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お墓参りに手ぶらで行くのは失礼?正しい作法や持ち物とは

お墓参りに手ぶらで行くのは失礼?正しい作法や持ち物とは
セゾンのくらし大研究 編集部

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お盆やお彼岸の時期は、多くの方がお墓参りを行います。花やお供え物を持参するという考えが一般的なため、手ぶらで行くことに抵抗があるかもしれません。しかし、お墓参りとは基本的にいつ行っても良いもので、大切なのは故人のお墓に足を運び手を合わせるという行為です。今回は、お墓参りの本来の意味や、基本的なマナーについて解説します。お墓参りに手ぶらで行っても良いのか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

1.お墓参りに手ぶらで行っても良いの?

1.お墓参りに手ぶらで行っても良いの?

お墓参りといえば、お盆やお彼岸の時期に花やお供え物を持って行くというイメージが定着しているかもしれません。ここでは、お墓参りについて知っておきたい基本知識について解説します。

1-1.お墓参りの意味とは?

お墓参りは、亡くなった方の冥福を祈り感謝を伝えるために行うものです。また、先祖や生前親しくしていた故人と心の中で対話できる大切な時間でもあります。定期的に足を運び、元気にしていることを伝えるだけで故人も喜ぶことでしょう。一般的に、お盆やお彼岸の時期にお墓参りをする方が多いですが、故人を思い出して懐かしい気持ちになったときなどに、お墓に立ち寄っても失礼なことではありません。

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詳しくは「コロナ時代に『お墓参り』にどう向き合う?利用が広まる『お墓参り代行サービス』とは」でも解説しています。

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1-2.お墓参りは手ぶらでもOK

お墓参りで大切なのは、先祖や故人を偲んで手を合わせることです。ふと思い出したので手ぶらで立ち寄ったとしても問題はありません。自宅近くにお墓がある場合は、日ごろからお墓参りに行って手を合わせて帰ってくることを習慣としている方がいます。

一方で、なかなかお墓参りをする機会がないという方もいます。お墓参りをしないと運気が下がると気にしている方もいるかもしれませんが、頻度よりも故人を思う気持ちを大切にしましょう。お盆やお彼岸などでお墓参りに多くの人が集まる際や、手ぶらで行くと人目が気になる場合には、お線香を持参するだけでも大丈夫です。

1-3.お墓参りに適した時間

お墓参りの時間帯に絶対的な決まりごとはありませんが、できれば午前中に行くのがおすすめです。午前中に行くことで、1日の中で故人の供養を最も優先するという意味があります。

午前中のお参りが難しい場合は、午後の明るいうちに行くようにしましょう。夜間や日が暮れてからのお墓参りは、足元が見づらくなるなど危険です。ただし、お盆に先祖を迎えるときや送る際は、夕方にお墓参りをすることもあります。

1-4.お墓参りの行き過ぎはダメ?!

お墓参りの頻度は人によってさまざまであり、特に決まりはありません。一般的に多いのは、故人の月命日や故人が亡くなった月日である祥月命日、春と秋のお彼岸、お盆、年末年始です。お墓が自宅から近くであれば頻繁に行くことも可能ですが、遠方に住んでいる場合は、お盆や年末年始などのまとまった休みが取りやすい時期にのみ行くという方もいるでしょう。

大切なのは、故人や先祖を供養する気持ちです。頻度が多過ぎたり、少な過ぎたりするからといって気にする必要はありません。回数を気にせず、それぞれのペースで行きたいときにお墓参りをしましょう。

2.できれば持って行きたいお墓参りに必要なもの

お墓参りは手ぶらで行っても問題ありませんが、できれば持ち物として準備しておくと良いものを紹介します。お墓の管理事務所やその周辺で販売されているものもありますが、事前にチェックしておくと良いでしょう。

2-1.線香

2-1.線香

お墓参りに持って行くものとして代表的なのが線香です。古代のインド仏教経典で、香りは故人の食べ物であるとされており、線香をあげるのは、故人に食べ物をお供えすることを意味します。その他、線香の煙によって俗世の穢れを払い仏様とのつながりを持つことや、お墓参りに来た方が心身を清めるといった意味もあります。いろいろな種類の線香が販売されていますが、故人が生前に好きだった香りを選ぶと良いでしょう。どれにするか迷う場合には、定番の伽羅や白檀などがおすすめです。

2-2.ろうそく

ろうそくは、お墓参りに来た方の姿を明るく照らし、故人に見てもらうためのものです。火は仏教において古くから神聖なものとされてきました。ろうそくの火を灯すことで不浄を祓い、周囲を清めるという目的もあります。このように、お墓参りでろうそくに火を灯すことには大切な意味を持ちますが、火災の原因になったり、墓石が汚れたりすることもあるため、必ず消して帰りましょう。

