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50代以上こそ小説を書こう!人生経験があるからこそ面白い

50代以上こそ小説を書こう!人生経験があるからこそ面白い
加藤 文子(マルチなワーママ)

執筆者
加藤 文子(マルチなワーママ)

電子書籍出版プロデューサー、ボイストレーナー、心理学コーチの顔を持つ。ライティングに関すること、声のこと、心のことなどを、分かりやすくお伝えします。またワーママでズボラならではの、片づけ、時短術、節約術など、役立つ情報をお届けします。

小説を書いてみたい!と思ったことありませんか?現在、小説を書くことはチャンスです。いろんな方法で人に見てもらうことができるからです。特に50代以上の方にこそ面白い小説を書いていただきたいと思っています。どうして50代以上の方に小説を書いて欲しいのか、どんな風に書けば良いのか、どこで投稿すれば良いのかなどをご紹介します。 

1.どうして50代以上の方の小説が面白いの? 

どうして50代以上の小説が面白いのかといいますと、若い世代よりも「人生経験が豊富」だからです。小説は多かれ少なかれ、自身の生きてきたフィルターを通して書きます。人生の経験や時代背景、読んできた小説などが、文体や息づかいに宿り、唯一無二の小説になります。長く生きているからこそ、若い世代が書くよりも面白い小説になり得るのです。 

例えば、戦争、学生運動、バブル経済、終身雇用があたり前だった時代、家父長制、厳しい部活などを、若い世代は経験していません。知らない時代を生き抜いてきた50代以上の小説は、特に若い世代にとっては新鮮に映るのです。 

2.誰でも小説を書ける 

誰でも小説を書ける

誰でも人生に一冊の名作を書くことができるという話を聞いたことはありませんか?それだけ、人生というのはドラマティックです。「事実は小説よりも奇なり」なのです。あなたの人生は、あなたしか歩んできていません。親からの影響、幼少時代、仕事、どんな恋をし、どんな人と結婚したのか、どんな挫折をし、どうやって乗り越えてきたのか。誰も同じ経験をした方はいないはずです。あなたの今までの経験は、小説を書くための大きな財産なのです。私の経験なんて普通だからと思わずに、ぜひ小説に書いてみてください。 

3.小説は何歳からでも始められる 

小説を書くことは何歳からでも始められますし、何歳まででも続けられる素晴らしい活動です。スポーツは体力低下と共にできなくなっていきますし、新しい資格を取るのは若い方ほど有利です。では、小説はどうでしょうか?文章を書くだけですから、何歳になってもできるのです。しかも年齢が上がるほど人生経験があり、有利です。 

4.小説で若返る 

文章を書くことは、筋トレに似ています。書けば書くほど文章を書くための脳の部分が発達していきます。逆に使わないと文章力は上達しません。新人小説家が出版とともに文章力がどんどん上達していることからも分かります。脳は使えば使うほど鍛えられ、脳の神経ネットワークが維持されます。また、小説を書くことを趣味にすれば、生きがいにもなり、楽しく暮らせます。小説を書くことは、脳だけでなく心も若返るといえるでしょう。 

5.手書き用のメモ帳を持ち歩こう 

アイデアを書き留めるためのメモ帳を常に持ち歩くことをおすすめいたします。アイデアは、寝ようとしている時や、お風呂、トイレの中など、リラックスする時に思い付きます。素晴らしいアイデアを、忘れないようにメモ帳を活用しましょう。 

そしてもう1つ手書きには、脳を蘇らせる効果があります。認知症専門医である長谷川嘉哉先生によると、手で文字を書くと、脳が活性化されるのだといいます。アイデアをメモするのはもちろん、プロットを書いたり、アイデアマップを作成したりといった作業は、手書きを活用します。小説を投稿する際はパソコンで打たないといけませんが、手書きで脳をどんどん働かせましょう。 

