のある考え方を持っていることです。仕事やプライベートにおいて、何をするか、何をしないかという選択を自分の判断基準に基づいて行うことができます。
会議やミーティングの場では、自分の考えを自分の言葉で表現することができ、一貫性のある発言や行動を心がけています。この姿勢は周囲の人から信頼を得ることにもつながります。
物事の判断に迷ったとき、状況に応じて柔軟に対応することはありますが、根底にある考え方の軸はぶれることがありません。そのため、周囲の人を振り回すような言動を取ることもありません。
生活に困らないための収入がある
当たり前のように思えますが、生活を維持できる収入があることは、経済的に自立している人の絶対条件です。収入と支出のバランスを適切に保ち、安定した生活基盤を築いています。
仮に収支のバランスが悪化した場合でも、家計簿をつけて支出を見直したり、収入を増やすための方策を考えたりと、自ら改善に向けた行動を起こすことができます。また、将来的な支出に備えて、計画的な貯蓄も行っています。
自分の強みと弱みを知っている
自立している人は、客観的に自分を見つめ、自分ならではの強みを理解し言語化できることが特徴です。その強みを活かして、周囲の人や組織に貢献する方法を考え、実行に移すことができます。
一方で、自分の弱点や苦手分野も正確に把握しており、必要に応じて他者に助けを求める素直さも持ち合わせています。このバランスの取れた自己認識が、持続可能な自立を支えています。
責任感がある
自立している人は、自分の言葉や行動に対して責任を持ちます。失敗を他者のせいにしたり、状況のせいにしたりすることなく、自分の行動の結果として受け止めます。
たとえ困難な状況に直面しても、他人を非難したり環境のせいにしたりせず、次にどうすべきかを考え、改善策を提案する姿勢を持っています。このような責任感のある態度が、周囲からの信頼を深めることにつながっています。
自分の時間を大切にしている
自立している人の特徴として、一人の時間を楽しむことができる点が挙げられます。食事や余暇活動を一人で過ごすことに不安や寂しさを感じることなく、むしろ充実した時間として活用することができます。
一人の時間を創造的に使い、趣味や自己啓発に取り組むことで、日々のストレスを解消し、心の余裕を保っています。常に誰かと一緒にいなければならないという依存的な心理状態から解放されていることは、精神的な自立の証といえます。
自立できていないとどうなる?

自立ができていない状態が続くと、人生のさまざまな側面に深刻な影響を及ぼします。経済面での困難から始まり、人間関係の悪化、心身の健康状態の低下、そしてキャリアの停滞にまで波及する可能性があります。
ここでは、自立できていない状態が引き起こす具体的な影響について解説します。
経済的な影響
経済的に自立できていない状態が続くと、計画的な貯蓄ができず、急な出費に対応できない事態に陥ります。この状況では、生活の質が徐々に低下していき、将来に向けた資産形成も難しくなります。
家計管理能力が不足していると、収入以上の支出をしてしまい、借金に手を出してしまう可能性も高まります。さらに、老後の生活設計も立てられず、年金だけでは十分な生活水準を維持できない事態に直面する恐れがあります。
対人関係への影響
自立できていない人は、特定の人物に過度に依存する傾向があり、健全な人間関係を築くことが困難になります。常に誰かに頼る立場となり、対等なパートナーシップを形成することができません。
このような依存的な関係が続くと、周囲の人々が距離を置くようになり、社会的な孤立を招く可能性があります。また、依存的な関係が破綻した際には、深刻な孤立状態に陥るリスクも高まります。
心身への影響
自立できていない状況は、メンタルヘルスに大きな影響を与えます。常に他者に依存する生活により、自信を失い、自己肯定感が著しく低下していきます。
将来への不安が増大し、強いストレスにさらされ続けることで、精神的な健康を損なう可能性が高まります。さらに、このような状態が続くと、うつ状態に陥るリスクも増加します。自己効力感の低下は、心身の健康状態に深刻な影響を及ぼす要因となります。
キャリアへの影響
自立できていないことは、職業選択の幅を狭めることにつながります。自己決定能力の不足により、本来の可能性を活かせないキャリアに甘んじる可能性が高くなります。
主体性の欠如は、職場での昇進や昇給の機会を逃す原因となります。また、依存的な態度は職場での信頼性や評価にも悪影響を及ぼし、結果としてキャリアの停滞を招きます。このような状況は、将来の経済的自立をさらに困難にする悪循環を生み出します。
