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サーキュレーターの置き方で冷暖房効率アップ!使い方や置き方を解説

サーキュレーターの置き方で冷暖房効率アップ!使い方や置き方を解説
セゾンのくらし大研究 編集部

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冷暖房が欠かせない季節になると、電気代が気になる家庭も多いでしょう。そこで今回は、エアコンと併用することで効率良く部屋全体の温度を一定にできる家電「サーキュレーター」について解説します。空調のほか、部屋干しした洗濯物をより速く乾かす際にも活用できるので、洗濯物の生乾き臭で悩んでいる方にもおすすめです。サーキュレーターの導入をご検討の方も、ぜひ参考にしてみてください。

この記事を読んでわかること

  • サーキュレーターとは室内の空気を循環させ、部屋全体の温度を一定にする家電である
  • エアコンと併用する場合は、温度の性質を理解して、サーキュレーターを正しく設置することが重要
  • 部屋全体に空気を循環させるため、サーキュレーターはもちろん、エアコンも忘れずに掃除することが大切

サーキュレーターとは何か?

サーキュレーターとは何か?

サーキュレーターと聞くと扇風機を連想する方も多いでしょう。しかし、サーキュレーターは冬でも室内を暖かく保てるのが特徴で、年中空調として使える万能な家電です。

ここではサーキュレーターについて詳しく解説します。

サーキュレーターとは何か?

サーキュレーターとは、羽を回して風を送って部屋の空気を循環させることで、室内の温度を均一にするための空調家電です。

羽を回して風を送るサーキュレーターと扇風機、どちらも似たような性能を持っていますが役割は大きく異なります。扇風機は人に風を当てて体感温度を下げるために使用できるように、広範囲に風が届けられる構造になっているのが特徴です。

一方で、サーキュレーターは室内の空気を循環させるために使用するので、直進的に強い風が送れるように作られています。

サーキュレーターを利用するメリット

サーキュレーターを利用することでどのようなメリットが得られるのでしょうか。ここでは考えられる3つのメリットをご紹介します。

冷暖房の効率が良くなる

サーキュレーターを利用して室内の空気を循環させると、部屋全体にエアコンの効果を行き渡らせることが可能です。冷たい空気は部屋の低い位置に留まり、暖かい空気は部屋の高い位置に留まりやすい傾向があります。

しかし、サーキュレーターで上下に空気の流れを作れば、室内温度のムラを解消できるのが特徴です。また、エアコンから出た空気を効率良く部屋の隅々まで届けられるため、エアコンの負荷を減らして電気代の節約にもなるでしょう。

部屋干しの効率が良くなる

サーキュレーターで室内に空気の流れを作ることで、部屋干しした洗濯物を効率良く乾かすことができます。

普通に部屋干しするよりも速く乾くため、雑菌の繁殖や生乾き臭を抑えてくれるのも大きな魅力です。梅雨時や雨の日、夜洗濯をすることが多い家庭では、よりサーキュレーターの恩恵を感じられるでしょう。

効率的に換気できる

強い風を送り出せるサーキュレーターを使用し、窓を開けて空気を外に送り出すようにすれば、効率良く換気を行うことができます。湿気がこもりがちな浴室などの水回りや、クローゼットや押し入れに風を送ることで除湿もできるでしょう。

サーキュレーターを利用するデメリット

次にサーキュレーターを使用する際に、考えられるデメリットをご紹介します。

正しい置き方をしないと電気代が上がる

サーキュレーターは置く位置を誤ると、逆にエアコンの風を遮って電気代が高くなってしまう可能性があります。エアコンと併用して空調としてサーキュレーターを使用する場合は、季節によって設置場所や向きにも注意しましょう。

動作音が大きい

空気を循環させるために強い風を起こせるサーキュレーターは、意外と動作音が大きいのが欠点です。快適な温度を保つために、寝室で使いたいけれど寝る時に動作音が気になるという方も多いでしょう。そのような場合は、静音性の優れたサーキュレーターを選ぶのがポイントです。

公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会では、静音基準は35dB未満と定められています。そのため、寝室でも使用したい場合は、動作音が35dB以下のサーキュレーターを選ぶようにしましょう。

汚れやすい

通常サーキュレーターは、低い位置に置いて使用するため、前後のガード部分や羽にホコリなどの汚れが溜まりやすい傾向があります。

汚れたまま使っていると、室内に汚れが広がることや、モーターが熱を持って故障の原因になることもあるでしょう。清潔で安全に使用するためにも、定期的にお手入れをする必要があります。

参照元:公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会│別表5|製造業表示規約|公正競争規約

冷暖房とサーキュレーターを併用した場合の逆効果なこととは?

