ハウスダストはアレルギーを引き起こす可能性がある物質で、家の中に蓄積しやすい特徴があります。アレルギーの種類によってはひどい症状になることもあるので、できる限りハウスダストを取り除く努力をすることが大切です。
このコラムでは、ハウスダストの対策方法と対策時に役立つグッズをご紹介します。家の中にいるときに、鼻水やくしゃみが出る方はハウスダストが原因かもしれません。ぜひこのコラムを参考にハウスダストを取り除く方法を試してみてください。
ハウスダストとは?
ハウスダストとは、家の中にあるホコリなど1mm以下の目に見えにくいものを指します。非常に小さな物質なので、人が歩くだけで簡単に人の顔の高さまで舞い上がってきます。
ハウスダストが原因で引き起こすアレルギーの多くは、鼻や目、口に入ることで発症するため、床にハウスダストがたくさん蓄積されていると発症しやすくなるでしょう。
以下はハウスダストを構成する物質の種類です。どんなものがあるのか知っておくと対策時に役立つので確認しておきましょう。
【ハウスダストに含まれる物質】
- ダニの死骸
- ダニのフン
- カビ
- 細菌
- 花粉
- 繊維クズ
- 人間の皮膚片
- ペットの毛
- 排気ガスの粒子
- 虫の死骸
ハウスダストの特徴
ハウスダストは家の中で発生するものばかりではありません。花粉や砂埃、排気ガスの粒子のように、約3割は家の外から持ち込まれます。これらは人の身体に付着して家に持ち込まれることもあれば、風に乗って家に入り込んでくることもあります。
人に気づかれずに家に蓄積されていくのがハウスダストの特徴で、こまめに掃除をしないとハウスダストを減らすことは困難です。
また、ハウスダストに含まれるダニの死骸やフンは9月下旬から10月頃にかけて増殖する特徴があるため、その時期に合わせて対処すると、ハウスダスト削減に有効です。
ハウスダスト潜在チェック
ハウスダストは目で確認しづらいので、実際にどのくらい蓄積しているのかほとんどわかりません。ですが、以下の『ハウスダスト潜在チェック』を確認すると、どのくらいハウスダストが潜んでいるか予測することができます。
【ハウスダスト潜在チェック】
- 室内の掃除を1週間以上しないことがある
- 布団に掃除機をかける習慣がない
- ハタキなどでホコリを払ってから掃除をする
- エアコンのフィルター掃除をしていない
- 室内の湿度が高い
- ラグなどを敷いている
- 室内でペットを飼っている
- 寝室に本などの物が多くある
- 浴室にカビが生えている
上記の項目が多く当てはまるほど、ハウスダストが多く潜んでいる可能性が高いでしょう。チェック数が多かった方は早急に対策を講じる必要があるかもしれません。
ハウスダストが引き起こす疾患
アレルギー反応とは、身体を守る仕組みである免疫が、特定の異物(ハウスダスト・食物など)に対して過剰に反応して症状を引き起こすことを指します。ハウスダストが原因でアレルギーを引き起こす疾患の代表例は以下のとおりです。
【ハウスダストが引き起こす疾患】
- アレルギー性鼻炎
- アレルギー性結膜炎
- アトピー性皮膚炎
- 気管支喘息 など
これらはハウスダストが鼻や目、口に入ることで引き起こされます。ハウスダストを排除することができれば、症状が出ることを抑えられるでしょう。
これらの疾患に関する詳細は、ハウスダストの発生原因とアレルギー症状|ハウスダストの発生を防ぐ方法もご紹介でさらに詳しく解説しているので参考にしてください。
ハウスダスト対策に有効な方法
ハウスダストが原因のアレルギーを発症しないようにするためには、ハウスダストを家の中から減らすのが一番効果的です。
ハウスダストが発生しやすい場所を知り、効果的な掃除方法や対策方法を知れば、家の中のハウスダストをできる限り少なくすることができるでしょう。
【ハウスダスト対策に有効な方法】
- 空気清浄機を使用する
- ダニ対策の布団を使用する
- 布団を掃除する
- 布団をしっかり乾燥させる
- エアコンをクリーニングする
空気中、寝具、床、エアコンなど、ハウスダストが溜まりやすい場所はさまざまですが、それぞれの場所に最適な掃除を行うなどの対策をすると、ハウスダストを効果的に削減できます。
空気清浄機を使用する
ハウスダストは空気中に舞いやすいので、床掃除だけでは完璧に取り除けません。そこで有効なのが空気清浄機です。空気清浄機を設置すれば、日常的に空気中のハウスダストを取り除けるようになります。
最近の空気清浄機は『ハウスダスト・花粉対応』のものも増えてきており、機能性も高いのでおすすめです。
空気清浄機を新たに購入する場合は『HEPAフィルター』が付いているものがよりおすすめです。『HEPAフィルター』とは定格流量で粒径が0.3µmの粒子に対して99.97%以上の粒子捕集効率を持つ、超高性能フィルターです。
以下でご紹介する空気清浄機には『HEPAフィルター』が付いているので参考にしてみてください。
【アイリスオーヤマ PMAC-100】
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ダニ対策の布団を使用する
