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コウモリの駆除方法とは?自宅でできる方法や対策についても紹介

セゾンのくらし大研究 編集部

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小さな体とぶら下がっている姿で知られるコウモリは、家に住みつくことがある害獣としても知られています。コウモリが家に住みつくと、糞尿や騒音による被害はもちろん、感染症の危険性もあるため注意が必要です。

本記事では、そんなコウモリの駆除方法について紹介します。駆除を行う前に知っておきたいコウモリの生態から、具体的な駆除方法、さらにおすすめの駆除グッズまでをまとめているので、ぜひ参考にしてください。

この記事のまとめ

アブラコウモリ(通称イエコウモリ)は、家に巣を作るだけでなく、糞尿により家を傷めたり騒音を出したりなど、さまざまな被害をもたらす害獣としても知られています。しかし、法律によって守られているので、駆除や捕獲をしてはいけない生き物です。コウモリを駆除したい場合には殺傷するのではなく、忌避剤などを使用して家から追い出す方法をとりましょう
また、さまざまな寄生虫やウイルスを媒介している可能性もあるため、しっかりと装備をしておくことも必要です。さらに、駆除したあとも再び住処とならないよう対策も行いましょう。徹底的に駆除したい場合には、専門の会社に依頼するのもひとつの手です。

コウモリが住みつくのはどこ?どんな被害がある?

まずは、コウモリの駆除方法を知る前に、生態や住み着く場所や被害についてみていきましょう。

コウモリの生態について

日本で被害が確認されているのは、おもにアブラコウモリという種類によるものです。アブラコウモリは、別名イエコウモリと呼ばれ、家のさまざまな場所に侵入することで知られています。

体長5cm程度
日本での生息地域本州・四国・九州および周辺の島、琉球列島などの平野部や市街地
繁殖時期10月に交尾を行い、冬眠を経て4月末に排卵・受精、初夏に出産
行動時間夜行性
寿命メスは5年ほど、オスは1~3年程度

コウモリが住みつく場所とは

アブラコウモリは、洞窟や家、ビルなどの建造物に住みつきます。1cm〜2cmと小さな隙間から侵入し、住処となるのは天井裏をはじめ、壁内やエアコン・給湯器内部などの設備機器です。

巣が作られやすい場所の特徴は以下のとおりです。

  • 雨や風がしのげるうえ暖かい場所
  • 外壁にヒビがあったり瓦の間に隙間があったりなど侵入できる場所
  • コウモリのエサとなる虫が集まる場所
  • コウモリがぶら下がって休憩できる場所

放っておくとどうなる?

家のわずかな隙間を見つけて住みつくアブラコウモリですが、放っておくとどのような被害があるのでしょうか。アブラコウモリの被害としては3つのことが挙げられます。

尿やフンによる被害

体長は5cmと小柄のアブラコウモリですが、平均で50分に1度排泄を行うため、大量の糞尿をする生き物です。1カ所の住処に何匹ものアブラコウモリが排泄を行うため、家の木材が腐るなどの被害が出ることも少なくありません。

実際に、瓦の下から侵入したアブラコウモリが、ごみ袋2つ分の糞をしていたという被害も出ています。

騒音による被害

アブラコウモリは夜行性で、夕方から夜にかけて行動します。鳴き声は超音波で人の耳では聞こえにくいですが、羽音はうるさくその被害は深刻です。夜に眠れないなど、不眠症に陥る恐れもあります。

感染症やアレルギーを起こすリスクがある

アブラコウモリには、ダニやノミ・シラミなどが寄生しています。ダニやノミなどは、アレルギー症状を引き起こす原因になるでしょう。また、ペットを飼っている場合は、コウモリの寄生虫がうつることも懸念されます。

さらに、アブラコウモリは、さまざまなウイルスを媒介する可能性もあります。日本では、コウモリから人への感染は報告されていませんが、感染すると非常に危険とされている狂犬病・ニパウイルス感染症・リッサウイルスなど、さまざまな感染症のリスクがあることでも知られているので、注意が必要です。

コウモリを自分で駆除する方法はある?

ここからは、家庭でできるコウモリ駆除の方法についてご紹介します。ご自身でコウモリ駆除を行いたいという方は参考にしてください。

鳥獣保護管理法に守られているので注意

コウモリ駆除を行う前に知っておきたいのが「鳥獣保護管理法」についてです。アブラコウモリは、鳥獣保護管理法に守られており、捕獲したり殺傷したりすることが禁止されています。違反すると、1年以下の懲役または100万円以下の罰金を科せられるので注意が必要です。

コウモリを駆除したい方は、コウモリを傷つけることなく、家から追い出す方法を行いましょう。

コウモリの駆除は時期もポイント

コウモリをしっかりと駆除するためには、冬眠中と出産の時期を避けることがポイントです。11月〜3月の冬眠中は、1度にすべてのコウモリを駆除することは難しいでしょう。また、出産の時期である7月〜8月の初夏に駆除を行うと、コウモリの子どもが残ってしまう可能性があります。