冷暖房とサーキュレーターを併用した場合の逆効果なこととは?

空気を循環させて冷暖房の空気を効率良く室内に行き渡らせようとしても、サーキュレーターの置き方次第では逆効果になってしまうケースも。

例えば冷房使用時に、サーキュレーターを利用して空気を循環させると、高い位置の暖かい空気が流れてきて逆効果になります。

結果的に、部屋全体が涼しいと感じるようになるまで時間がかかってしまうこともあるでしょう。また、エアコンをつけてすぐは、室温を設定温度に近づけるために風速が強くなる傾向があり、その際にサーキュレーターを使用するとエアコンの風を遮ってしまう可能性もあります。

サーキュレーターを併用する場合は、エアコンをつけて少し時間を置いて、風速が落ち着いたのを確認してから使いましょう。

【シーン別】サーキュレーターの効果的な置き方とは?

【シーン別】サーキュレーターの効果的な置き方とは?

前述したとおり、サーキュレーターは誤った使い方をすると、思っていた効果と逆の効果をもたらしてしまう可能性も考えられます。

ここでは、サーキュレーターの効果的な置き方を、利用シーン別にご紹介します。

冷房使用時のサーキュレーターの置き方

冷房使用時は、冷たい空気は下にいくという性質を意識しましょう。そこで、2つの置き方をご紹介します。

まずは、家具が少ない部屋におすすめの、サーキュレーターをエアコンに向ける置き方です。

エアコンと対角になる場所に、エアコンの吹き出し口に向けてサーキュレーターを設置し、風を送ります。そうすることで、エアコンから出る冷風を拡散させて、部屋全体に行き渡らせることが可能です。

次に、家具が多い部屋におすすめの設置方法、エアコンと逆向きに置くパターンです。こちらはエアコンから少し離れた位置に、同じ向きで送風できるようサーキュレーターを設置します。こうすることで、低い位置に溜まっている冷風を壁伝いに高い位置に送れるので、室内全体に冷風を行き渡らせることが可能です。

暖房使用時のサーキュレーターの置き方

暖房は冷房よりも電気代が高くなるため、サーキュレーターを上手に活用して節電すると、よりサーキュレーターの恩恵を感じられるでしょう。

まず、冷房使用時と同様に、家具の少ない部屋におすすめなエアコンに向ける置き方です。エアコンの吹き出し口に向けて対角線上に設置することで、出てきた温風を室内に拡散させることができます。

一方、家具が多い部屋での暖房使用時は、エアコンから少し離れた場所に、サーキュレーターを真上に向けて置くのがおすすめです。冷たい空気は下にいき、暖かい空気は上にいきます。暖かい空気が溜まりがちな天井に風を送ることで、部屋全体に温風を循環させられるのです。

部屋干しをする時のサーキュレーターの置き方

部屋干しをする時のサーキュレーターの置き方

続いて洗濯物を部屋干しする時の、効率的なサーキュレーターの置き方を解説します。

まずは、洗濯物の真下にサーキュレーターを置いて、直接風を当てる置き方です。下から上方向に風を送ることで、洗濯物付近の湿った空気を天井に流します。こうすることで、天井付近の乾いた空気と湿った空気が混ざって、洗濯物が乾きやすくなるでしょう。

洗濯物を高い位置に干せない場合は、洗濯物の斜め下の位置にサーキュレーターを置いて風を送ります。長めのタオルやワンピースなど、丈の長い洗濯物を干す時にも使える置き方です。洗濯物が多い場合は、サーキュレーターの首振り機能を使って、広範囲に風を送りましょう。また、部屋の湿気がこもらないように、ドアや窓を開けたまま乾かすと、より速く乾かすことができます。

2つの部屋の空気を循環させたい時のサーキュレーターの置き方

エアコンが各部屋にない場合でも、サーキュレーターを併用すれば、2つの部屋の空気を循環させることができます。ここでは、冷房と暖房それぞれの空気を、2つの部屋に循環させるサーキュレーターの置き方をご紹介しましょう。

冷房を使用して2部屋の空気を循環させる場合

冷房使用時は下に冷たい空気が溜まりやすいため、溜まった空気を隣の部屋にも届けるようなイメージでサーキュレーターを設置しましょう。

サーキュレーターをエアコンから少し離して、隣の部屋に向けて置きます。冷たい空気が隣の部屋に送られ、壁を伝って循環するような流れができ、2つの部屋を涼しくすることが可能です。

