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【医師監修】白髪を黒髪に戻す5つの方法!毎日の生活でやってはいけない行為も解説

【医師監修】白髪を黒髪に戻す5つの方法!毎日の生活でやってはいけない行為も解説
磯野 志真 医師

監修者
磯野 志真 医師

日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会所属の耳鼻科の女性医師です。大学病院、市中病院などでの勤務経験に基づき、一般的な耳鼻科疾患から、小児の難聴・中耳炎、成人の頭頸部癌まで幅広く診療した経験があります。他にもAGA外来、一般内科、健康診断科等の幅広い勤務歴があります。高いエビデンスに基づいた分かり易い内容をお伝えできるように努めます。

「一度白くなってしまった髪を黒く戻すことはできる?」「黒髪を増やすにはどうすれば良い?」と疑問を持っていませんか。

白髪が増えると、老け込んだ印象を感じてしまう方がいるかもしれません。「白髪は老化によるもの」というイメージが強いため、黒髪に戻すことを諦めてしまう方も多いでしょう。

遺伝や老化による原因も確かにありますが、生活習慣の乱れが原因で白髪が増えている場合は、黒髪を増やせる可能性があります。そこでこのコラムでは、白髪を黒髪に戻す方法と、対処法としてやってはいけない行為を解説していきます。カラー剤を使用する以外の方法で白髪を黒髪に戻したいとお考えの方は、ぜひ最後までこのコラムをお読みください。

1.黒髪に戻せる白髪には条件がある

黒髪に戻せる白髪には条件がある

白髪を黒髪に戻せる条件は、2つあります。

  • メラノサイトが休止していることによる白髪であること
  • チロシンが足りないことが原因となる白髪であること

メラノサイトとは、髪を黒く染めるためのメラニン色素を生み出す細胞です。メラノサイトが休止しているとメラニン色素が生まれず、髪に色が入らないまま表面に生えてきます。休んでいる状態のメラノサイトを再び活性化させることで、白髪を黒髪に戻すことが可能です。

もう一方のチロシンは、髪に色を与えるメラニン色素を生成する際に、材料となるアミノ酸の物質です。チロシンという材料が不足すると、メラノサイトがどんなに働いても、メラニン色素を増やせません。

メラノサイトが上手く働かずに休止していることと、チロシンが足りないことの二つの条件が原因である白髪のうち、約2割が黒髪に戻ると考えられています。残りの8割の白髪はメラノサイトがすでに消失している状態なので、黒髪に戻すことは難しいでしょう。

2.黒髪が白髪になってしまう原因

黒髪が白髪になってしまう原因

白髪は、メラノサイトという細胞が、髪に色を与えるメラニン色素を合成できなくなることで発生します。生まれた状態の本来の髪は色を持っていないため、メラニン色素が合成されないと黒色に染まらず、生まれたままの白色のまま表面に髪が生え、白髪となる仕組みです。

メラニン色素を作れなくなるのは、メラノサイトが休んだり、数が減ったりすることが原因です。約8割のケースではメラノサイトが消失してメラニン色素を作れず、白髪が増えてしまいます。

メラノサイトが充分に機能を発揮できない理由は主に3つあります。

  • 本人の老化
  • ストレス
  • 家族からの遺伝

白髪を改善するには、メラノサイトが本来の働きを取り戻せるように対応することが大切です。

3.白髪を黒髪に戻す5つの方法

白髪を黒髪に戻す5つの方法

白髪の原因の中には、遺伝や老化といった対策が難しい部分もあります。しかし、生活習慣が原因の白髪は、日々の努力で黒髪に戻る可能性があります。

白髪を黒髪に戻すポイントは、メラノサイトの機能が正常に発揮されるよう働きかけることです。健康を維持する上でも大切なことばかりなので、ぜひ日常生活に取り入れてみてください。

3-1.黒髪に必要な栄養素を摂取する

栄養が充分に行き渡るようにすれば、メラノサイトの機能が復活し、メラニン色素によって黒髪が増える効果を期待できます。特に重要なのは、ヨードやチロシンといった栄養素です。

ヨードはミネラルの一種で「ヨウ素」とも呼ばれています。メラノサイトの機能を活性化してくれるため、白髪を黒髪に戻すのに効果的です。昆布やワカメなどの海藻・海藻加工品や、海藻を食べて育った鶏から生まれるヨード卵に、豊富に含まれています。

チロシンは、メラニン色素の材料となる物質で、食べ物にも含まれています。チロシンを多く含むのは、アボカドやバナナなどのフルーツ類です。

また、体内で発生している過酸化水素が蓄積することでも、白髪の原因となります。鉄分が多いレバーなどの食べ物を摂取することで体内の「カタラーゼ」という過酸化水素を分解する酵素が増え、効果が期待できるかもしれません。

3-2.適度に運動する習慣を作る

運動により黒髪が増える理由は、血行促進効果が期待できるからです。血行が促進されると、頭皮の毛細血管にまで血液が巡って、メラノサイトまで栄養や酸素が行き渡るようになります。

運動といっても、日々忙しかったり仕事で疲れていたりして、なかなか身体を動かせない方もいらっしゃるでしょう。しかし本格的な運動でなくても、日常生活の工夫で少しずつ身体を動かすことが可能です。例えば職場でエレベーターを使う頻度を減らし階段を使えば、充分な運動になります。在宅ワークの場合は昇降デスクを取り入れて立ちながら仕事をすることもおすすめです。

白髪以外の健康面にも良い作用をもたらしますので、ぜひ適度に運動する習慣を身につけましょう。

3-3.ストレスを解消する

強いストレスを感じると、交感神経が活発に活動します。交感神経が優位になると身体が緊張状態となり、毛細血管が収縮してしまいます。すると血流が衰え、酸素や栄養が頭皮やメラノサイトにまで充分に届きません。