冬眠中と出産の時期を避け、春の4月〜6月か秋の9月〜10月に駆除を行いましょう。

コウモリ駆除の方法をチェック

ここからは、コウモリの駆除方法について具体的にご紹介します。

駆除の準備をする

アブラコウモリは、前述したとおり、感染症や寄生虫の可能性があります。アブラコウモリの駆除を行う前に、しっかりと準備を行いましょう。必要な装備は以下のとおりです。

<アブラコウモリの駆除に必要な装備>

  • マスク
  • 手袋
  • 濃度72%以上のアルコール消毒薬
  • 殺虫剤

また、必要に応じてコウモリ忌避剤や、工具などを準備しましょう。

コウモリの住処を特定する

コウモリは、屋根裏や通気口の中、軒下や玄関前などを住処にします。コウモリが侵入できるような隙間がないか、虫が多くいたりぶら下がったりできる場所がないかなど、住み着きやすい条件になっている場所を中心に住処を探します。

コウモリは巣の外に糞をする性質があるため、住処の近くに糞などが落ちている可能性があるでしょう。糞を見つけたら、その上にコウモリが入れる隙間がないか注意深く観察して、住処を特定しましょう。

コウモリの忌避グッズを使う

場所を特定したら、忌避剤を使います。狭い場所には、スプレー型やジェルタイプの忌避剤を吹きかけましょう。なお、スプレーを使用すると糞が舞いあがってしまい、その空気を吸い込むと大変危険です。スプレーを使用する前には必ずマスクを着用して、必要であればゴーグルも装着すると良いでしょう。

屋根裏などの広い場所の場合は、錠剤を置いたり、くん煙剤を使用したりなどするのがおすすめです。また、屋根裏など反響する場所には、超音波機器を置くのも良いでしょう。

糞の撤去や巣を掃除して寄生虫を駆除する

コウモリを追い出したあとは、糞の掃除も忘れずに行いましょう。なお、糞の撤去を行う際は、感染症対策としてマスクの着用が必要です。

糞と同様に、コウモリの巣にも病原菌が潜んでいる可能性があります。巣の駆除にはアルコール濃度が72%以上の薬液を使用するのが望ましいでしょう。消毒液をしっかりと吹きかけて掃除を行います。

侵入路を塞ぐ

コウモリを追い出したあと、重要なのが侵入経路を塞ぐ作業です。侵入経路となった隙間は、目の細かい金網をコーキング剤で取り付けるなどして塞ぎます。金網の目の大きさは人差し指が通らない程度のものが好ましいです。

小さな隙間の場合は、パテやガムテープなどで塞ぐだけでも良いでしょう。また、シャッターを毎日開け閉めしたり換気扇をこまめに使ったりすることも、コウモリが住処を作らないために行うと良いとされています。

コウモリの駆除におすすめの忌避剤5選

ここからは、こうもりを駆除したい、退治したいという方に、スプレーをはじめとしたおすすめの忌避剤を紹介します。

スーパーコウモリジェット

強力なハッカの臭いでコウモリを追い出す忌避剤です。ノズルが長いので、入り口が小さい場所でも噴射できます。

  • 狭い場所にも使える便利な専用ノズル付き
  • 天然のハッカ油を使用した安全性の高い商品
  • 3時間~6時間効果が持続
内容量420mL
タイプスプレータイプ
有効成分天然ハッカ油
楽天市場https://item.rakuten.co.jp/tuzukiya/i09-0052/

コウモリ寄せつけない 忌避剤

コウモリ寄せつけない!忌避剤 - 忌避剤の株式会社SHIMADA | ネズミ・害虫の捕獲 | 防犯粘着シート

置くだけでコウモリを寄せ付けない忌避剤です。中には袋が3つ入っており、そのまま置いておくのはもちろん、袋をひとつずつ別の場所に置いて使用することもできます。

  • 本体1個につき6畳~8畳程度の広さに有効
  • 天然成分を使用しているため安心して使用可能
  • 場所に合わせて使い方が選べる2WAYタイプ
内容量220g
タイプ設置タイプ
有効成分ハッカ・樟脳・樟脳白油
楽天市場https://item.rakuten.co.jp/mushinai/10007640/

動物撃退器

コウモリが嫌がる音を発生させる動物撃退器です。コウモリだけでなく、さまざまな害獣・害虫に使えます。防水タイプで、外に設置することも可能です。

  • 太陽光で蓄電して作動するソーラー機能付き
  • 人体や動物に危害を加えないため安心
  • ランダムな周波数を発して動物の超音波慣れを防止
タイプ超音波・ストロボライトタイプ
楽天市場https://item.rakuten.co.jp/transit-store/avoida/

コウモリ、バイバイ!

