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マスク荒れしないスキンケア術

マスク荒れしないスキンケア術
美肌と小顔専門の施術家 Lio

執筆者
美肌と小顔専門の施術家 Lio

国際コルギ美容大会受賞準グランプリ受賞の顔専門サロン ミピマム全国4店舗経営。英国リーズ大学在学時に顔の健康/顔印象について研究。渡米後、N.Y Makeup Designoryにてメイクアップ資格取得。ファッションショーメイク、顔専門施術サービスを展開。帰国後、Shu Uemura / SHISEIDO のイベントメイクを担当する他、数多くのスキンケアメイクブランドの美容部員研修を歴任。現在、施術家として活動。2万人の顔施術を経験して得た顔美容と健康メソッドを伝えている。

1日中マスクをしていると、マスク荒れや肌荒れすることはありませんか。マスクをずっとしていると息がマスク内にこもります。そのまま放置すると、肌に雑菌が付いたままになり、荒れやすい敏感肌となってしまいます。

そこで、今回はマスク荒れしない【スキンケアの秘訣】についてお伝えします。マスク荒れを予防できる&マスク荒れしてしまった際のスキンケアの方法を知りたい!と思う方も多いと思います。マスク荒れしない、肌荒れしないスキンケアと聞くと マスク荒れや肌荒れに効果がある化粧品を使うことをイメージすると思いますが、これは根本的な改善にはなりません。本当のスキンケアは化粧品を使う前が一番大事なのです。

マスク荒れ=肌が弱っている証拠

肌が健康であれば、マスクを長時間付けていても肌荒れはしません。マスク荒れしてしまうのは、肌細胞の肌荒れメーターが限界になってしまったからです。日々、肌にダメージを与えるような食事、睡眠、飲み物、化粧品の使用を繰り返します。そして、知らない間に弱い肌をつくりあげてしまいます。すると、肌荒れメーターが小さなきっかけで限界を超えてマスク荒れという現象が起こります。

強く美しい肌になるための条件

マスクを長時間付けていてもマスク荒れしないのが強い肌の特徴です。強い肌を育てれば、ニキビ/肌荒れ/乾燥/毛穴の開きも同時に予防できます。また、肌のキメも細かく綺麗になりますので同時に美肌も叶います。では、強く美しい肌になるための条件とは何でしょうか。

表皮と真皮

強く美しい肌は、肌の表面と肌の奥深くの両方が潤っている状態です。化粧品を使うと肌の一番外側(角質層)は潤いますが、奥深くまでは潤いません。化粧品で潤うのは角質層(肌の一番表面)までだからです。なんとなく高い化粧品を使えば肌が綺麗になりそうに思います。ですが、化粧品はあくまで、食品でいう所のサプリメントのようなサポート的な存在です。

人は食べ物を食べないと生きていけないですし、健康になれません。サプリメントは身体の健康を維持するサポートをしてくれますが、サプリメントを主食にすることはありません。あくまで、主食となる食べ物から栄養を摂って、少し足りないものをサプリメントで補います。

肌も同じように、化粧品のみで、強く美しい肌にしようとするには無理があります。根本から肌を強く美しくするのは化粧品ではありません。あくまでも化粧品はサポート的な役割です。では、どうしたら強く美しい肌になるのでしょうか。次の章で説明します。

肌を強く美しくする美肌遺伝子 

ストレスや忙しさが続き、体調が悪いなと感じてしまう時でも、ご自身の肌はいつも美しく健康でいたいものです。少し気分が落ち込んだり、絶不調な時でも、肌が美しく健康だと元気になるきっかけになるかもしれません。どんなに、あなたのコンディションが良くない時でも、肌がマイナスの影響を受けずに、美しく健康でいられる肌状態こそ、強く美しい肌の特徴です。

そのような肌を手に入れるために、以下でご紹介することを実践いただければ、数ヵ月であなたの肌状態は劇的に改善していくでしょう。強い肌に育てるためにはじめにやっていただきたいことは「1日16時間のファスティング」です。

ファスティングとは断食のことで、私が提案する断食は1日の最後に食事をした時間(ちょっとした間食や夜食を含めて)から16時間以上空けて次の食事を摂ることです。16~18時間程度の時間を目指していただければと思います。

「1日16時間のファスティング」を唱える理由としては、近年、長寿遺伝子、若返り遺伝子、飢餓遺伝子とさまざまな呼ばれ方をしてきた注目の遺伝子の存在があります。サーチュイン遺伝子と呼ばれる遺伝子です。

遺伝子

人の身体にはこの遺伝子が眠っていて、ある条件がそろうとこの遺伝子が働きます。細胞の修復をして、肌トラブルを改善したり、肌を若返らせたり、血糖値を下げたり、動脈硬化を予防、脳の働きもアップさせるという夢のような効果を秘めた遺伝子です。マスク荒れ改善にも良いですから、美肌遺伝子といえるでしょう。肌を強く美しくするために美肌遺伝子のスイッチをオンにしましょう。

サーチュイン遺伝子はアメリカマサチューセッツ工科大学のレオナルドガレンテ(Leonard Guarente)教授によって発見されました。

サーチュイン遺伝子は普段は眠ったままで、ある条件を満たすとスイッチがオンになり、働き始めます。16時間以上何も食べない状況になるとサーチュイン遺伝子は充分に働き始めます。例えば、夕食を20時に食べたとすると、次に食事をするのは16時間後である翌日お昼12時です。サーチュイン遺伝子を活性化させるためには朝食を抜く必要があります。昼食や夕食は通常通り食べていただいて構いません。