休日は趣味を楽しんだり、ゆっくり湯船に浸かったりして、ご自身ならではのストレス解消法を探してみてください。

3-4.睡眠をしっかり取る

血行を促進するには、充分な睡眠を取ることも効果的です。血行が促進されると、頭皮やメラノサイトへの栄養運搬が効率化されます。また、睡眠の質を高めると成長ホルモンの分泌が促されます。成長ホルモンは細胞を修復することに関係するため、メラノサイトを回復させるために重要です。

個人差はあるものの、6〜8時間の睡眠は確保するようにしましょう。睡眠の質を改善するには、寝る前の飲酒やカフェインを控えたり、適度な運動で体内のリズムを正したりすることが大切です。

3-5.マッサージで血行を促進する

マッサージで血行を促進する

血流が悪いと細かい血管まで血液が届かず、白髪の予防に関連するメラノサイトまで栄養が届きません。特にこめかみから上の頭部に毛細血管が集中しているので、頭皮マッサージでの揉みほぐしが効果的です。

指の腹で優しくマッサージしてみたり、ヘッドスパでプロの施術を受けてリフレッシュしたりすると、白髪の原因となる血行不足やストレスを和らげられるでしょう。

4.白髪を黒髪に戻したい時にやってはいけない行為6選

白髪を黒髪に戻したい時にやってはいけない行為6選

白髪を黒髪に戻したいとお考えの方は、次のNG行為を避けるようにしましょう。日常で何気なく行っている行為が多くあります。黒くて力強い毛を増やすためにも、普段の生活でぜひ意識してみてください。

4-1.脂質を摂取しすぎる

脂質を適度に摂取することは、健康上必要なことです。ただし、白髪の原因となる血行不足を避けるために、脂質を摂取し過ぎないよう気をつけましょう。脂質を過剰摂取すると血液がドロドロになり、血行が悪くなるためです。

血行が悪くなると、こめかみより上の毛細血管にまで栄養が届きにくくなり、髪を着色する細胞が活動できなくなります。脂質を多く含む食べ物は、バターやオリーブオイルといった油類です。

ただし脂質は1日を元気に活動するためのエネルギー源として、重要な役割を担っています。極端に控えることもまた身体に良くないため、適度な摂取にとどめることを意識しましょう。

4-2.刺激物を摂取しすぎる

脂質と同じように、刺激物の摂り過ぎにも注意しましょう。刺激物が消化器官にダメージを与え、栄養を吸収・運搬する機能を低下させるためです。

栄養を吸収・運搬する機能が弱まると、毛根にまで充分な栄養が行き届きません。髪の毛を着色する機能を削って毛髪を成長させることになり、白髪が増えてしまいます。

一方で刺激物には、胃液の分泌を助ける効果もあります。刺激物を食べたあとは、消化に優しいものを食べるなどして、消化器官のケアを忘れないようにしましょう。

4-3.髪を洗い過ぎる

シャンプーで清潔な頭皮環境を目指すことは、白髪ケアとして間違った行動ではありません。ただし、髪を洗い過ぎる行為はデメリットにもなり得ます。

乾燥を防ぐための皮脂まで洗い流してしまい、頭皮の保護機能が損なわれるためです。そのため白髪や頭皮の汚れを気にするあまり過度に髪を洗う行為は、避けるようにしましょう。

頭皮にシャンプーの原液を直接乗せると、泡立てるために髪や頭皮を擦ってしまいます。摩擦による刺激が白髪の原因となってしまうため、液を泡立ててから髪に馴染ませることが大切です。

4-4.頭皮にダメージが大きいシャンプーを使う

シャンプーに含まれている一部の界面活性剤は、頭皮を守るための皮脂まで溶かしてしまいます。洗浄力の高いシャンプーの特徴は、高級アルコールや石油系に由来した成分が含まれていることです。

頭皮にダメージを与えにくいシャンプーとしては、食品にも含まれているレシチンや天然の油脂を使用したものなどが挙げられます。頭皮を保護するために、シャンプーにも気を使って白髪対策しましょう。

4-5.白髪を抜く

白髪を抜いても、メラノサイトの機能が弱まっていると、後から生えてくる髪に着色されません。白髪を抜く行為は、状況の根本的な解決にはならないので注意しましょう。

白髪を抜くと毛根にダメージを与えてしまいます。さらに白髪を抜いたことがきっかけで毛細血管が破れ、出血するリスクもあります。つまり「一時的に白髪が目立たなくなる」というメリットよりも、デメリットの方が大きいのです。

白髪がどうしても気になる方は、ハサミで切ったり、本数が多ければ白髪染めを使ったりして対処しましょう。

4-6.スマホ・パソコンを長時間見続ける

デスクワークで長時間パソコンに向かったり、スマホゲームのために小さい画面を見続けたりすると、目が疲れてしまうでしょう。眼精疲労が肩こりや血行不足を引き起こし、白髪を誘発する可能性があります。

頭皮への栄養は首・肩の血管を通って運ばれます。血行不良が原因でメラノサイトまで充分な栄養が届かないため、素の髪に着色するためのメラニン色素が充分に生成されません。

長時間にわたりスマホやパソコンへ釘付けになるのではなく、適度に休憩をはさみながら目を休めるようにしましょう。疲れた時には目の周りを温めることで血行が良くなり、リラックス効果も得られます。

おわりに

約2割の白髪は、黒髪に戻せる可能性が残っています。生活習慣を改善することでメラノサイトの働きを助け、髪への着色を促しましょう。

残りの8割の白髪は、色素を作るメラノサイトが消失しているため、回復させるのは簡単ではありません。頭皮の健康を守れるような日常生活を送り、これ以上白髪が増えないよう対策することが大切です。

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