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エアコンが冷えないときはどうする?原因や対処法を詳しく紹介

セゾンのくらし大研究 編集部

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エアコンをつけているのに部屋が一向に冷えない、という経験はありませんか。故障を疑って専門会社に問い合わせる方も多いと思いますが、実は意外と簡単な方法で解決することもあるのです。そこでこのコラムでは、エアコンが冷えない原因をご紹介します。原因別に対処法も解説しているので、エアコンの効きの悪さが気になる方はぜひ参考にしてください。

この記事のまとめ

エアコンが冷えないときは、本体や室外機、部屋の広さなどに原因があることがほとんどです。フィルターの汚れや冷媒ガスの漏れ、エアコンの対応畳数を確認したうえで適切に対処すると良いでしょう。エアコンが冷えないトラブルを避けるためにも、普段からフィルター掃除やオフシーズンの慣らし運転を心がけましょう。それでもエアコンが冷えない場合は専門会社に問い合わせるのがおすすめです。冷房を効率的に使うためには、カーテンを閉めて外からの熱を遮断し、サーキュレーターなどで空気を循環させると良いでしょう。

エアコンが冷える仕組み

エアコンで部屋を冷やすときに使うのが冷房運転です。冷房運転では部屋の空気をエアコンの室内機で取り込み、熱交換器によって熱を取り除きます。冷えた空気を再び戻すことで部屋の温度を下げる仕組みです。

熱交換機器で取り除かれた熱は、室内機と室外機を繋ぐパイプに充填された冷媒ガスによって運ばれます。室外機に運ばれた熱はコンプレッサーによって圧縮され高温となり、室外機の熱交換器をとおして大気中へ放出されるのです。

エアコンの冷房運転は、熱が多い場所から少ない場所へ移動する性質を利用して機能しています。暖房運転では逆で、室外機で集めた空気を室内機の熱交換器で暖め、部屋へ放出する仕組みです。

エアコンが冷えない3パターンの原因

では、エアコンが冷えない原因はどこにあるのでしょうか。ここでは、冷えない原因やエアコンから冷たい風が出ない原因を詳しく解説します。

【原因1】エアコン本体

エアコンが冷えないときは、まず本体の状態を確認しましょう。

ホコリ溜まり

エアコンのフィルターやファンは空気が行き来するため、ホコリが溜まりやすい場所です。エアコンの内部部品が汚れていると空気の取り込みや送り返しの効率が悪くなり、エアコンが冷えなくなってしまいます。

長期間掃除していなかったり久しぶりにエアコンを稼働させたりする場合は内部部品を掃除すると冷えやすくなるでしょう。送風口がカビ臭い場合はかなり汚れている証拠なので、入念に掃除してください。

故障

エアコンの掃除をしても冷えない場合は、故障が原因かもしれません。故障の確認方法は、運転ランプが点滅しているかどうかで判断が可能です。エアコンが正常に動いている場合は運転ランプが点灯したままなので、もし点滅している場合は専門会社へ問い合わせてみましょう。エアコンの運転ランプの点灯や点滅の理由はメーカーによって異なるため、取扱説明書で確認してください。

寿命

同じエアコンを長く使っていると、寿命によって故障する場合も考えられます。一般的にエアコンの寿命は10年程度といわれており、多くの方は7〜10年で買い替えているのが現状です。10年以上使っているエアコンが冷えない場合は、修理より買い替えるほうが良いでしょう。

【原因2】室外機

エアコン本体に問題がない場合は、室外機が原因で冷えないのかもしれません。

周辺環境

室内の温かい空気を大気中へ放出する役割を果たす室外機は、直射日光が当たっていると熱が逃げづらくなります。また、熱を冷やすために電力を多く消費するため電気代が高くなることもあるのです。

冷媒ガスの漏れ

エアコンの室内機と室外機をつなぐパイプには、熱を運搬する冷媒ガスが充填されています。冷媒ガスは温度調整をする役割があるため、冷媒ガスが何らかの原因で漏れてしまうとエアコンが冷えなくなってしまうのです。室外機から出ている細いホースに霜がついているとガス漏れの可能性があるので、専門会社へ問い合わせましょう。

