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ご自身らしさを取り戻す心地良い“空間”作り

ご自身らしさを取り戻す心地良い“空間”作り
斉藤 恵一 セルフマネジメントプロデューサー

執筆者
斉藤 恵一 セルフマネジメントプロデューサー

大学時代に歌舞伎町のホストの世界に飛び込むも半年間売り上げゼロ。そこから心理学を学びセルフブランディングに取り組み、約6年間売上げNO.1となる。現在は企業向けのコンサルティングやメンタリング、人材育成に取り組む一方、「ナカイの窓」や「ダウンタウンDX」等テレビ出演及び書籍やコラムの執筆等で活動中。

年齢を重ねるにつれて、写真を撮られる機会が少しずつ減っていき、時々ご自身が写った写真を眺めたときに「えっ、私ってこんなに顔が変わっていたの?」と驚くことがありませんか? 

毎朝鏡を見ているにもかかわらず、その変化に気付かず、輪郭やシミやシワの数、白髪の量などをみて愕然とした経験をされたことがある方もいらっしゃるかもしれません。 

ちゃんと毎日ご自身を見ているつもりでも、実はその変化に気付けていないくらいご自身と向き合えていないのが真実かもしれません。ご自身の心や身体からのサインを見落としていませんか? 

今回はそんなあなたに“自分らしさ”を取り戻し、充実した毎日を過ごすための心地良い空間作りについてお伝えしたいと思います。 

わかっているつもり 

毎日の忙しさに流されてご自身を見つめる時間が少なくなり、ご自身の変化が見えなくなることはよくあります。良い形で歳を重ね、たとえシワが増えても大人としてそれを誇れる変化は自信にもなりますが、単に疲れだけの顔を目にしたときのショックは大きいものです。当然ですが、急に変化したわけではなく、少しづつ少しづつ日々変化した結果ですが、その変化に気付けていないわけです。 

実は人間が意識できている自分の心の動きというのは、ほんの一部にすぎません。残りの大部分はほとんど意識できていないので。このような心の動きは「無意識」と呼ばれます。例えば、私たちは目の前の世界を正確に見ていると思いがちですが、実際には目の前の世界に少しの変化が生じても気付きません。また、買物をする時、ご自身の意思で商品を選んでいるつもりでいても、ご自身の気付かないところで外部からのいろいろな影響を受けているものです。つまり、私たちは自分のことや周りの世界のことを「わかったつもり」になっているだけといっても過言ではないのです。 

“無意識”を“意識化する”大切さ

多くの方はご自身のことを「わかっている」つもりでいて、実際は変化に気付けていません。 

ほとんどの方は、変化に気付かされてから初めて食事に気を配ったり夜更かしをやめるなど、ご自身のケアに努めるものです。 

顔の疲れは外見的なものですが、実は心の疲れにもつながっています。心の疲れは、新しい何かにチャレンジする気持ちを忘れさせ、ただただご自身を甘やかすような行動をするように仕向けてきますから要注意です。この機会にじっくりご自身の顔を鏡で観察してみてください。 

心が疲れてくると口角が下がります。 

あなたがここにきて急な疲れを感じたならば、それは本来のあなた自身のエネルギーを周囲にばらまき過ぎたせい。つまり他人中心の生活を送っていたということです。 

“心地良いご自身”を育てる生活に切り替える 

“心地良いご自身”を育てる生活に切り替える

これを機に、ご自身中心の生活を意識しましょう。ご自身中心の生活とは、“心地良いご自身”を育てる生活です。そのためには、好きな音楽や美しい花に心がなごむような快適な空間をつくることです。

家族と同居していても、恋人がいても、とにかくご自身ひとりだけの心地良い空間をつくり出すことが大切です。ご自身中心の生活を意識するのに一番いい空間は、自分の部屋です。あなたの部屋は快適ですか?散らかっていたり、汚れていたりしていませんか?部屋の居心地が悪ければ、それはすなわち、あなた自身がご自身に居心地の悪さを感じているということです。 

心地良いご自身を育てる空間になっていないという方は、すぐにでもご自身の部屋を大掃除しましょう。その際、余計なものがあれば思い切って捨ててください。部屋がきれいに片づいたあとは、窓を全開にして爽やかな風を入れましょう。そしてせせらぎなどリラクセーション効果のある音楽でも流せば、心も体も軽やかになっていくはずです。そしてその中で過ごしたご自身の顔をもう一度よく見つめてください。きっとご自身でも驚くくらいの大きな変化があるはずです。 