暖房を使用して2部屋の空気を循環させる場合

ふたつの部屋に暖房の温風を行き渡らせたい場合は、まずエアコンがある部屋の真ん中付近にサーキュレーターを置きます。そして、真上に送風することで隣の部屋にも空気が流れていき、部屋全体を暖かくすることが可能です。

ロフトの空気を循環させたい時のサーキュレーターの置き方

ロフトにも空気を循環させたい場合は、サーキュレーターを2台用意しましょう。サーキュレーターの送風する向きは、夏と冬で異なるためそれぞれ解説します。

まずは、冷たい空気が下に溜まることで、より暑さを感じやすい夏のロフト。

この場合、ロフトに斜め下から直接送風するイメージで、1台目のサーキュレーターを置きます。そして、1台目から送られてきた風を反射させて天井に送るように、ロフトに2台目のサーキュレーターを設置。このように縦に空気の循環を作ることで、涼しい空気をロフトに送ることができます。

次に、暖房の暖かい空気がロフトに逃げてしまう冬。

まず、暖房のある部屋に1台目のサーキュレーターを、真上に向けて設置します。次に2台目のサーキュレーターを、ロフトから1台目のサーキュレーターに向けて設置し、空気を循環させましょう。こうすることで上に逃げてしまった暖かい空気を下方向にも行き渡らせ、足元まで暖かく過ごすことができます。

エアコンと併用して使うならエアコンクリーニングも忘れずに!

エアコンと併用して使うならエアコンクリーニングも忘れずに!

サーキュレーターとエアコンを併用する場合、エアコンの内部が汚れていると汚い空気やホコリが部屋全体に行き渡ってしまう恐れがあります。そのため、エアコンのクリーニングも忘れずに行いましょう。

エアコンの掃除はプロにお任せ!

天井付近など掃除しづらい位置に設置されているエアコン。ついお手入れを怠ってしまいがちですが、放っておくと内部でカビが繁殖したり、ホコリが溜まったりと不衛生な状態になってしまいます。また、内部に汚れが溜まると冷暖房の効率が落ちてしまい、電気代がかさんでしまうことも。

高い位置にあるエアコンの掃除は難しい、内部の掃除方法がわからないという方は、プロに依頼するのがおすすめです。

「くらしのセゾンエアコンクリーニングサービス」では、高い技術を持った専門スタッフが訪問し、本体や部品を隅々まで洗浄してくれます。手間のかかるフィルターの掃除や、素人には難しい内部のカビや汚れもキレイに除去してくれるので安心です。電話やWEBサイト、LINEなどで手軽に申し込みができて、土日祝でも追加料金不要なので、気軽に利用できます。

くらしのセゾンエアコンクリーニングの詳細はこちら

プロにお任せするメリット

頑張れば自分でもできなくはないエアコン掃除ですが、プロに依頼するメリットはいくつかあげられます。失敗やエアコンが故障してしまうリスクを軽減できることです。

エアコンは手の届かない内部も掃除する必要があるため、掃除をする際は部品やパーツを取り外す必要があります。また、洗浄スプレーや洗剤などで内部を掃除した後、しっかりすすいで洗い流す必要があります。

エアコン掃除のプロに依頼すれば、部品を破損してしまう心配も少なく、高圧洗浄機で汚れも洗剤もしっかり洗い流してくれるでしょう。

プロに依頼する費用が気になるという方もいますが、エアコン掃除の道具を買い揃えるとそれなりの金額になります。準備や片付けまでする手間を考えれば、プロに依頼する費用も一概に高いとはいえません。

また、エアコン内部を洗浄することで、エアコンの効きが良くなり、結果的に電気代の節約につながることも考えられます。エアコンの掃除に不慣れな方や、手間だと感じる方は、ぜひ一度プロにお任せしてみてはいかがでしょうか。

おわりに

サーキュレーターはエアコンと併用することで、効率良く部屋の空調ができるのが魅力です。また、雨の日や梅雨時の部屋干しも乾きやすくなるため、イヤな生乾き臭の予防にもなるでしょう。エアコンの効率を上げることで、電気代を抑える効果も期待できるため、正しい置き方を理解して取り入れてみてください。エアコンと併用する場合は、部屋中に空気が行き渡るため、サーキュレーターもエアコンもホコリなどの汚れがないよう、定期的にお手入れしてからご使用ください。

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