美肌遺伝子を働かせる果物習慣 

食事

16時間食事の間をあけることはわかったけれど、いきなり朝食を抜くのは辛いなという方には次の方法がおすすめです。朝食は【生果物】だけ食べるようにするということです。すなわち、炭水化物(ごはん、パン類、麺類)やお肉類やおかずは食べないということです。

美肌を促進するサーチュイン遺伝子は、満腹状態ではスイッチがオンになりません。空腹状態(ちょっとした飢餓状態)の方が良く働き、弱っていた肌細胞の修復、肌状態を良い状態に修復してくれます。生果物は消化が早く、身体の負担も少ない(消化のために使うエネルギー量が少ない)ので空腹状態になりやすいため、軽めの空腹状態でサーチュイン遺伝子のスイッチをオンにすることができるので真のスキンケアにつながります。

強く美しい肌を育てるシンプルな公式

強く美しい肌を育てるために「自身の体重(kg)×30㏄×80%」の量の水を毎日飲むことが大事です。水はたくさん飲めば良いということではなく、ご自身の体重、飲みやすい量、飲む頻度を考えて飲む必要があります。水を正しく飲むことはスキンケアの基本です。

強く美しい肌を育てるには、肌の奥深くまで潤っていることが大切です。残念ながら、化粧品では肌の奥深くまで水分(化粧水成分、保湿成分)を届けることはできません。強い肌が欲しているのは常に水です。人の身体は水がなければ3日も生きていけません。それほどまでに水は大切ということです。それは、肌も同じです。水が足りなければ、強く美しい肌のままではいられません。

水

1日で飲む水の量は「体重(kg)×30cc×80%」を意識してください。例えば、体重が50kgだとすると 50×30㏄×80%=1200㏄=1.2ℓになります。ですが、1.2ℓを朝まとめて飲んだりするのではなく、1回で飲む水の量は200〜300㏄(中くらいのコップ1杯分)です。身体が1回で吸収できる水の量には上限がありますので、1.2ℓを1回で飲んだとしても、ほとんどが吸収されずに尿として外に流れてしまいます。

1回水を飲んだら次に飲むときは1時間以上空けてから飲むようにしてください。これも、先ほどと同じで、吸収できる水の量をできるだけ多くするためです。ただ水を飲めば良いのではなく、皆さんの体重、頻度、飲みやすい量を考えて水を飲みましょう。

肌を強く美しくするために 16時間断食×水を飲むことを毎日することで、マスク荒れや肌荒れが起きにくい肌になります。これらができていない状態で化粧品だけで改善しようとするのは表面的な改善にすぎません。2つの習慣ができていると、化粧品の効果を感じやすくなります。

マスク荒れ改善に必要な化粧品成分

美容成分

マスク荒れや肌荒れを予防・改善してくれるおすすめの化粧品成分があります。今後、化粧品を買い替えるときにぜひ参考にしてください。また、どんな化粧品(化粧水、乳液、美容液、クリーム等)も基本的には肌に少なからず刺激があります。できるだけ肌に負担を掛けないことがマスク荒れを予防する方法です。現在肌が強く美しい方も、肌荒れが気になる方も敏感肌用の化粧品を使用するようにしましょう。

そこでおすすめしたい成分は荒れてしまった肌の炎症を抑える効果・肌の保湿力を高めて炎症を起きにくくする効果・肌を修復しつつ抗炎症&高保湿できる成分です。ご自身の症状に合わせて必要なスキンケア商品を選ぶようにしましょう。ただし化粧品を購入する際は、化粧品効果の感じ方は個人差がありますので、責任をもってご自身でご判断ください。判断に迷ったり心配な場合は専門家の受診することをおすすめします。

【抗炎症が期待できる成分】

  • グリチルリチン酸2K
  • グリチルリチン酸ステアリル
  • アラントイン

【高保湿が期待できる成分】

  • セラミド
  • ヒアルロン酸
  • コラーゲン
  • スクワラン

【肌を修復&抗炎症&高い保湿が期待できる成分】

  • プラセンタエキス(国内産のプラセンタがおすすめ)

※プラセンタエキスは化粧品の配合率が1%未満しか入っていない場合がほとんどですが1%以上入っている化粧品がおすすめです。

マスクとの付き合い方

マスク荒れの原因として、マスクが肌にあたる接触刺激で炎症を起こす場合もあります。強く美しい肌を維持するために、できるだけ接触刺激を与えないようにしましょう。他にも、メイクをする時には、ソフトタッチで施すようにしましょう。意外とメイク中のブラシやスポンジの当て方が強いことが肌への刺激となっていることが多いです。

また、同じマスクを1日中使用していると、マスク内に雑菌が溜まりやすくなります。ランチ後に新しいマスクに変えるだけでも、口周りがリフレッシュされ、マスク荒れを予防できます。夜遅くまで残業する場合は1日に2回マスクを取り替えると良いでしょう。いつでも強く美しい肌で毎日が良い気分になるよう、ぜひお試しください。

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