このコラムで分かること
トイレ掃除をする際に、便器・床は掃除しているものの「トイレタンクの掃除には取り組んだことがない」という方が多くいます。もしトイレタンクを掃除せずに3ヵ月以上が経過している場合は、カビ・水垢が発生しているかもしれません。
このコラムではトイレタンクの掃除方法・カビを防止する方法を解説します。トイレをきれいに保ちたい方は、ぜひチェックしてみてください。
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トイレタンクの掃除は必要
トイレタンクは、常に水が溜まっていて湿気がこもりやすいことから、雑菌が繁殖しやすい環境です。定期的に掃除をしなければ、トイレタンク内にカビ・水垢が発生するでしょう。
カビ・水垢が浮遊したトイレタンク内の水を流すと、雑菌の影響で便器が黒ずみやすくなってしまう傾向があります。
定期的にトイレ掃除をしているにもかかわらず、便器の黒ずみが改善されない・悪臭が消えない場合は、トイレタンクにカビなどが繁殖している可能性があります。
トイレタンク内や蓋の内側にカビ・水垢が付着していないかをまずは確認してみましょう。
なお、蓋に付いている手洗い吐水口は、トイレタンク内の給水管につながっています。勢いよく蓋を持ち上げると給水管を損傷させる恐れがあるため、取り外しの際はゆっくり持ち上げるようにしましょう。
トイレタンクの掃除は月に1回程度
トイレタンクの掃除は、便器のように数日おきにする必要はなく、1ヵ月に1回程度が理想です。1ヵ月に1回程度すると、タンク内にカビ・水垢が発生しにくくなります。
「定期的にトイレタンクを掃除するのはめんどくさい」と感じる方もいるでしょう。しかし、数か月分の汚れを溜め込んだ後に掃除すると時間と労力が掛かります。簡単な掃除でトイレタンクをきれいに保つためには、定期的な掃除が大切です。
基本的には、トイレタンクの掃除を3ヵ月以上しない期間があると、タンク内全体にカビ・水垢が発生する可能性が高くなります。そのため、1ヵ月に1回の掃除が難しい方であっても、2〜3ヵ月に1回はトイレタンクを掃除することが重要です。
なお、梅雨〜夏場などの湿度が高い時期は、雑菌が繁殖しやすくなります。余裕がある方は2週間に1回、トイレタンク内のカビ・水垢の状況をチェックするとより良いでしょう。
掃除のときは塩素系漂白剤はNG
トイレタンクの掃除で洗浄剤を用いる際は、塩素系漂白剤の使用は控えましょう。トイレタンクにつながっている部品を傷めてしまう恐れがあります。
トイレタンク内には、金属やゴム、プラスチックを使った配管・ホースが通されており、塩素系漂白剤はそれらの部品を傷める成分が含まれています。トイレタンク内の配管・ホースが劣化すると、水漏れにつながる危険性があります。
そのため、トイレタンクを掃除する際は塩素系ではなく中性洗剤を用いて、部品を傷めないように注意しましょう。どのような洗剤を使えば良いのかが分からない方は、トイレタンク専用の洗浄剤を利用すると良いでしょう。
蓋を開けずに掃除する方法
トイレタンクの掃除は、蓋を開けなくてもできます。基本的には、蓋を開けずに洗浄剤などをタンク内に流し込んでつけ置き洗いするだけです。
ただし、蓋を開けずに掃除する方法は、トイレタンクを簡易的にきれいにする方法であり、汚れがひどい場合には適していません。一度の掃除で完璧にきれいにならないこともあるでしょう。
また、蓋を開けずに掃除する方法は、タンク内で水を満たしている部分しかできません。タンクの上部・ふち、蓋の裏側の掃除ができないことも知っておきましょう。
蓋を開けずに掃除する方法は、定期的に掃除している場合のみ有効なタンクの掃除方法だといえます。以下では、蓋を閉めたままトイレタンクを掃除する方法を2つ紹介します。
重曹でのつけ置き洗い
トイレタンクの蓋を開けず掃除する際は、トイレタンク洗浄剤に比べて安く購入できる、重曹の使用がおすすめです。重曹はホームセンター以外に100円ショップでも販売されており、手軽に購入できる点も魅力のひとつです。
重曹を使ってつけ置き洗いをする際に必要なもの・掃除の手順は次のとおりです。
【必要なもの】
- 重曹
- ゴム手袋
【掃除の手順】
- 重曹を粉のままトイレタンクに流し込む
- 6時間ほどつけ置き洗いして水を流す
- ゴム手袋を着用してトイレタンク内を確認する
重曹でのつけ置き洗いをする場合、タンク内に重曹を流し込んで、6時間ほど放置するだけで完了します。つけ置きする時間を考慮すると、出勤前・就寝前がおすすめです。
ゴム手袋を着用して蓋を開けるのは、トイレタンクのふち・蓋の上部にカビ・水垢が手に付着するのを防ぐためです。必須ではありませんが、手を汚したくない方は着用すると安心できるでしょう。
トイレタンク洗浄剤で掃除する