【原因3】室内

エアコンが冷えない原因は、エアコンではなく室内に原因が潜んでいる場合もあります。

部屋の広さ

エアコンには対応畳数があります。使っているエアコンの対応畳数が部屋の広さに合っていないと、部屋がうまく冷えません。この場合、部屋が冷えるまでに時間がかかるため電気消費量が多く、電気代が高くなってしまいます。

部屋の場所

エアコンが冷えない原因は、部屋がある場所に問題がある場合もあります。マンションやビルの最上階にある部屋は、屋根から部屋へ熱が伝わりやすいため暑くなる傾向です。日当たりの良い角部屋も同じことがいえるでしょう。

原因別!エアコンが冷えないときの対処法

エアコンの冷えない原因が分かったところで、対処法を見ていきましょう。対処法は原因別に違うので、参考にして的確な対処を行ってください。

ホコリ溜まり

エアコンが冷えない原因がフィルターやファンのホコリ溜まりの場合は、以下の方法で汚れを取りましょう。

必要なもの

  • 掃除機
  • 新聞紙
  • 使い古した歯ブラシ
  • タオル
  • マスク

手順

  1. エアコンの前面パネルを持ち上げてフィルターを取り出します。汚れているので新聞紙の上に置きましょう。
  2. 掃除機を使ってフィルター表面のホコリを吸い込みます。裏面のホコリも忘れずに吸いましょう。
  3. 使い古した歯ブラシを使って、裏から表に向かって水洗いします。
  4. 汚れが取れたら清潔なタオルで水気を拭き取り、日陰で乾かしましょう。
  5. 完全に乾いたらフィルターを1枚ずつエアコンの室内機へ戻し、完了です。

故障

室外機のファンが動いていなかったり、エアコン内部の温度センサーが機能していなかったりする場合は、故障の可能性が高いため、修理専門会社へ問い合わせて修理してもらいましょう。見積もりを依頼して高額になる場合は、買い替えたほうが良い場合もあります。

寿命

使用状況などにもよりますが、前述したとおりエアコンの寿命は一般的に10年です。購入から10年以上経っているエアコンが冷えない場合は、寿命の可能性も視野に入れてください。修理すればまだ使えることもありますが、修理してもすぐ不具合が生じてしまうのなら買い替えたほうが安く済むこともあります。

室外機の周辺環境

エアコンが冷えない原因が室外機にある場合は、周辺環境を確認しましょう。室外機に直射日光が当たっているのであれば、すだれや遮光ネットを使って日陰を作ると効果的です。また、室外機の周りに物が置いてあってもエアコンの効きが悪くなる可能性があります。室外機の周りには物を置かず、熱がこもらないようにしてください。

ガス漏れ

熱交機器や室外機が出ているパイプに霜が付いていると冷媒ガスが漏れている可能性があります。冷媒ガスの漏れはご自身で対処できないため、修理専門会社に依頼してガスを補充してもらいましょう。室内機と室外機をつなぐパイプの劣化によってガス漏れが起きていると、配管の交換も必要になります。

部屋の広さ

エアコンの対応畳数と部屋の広さが合っていない場合は買い替えを検討してください。設定温度を下げたりフルパワーにしたりしてそのまま使い続けることもできますが、電気代が高くなるため買い替えたほうがお得でしょう。

部屋の場所

夏は73%、冬は58%の熱が窓から部屋へ伝わるといわれています。熱の影響を受けやすいビルの最上階や角部屋が原因でエアコンが冷えない場合は、熱が出入りする窓を遮光するのがおすすめです。外側からすだれをかけたり、遮光シートを窓に貼りつけたりするとエアコンの効きが良くなるでしょう。ヘチマやアサガオなど、ツタ系植物で緑のカーテンを作って窓を覆う方法もあります。

その他の対処法

上記の原因以外でエアコンが冷えないときは、コンセントを抜いてリセットすると解決することがあります。一般的なルームエアコンだと、エアコンのコンセントを抜くことで室外機も同時にリセットできるため、軽微なエラーであれば改善するでしょう。

リセットする際は、エアコンの電源を切ってからコンセントを抜き、少し時間を置いてから電源を入れるようにしてください。それでも改善しない場合は故障の可能性が高いため、修理専門会社へ問い合わせてみましょう。

【その他】冷房機能を維持させるには

ここからは、エアコンの効きが悪くならないように気をつけるべきポイントをお伝えします。普段からエアコンの使い方に気を遣うことで、エアコンが冷えないトラブルを避けられるでしょう。