2-3.仏花

お墓に供える花のことを「仏花」といいます。仏花の種類に決まりはありませんが、故人が生前に好きだった花を持って行くことがおすすめです。どの花にするか迷う場合は、仏花として最も代表的な菊の花を選ぶと良いでしょう。その他、カーネーション、アイリス、リンドウなども一般的です。

2-4.水

仏教では、香りの他に水も故人の食べ物として知られており、お墓には浄水をお供えします。浄水にはその場を清め、お参りに来た方の心を浄化するという意味もあります。

お墓には、正面手前に楕円形をした窪みがあり、これを水受けといいます。お墓に水受けがある場合は、そこに浄水を注いでお供えしましょう。この時、水桶から直接注いだりペットボトルの水を入れたりはせず、柄杓(ひしゃく)を使います。お供えする水は、墓石を掃除するための水とは分けた方が良いため、2つの水桶を準備すると良いでしょう。

2-5.お供え用の食べ物

お供え用としての食べ物は、お参りをする方が現在生かされていることに感謝する意味があります。何を持って行くか迷う場合は、果物や菓子など故人が好きだったものを選ぶと良いでしょう。ただし、仏教の場合は、殺生を連想させる肉や魚は禁忌とされています。

お墓参りのマナーとして、食べ物は墓石などに直接置くのではなく、半紙の上にお供えしましょう。

2-6.数珠

墓前で合掌するときに使用する数珠は、宗派によって扱いが異なります。数珠を持たずにお参りしても間違いではありませんが、正式なマナーとして必要とされる場合も多く、ひとつ持っておくと良いでしょう。

2-7. ブラシやスポンジなどの掃除道具

近年では納骨堂などの利用も増えており掃除が不要な場合もありますが、お墓を掃除することで先祖に感謝するという意味があります。

お墓の環境によって違いはありますが、基本的には雑巾、バケツ、ブラシ、スポンジ、ほうきやちりとり、軍手またはゴム手袋などが必要です。洗い流すためのブラシやスポンジは、墓石の種類によって使い分け、なるべく傷付けないように注意しましょう。掃除道具はお墓の管理事務所などで貸し出している場合もあります。

3.正しいお墓参りの作法について

お墓に手を合わせることが供養になるため、お墓参りは手ぶらでも構いません。しかし、一般的な作法は知っておくと安心です。基本の作法を紹介しますので、この機会に理解を深めてみてください。

3-1.お墓の掃除

お墓の掃除は、お供え物や線香をあげる前に済ませましょう。まず、お墓の周りに落ち葉や雑草などが散乱していれば、取り除きます。墓石のほこりや汚れは上から下へ水で洗い流し、布で拭き上げましょう。落ちにくい汚れはブラシやスポンジなどを使うときれいになります。お墓がきれいになった状態でお供え物をしてお参りをしましょう。

3-2.仏花やお供えを置く

3-2.仏花やお供えを置く

合掌する前に仏花やお供え物を置きます。仏花は適切な長さに切って、左右が対になるようにお供えします。食べ物をお供えする場合は、半紙を用意しましょう。半紙は墓石を傷付けないようにするために敷きます。三角形に折りたたんだ半紙の角が、ご自身に向くように敷きましょう。半紙がない場合は、懐紙やハンカチなどでも代用できます。

3-3. 線香を備えてお墓参り

線香をあげる手順としては、まずライターやマッチで線香に火をつけます。火がついた線香は上下に振るか手で扇ぐなどして火を消します。息を吹きかけて消すことはマナー違反なのでやらないよう注意しましょう。

線香をあげたらお参りをしましょう。お参りをする順番は、故人と縁が近い方からとされていますが、迷う場合には、年長者からお参りをするように取り計らうと良いでしょう。家族でお墓参りの場合は、揃って合掌したあとに、改めて一人ずつお参りをします。

3-4.片付け

お墓参りの最後は片付けをして帰りましょう。特に食べ物はカラスや虫などに荒らされてしまうこともあるので、衛生的な観点から基本的に持ち帰ります。掃除で出たゴミや仏花、食べ物の扱いについては、それぞれのお墓でルールが異なりますので、管理事務所などに確認しましょう。

4.お墓参りでしてはいけないこと!

4.お墓参りでしてはいけないこと!