トイレタンクを長時間放置できない・家にトイレが一つしかないときなどは、トイレタンク洗浄剤の利用がおすすめです。トイレタンク洗浄剤を使うと、重曹でつけ置き洗いするよりも短時間で掃除できます。
トイレタンク洗浄剤を使って掃除する際に必要なもの・掃除の手順は、下記のとおりです。
【必要なもの】
- トイレタンク洗浄剤
- ゴム手袋
【掃除の手順】
- トイレタンクに洗浄剤を流し込む
- 2時間ほどつけ置き洗いをして水を流す
- ゴム手袋を着用して蓋を持ち上げ、汚れが落ちているのかを確認する
基本的には、重曹でのつけ置き洗いをする方法と同様の手順で掃除をします。トイレタンク洗浄剤によって、使用量・つけ置き洗いする時間が異なるため、使用方法は必ずチェックしましょう。
また、トイレタンク洗浄剤は、重曹よりも販売価格が高い場合がほとんどです。そのため、トイレタンク洗浄剤で掃除する方法は、より短時間で掃除を済ませたい方におすすめです。
蓋を外して掃除する方法
トイレタンクの汚れは主にカビと水垢であるため、掃除する際は中性洗剤の利用が最適です。中性洗剤は、トイレタンクのような陶器類に付着した汚れとの相性が良く、カビ・水垢を落としやすいという特徴があります。
トイレタンクの掃除を3ヵ月以上していない方は、ほぼすべての汚れを落とせる、蓋を外して掃除する方法がおすすめです。蓋を外してトイレタンクを掃除する際に必要なもの・掃除の手順を下記で紹介します。
【必要なもの】
- 中性洗剤
- トイレ掃除用のシート
- ブラシ
- スポンジ
- サンドペーパー
- ゴム手袋
- マイナスドライバー・スパナ(止水栓が蛇口でない場合)
【掃除の手順】
- トイレの止水栓を閉める(止水栓によっては工具を使用)
- 蓋・中蓋を取り外してお風呂場に持っていく
- 中性洗剤を使いながらブラシ・スポンジ・サンドペーパーでトイレタンクを掃除する
- 蓋・中蓋に付着したカビ・水垢を(3)と同様に掃除する
- トイレタンクの水を流した後に、蓋・中蓋を掃除する前の状態に戻す
サンドペーパーを使うのは、ブラシ・スポンジだけで汚れを落とせない場合です。目が粗いとトイレタンクを傷付ける恐れがあるため、1,000〜2,000番台の目の細かいサンドペーパーを使いましょう。
最後は、ホースなどの部品を付け直して復元します。そのため、蓋・中蓋を外す際にトイレタンク内がどのような構造になっているのかを覚えておくことが大切です。
トイレタンクのカビを防ぐには
トイレタンク内のカビ予防は、洗浄剤・重曹を使うだけで簡単に取り組めます。トイレタンク内のカビ予防に取り組まなければ、付け置きして掃除する時間・回数が増えて、定期的な掃除が大掛かりになるケースが珍しくありません。
トイレタンクの掃除は便器の掃除に比べて回数こそ少ないものの、時間や労力を費やします。トイレタンクの掃除を手軽に済ませるためにも、日頃からカビ予防に力を入れることが大切でしょう。
ここからは、トイレタンクのカビを防ぐ方法として、洗浄剤を使う方法・重曹を使う方法の2つを紹介します。
洗浄剤を使う
トイレタンクの蓋に手洗い吐水口がある場合、設置型の洗浄剤を使うと、トイレを利用するだけでカビを防止できるでしょう。
設置型の洗浄剤は、トイレを流すたびにタンク内に流れ落ちます。便器内に流れる水には除菌成分が含まれるため、便器の黒ずみを防ぐことも可能です。また、除菌液にはミント・石けんなどの香りが使われており、トイレの不快な臭いを防ぐ役割もあります。
トイレタンクと便器の掃除が手軽になるため、トイレタンクの蓋に手洗い吐水口がある場合は、設置型の洗浄剤を利用すると良いでしょう。設置型の洗浄剤はホームセンターやスーパー、ドラッグストア、100円ショップなどで購入できます。
重曹を使う
重曹を使う掃除方法は、トイレタンク内に発生するカビ防止にも役立ちます。重曹は静菌作用があり、カビを防止する効果も期待できます。また、空気中の湿気や不快な臭いを吸い取る効果もあるため、トイレの消臭にも良いでしょう。
就寝前にトイレタンク内に重曹を流し込んでおけば、翌朝にはトイレタンク内のカビ防止・消臭が期待できるでしょう。トイレタンクの定期的な掃除・カビの予防をひとつのアイテムで済ませたい方は、重曹で掃除することをおすすめします。
おわりに
トイレタンクは湿気が溜まりやすく、雑菌が繁殖しやすい環境です。長期間掃除せずにいるとトイレタンク内にカビ・水垢が溜まります。
カビ・水垢が浮遊したトイレタンクの水を使うと、便器に黒ずみができる・悪臭の原因になるなど、トイレ全体の環境悪化につながってしまうでしょう。
トイレタンクを手軽に掃除したい方はタンクの蓋を開けずに行う方法、細部まで細かく掃除したい方は蓋を外してする方法がおすすめです。
トイレタンク内のカビ・水垢を日頃から防止したい方は、設置型の洗浄剤もしくは重曹を使うと良いでしょう。
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