オフシーズンでも定期的に電源をつける

エアコンは動かす前提で設計されているため、使わない時間が長いと部品が劣化したり変形したりして寿命が縮まることがあります。故障を避けるためにも、月に1回は慣らし運転をするようにしてください。慣らし運転は故障していないか確認できるメリットもあるため、真夏や真冬になってから急に使えないなどのトラブルを避けられます。

室外機にカバーをする

室外機は外にあるので、雨風や砂埃によって内部に汚れが溜まる可能性があります。汚れると故障の原因になるため、オフシーズンはカバーをかけておくと良いでしょう。カバーの内部にゴミや虫が入り込むと室外機が汚れてしまうので、ときどき外して中をチェックしてください。

温度設定を大きく変えない

エアコンの温度設定を上げたり下げたりすると、エアコンに負担がかかります。特に電源を入れてから冷房が効き始めるまでに負担がかかりやすいため、最初は外の気温マイナス5度の設定温度に留めておきましょう。

効率的に冷房機能を使うには

エアコンの効きは正常でも、真夏だと特に部屋が冷えないと感じることもあるでしょう。そんなときに役立つ、部屋を効率的に冷やすコツをご紹介します。

カーテンを閉めて使用する

カーテンを閉めて直射日光を遮断すると、室温の上昇を抑えられます。エアコンの負担も軽くなるため、電気代の節約にも繋がるでしょう。

サーキュレーターと併用する

サーキュレーターは空気を循環させるため、エアコンから出る冷たい空気を効率的に攪拌することができます。サーキュレーターを使用する際は、エアコンから出る風を背にして置くのがポイントです。エアコンから遠い場所へ向けて風を送ると、冷たい空気を効率的に部屋中へ循環させることができます。

使用しているパソコンや家電などの台数を減らす

室温の上昇原因は直射日光だけではありません。家電やパソコンなどの機器は稼働していると熱を発するため、部屋で使っている機器が多ければ多いほどエアコンの効きも悪く感じるかもしれません。エアコンが正常に動いていても部屋が冷えないと感じるときは、部屋で使っている機器を減らすと良いでしょう。

どうしてもエアコンが冷えないときはプロに依頼しよう

これまで紹介してきた方法を試してもエアコンが冷えないと感じる場合は、プロにお願いしましょう。エアコンの内部には細かい隙間が多く、ご自身で掃除をしても汚れを取りきれないことが多いのが現状です。エアコンが冷えない原因が故障だと思っていたが実は違った、ということも考えられます。

プロに依頼するメリット

修理専門会社は故障や掃除に関する知識や経験が豊富なため、エアコンが冷えない原因を瞬時に見極めて正確な対処をしてくれるでしょう。

エアコンが汚れている場合には、エアコンクリーニング会社に依頼しましょう。汚れに適したクリーニングで新品同様に生まれ変わるのも魅力です。また、掃除の手間や時間が省けるため、自由に使える時間が増えることもメリットといえるでしょう。

くらしのセゾン「エアコンクリーニング」がおすすめ

エアコンの汚れを掃除したのにエアコンの効きが悪かったり、変な臭いが取れなかったりした経験はありませんか。エアコンには、溜まったカビやホコリによって目には見えない汚れがたくさん溜まっています。冷房機能を維持し、効率的に使い続けるためにも、エアコンの掃除はくらしのセゾン「エアコンクリーニング」にお任せください。

くらしのセゾンは、経験豊富で高い技術を持った専門スタッフばかりです。突然エアコンの不具合が生じた場合でも、土日祝の追加料金なしでクリーニングいたします。高圧洗浄で約90分から180分かけてエアコンの内部をすべて洗浄するので、エアコンクリーニング会社をお探しの方はぜひお問い合わせください。

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おわりに

エアコンが冷えないときの原因とその対処法をご紹介しました。エアコンの効きが悪いときは、本体だけでなく室外機や部屋の広さを確認すると原因が分かります。故障を防いで冷房機能を維持させるためにも、普段からエアコンの掃除や慣らし運転を心がけてください。どうしても冷えない場合は、寿命の可能性があることも頭に入れておきましょう。汚れや臭いが気になる場合は、エアコンクリーニング会社に掃除をお願いするのもおすすめです。

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