雨に強く、屋外でも使える固形型の忌避剤です。特殊な臭いを放ち、コウモリを寄せ付けないアイテムです。

  • 即効性が高い忌避剤をお探しの方におすすめ
  • 飛来場所などに置くだけで簡単にコウモリを追い出せる
  • 天然成分を使っており安心して使える日本製
内容量50g×8袋
タイプ設置タイプ
有効成分ハッカ・樟脳・樟脳白油・特殊セラミック
楽天市場https://item.rakuten.co.jp/r-four/mei000000063/

ネズミ一発退場 くん煙タイプ

ネズミ用のくん煙剤ですが、コウモリが苦手とするハッカ油が入っており、コウモリにも有効です。屋根裏や倉庫などの広い場所に活用できます。

  • 水だけで簡単に使える安全・安心のくん煙剤
  • 1個で約8畳の広さに対応
  • 防虫剤としても使用される琉球ハーブを配合
内容量10g
タイプくん煙剤タイプ
Amazon天然ハッカ油、天然琉球ハーブエキス、香料
楽天市場https://www.amazon.co.jp/gp/product/B000R3NSKE/

コウモリの駆除グッズは身近なもので代用できる?

コウモリの駆除に必要なグッズで簡単に手に入るアイテムとして知られているのが、100均やドラッグストアでも販売されている商品です。ここからは、家庭で簡単にできるコウモリ対策として、ドラッグストアや100均で販売されているアイテムを紹介します。

ハッカ油

コウモリは、ハッカなどのハーブ系のニオイを苦手としています。ハッカ油はコウモリ以外にもゴキブリやネズミなどに効果があることでも有名です。なお、ハッカ油はドラッグストアや薬局で購入できます。

ハッカ油をコウモリの忌避剤として使用する場合は、100均のスプレーボトルを購入して、ハッカスプレーにして使用すると良いでしょう。ハッカ油を使ったスプレーの材料と作り方は以下のとおりです。

<材料>

  • ハッカ油 30滴程度
  • 無水エタノール 10ml
  • 水 90ml

<作り方>

  1. 無水エタノールを軽量してハッカ油を入れる
  2. 水を入れて蓋をしめて振る

コウモリの住処が狭い場所にある場合や、入り口が小さい場合は、ノズル付きのスプレーボトルを選びましょう。ノズルが長いスプレーは、100均のガーデニングコーナーやホームセンターなどで販売されています。

100均のグッズもおすすめ!

100円ショップの「DAISO(ダイソー)」で販売されている「ネズミ忌避剤(固形)」も、コウモリ忌避剤として活用できる商品です。ハッカの臭いがするネズミ用忌避剤で、コウモリ用としても有効な商品といえます。

使い方は、コウモリの住処があると思われる場所に置くだけです。なお、車や金属、プラスチック製品や芝生の上には設置できないので注意しましょう。

再び被害に合わないために!駆除後は対策を行おう

コウモリの駆除が終わったあとも、再び被害に合わないために対策をしっかりと行うことが大切です。具体的な対策についてまとめました。

侵入経路を塞ぐ

コウモリを駆除したあとに侵入経路を塞ぎますが、そのときに、住処となった場所以外にも侵入の可能性がある隙間や穴がないかもしっかりとチェックしましょう。

少しでも侵入されそうな場所があったら、コーキングやパテ・隙間テープや金網などできっちりと塞いでおくことが大切です。また、塞いだあとも再び穴が開いていないかなどを定期的に確認しましょう。

隙間が多い場合には、リフォームを検討するのもひとつの手です。

防犯用LEDライトを設置する

夜行性のコウモリは、光が苦手です。コウモリの侵入経路だった場所や、巣を作られやすい場所には、防犯用のライトや害獣撃退用ライトを設置して対策するのも良いでしょう。コウモリよけとして使用するなら、強い光を放つLEDの商品がおすすめです。

コウモリの駆除はくらしのセゾンへ!

コウモリをしっかりと家から追い出してなおかつ対策も行うなら、専門の会社に頼むのがおすすめです。感染症や寄生虫の観点からも、専門の会社なら安心して任せることができるでしょう。

くらしのセゾンの「害虫駆除サービス」では、コウモリをはじめとした害虫駆除を行っています。見積は無料なので、コウモリの駆除を検討している方は一度相談してみるのも良いでしょう。コウモリだけでなく、ネズミやゴキブリなどの駆除を一度に行いたい方にもおすすめです。

害虫駆除の詳細はこちら

おわりに

小さい身体ながらも重大な被害が報告されているコウモリ。ただ音を立てるだけと考える方もいらっしゃるかもしれませんが、感染症やウイルスを媒介するという点では、非常に危険な生物といえます。

現在コウモリによる被害で悩んでいる方はもちろん、家の近くでコウモリを良く見かけるという方や夜中に羽音がするという方は注意が必要です。気になる場合は、1度点検してみると良いでしょう。

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