コロナ禍を経てペット需要が高まった現在、ペット同伴で旅行できるサービスが充実しています。スターフライヤー社のペット同伴フライトプラン「FLY WITH PET」のほか、廊下やエントランスを含めて愛犬と一緒に過ごせるホテル「inumo」など、大切な家族としてペットと旅行を楽しめる環境が整いつつあります。
しかし愛犬との旅行では、どんな持ち物を持参すればいいのかイメージできない方も多いでしょう。そこで今回のコラムでは、愛犬との旅行で必要な持ち物について、旅行までの準備やドッグラン・レストラン利用時の注意点を含めてご紹介します。
愛犬との旅行に必要な持ち物5選
愛犬と旅行に行く際に必ず用意しておきたいのが、次の5つのアイテムです。
- リード・ハーネス・首輪
- 食べ慣れたフード・食器
- トイレシート・ウンチ袋
- ケージ・クレート
- 混合ワクチン証明書・狂犬病ワクチン注射済票
この5つのアイテムを持参しておけば、愛犬との旅行で大きく困ることはありません。飲用・トイレ用の水や、トイレットペーパーなどがあると便利ですが、旅行先で現地調達がしやすいため必須ではありません。
なお、公共交通機関を利用する場合には、ケージ・クレートに入れた状態で持ち込むルールとなっていますが、手荷物として持ち込めるサイズに制限があるため、事前に大きさをチェックしておくと安心です。狂犬病ワクチン注射済票は首輪・ハーネスに取り付けておき、混合ワクチン証明書もいつでも提示できるように持参しておきましょう。
愛犬との旅行であると便利な持ち物10選
続いて、愛犬との旅行で持参しておくと便利な持ち物について10種類ご紹介します。
- ウェットティッシュ
- ペット用カート・バギー
- 犬用の服・レインコート
- マナーベルト・おむつ
- ステイマット(カフェマット)
- お気に入りのおもちゃ
- 消臭スプレー
- 抜け毛取り用のコロコロ
- タオル・新聞紙・トイレットペーパー
- ビニール袋・ジップロック
ウェットティッシュは、足の汚れを落とす時やトイレ後のお手入れなどに役立つため、クルマで旅行する際などは用意しておくと良いでしょう。ペット用カート・バギーを持参しておけば、観光スポットを一緒に楽しみやすくなります。
ステイマットは、愛犬をイスの上に座らせる際に敷くマットのことを指します。ドッグカフェやペットホテルを利用する場合に、タオル類と共に持参しておくと安心です。また、慣れない環境の中で粗相・嘔吐をしてしまった時の対策として、タオルや新聞紙などは多めに用意しておくと良いでしょう。
愛犬との旅行で必ずやっておきたい準備とは?
愛犬と旅行に行く際には、持ち物以外にも気を付けておきたいポイントがあります。ここでは以下の3つの準備について詳しく解説しましょう。
- 「待て」「ハウス」「トイレ」をしつけておく
- ドライフードに慣れさせておく
- ノミ・ダニ・フィラリアの予防薬を与えておく
それぞれ詳しくご紹介します。
「待て」「ハウス」「トイレ」をしつけておく
旅行先でも落ち着いて行動ができるよう、「待て」のしつけは充分に入れておきましょう。興奮やパニックを抑え、道路への飛び出しや他の犬への飛びつきを予防しやすくなります。
「ハウス」のしつけは、旅行先で使用するケージ・クレートに入るトレーニングです。ケージやクレートを嫌がらず、自分で入ることができるようにおやつを使ってしつけておくと良いでしょう。
また、トイレシーツの上でトイレができるように、普段からトレーニングを重ねておくことも大切です。ただし、いずれのしつけも若い犬の場合は覚えるのが早いですが、シニア犬になるとトレーニングを始めるのは難しくなります。その際にはトレーナーの手を借りたり、ペット用カートを使用して移動するなどの対策を行いましょう。
ドライフードに慣れさせておく
自宅で普段ウェットフードを与えている場合や、手作りのフードを与えている場合には、安全な旅行のためにもドライフードに慣れさせておくと良いでしょう。特に暑い時期には手作りフードを与えるのは難しく、急にフードを変更すると体調を崩す可能性も出てきます。
そのため普段からドライフードを食べさせる習慣をつけておき、旅行中にも与えられるように対策しておきましょう。
ノミ・ダニ・フィラリアの予防薬を与えておく
自然が多い土地へ旅行を計画する場合には、ノミ・ダニ・フィラリアの予防薬を投与しておくことも大切です。こうした寄生虫に感染すると、犬の健康を害するリスクが高まります。
