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洗濯を干す動線とは?洗う、干す、収納の見直し方法

洗濯を干す動線とは?洗う、干す、収納の見直し方法
中里 ひろこ Graceful Life代表

執筆者

Graceful Life代表

中里 ひろこ

Graceful Life代表。転勤や子育て中の片付かない日々に悩んだ経験から、思考整理から始める整理術ライフオーガナイズを学ぶ。個人宅のサポートを経て、現在は講師として活動。最近は「片付け」を通して自分を大事にする女性の生き方も伝えている。著書『わたしに合った「片づけ」ができる仕組みづくり』(講談社2021/5)

毎日どれほどの家事に時間を費やしたり、ストレスを感じたりしているのだろうと考えたことはありますか?さまざまな家事がありますが、日々の料理の次に苦手意識やストレスを感じやすい家事に「洗濯家事」があります。毎日当たり前のように行っている「洗濯家事」を分解し、あなたのもやもやする理由を発見していきましょう。

1.洗濯動線を考える

1-1.衣類が散らかる理由を考える

家の片付けで悩む場所に必ず挙がるのが、「リビング」と「クローゼット」です。そして、「リビング」が片付かない理由として最も多いのが「衣類の散らかり」なのです。この「衣類」に関する家事すなわち「洗濯家事」を分解してみると、以下のようにたくさん関門があります。

➀脱いだ洗濯物の分類(色物、手洗い、クリーニングetc)

➁洗う→干す、乾燥までする

➂取り込む

④畳む(アイロン)

⑤収納する

こうして「洗濯」というひとつの家事を分解してみると、「炊事」などに比べて場所移動が多いことが分かります。ご家庭により、衣類がどこで、どのような状態で滞りがちなのかも異なります。家族の人数やアイロンが必要な枚数によっても作業時間もかなり異なりストレスになっているかもしれません。あなたの家では、どこに衣類が散らかりがちでしょうか?衣類を洗濯をしてから、収納場所に戻るまで、家の中をどのように移動しているかも改めてイメージし、変更できることはないかと見直してみませんか?

1-2.もう一度見直そう!洗濯を干す場所、畳む場所

もう一度見直そう!洗濯を干す場所、畳む場所

洗濯家事へのこだわりはそれぞれのご家庭にありますが、なぜ今の家事に行き着いたのか聞いてみると「実家がそうしていたから」「テレビCMやドラマシーンのイメージ」など、意外と思い込みで選択されていることが多いようです。以前は「外干し」が当たり前だったものの、最近は花粉や大気汚染から室内干しの方が体調に良いと変更される方も増えています。また、共働きのご家庭も増えたことから、「夜に洗濯家事を終わらせたい」、「天候に家事を左右されたくない」という理由から乾燥機を使う方も増えています。一方で、衣類の縮みや傷みを気にする方は室内に干すなど、衣類の種類によっても選択肢が変わるので、洗濯家事は複雑なのです。

シニア世代は「外に干す派」がまだまだ多く、戸建ての方で洗濯機の設置は1階、洗濯干し場は2階のベランダというご家庭をよく見かけます。水分を含んだ重い洗濯物を2階に運ぶのは重労働なので、干す場所を庭や1階のウッドデッキ、勝手口などに移動させるのはいかがでしょうか?最近では、室内干し用のグッズもたくさん販売されています。昔からある自立式の室内物干しは場所移動ができ便利ですが、天井付けや壁付け物干しなど後付けもでき、スマートなデザインで必要な時だけ使うタイプも人気です。洗濯干しという家事習慣の中で、負担を感じているステップはないか見直してみてください。今後の身体的負担、例えば腕を上げるのが厳しいなども考慮して、ベランダの低いところに洗濯竿を設置する、屋根を付けるなどリフォームを検討するのもおすすめです。

洗濯を干す場所を見直す

次に、洗濯物が乾いた後の「畳む」という家事をリビングの床やソファーでする方が多いようですが、この「畳む」という作業が苦手だったり、畳んだ後、収納場所への移動が億劫で後回しになるという方も非常に多いです。最近では、ハンガーに干し、そのハンガーに掛けたまま、クローゼットに移動させる方法も選ぶ方も増えています。座りながら作業すると、ついついテレビをみてしまうなど時間がかかるため、ダイニングテーブルや洗濯機の上に洗濯物を広げ、立ったまま「畳む」ようにすると、集中して片付けられるようになった事例もあります。また、下着や靴下などはポイポイと引き出しに入れるだけでOKにするなど、全て綺麗にきっちり畳まなければという思い込みを捨てることで、畳む時間が半分になります。アイロンをかける枚数が多く溜めてしまう方は、クリーニングを利用して「時間やストレスを節約する」「ノンアイロンでいけるアイテムに切り替える」など、違う選択肢も試してみるのもおすすめです。