誰にも邪魔されない休日を作る 

仕事が忙しいと、平日は何も手を付けられず、そのぶん休日に多くの予定を入れがちです。だからこそ、月に1回は誰にも邪魔されない気ままな休日を意識して作りましょう。 

目覚まし時計もかけずに、太陽の光を感じて好きなときに起き、好きな時間に食事をして、思いつくまま掃除をしたり、お気に入りの音楽やDVDを鑑賞しながらウトウトしたり。目が覚めたら午後の日差しを感じながら読書も良いですね。 

この気ままな流れには、心身を共にリフレッシュさせる効果があるのです。全ての義務を捨て、気の向くままに1日を過ごす気ままな休日は絶対に必要です。その日1日は外からの情報や騒音を一切排除して、ご自身との対話だけに集中するとさらに効果的です。いっそのこと電波の届かない人里離れたところに行ってしまうのも良いですね。 

平日はさまざまな情報が行き交う中に身を置いているだけに、1日情報を遮断すると、内面からよみがえる感覚があります。私の知人の専業主婦の女性は、夫が出張で家にいないときに合わせて家事などの雑務を1日だけ休む日を意識的に作っています。そんな日はゆっくり朝寝坊し、目が覚めたらちょっとオシャレな部屋着に身を包み、好きな本を読み、それに飽きたら、また別のことをする……というふうに自由に過ごしています。 

日頃忙しい方には、この1日のリフレッシュ効果は絶大です。ただし、気ままな休日を楽しむのは、月に1回だけ。このルールをしっかり守ってください。毎週末が気ままな休日では、それが習慣になってしまい、一気に“自堕落な人”に成り下がってしまうからです。月に1回は、気ままな休日。仕事や友人関係、パートナーもいっさい切り離したところで、内面も外面もリフレッシュできれば、常にとびきりのエネルギーを持つご自身でいられるはずです。 

意識して「ラクな自分」「ラクな時間」を切り捨てる 

また、少し意識を向けて同じ空間を共有する方を変えてみることをおすすめします。 

  • ご自身よりもレベルの高い方 
  • ご自身と同じくらいか少し下のレベルの方

このような2種類の方が周囲にいたとき、付き合うのにラクなのは当然、後者です。相手はご自身を持ち上げてくれるでしょうし、それで良い気分に浸ることもできますから、一緒にいて気持ちもラクだし気分も良いでしょう。 

しかし、ここに大きな危険が潜んでいるのです。心地良く楽な日々も、1~2ヵ月ほど続くとそれが当たり前の状態になります。まわりの目には、あなたの中から“やる気”が失われているように映るはずです。 

ご自身にそのつもりがなくても、ラクな人間関係の中にいると、やる気が起きるどころか、「まあ、いいか」と投げやりな気分になってしまうのです。 

これは顔も洗わずにパジャマ姿で1日を過ごすようなもの。ゴロゴロと日曜日を過ごした翌日は、週の始めだというのに身体はだるく、やる気が起きないはずです。これと同じ感覚です。 

もしもご自身にも思い当たることがあれば、今すぐ人間関係を見つめ直すべきでしょう。 

「自分よりも少しレベルの高い人と付き合う」 

そんなふうに意識的に切り替えてみてください。最初はついていくことすら大変でも、半月ほど過ぎたあたりから、これまで隠れていたご自身新たな能力が姿を見せるはずです。 

そうしたら今度は、その方の知識などを素直に受け入れ「どうぞ教えてください」という心で接することです。 

センスのいい方からはファッションのアドバイスを受けるのも良いかもしれません。ご自身にとってお手本となる方を見つけるということは “あなた自身に輝きをもたらすこと”なのです。これまで、「自分には似合わない」と拒否していた方が、「私にも似合うかもしれない」と新しいファッションに挑戦する。 

つまり、「ラクな自分」「ラクな時間」を切り捨てることで、自分自身が輝き始めるのです。 

その自分自身が輝き始めるということが、実はご自身らしさを取り戻している瞬間です。その輝きは後付けでなく、ご自身の中にもともと潜在的にあった輝きなのです。意識を変え、行動を変えることで、ご自身の中にある輝きが世に放たれます。そのポテンシャルが発揮される環境こそがご自身にとって最適な空間ということになるのです。 

ご自身よりもレベルの高い方と付き合うのは大変かもしれませんが、今までご自身でも気付いていなかった新しい才能が必ず花開くはずです。ぜひトライしてみてください。

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