予防薬には注射で投与するタイプや、おやつとして投与するタイプなどがあり、効き目や価格が異なります。初めて投与した直後は体調に変化が見られることもあるため、少なくとも旅行の数ヵ月前から予防薬の投与を行いましょう。
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ドッグラン利用時はワクチン・狂犬病予防の証明書を忘れずに
愛犬と同伴での旅行先として、豊かな自然に囲まれたドッグランを検討している方も多いでしょう。しかしドッグランを利用する際には、その施設のルールや規則を守り、他のペットや飼い主の方への配慮が必要となります。
ドッグランでは鑑札・注射済票が必要になることも
ドッグランを利用する場合、鑑札や狂犬病ワクチンの注射済票の確認が必要となるケースが多くなります。混合ワクチンの接種証明書の提示を求められるケースもあるため、これらの証明書は確実に持参しておきましょう。
ドッグランには不特定多数のペットが集まるため、ご自身の愛犬が何らかの病気に感染するリスクや、他の犬に感染を広げてしまうリスクが高まります。そうした事態を防ぐためにも、確実にワクチンを接種して証明書類を用意しておくことが大切です。
他の犬に慣れていない場合は要注意
他の犬との触れ合いが少ない犬や、まだ幼い子犬の場合には、ドッグランの利用は慎重になった方が良いでしょう。
散歩中に他の犬に吠えてしまう場合には、落ち着いてすれ違えるようにおやつやトレーナーの手を借りてしつけておくと安心です。他の犬を怖がってしまう場合にも、飼い主が抱っこしたり、比較的落ち着いたシニア犬に付き合ってもらったりと、少しずつトレーニングしておくことが大切です。
また、生後1年未満の子犬の場合には、ドッグランを利用中の他の犬や、愛犬の体調もチェックしながら、飼い主がしっかりと目を配りながら遊ばせてあげると良いでしょう。
おやつは持ち込まない方が安心
ドッグランの使用中は、おやつやフード、おもちゃなどの持ち込みはしないことをおすすめします。多くの施設ではおやつ・おもちゃなどの持ち込みを禁止しており、しつけのトレーニング用にも持参しない方が安心です。
犬にとって嗜好性の高いおやつを持ち歩いてしまうと、他の犬が集まり、トラブルや事故の原因となります。他の犬に与えることでアレルギーを発症する危険性もあるため、原則としておやつ・フードはドッグラン内に持ち込まないようにしてください。
レストラン利用時はしつけとマナー用品の持参を
愛犬と利用できるレストランを訪れる際にも、事前に注意しておきたいしつけ・持ち物があります。準備が不充分な状態でドッグカフェなどを利用すると、お店や他の利用客に大きな迷惑を掛ける原因となるため、しっかりと注意点を理解しておきましょう。
椅子に座らせる際のカフェマットがおすすめ
愛犬をイスに座らせて食事を楽しめるタイプの施設では、イスを汚さないためのカフェマットがあると便利です。お店側で用意してくれる場合もありますが、使い慣れているマット類があると愛犬も安心して過ごすことができるでしょう。また、汚れを気にせず使えるのもカフェマットを持参するメリットです。
抜け毛対策の服を着せておく
毛が抜ける犬種を連れて行く場合には、服を着せて抜け毛の飛散対策を済ませておくと良いでしょう。特に春・秋の換毛期の旅行では、移動中も抜け毛が大量に発生する可能性があるため、事前にシャンプーやブラッシングをしておくと安心です。
トイレは屋外で済ませておくのがマナー
愛犬の同伴が可能なレストランを利用する際には、屋外でトイレを済ませておくことも大切です。飲食を伴う店内での粗相はマナー違反のため、愛犬のトイレを我慢させたまま入店しないようご注意ください。クルマでの移動ではトイレのタイミングが確保できないケースもあるため、周辺を散歩させてトイレを促しておきましょう。
おわりに
愛犬との旅行で必要な持ち物として、以下の5つが必須であることをご紹介してきました。
- リード・ハーネス・首輪
- 食べ慣れたフード・食器
- トイレシート・ウンチ袋
- ケージ・クレート
- 混合ワクチン証明書・狂犬病ワクチン注射済票
その他、ウェットティッシュやカフェマット、ペット用カートなどを用意しておくと、より快適に愛犬との旅行を楽しむことができるでしょう。ただし、「待て」「ハウス」「トイレ」を充分にしつけておき、ノミ・ダニ・フィラリア予防も確実に済ませておくことにご注意ください。
なお、犬を飼う時に気になる年間費用や、旅行に備えて加入しておきたいペット保険について、下記の記事で詳しくまとめているので併せてご参照ください。