お墓参りの際に覚えておいた方が良い作法について紹介しましたが、一方でしてはいけないことも存在します。ここでは、お墓参りのタブーについて解説します。

4-1.寺院墓地の場合本堂より先にお墓参り

お墓参りの際、先祖や生前親しくしていた故人のお墓へ最初にお参りをしたいという気持ちがあるかもしれません。しかし、寺院墓地の場合は、先にご本尊のある本堂へお参りをしましょう。本堂はお寺の中心的存在です。

お寺によっては、本堂の前に焼香台などを設けているところもありますので、その場合は建物の中に入らずにここでお参りをしてから、先祖や故人のお墓へ向かいます。またお寺の住職や管理者がいらっしゃる場合には挨拶をしましょう。

4-2.お供え物をそのままにして帰る

お供え物をそのままにして帰ると、腐ったり動物が寄ってきたりする原因となり不衛生です。宗派によってはお供えした食べ物を墓前でいただくことで、故人の供養とされていることもあります。また、納骨堂など屋内の場合はお供え物をそのままにしても良い場合もありますが、施設によって取り扱い方法が異なるため管理者に確認が必要です。

4-3.ろうそくや線香の火に息を吹きかけて消す

仏教において口は悪い行動を生み出す原因とされ、穢れを意味します。そのため、息を吹きかけて火を消すという行為はタブーです。ろうそくや線香の火は手で扇いで消しましょう。

また、火がお供え物などに燃え移ると大変危険なため、お参りのあとに火を消すことはとても大切です。

4-4.お酒を墓石にかける

故人を偲んで、生前好きだった酒やジュースを墓石にかける方がいますが、これはしてはいけない行為です。酒やジュースにはさまざまな成分が含まれているため、墓石が変色したり劣化したりする原因になります。万一知らずにかけてしまった場合は、水で洗い流し、雑巾やタオルなどできれいに拭き上げてください。

4-5.トゲがある花は仏花にしてはいけない

仏花は基本的にどれを選んでも良いと説明しましたが、トゲや毒がある花、香りが強い花は不向きなので覚えておきましょう。トゲは仏教で禁忌とされる殺生を意味します。また、毒は死を彷彿とさせるため、毒のある花はお墓参りのみならず仏事全般で避けるべきです。さらに、香りの強い花は周囲に迷惑をかけるだけでなく虫が付きやすいため、配慮が必要とされています。

5.お墓参りの服装は?その他の疑問点を解決

基本的には手ぶらでも、いつ行っても良いのがお墓参りです。そこで気になる服装のことや、その他の疑問について解説します。

5-1.服装に決まりはある?

お墓参りはいつ行っても良いため、基本的には普段着や仕事着のままでも構いません。法事や法要などの儀式とは違い、あまり細かい決まりはありませんが、最低限のマナーについては知っておきましょう。

日本では赤はめでたい色というイメージがあります。真っ赤なワンピースやシャツ、パンツなどは避けた方が無難です。赤いスカーフなどはお墓の敷地に入る前に外しておくのが良いでしょう。

露出の多い服装も好ましくありません。ノースリーブや短パン、ミニスカートなどは控え、足は特にかかとが露出しないように気を付けましょう。靴下を履いたり、スニーカーに履き替えたりすると良いかもしれません。

他にも、ヒールの高い靴や派手なアクセサリー、ジャージなどのリラックスし過ぎた格好も控えた方が良いでしょう。

5-2.お墓参りしないと運気が下がる?

お墓参りを怠ると運気が下がるという話を聞いたことがありませんか。結論としては、お墓参りに行けなくても運気は下がりません。遠方に住んでいる方や、忙しくて時間が取れない方など、事情はさまざまです。大切なのは故人を偲び、先祖への感謝を伝えることですので頻度を気にする必要はありません。お墓参りに行けない場合は、自宅で仏壇に手を合わせるだけでも充分でしょう。

5-3.お墓参りは一人で行ってはいけない? 

5-3.お墓参りは一人で行ってはいけない? 

昔からある墓地は、山奥など人里離れたところに多くありました。お墓参りに一人で行ってはいけないといわれているのはこのためです。

しかし現在ではアクセスの良い場所に多くの霊園などがあります。安心して行くことができるので、一人でも気にせずお墓参りをしましょう。

おわりに 

お墓参りに手ぶらで行くことは失礼ではありません。先祖や親しくしていた故人の墓前で手を合わせ、心の中で感謝や敬意を伝えることが大切です。基本的な作法やタブーとされることを知っておけば、ふと時間ができたときや近くまで来たときなどにお墓に立ち寄り、お参りをするだけで故人の供養になります。この記事を参考に、基本的なマナーを守ってお墓参りに行きましょう。

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