自立するために必要なスキルとは

自立した生活を送るためには、さまざまなスキルを身につける必要があります。
具体的には以下の5つのスキルが重要となります。
- 資金管理スキル
- 安定した収入を確保するスキル
- 日常生活スキル
- 人間関係の構築スキル
- 自己管理スキル
これらのスキルは一朝一夕に身につくものではありませんが、着実に習得していくことで、確かな自立への道を歩むことができます。
資金管理スキル
生活の基盤となる資金管理は、自立するために最も重要なスキルの一つです。毎月の収支をしっかりと把握し、支出を適切にコントロールする必要があります。
将来的な支出に備えた貯金や、万が一の事態に対応できる資金の確保も欠かせません。投資を通じた資産形成も、長期的な視点での資金管理の一つとして検討に値します。
資金管理がうまくできない状況が続くと、生活の質が低下するだけでなく、精神的な不安も増大します。家計簿をつけて支出を見直すなど、計画的な資金管理を心がけましょう。
安定した収入を確保するスキル
経済的な自立の基盤となるのが、安定した収入を確保する能力です。生活に必要な最低限の収入を得るだけでなく、将来的な収入増加も視野に入れる必要があります。
収入を増やすためには、本業でのスキルアップはもちろん、副業による収入源の確保も有効な選択肢となります。副業は単なる収入増加だけでなく、社会的価値の向上にもつながる可能性があります。
計画的に収入を増やすことで、より豊かな生活基盤を築くことができます。自分の市場価値を高めることを意識し、継続的なスキルアップを心がけましょう。
日常生活スキル
自立した生活を送るためには、基本的な家事スキルが不可欠です。掃除や洗濯、調理など、日常生活に必要な作業を自分で行えることが重要です。
また、生活上のトラブルに対応できる能力も必要です。水道の故障や電気の不具合など、予期せぬ事態が発生した際に、適切な対処法を知っておくことで、慌てることなく対応できます。
これらの生活スキルは、快適な暮らしを支える重要な要素となります。基本的なスキルを着実に身につけることで、自立した生活の基盤を固めることができます。
人間関係の構築スキル
自立は決して「一人で何でもする」ことではありません。むしろ、適切に人を頼り、助け合える関係を築くことが重要です。
ボランティア活動や趣味のサークル、勉強会などに参加することで、多様な人々との出会いが生まれます。これらの活動を通じて構築された人間関係は、情報交換や相互支援の貴重なネットワークとなります。
地域コミュニティへの参加も、重要な人間関係構築の機会です。日常的な交流を通じて、困ったときに助け合える関係性を育んでいきましょう。
自己管理スキル
自立の土台となるのが、適切な自己管理能力です。スケジュール管理や時間の使い方など、基本的な生活リズムを整えることが重要です。
心身の健康管理も欠かせません。バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動を心がけることで、健康的な生活を維持することができます。
必要に応じて、医師やカウンセラーなどの専門家のサポートを受けることも検討しましょう。自分の心身の状態に気を配り、適切なケアを行うことで、持続可能な自立生活を実現することができます。
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自立するために必要なスキルについて学ぶことは大切ですが、ときには孤独を感じたり、自分だけでは解決できない問題に直面することもあるでしょう。自立とは「人に頼らなくなること」ではなく、むしろ「頼れる人・頼れる先」を増やしていくことではないでしょうか。
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おわりに
自立は、人生を豊かに生きるための重要な要素です。経済面での自立と精神面での自立、この2つを確立することで、自分らしい生き方を実現することができます。自分の軸を持ち、適切な収入を確保し、強みと弱みを理解しながら、計画的な資金管理や健全な人間関係の構築など、必要なスキルを着実に身につけていくことが大切です。一度に完璧を目指す必要はありません。できることから少しずつ始め、着実に自立への歩みを進めることで、より充実した人生を送ることができるでしょう。
※本記事は公開時点の情報に基づき作成されています。記事公開後に制度などが変更される場合がありますので、それぞれホームページなどで最新情報をご確認ください。