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シロッコファンの頑固な汚れをきれいに!やり方を解説

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セゾンのくらし大研究 編集部

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レンジフードの中のシロッコファンは、油汚れが溜まりやすいアイテムです。こまめに掃除をしている方もいれば、何年も放置してしまっている方もいるのではないでしょうか。この記事では、シロッコファンを掃除しないことによる影響、正しい掃除方法やコツをご紹介します。面倒でシロッコファンの掃除を後回しにしてしまっているという方や、掃除方法が詳しく知りたい方は必見です。

シロッコファンは汚れの宝庫!掃除の重要性

1.シロッコファンは汚れの宝庫!掃除の重要性

まずは、シロッコファンの特徴や掃除をしないことによる影響について見ていきましょう。

シロッコファンとは?

シロッコファンは、キッチンのレンジフードや浴室暖房乾燥機、トイレや脱衣所の換気扇などといった家庭内のさまざまな場所に取りつけられているファンです。換気扇は主にシロッコファン、ターボファン、プロペラファンの3種類に分類され、それぞれ異なる特徴を持っています。シロッコファンは、たくさんの羽が筒状に並ぶことで回し車のような形状になっているのが特徴です。ダクトを通じて排気を行うため、屋外の風の影響を受けにくく稼働音も静かであるという魅力を持っています。

シロッコファンの掃除をしないとどうなる?

レンジフードの中のシロッコファンは、料理をするたびに油汚れが溜まっていくアイテムです。目につきにくい場所にあり、取り出しにくいのでついつい放置してしまう方もいるのではないでしょうか。ここでは、シロッコファンを掃除しなかった場合に起こりうるデメリットについてお伝えしましょう。

・換気率の低下

シロッコファンが汚れたままだと、換気率が低下する恐れがあるため注意が必要です。炒め物や揚げ物などの料理中に出る煙には油分も含まれています。その油分はレンジフード内に吸い込まれたあと冷えて固まり、料理をするたびに蓄積されていくのです。シロッコファンの羽根には空気を排出するための溝がついており、この溝に油汚れが溜まっていくと空気を外に掻き出す力が弱まってしまいます。また、油の重さでファンの回転数が下がってしまうのも換気率低下の原因です。換気扇を使っても料理の煙をきちんと吸い込まないときは、シロッコファンの汚れを確認すると良いでしょう。

・換気扇の音が大きくなる

シロッコファンの掃除を怠ると、換気扇から「ブーン」「ゴー」などといった大きな排気音が聞こえるようになる場合もあります。シロッコファンにほこりや油汚れなどが溜まり、回転バランスが悪くなっていることが原因です。また、固まった油汚れとシロッコファンが稼働時にぶつかることで、より大きなノイズを発するようになるケースもあります。異音をそのまま放置して使い続けると、故障や発火などにつながる恐れもあるため注意しましょう。

・汚れを放置すると余計に落ちづらくなる

換気扇を開けて内部を分解し、掃除を行うことに面倒くささを感じる方は少なくないでしょう。しかし、億劫だからといって掃除を行わないと、シロッコファンの汚れはますます蓄積されていき、落としづらくなります。長い間放置された頑固な油汚れは、きれいに落とすのによりいっそうの時間や体力を使うため、手間を減らしたい方こそ、こまめに掃除を行うのがおすすめです。油汚れがこびりつく前の状態であれば、簡単な拭き掃除やサッと洗うだけの作業で済みます。

シロッコファンの掃除頻度はどれくらい?

シロッコファンの掃除は、一般的に3〜6ヵ月のスパンを目安に行うのが理想です。汚れの溜まり具合は換気扇の使用頻度や料理時間の長さなどによって変わるため、ご自身の生活スタイルに合わせて掃除の頻度を考えると良いでしょう。

シロッコファンの掃除に必要な準備物

2.シロッコファンの掃除に必要な準備物

シロッコファンの掃除の重要性についてお伝えしてきましたが、実際に掃除を行うときはまず必要なアイテムを揃えることが大切です。ここでは、シロッコファンの掃除前に準備したい道具をご紹介します。

シロッコファンの掃除に必要な道具

シロッコファンを掃除するときは、事前に道具を用意しましょう。必要なアイテムを揃えておくことでスムーズに掃除が行えるようになります。

用意する道具

  • ゴム手袋
  • 45Lのごみ袋
  • 歯ブラシ
  • スポンジ
  • 雑巾やクロス
  • 新聞紙

ゴム手袋は手の肌荒れ防止に、大きなごみ袋はシロッコファンのつけおき洗いのために使用します。また、歯ブラシやスポンジは頑固な油汚れをこすり洗いする際に活躍するアイテムです。