1-3.クローゼットの場所を見直す

洗濯を干す動線とは?洗う、干す、収納の見直し方法

洗濯物を畳んだ後、人別、種類別などの収納場所に移動させますが、この移動が面倒で後回しになる方も非常に多いです。各部屋のクローゼットまでの距離に面倒と感じて保留状態が続いたり、パジャマや下着は洗面所と分散収納していることで面倒に感じる方もいます。そのような方に人気なのが、普段使っていない部屋やスペースをファミリークローゼット(通称ファミクロ)として1箇所に衣類をまとめる方法です。これを作ることで、いつもリビングに一時置きされていた洗濯物がなくなります。子どもが家から自立した後の部屋や、滅多に使うことのない客間がある方は日常のストレスを減らすためにスペースの使い方を変更することも選択肢に入れてみてください。また、洗濯した後、干す、畳む、アイロンを当てるなどの家事を1箇所で行える「ランドリールーム」も人気です。

2.衣類の収納方法

衣類の収納方法

2-1.クローゼットは1箇所?

多くのご家庭で、各部屋にクローゼットがありますが、最近はお風呂場近くに家着や下着を収納する方も増えています。着替えをしやすい場所の近くにクローゼットを移動させてみたり、吊るす収納を増やすために押入れに専用のハンガーラックを設置してクローゼットとして使用する方も増えています。子どものように着替えの頻度が高い場合は、リビングやリビング近くの場所にコーナーを作るのも利便性が高いです。

家の仕組みに合わせるのではなく、住みながらここにあった方が片付けやすいかも?と、思うことがあれば移動させて試してみるのです。住む人に仕組みを合わせていきましょう。

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2-2.散らかりやすいアイテムはどこに収める?

散らかりやすい衣類のお悩みでよく挙げられるのが、秋冬のコートなど防寒服です。帰宅して、リビングのソファーや椅子に置きっぱなしになってしまう家が多いです。その場合は、玄関からリビングまでの動線上に、簡単に収納できるようにしておきます。玄関や廊下に上着を引っ掛けられるフックを壁面に付ける、突っ張り棒でハンガーを掛けられるようにするなどです。また、すぐに洗濯しないアイテムは一時置きする場所を作っておくと放置されなくなります。籠を用意する方も多いですが、あまり深さのあるものだと、どんどんそこに詰め込まれていくので浅いタイプをおすすめします。

2-3.収納方法を見直す

「どんな収納方法が良いですか」と質問する方は多いですが、習慣化できていない収納方法は努力して続けない方が良いというのが正直なお答えです。特に、畳むことを正解に思う傾向が強いのは、昔の着物時代のなごりもあるようです。着物のように直線で折り畳めるのは良いのですが、洋服を畳むのは工夫が必要であったり、素材によっては綺麗に畳めないものもあるため、畳む行為に苦手を感じる方は多いのです。「本当に畳む必要があるのか?」と、いま一度考えてみても良いと思います。畳むことのメリットは「コンパクトになり収納量が増える」、立てて収納できるので「探しやすい」「取り出しやすい」といわれますが、量の調整をすると「きっちり畳む」を意識する必要もなくなります。収納スペースに対して20%ほどの余白を意識すると、しわにもなりにくいですコーディネートの便利さからも、吊るす収納だと衣類の全体が見えるので人気です。クローゼット収納のストレスとして、折戸のデッドスペースが使いづらい、扉の開閉が面倒に感じる方も多いので、扉を外してしまうのもおすすめです。

おわりに

最後に、クローゼットに衣類が溢れている方は、今までどのように服を購入してきたのか振り返り、服を持つ量を見直してみてください。ネット通販は返品可能なお店が増えてきているのですが、結局は返品が面倒で手元に残ってしまうという方が多いようです。「安いから失敗してもいい」「あったら便利そう」という理由で衣類を購入するのではなく、毎日の自分をご機嫌にしてくれそうか、手間を掛ける価値を感じられるかなど主体的な服の持ち方を考えてみてください。

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