ダニが最も発生しやすい布団は、ダニ対策が施されているものを使用すると良いでしょう。ハウスダストに含まれるダニの死骸は、ダニが入り込めるところならどこでも発生します。
特に布団は、人の皮膚片やフケ、汗など、ダニの餌となるものがたくさんあるので増殖しやすい場所です。
ダニ対策の布団は、ダニが布団の中に入ってこないように、繊維の目が非常に細い布地を使い、縫い針や縫い方も工夫されています。
そのため、ダニは表面より中に入ることができないので、布団を洗ったり干したりした時に綺麗に落としやすくなるのが特徴です。
布団を掃除する
ダニ対策されていない布団を使う場合は、こまめに掃除をしましょう。通常の布団は、ダニ対策の布団よりも、ダニが布団の中まで潜り込みやすくなっています。布団の中に入り込んだダニは、クリーニング店などで丸洗いをすると取り除くことができるでしょう。
くらしのセゾンの宅配クリーニングなら衣類だけでなく、かけ布団のクリーニングが可能です。宅配のため店舗まで持ち運ぶ手間が不要、他店で別途料金が掛かるような「ダニよけ加工」も無料で付いており、掛けふとん1点10,800円税込でクリーニングができます。
布団類は衣類よりも重くかさばるため、クリーニング店への持ち込みが体力的・時間的に難しい方には大変便利です。ぜひ検討してみてください。
布団をしっかり乾燥させる
布団を干すこと自体にダニを殺す効果はありませんが、しっかり中まで干して乾燥させると、ダニの繁殖を抑えることができます。
また、掃除の際に掃除機を使ってダニの死骸やフンを吸い込めば、ハウスダストの量を抑えることができるでしょう。
布団を外干し、取り込む際に布団を叩くことは控えた方が良いので注意してください。布団を叩いてしまうと、ダニの死骸やフンを細く砕いてしまうため、余計に吸い込みやすくしたり、布団に切れ目を作ってしまってダニが侵入しやすくしてしまうことにもなりかねません。
エアコンをクリーニングする
エアコンのフィルターはハウスダストが溜まりやすく、定期的にクリーニングをしないと溜まったハウスダストを吹き出し口からばら撒くことになってしまいます。
特に、エアコンの使用を始める春から夏、秋から冬の季節の変わり目はハウスダストがエアコンに一番溜まっている状態なので注意が必要です。
エアコンの内部の掃除は、間違えるとエアコンを壊してしまう可能性もあります。プロに依頼すれば、故障や汚れ残りなどなく安心です。
くらしのセゾンでは、壁掛け型エアコンクリーニングが1台税込15,070円、人気の防カビコートを付けても税込20,570円で依頼可能です。お気軽にご検討ください。
ハウスダスト対策おすすめグッズ3選
ハウスダストを対策するには掃除が一番大切です。その掃除の効果を、さらに高めるおすすめのグッズを以下でご紹介します。
【ハウスダスト対策おすすめグッズ】
- ファブリーズ ハウスダストをまとめて固めるスプレー(P&G)
ハウスダストをまとめて固めるスプレーを使えば、表面に付着した微細なハウスダストが吸着成分の働きでまとまって固まるので、取り除きやすくなります。
目に見えないような細かい物質を一つひとつ吸い上げて取り除くことは不可能なので、このスプレーを使って効率良くハウスダストを取り除きましょう。
- ハウスダスト発見センサ搭載 ふとん掃除機(MC-DF500G)
ふとん掃除機(MC-DF500G)はクリーンセンサーを搭載しており、ダニの死骸フンなど、約20μmのハウスダストまで検知して教えてくれる優秀な掃除機です。
ハウスダストを検知するので、吸い残す可能性も低く、布団をより清潔に掃除することができます。また、布団クリーナーには珍しい紙パック式なので、捨てるときにホコリが舞い上がらないのも魅力です。
- ダニ取りシート ダニピタポイアルファ(東和産業)
ダニピタ君は誘引剤でダニを誘き寄せることで、ダニを捕まえることができるシートです。ダニは死骸になると舞い上がりやすくなりますが、ダニピタ君を使えば、ダニを生きたまま捕まえることができるので舞い上がらせずに取り除くことができます。
誘引剤には、食品添加物として認められている香料のみを使用しているため、子どもやペットがいても、問題なく使用できるのでおすすめです。
ハウスダストは舞い上がりやすいので、それを抑えるスプレーや、細かい物質まで吸い込むことができるふとん掃除機などがおすすめです。
寝具は家の中で一番滞在する時間が長い場所なので、グッズを使って念入りに対策することをおすすめします。
おわりに
ハウスダストは、家の中にあるホコリなど1mm以下の目に見えにくいものを指し、その中にはダニの死骸やフン、花粉や人の皮膚片などが含まれます。
ハウスダストはアレルギーを引き起こす成分としても知られており、アレルギー性鼻炎や気管支喘息を引き起こすことがあります。
そのため、家の中のハウスダストは、空気清浄機の使用やエアコンクリーニング、布団のクリーニングによって効率良く取り除くようにしましょう。
特に布団はダニが一番繁殖しやすい場所であり、死骸が溜まりやすい場所なので、定期的にクリーニングに出したり、干したりすることをおすすめします。