「幸せになる」心豊かに生きるための行動習慣

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「幸せになる」心豊かに生きるための行動習慣

「自己中心的利他」という言葉を、皆さんは聞いた事があるでしょうか。今回はこの言葉の意味や考え方から「幸せになる」方法について一緒に考えていきたいと思います。 

この「自己中心的利他」という言葉を分解してみると「自己中心」と「利他」という、一見正反対の意味の言葉が融合しています。それぞれの言葉を辞書で調べてみると「自己中心」とは、他を顧みず、自分の都合や立場のみを考えて行動すること。自分勝手。利己的。とあります。そして「利他」とは、他人に利益となるように図ること。自分のことよりも他人の幸福を願うこと。とあります。 

つまり、「自己中心的利他」とは「自己中心的に自分らしく生きることが、自分も周りも幸せにする」ということなのです。 

1.幸せになるために 

「自己中心的利他」という矛盾していそうな言葉ですが、この考え方や生き方がこれからの社会の中で「幸せになるため」に必要な発想だと心から感じています。 

今の日本の状況は「人口減少」「少子高齢化」「自然災害への復興」「コロナへの対応」などにより、国の財政は圧迫され、もう「年金」や「医療保険」はいつ破綻してもおかしくありません。しかし、医療や公衆衛生は発達し、人生100年時代といわれるほど「寿命」は延び続ける傾向にあります。こんな時代背景があるからこそ、この「自己中心的利他」の価値観を今一度しっかりと考えてみたいです。 

2.利己的な発想から生まれるボランディア活動

利己的な発想から生まれるボランディア活動

日本は世界的にみても災害大国で多くのリスクを常に抱えています。特に、東日本大震災をはじめとした巨大地震による被害も多いことが特徴で、地震のほかにも日本ではさまざまな自然災害が発生しています。それに加えて人口減少・超高齢化社会という状況の中で、肉体的・経済的に生きていくことが困難な方への「ボランティア活動」が必要不可欠となってきます。 

しかし、内閣府が3年に1度実施する「市民の社会貢献に関する実態調査」によるとボランティア活動経験の有無は、2018年の1年間にボランティア参加しなかった人が83.0%。2015年の1年間では82.6%になっていますので、ボランティアに参加しなかった人数は4年間ほぼ変わっていません。男女別で見てみると、参加しなかった男性が80.6%、女性が85.1%と、女性の方が多くなりました。次に年代別に見てみると、年代が若いほど参加しない人が多いというデータでした。 

ボランティア活動経験の有無
ボランティア活動経験の有無×性別
ボランティア活動経験の有無×年代

参考:内閣府NPOサイト「令和元年度 市民の社会貢献に関する実態調査」より

「令和元年(2019年)報告書」 

P.11 【図表7】ボランティア活動経験の有無(2018年の1年間での活動経験) 

P.41 巻末集計表①ボランティア活動経験の有無 [ボランティア経験の有無] × [性別] 

P.42 巻末集計表①ボランティア活動経験の有無 [ボランティア経験の有無] × [年代] 

自然災害が多いにもかかわらず、世界基準ではまだまだボランティア人口が少ない日本で、これから興味を持つ人を増やそうと考えると「利己のボランティア」を増やしていくことが必要だと思われます。 

  • 誰かの役に立ちたい 
  • あの人と会いたい 
  • 成長できるとおもったから 
  • 自分が変われると思ったから 

これらは全て利己的な発想から生まれるものとなります。他人のためでなく、あくまでも動機は「自分のため」という利己的な理由で参加するボランティア活動があって良いと思うわけです。 

しかし一方ではやはり「利他」は良いことで美しいことだけど、「利己」は浅ましいという風な思い込みが世間一般的にはあるのではないでしょうか。〝ボランティア活動も見返りを求めない純度の高い志で行うべきものである”という思考です。このような思考がボランティア活動への参加条件を厳しくし、人々の興味が薄れ、次第に自分事では無くなっていくわけです。 

しかし、「成長したい」という欲求を持っている人のことを「浅ましい」と思うでしょうか?「成長のためにあの人に会いたい」と言った時に自己中心的と思うでしょうか?決してそうは思わないはずです。むしろその逆で、意識の高い人と評価されるのではないでしょうか。しかし、これらは「利己の精神」です。 

誰かを助けて気持ち良くなることは悪いことなのでしょうか?あえていうならば、自己本位で自分のために誰かを助けて気持ち良くなることは決して悪いことではありません。事実そういう人がいることによって救われる人も多いはずです。 