シロッコファンの掃除にぴったりな洗剤

シロッコファンを掃除するときは、油汚れに効く洗剤を選びましょう。ここでは、シロッコファンの掃除におすすめの洗剤を、それぞれの特徴とともにご紹介します。

・アルカリ性洗剤

油汚れは酸性なので、アルカリ性の洗剤を使って中和させる方法が効果的です。市販されているアルカリ性洗剤には、キッチン専用と謳われているものもあります。また、アルカリ性洗剤は強力なパワーがある反面、取り扱いに注意が必要です。強い中和反応により猛毒ガスや熱を発生させる危険性があるため、アルカリ性洗剤は酸性の洗剤とは一緒に使用できません。市販の商品には使用上の注意として注意喚起が記載されているので、よく確認して決して混ぜて使うことがないように徹底しましょう。さらに、アルカリ性洗剤を素手で触ると肌荒れを起こす可能性もあります。使用する際は素肌に触れないようにゴム手袋を着用することが大切です。

・重曹水

家にアルカリ性洗剤がないときや、強すぎる洗剤に抵抗がある場合は、重曹水がおすすめです。重曹は自然由来の成分でできており、弱アルカリ性に分類されます。洗剤と比較すると洗浄力は劣りますが、熱を加えることで強力な油汚れに対抗できる強アルカリ性に変化させることが可能です。作り方としては、まず50〜60度くらいのお湯を10L用意します。そのお湯の中にカップ1杯の重曹を入れ、よくかき混ぜて溶かせば完成です。重曹は温まることで効き目が増す性質を持っているので、掃除のタイミングを夏にするなど、できるだけ温度が下がらない環境で使用するのが好ましいでしょう。

・セスキ炭酸ソーダ水

シロッコファンの掃除が久しぶりで、油汚れがとくにひどいときやこびりついてなかなか落ちないときに活躍するのがセスキ炭酸ソーダです。セスキ炭酸ソーダは別名「セスキ炭酸ナトリウム」とも呼ばれ、重曹よりも油汚れによく効くアルカリ性のアイテムとして知られています。また、重曹よりも強いのは油汚れに対してだけではありません。その分手肌へのダメージも強いので、素肌に触れないようにするなど、取り扱いに注意しましょう。セスキ炭酸ソーダは水に溶けやすい性質を持っているため、セスキ炭酸ソーダ水を作ってスプレーボトルに入れ、シロッコファンに拭きかける掃除方法がおすすめです。セスキ炭酸ソーダ水は、水500mlにセスキ炭酸ソーダを小さじ1入れてよくかき混ぜるだけで簡単に作れます。スプレーボトルに入れてセスキ炭酸ソーダを使用する際は、1〜2週間を目安に使い切るようにしましょう。

シロッコファンの掃除に挑戦!詳しい手順を解説

3.シロッコファンの掃除に挑戦!詳しい手順を解説

続いて、シロッコファンの掃除の手順を解説しましょう。

シロッコファンの取り外し方

一般的なシロッコファンは、表面のカバー、フィルター、シロッコファンのカバー、シロッコファン本体の順番に外していきます。表面のカバーとフィルターを外したら、シロッコファンのカバーを固定しているネジをひとつずつ回して取り外しましょう。ネジが外れたら、次はシロッコファンの番です。中央にあるピンをクルクル回すとネジが緩んで外せるようになるので、本体部分を慎重に引き抜きます。油でぬるぬる滑りやすくなっているため、落とさないように丁寧に扱いましょう。

何年も掃除していないシロッコファンの場合、ネジの周りにこびりついた油汚れが固まってなかなか外せないといったケースも考えられます。そんなときは、キッチンペーパーに油汚れ用の洗剤をよく浸み込ませ、ネジに被せて貼りつけておく「洗剤湿布」がおすすめです。ネジの周りの油が柔らかくなるまで、5〜10分程度を目安に貼りつけておくと良いでしょう。なかなか柔らかくならないときは、再度貼りつけて様子を見るようにしてください。

また、シロッコファンの正しい取り外し方はメーカーや機種によって異なるため、掃除の前に説明書をよく読んでから取りかかることが大切です。

シロッコファンを浸け置きする

用意しておいた45Lのゴミ袋を2枚重ねてセットし、シロッコファンやフィルターなど取り外した部品を入れます。その中に40〜50度くらいのお湯を溜め、適量の洗剤を混ぜて浸け置きしましょう。浸ける時間の目安は5〜10分程度ですが、汚れがひどいときは1〜2時間くらいに延ばして様子を見ます。お湯の量は、シロッコファン全体が浸かるくらいたっぷり入れるのがコツです。