参考文献:ノートを書くだけで脳がみるみる蘇る 長谷川嘉哉著 宝島社 

6.とにかく1冊書いてみよう 

とにかく1冊書いてみよう

小説を書いてみると分かるのですが、1冊分の量を書くことは結構大変です。途中で止まってしまうこともしばしばです。頭で考えているうちは面白いと思っていても、文章にするとつまらなくて、くじけてしまうこともあるでしょう。それでも「練習だから」と思い、無理やりにでも1冊を書いてしまうのです。最初から何万文字と決めるのも大変ですので、文字数を決めずに1つのストーリーを仕上げてしまいましょう。内容に落ち込んだりせず、まずは仕上げたことを褒めます。 

野球の教則本を読んだだけでは野球をやらないのと同じで、書き上げてみないと見えない世界、身に付かないスキルがあります。書き上げてから他の作品を読むと、全く違う視点で見えてきます。書く、他の作品を読むを繰り返していくと、どんどんスキルが上がっていきます。 

7.長文を書く秘訣 

小説に必要な文字数は平均すると10万文字以上で、原稿用紙にすると250枚以上になります。慣れていないとくじけてしまうような量です。しかしながら、5,000文字でしたらどうでしょうか?内容が濃いブログ程度の量です。小説のオープニングでも、自身の一番書きたいシーンでも良いので、5,000文字程度の1シーンをゴールにしてみましょう。1シーンをゴールにすることで、1シーンの中でも起承転結ができます。つなげていけば、中だるみしない面白い文章ができるでしょう。結局小説はシーンの積み重ねですから、まず5,000文字書き、それを繰り返すだけです。 

また、長文を書けない方は、描写が少なすぎることが多いです。描写は、読者にどんなシーンなのかを分りやすくするために必要です。今書いているシーンには、どんな景色が見えていて、どんな人がいるのか、どんな匂いや音がするのかなど、丁寧に書くくせをつけると、長文になっていきます。映画のように映像を頭に思い浮かべながら書きましょう。 

8.小説を書いたらはどうすれば良い? 

小説を書いた後、誰かに見てもらうためにできることを、初級編、中級編、上級編の順にご紹介します。 

8-1.初級編:インターネットにアップする 

①小説投稿サイト 

インターネットで探すと小説投稿サイトがいくつもあります。簡単にアップでき、いろんな方に読んでもらえます。小説投稿サイトで人気が出ると、出版されたり、映画化されたりというチャンスもあります。 

②note 

noteというサイトに小説を投稿することができます。noteは小説だけでなく、ブログでも自身のコンテンツでも何でも投稿できるサイトで、主にクリエーターの方が活用しています。値段を付けて書いた小説を売ることもできます。 

③twitter 

たった140文字のtwitterで、小説を投稿することができます。長文を読めないという方が興味を持って読んでいます。短い文字数の中で、次も読みたくなるような文章を書き続ける練習になります。毎日誰かが続きを待ってくれると思うだけで、モチベーションがアップします。人気が出て本を出した方もいます。 

8-2.中級編:自身で発売する  

①電子書籍 

書いた小説を電子書籍にして販売することができます。おすすめは、一番利用者の多いamazon kindleです。利用は無料で、難しい審査もありません。一冊99円から値段を設定できます。amazon kindleでは、紙の本を1冊から出版することもできます。 

②自費出版 

費用がかかってしまいますが、自費出版でしたら、簡単に出版することができます。編集者や校正者がついて出版までサポートしてくれるでしょう。 

8-3.上級編:文学賞に応募する 

誰もが憧れる文学賞授賞から出版してもらう方法です。自信のある小説を書けるようになりましたら、ぜひチャレンジしてみてください。一次選考が通るようになった、最終選考に残れたなどと、ステップアップしていけるのも楽しいです。未来の作家はあなたかもしれません。 

おわりに 

昔は文学賞や自費出版くらいしか小説を出す方法はありませんでしたが、インターネットのおかげで、誰でも簡単に小説を発表できるようになりました。小説を書くことは楽しいですし、誰かに読んでもらえることは、嬉しいことです。身近に読んでくれる方がいなくても、インターネットでしたら、感想がもらえ、次の作品を書く活力にもなります。特に、経験豊富な50代以上の方にこそ、面白い小説を書いていただきたいです。このコラムを参考に、小説を書く習慣を始めていただけましたら幸いです。 

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