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ハダニを駆除する方法は?発生しやすい時期や環境についても解説

ハダニを駆除する方法は?発生しやすい時期や環境についても解説
セゾンのくらし大研究 編集部

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ガーデニングを楽しんでいる際、樹木や野菜、観葉植物などに小さな虫が付いているのを発見したことはありませんか?それはハダニの可能性があります。ハダニは植物に悪影響のある害虫のため、被害にお困りの方も多いでしょう。

このコラムでは、ハダニの生態や起こりうる被害について解説するほか、ご自身での駆除や予防、駆除を専門に行っている会社なども紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。

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ハダニとは?

1.ハダニとは?

ハダニとは体長0.3〜0.5mm程度のハダニ科の昆虫で、とても小さく日常生活では発見しにくいのが特徴です。さまざまな植物へ寄生し、植物を弱らせてしまう害虫です。

ダニというと屋内に潜んでいるイメージを持つ方も多いかもしれませんが、ハダニは屋外にも生息しています。足が8本ある節足動物で、日本に約70種類いるクモの仲間になります。

英語では、「Spider mite(スパイダーマイト)」と呼ばれ、クモのように糸を出して風に乗って移動したりするほか、寄生した植物や果樹などに糸で網を張ったりします。

ハダニは風を利用して移動する以外にも、衣服や新しい苗に付着していたり、周囲の雑草からも侵入したりと発生原因もさまざまです。そのため、発生原因を根絶することは難しいとされています。

野菜から樹木、観葉植物に至るまでさまざまな植物の葉に寄生するハダニは、特定の植物にだけ発生する害虫よりも発生範囲が広いので、被害が大きくなりやすいという点も特徴です。

植物寄生性のダニはいくつか種類があり、その中でもハダニは農作物に深刻な被害を及ぼす害虫として知られています。

また、ハダニには薬剤抵抗性が発達しやすいという性質があるのも特徴のひとつです。同じ薬剤を使用し続けると、ハダニに耐性が付き薬剤が効きにくくなる場合もあります。

ハダニが発生しやすい時期や環境って?

2.ハダニが発生しやすい時期や環境って?

ハダニは20〜30度と気温が高めで乾燥した環境を好み、軒下などの雨が当たらない場所に発生しやすい特性があります。特に春先から夏にかけての時期はハダニの活動が活発化し、大量に繁殖するため注意が必要です。

また、ハダニは一生を葉の上で過ごすことが多く、中には何世代も同じ葉の上で過ごす場合があるといわれています。

ハダニには水を嫌うという特徴があり、夕立をはじめ梅雨や台風など雨が多く降る時は繁殖力が下がります。そのため、雨が当たらない場所に植物があるとハダニが発生しやすくなるのです。

さらに、ハダニのメスはオスがいなくても産卵可能で、無精卵(交尾をせずに産んだ卵)ではオスが生まれ、受精卵(交尾をして産んだ卵)ではメスが生まれるという変わった生態を持ち、交尾の有無に関わらず増殖することができるので短期間で大量発生します。

1匹のメスが50〜100個程度の卵を産み、孵化すると幼虫は3回脱皮を繰り返してから成虫になりますが、成長の速度も早く成虫になるまでの期間はあっという間です。

成長速度は温度と大きく関係し、25度の環境下では約10日で卵から成虫になるハダニもいます。種類によっては休眠するハダニとそうでないものがいるので、休眠しないタイプのハダニは気温が高ければ1年中増殖し続ける可能性もあるでしょう。

ハダニを駆除しないと起こる被害は?

目視できるかどうかというほど小さなハダニですが、強い繁殖力を持ち短期間で大量発生してしまうことから、大変厄介な害虫といえます。ハダニは葉の裏側に寄生して植物の栄養分を吸うので、吸われた場所は葉緑素がなくなり、白く小さい斑点ができます。

寄生したばかりの初期の段階では、ハダニの被害は目立ちません。しかし、数が増えて被害が進むと、葉の観賞価値が下がるだけでなく、植物の生育に大きく影響します。

庭の木など大型の植物が枯れるようなことはないですが、鉢植えを利用して栽培している小型の植物に関しては、全体の栄養が失われて枯れてしまう場合もあるでしょう。

また、植物にハダニが寄生すると、花の開花時期が短くなるケースもあり得ます。落葉果樹のナシやリンゴは葉焼け、柑橘類は葉肉崩壊症といったように形や色など見た目が悪くなるほか、果実のできに影響が出るため用心深くチェックして駆除する必要があるでしょう。

ハダニの種類と好む植物

4.ハダニの種類と好む植物

ハダニには赤色型と黄緑色型の2タイプあり、寄生する植物によって種類が分けられ、細かく分類すると全部で70種類程度のハダニが確認されています。その中でも代表的な種類のナミハダニ・ミカンハダニ・カンザワハダニ・リンゴハダニについて紹介するとともに、加害する植物についても解説します。