浸け置きしている間は、換気扇本体の掃除を行うと良いでしょう。シロッコファンを外した部分の内側など、油汚れが気になる場所を中心に拭き掃除していきます。雑巾やクロスに油汚れ用の洗剤をつけて拭くのがおすすめです。

ブラシでこすり洗いする

浸け置きで油汚れが柔らかくなったら、シロッコファンを引きあげて軽くすすぎ、汚れの落ち具合をチェックします。スポンジや歯ブラシなどを使い、細かい部分まできれいになるようにこすり洗いしましょう。汚れが落とせたら水ですすいで終了です。洗剤残りがないようにしっかりと洗い流すのがポイントです。

乾かして再び設置する

シロッコファンの汚れが落とせたら、雑巾で水気を拭き取るか自然乾燥させましょう。シロッコファンの下に新聞紙を敷いておくと、湿気を吸収してくれるため、効率良く乾かせます。

シロッコファンを外せないときは

時間がなくシロッコファンを外すことができない、毎回外して掃除するのは面倒という場合は、レンジフードフィルターの掃除をするだけでも、臭い対策や油汚れによる目詰まりに効果があります。もしシロッコファンを外せないときには、月に一度以上を目安に、フィルター掃除をしておきましょう。

シロッコファンの掃除をする際の注意点やコツ

次に、シロッコファンの掃除のコツや気をつけたいポイントを見ていきましょう。

シロッコファンがアルミ製の場合は要注意!

アルミ素材のシロッコファンは、アルカリ性や酸性の洗剤と相性が悪いのが特徴です。誤って使用するとアルミを白く腐食させてしまい、傷む原因になります。使ってすぐにボロボロになってしまうわけではありませんが、長時間触れることでシロッコファンの寿命に影響が出るため、注意が必要です。アルカリ性洗剤を使用したい場合は、事前にシロッコファンや周辺部品などの材質を確認しておくと良いでしょう。シロッコファンがアルミ素材だった場合は、アルカリ性洗剤の使用時間をできるだけ短時間にするか、もしくは中性洗剤に置き換えて掃除を行うのが好ましいです。また、シロッコファンに塗装剥がれが見られるときも中性洗剤を使用すると良いでしょう。

浸け置き後は素早く汚れを落とす

温かいお湯と洗剤で柔らかくなった油汚れは、お湯が冷めていくにつれてだんだんと固まっていってしまいます。そのため、浸け置き後のシロッコファンはできるだけ素早く汚れを落とすのがコツです。浸け置き時間が長くてお湯が冷めてしまったときや、こすり洗いに時間がかかって油汚れが固まってきてしまった際は、お湯を追加して温度を調節すると良いでしょう。

汚れが落ちにくいときは浸け置きとこすり洗いを繰り返す

長い期間掃除していないシロッコファンは、油汚れが地層のように積み重なっています。そのため、こすり洗いの後もまだベタベタした汚れが残っている可能性が考えられるでしょう。スポンジで何度こすっても落ちないカチカチの油汚れは、それだけ古くから蓄積されている証拠です。何層にも重なった頑固な油汚れは、浸け置きとこすり洗いを繰り返して対処しましょう。より効果的に洗剤を浸透させるために、スクレーパーを使って古く固まった油汚れを削ってから浸け置きをする方法もおすすめです。

それでも汚れが気になるときは?プロにお願いしよう!

5.それでも汚れが気になるときは?プロにお願いしよう!

シロッコファンは、普段からお手入れをしている場合はご自身でも掃除できます。掃除方法も、レンジフードから取り外し、洗って戻すというシンプルな工程です。しかし、長い間放置してしまい、汚れがひどくなってしまった場合や、ご自身での掃除は面倒という方、取り外しがに自信がない方は、専門の会社にクリーニングを依頼するのも良いでしょう。プロにお願いすれば、シロッコファンはもちろん、レンジフード全体を隅々まで分解し、徹底的に洗浄してもらえます。素人では落としきるのが難しいような頑固な油汚れまで驚きのスピードできれいに仕上げてもらえるのも、専門の会社に依頼するメリットです。

キッチンを使用する限り定期的な掃除が必要です。くらしのセゾンの「レンジフードクリーニング」は、20年の実績があるレンジフードの分解洗浄サービスで、事前見積りもあり安心してご利用いただけます。ぜひ、この機会に一度お試しください。

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おわりに

シロッコファンの油汚れは、放置すると換気扇の回転効率が悪くなるだけでなく、故障の原因にもなります。市販されている洗剤などのアイテムを使えばご自身でもお手入れは可能ですので、数ヵ月に一度とペースを決めて定期的に掃除を行うのがおすすめです。また、掃除が面倒、難しいという場合にはプロに頼むという方法もあります。ご自身に合った方法で掃除をして、きれいな状態を保ちましょう。

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