これから超高齢化社会になった時に、おじいちゃん、おばあちゃんになって助けてくれる人がいなかったら生きていくことは難しくなります。肉体的・経済的・知識的な全ての分野において誰かからの助けが必要となります。だから「利己の精神」のある若者がいても良いし、いて欲しいと思うわけです。 

3.「利己」と「利他」は同時に起こっている 

「利己」と「利他」は重なりあって同時に起こっています。自分のためが結果的に誰かのためになっていることも多くあります。「自己中心的利他」を成就させることで誰かの利他につながれば、結果的に「信用」が増えていきます。 

これからの時代は、自分の好きな事をやりながら、それが世の中に価値をもたらしていくという考え方や、働き方が大切になっていきます。 

しかし、自己中心的というと一般的にはマイナスイメージを持つ方も少なからずいらっしゃるかと思います。特に日本人は同調を好み、周囲とはぐれる事を嫌がる性質にあるので、こういった考え方になるのは仕方がないことなのかもしれません。 

ただ、この自己中心的に何かやりたい事をやったとしても、それは自分の好きな事なので、本人に「やらされている感じ」は当然ありません。そのため、その物事自体をとても楽しみながら進める事ができますし、どこまでも追求することだってできます。 

周りなんて見向きもせず、自分のやりたい事に猪突猛進していけます。そしてそれが、結果的に誰かの為になったり、世の中に「利」をもたらすことができるのです。 

例えば、自分を磨き高めるために行う勉強はインプットして終わりではなく、内容のアウトプットとしてSNS上で共有したり、書籍化してみたり、はたまたそのインプットした知識を使って、誰かを指導したりすることで、多くの人の助けになる事ができます。 

旅行が好きな方は、旅行した各地で消費活動を行うので、経済活動に貢献することができます。 

このようなさまざまな形で、自分のためにやっている行動が、周りの助けになっていることは沢山あるのです。 

4.「なぜ、今のお仕事をされているのですか?」と聞かれたら 

仮にあなたが誰かから「なぜ、今のお仕事をされているのですか?」と尋ねられたら、何と答えるでしょうか。 

その時に自信を持って「自分のため」と言えるでしょうか。仮にそのように思っていたとしても、周りからの評価を気にすると「自分のために仕事をしています」とはなかなか言えないことでしょう。 

もしも、自分の中に何か犠牲心のようなものがあったらどうでしょう。自分が行った行為に対して何か見返りを求めてしまうかもしれません。ところが逆に、自分のために好きなこと・やりたいことをやっていれば、見返りを求めることもなくストレスも不満もないのではないでしょうか。 

自分のために、自分のやりたいこと・自分の好きなことをやる。そうすることで、自分が好きなことですから、いくらでもできるし継続もします。そして、その分野に詳しくなりますしスキルも上がります。 

詳しくなって、スキルが上がったら、好きなことを自分がやるだけでなく、誰かに話したり、教えたりもできます。 

すると、そこに「価値」が生まれて誰かのためになり「感謝」されて、そのカタチとして「お金」をいただいて、自己中心的に自分の好きなことやっているだけなのに、それがいつの間にか「仕事」になっていく。そのような「生き方」、これが「自己中心的利他」なのです。 

5.まずは自分を満たす 

まずは自分を満たす

自分が我慢をしてやりたいことをやらずに欲求不満で満たされていないと、人を攻撃したり、批判したり、否定的になってしまうということが心理学的にもいわれています。ですから、誰かに優しくしたり、心の底から誰かのために動きたいなら、まずは「自分を満たせ」ということになります。 

「シャンパンタワー」というものをイメージできますでしょうか。シャンパンタワーは上の段のグラスが満たされると溢れ出て下段の方につながっていくわけですが、それと同じくまずは自分自身を満たしていって、その溢れ出たエネルギーで2段目を満たし、3段目、4段目と満たしていくと、全体を満たすことにつながっていきます。まずは人のためではなく、自分を満たすことが必要なのです。 

「幸せ」になりたければ、堂々とまずは自分が幸せになるということを許可してみることです。 

あなたが「幸せ」になることによって、そのエネルギーは周りに伝播していくという事実を知ることで罪悪感なく、自分を満たしていくことが大切なのです。

「自己中心的利他」は自分らしく生きて、自分も周りも幸せにする、そんな生き方です。幸せになる、心豊かに生きるための行動習慣として是非挑戦してみていただければと思います。