ナミハダニ

ナミハダニは、リンゴやナシ、モモなどほとんどの果樹に寄生する以外に、野菜や花木といった草本植物にも寄生します。ハダニ類の中でも、主要種のナミハダニは寄生範囲がとても広く、植物は加害されると白く小さな斑点や褐色が生じたり、落葉したりしてしまいます。

被害が進むと植物の生育にも影響が出るため、注意が必要です。ナミハダニは気温が低い場所では休眠しますが、施設栽培などの高温下では発生しやすく、雨除け栽培や露地栽培では梅雨明け後に活動が活発化します。

ナミハダニはハダニ類の中でも最高クラスの増殖能力を持っているのが特徴で、卵から成虫になるまでに要する期間は25度の条件下で約10日間です。メス1匹あたりが産卵する数は、100〜150個と非常に多く、発生した場合は早急に駆除を検討しないと短期間であっという間に増殖してしまいます。

ミカンハダニ

ミカンハダニは、ミカンなどの柑橘類に寄生するのはもちろん、モモやナシなどの果樹やイヌツゲも加害します。加害されると、葉には白い小さな斑点が多く生じ、全体的に白っぽくなります。被害が進行すると、落葉したり、植物の生育に悪影響を与えたりすることも。販売目的で栽培している場合は、商品価値が低下してしまう恐れもあるので注意が必要でしょう。

ミカンハダニの幼虫は、卵から孵化すると2回脱皮を繰り返して成虫になります。冬の時期も休眠せず、気温が8度以上あれば成長するという特徴があるので、ハウス栽培のハウス内で発生した場合は1年中発生するという事態が起こり得ます。

また、薬剤抵抗性の発達が早いミカンハダニに効果の高いハダニ剤は少なくなっているのが現状です。そのため、低密度の時から除去を徹底し、寄生する密度を低く抑える必要があります。

カンザワハダニ

カンザワハダニは、ナスやウリ科の野菜のほか、豆科の作物やお茶の葉にも寄生して葉の裏側を吸汁し食害します。特に、管理温度を高く設定する施設栽培のスイカやメロンなどは、カンザワハダニの被害が多く見られるのが特徴です。

加害されると白く小さな斑点が生じた後、褐色が起きて植物は完全に枯れてしまいます。雨除け栽培や露地栽培では、梅雨明け後にカンザワハダニの活動が活発化します。

リンゴハダニ

4-4.リンゴハダニ

ナミハダニと同じく主要種であるリンゴハダニはアカダニとも呼ばれ、ナシ・リンゴ・モモ・スモモなどのバラ科の果樹に寄生し、草本植物に寄生することはありません。

果樹に対してのハダニ類の発生はナミハダニの方が多く、リンゴハダニの発生は近年少なくなっています。とはいえ、年間で考えると7〜8回と発生回数が多いため、多発する可能性は否定できません。

リンゴハダニは、葉の裏と表の両面に寄生し、被害が進行すると白く小さい斑点と葉の裏に褐色が生じます。果実の肥大や着色、糖度、さらには花芽形成に影響を及ぼすこともあります。販売するための食物の場合、商品価値を低下させる恐れもあるので注意が必要です。

自力でハダニを駆除する方法

5.自力でハダニを駆除する方法

ハダニは1匹いるだけで、あっという間に大量発生してしまうため、見つけた際の対策がとても大切です。ここでは、自力でハダニを駆除する方法について紹介していきます。

粘着テープを使用した駆除

発生したハダニの数が少ない時は、セロハンテープやガムテープなどの粘着テープを使用して駆除しましょう。葉の裏に集団で寄生しているハダニに、テープを貼り付けて剥がしていきます。その際、テープの粘着力が強過ぎると葉を傷めてしまう原因になるため注意が必要です。

ハダニ専用の殺虫剤で駆除

ハダニが大量に発生した場合には、ハダニ専用の殺虫剤で駆除するのが効果的といえます。殺虫剤にはさまざまな種類があり、中でも即効性があるのがスプレータイプの殺虫剤です。

しかし、即効性があるとはいえ、大切に育てている植物や作物に殺虫剤を使用するのは、少し抵抗があるという方も多いでしょう。そういった場合には、防虫効果のある天然の植物エキスで作られている殺虫剤がおすすめです。

オーガニック栽培をしている作物に使用できるタイプもあるので、安心してハダニの駆除を行えます。また、ハダニ専用の殺虫剤を使用して駆除する時は、風通しの良い場所で行い、散布量や使用回数を必ず守るようにしましょう。

