【任せていいの?】今、利用が広まる『お墓参り代行サービス』の現場に潜入(実態レポート)

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【任せていいの?】今、利用が広まる『お墓参り代行サービス』の現場に潜入(実態レポート)

家事、育児、介護。とても大変だけど、自分がやらなくてはいけないことだから、なかなか他人にはお願いしづらい。頼んでしまうと、どこか罪悪感がある――。こと「家族」が関わる事柄については、そんな気持ちを抱き、大変だけどつい無理してしまう、という経験をした方も多くいらっしゃるかもしれません。

「お墓参り」も大変だけど他人には頼みづらい事柄の典型例。遠方のお墓に通ったり、水を汲んで清掃したりするのがだんだんつらくなってきた。でもやっぱり、自分が顔を見せてご挨拶をしなきゃ――全国石製品協同組合が2020年8月に実施したアンケート調査では、半数以上の方が、お墓参りは自分でやるもの、という回答をしています。

にもかかわらず、現在、全国各地で広まりつつあるサービスがあります。『お墓参り代行サービス』です。新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言により、移動や帰省が困難になったことから注目が集まったサービスですが、緊急事態宣言が明けた今も、2回目・3回目とリピートをする方も多い、と耳にします。

「他人に頼むなんて…」と抵抗も強そうな本サービス。にもかかわらず、なぜリピートする方々も多いのか。今回、株式会社くらしのセゾンが展開するお墓参り・お掃除代行サービス『墓もりくん』のお墓参りの現場に同行し、その様子と秘密に迫ります。前編では、実際のお墓参りの様子をご紹介します。

1.お墓参り・お掃除代行サービスとは

お墓参り・お掃除代行サービスは、言葉の通り、お墓への距離や仕事時間、体力的な事情など、さまざまな理由で思うようにお墓参りができない方に代わって、お墓参りと清掃を行うサービスです。『墓もりくん』での基本的な流れは以下の通り。一般的なお墓参りと同様に、ご挨拶から始め、清掃を進め、お参りをしていきます。

(墓もりくんWebより)

1-1.お墓の清掃開始

今回、お参り先として、編集部員の家のお墓のある千葉県某所の墓地に伺いました。墓参り代行者として訪れたのは2名のスタッフ。まずは心を込めた合掌からスタートし、お墓の状態の把握から進めていきます。

「事前にお伺いしていたよりも、だいぶ綺麗なお墓ですね」と声を掛けられるものの、脇から大きく飛び出した雑草や墓石に浮かぶ水垢など、改めて見てみると気になるところもたくさんあります。

(隣家の境目から大きく伸びた雑草。敷き詰めた石の下からも顔を出している)

最初に取り掛かったのは雑草の処理です。なかなか手を入れられていないお墓が荒れていく一番大きな要因は雑草だそう。放っておくと大きく伸びてすぐにお墓を取り囲んでしまいます。

「もう自分だとやりきれないくらいまで伸びてしまっていて、私たちにご相談いただく、というケースも多いですね」これはまだまだ少ない方、と話しながら、どんどん処理を進めていきます。

(刈っていくと、ポリ袋8つ分になったりしたこともあったそう)

1-2.磨き上げる『プロとして大切にすること』

次は小物の清掃と墓石の磨き上げです。

小物は一つひとつ、物に合わせて道具を変えながら磨き上げていきます。「難しいことはしません。並べてある湯呑などには一つひとつ、並べた方の想いがある場合が多いので、傷がつかないように気をつけて磨いています」

(丁寧さが印象に残る小物清掃。代えがきかないもの、という意識で進めている)

墓石も同様に磨き上げていきます。汚れの目立つ彫刻部分はブラシなどを変えながら、スポンジ清掃、雑巾での乾拭き、と進めていきます。

一見普通に見える作業ですが、ここにはプロとしての様々なノウハウが用いられているそう。「乾拭きをいれる順番など、清掃にあたっては鉄則があります。そこを守ることで、お墓を傷つけず、きれいにすることができます」この辺りが、一人ひとりが清掃のプロとしての経験をもっているスタッフがお墓参りをするメリットの一つだといいます。

「(近くの墓石を例に)例えば、彫刻した文字の部分から黒い線が入ってしまっているものがあります。あれは洗剤の選び方と処理手順を間違ってしまった例で、磨いたときはきれいになるんですが、後々で黒くしみ込んでしまうんですね」

人さまの墓石だからこそ、傷つけないことにこだわり、きれいに―。磨き上げるポイントを熱く語る姿に、プロとしての矜持が見え隠れします。

1-3.黒ずみや雑草対応『希望に合わせて対応しています』

続けて、墓石のふちにある黒ずみなども道具を変えて取り除いていきます。この辺りは、あえて磨き過ぎず、依頼者の希望に合わせて対応をしているそうです。

「表面を削るととれるものもあるんですが、墓石を削ることになりますので、希望に合わせてやるようにしています。一人ひとり、お墓や墓石への想いも異なるものですから」

(へらと雑巾で丁寧に磨き上げていきます)

この日は併せて希望のあった、除草材の散布もセットで行いました。雑草の生えていた隙間は勿論、顔を出しやすい砂利の下や枠の周りなどにまいていきます。

印象に残ったのはやはり丁寧さ。スタッフ同士で散布の様子を確認し合い、もし石に少しでも液がついた場合は指摘して拭き取っていきます。「人さまのお墓だからこそ」という言葉を一貫して感じさせます。

1-4.焼香、お参り

最後に、お参りをしていきます。準備したお花を添え、焼香をしていきます。この日は、スタッフの方がお供え物も準備してくださっていました。(*オプション)

お参りを行う中でも、磨き上げた地面の石は踏まないように細心の注意を払いながら進めていきます。

「自分の家族のお墓でやるのと同じですよね。せっかくきれいにしましたから、気持ち良くいてもらえるように」

1-5.すっかり整ったお墓に

最後にご挨拶をして、清掃終了です。終了後は、お墓の様子を写真に収め、清掃前の写真と合わせて依頼者に送付をするそう。きれいになったことが伝わるように、いろんな側面から写真を撮っていきます。「どれだけきれいになったかわかると、喜んでもらえますので、角度などを工夫しながら沢山撮るようにしています」

作業時間小一時間。最初に気になった様々な部分もすっかりきれいになり、お墓が全く別の顔になったようにも感じます。あるべき姿に整った、という表現がしっくりくるかもしれません。眺めるとどこか心が落ち着くような光景になりました。

2.体験してみて感じたこと

お墓参り代行の一連の作業を見ていて感じたのは、清掃のプロとしてのこだわりと、お墓に向かう姿勢でした。自分の家族のお墓に向かうような節々の姿勢は、『これだけちゃんと向き合ってくれるなら、任せてもいいかもしれない』そう感じた方が、ひょっとしたらまたリピートをしているのかもしれません。

では、実際に作業をしているスタッフはどんなことを感じ、どんな思いを託されているのでしょうか?後編では、お墓参り代行をするスタッフの姿勢にあるお墓参りへの考え方や、実際のお墓参り代行の利用シーンなどを紹介します。

(最後のご挨拶も心を込める)

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今回ご紹介のサービスはクレディセゾングループである

株式会社くらしのセゾンが提供する

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