重曹を使用した駆除

天然成分で人にも地球にも優しい、重曹を使ってハダニを駆除することも可能です。重曹は弱アルカリ性で、洗濯や掃除、食用などに使用されています。重曹の純度によって食用と掃除用に違いがあり、ハダニの駆除の場合はどちらを使用しても問題ありません。

重曹スプレーの作り方は、水1カップに重曹小さじ1杯を溶かして、植物性のオイルをカップ1/3ほど加えて混ぜ合わせます。それをスプレーボトルなどに入れて、ハダニが寄生している植物に吹きかけましょう。一度の散布で約7割のハダニを駆除できるといわれています。

酢を使用した駆除

酢もハダニを駆除するのに使われる方法のひとつです。酢を水で約10倍に薄めたものを作り、ハダニの卵に吹きかけて駆除していきましょう。

酢は成虫にも効果があるといわれているため、卵に限らず成虫にも定期的に酢をかけておくのもおすすめです。また、ホームセンターでは、竹酢液や木酢液などが売られているので、それらを薄めてハダニの駆除に使用するのも良いでしょう。

牛乳を使用した駆除

ハダニを駆除する方法で有名なのが牛乳だといわれています。牛乳と水を1対1で割ったものをスプレーボトルなどに入れて、ハダニが潜んでいる葉の裏側に吹きかけていきましょう。スプレーした牛乳が乾くことで、ハダニは息ができなくなり窒息します。

しかし、牛乳をかけたまま放置してしまうと、牛乳が腐敗したりカビが繁殖したりする原因にもなるため、ある程度時間が経過したら水で流すようにしてください。また、牛乳の代わりにデンプン質のものでも代用できるので、試してみるのも良いでしょう。

コーヒーを使用した駆除

コーヒーを利用してハダニの駆除を行うこともできます。コーヒーに含まれるカフェインには防虫効果があるとされ、特に病害虫に強い品種の豆で作られているコーヒーを使用するとより効果が高くなるのです。ハダニを駆除するには、コーヒーを霧吹きで朝と夜の2回散布してください。

ハダニを駆除するためだけにコーヒーを作るのも良いですが、飲み残したコーヒーを使用するだけでも充分でしょう。また、コーヒーを淹れた後の出がらしを乾燥させて土に撒く方法もおすすめです。普段からコーヒーをよく飲むという方は、ぜひトライしてみてください。

専門会社に依頼してハダニを駆除する方法

6.専門会社に依頼してハダニを駆除する方法

これまでは、自力でハダニを駆除する方法について紹介してきました。自力での駆除は知識さえあれば、駆除にかかる費用を抑えられるという点がメリットといえるでしょう。しかし、自力での対処を試みたけれど上手く駆除できなかったり、ハダニが大量発生して手が付けられない状態だったりした場合には、専門知識があるプロに駆除を依頼する方法もあります。

プロであれば、ハダニの種類とハダニが発生している環境に適した薬剤を使用して、徹底的に駆除をしてくれます。専門会社によっては24時間対応のところや、無料で相談を行っているところも多いため、自力での駆除に限界を感じたら相談してみましょう。

くらしのセゾンが提供する「害虫駆除」は、ご家庭のシロアリ、ゴキブリ、ハチ、ムカデ、ヤスデなどの害虫、ネズミやハトをはじめとした害獣の駆除サービスです。施工場所は「床下」、「天井裏」など、日常で目にしない箇所が多いため「わかりやすい説明」を心掛けております。

また、使用する薬剤は人と環境に配慮した安全性の高い低臭性の製品を使用するため、安心してご利用いただけます。ご要望に合わせて防止策もご提案しますので、お気軽にご相談ください。

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ハダニを寄せ付けないための予防方法

7.ハダニを寄せ付けないための予防方法

ハダニが発生してから自力での駆除を試みたりプロに依頼をしたりするのではなく、普段からハダニに寄生されないように予防することも大切です。ここでは、ハダニを寄せ付けないための予防方法について紹介していきます。

シャワーやスプレーで葉の乾燥を防ぐ

乾燥を好むハダニは、水に弱いという性質があります。そのため、定期的に水を吹きかけて植物が乾燥しないようにしておくと良いでしょう。ハダニが寄生する葉の裏には、特に水をしっかり吹きかけてください。

また、ハダニの活動が活発化する春から秋にかけては気温が高くなるため、水をスプレーしてもすぐに植物が乾燥してしまう可能性があります。

こまめに葉の状態を観察しながら、1日に1〜2回程度葉に水を与えてあげると、ハダニの発生率が低くなります。霧吹きやスプレーを活用して適度に葉の乾燥を防ぐことがハダニの発生予防に効果的といえるでしょう。

散水してハダニを流す

散水によって小さいハダニを流す方法も有効です。また、ハダニが寄生しやすい葉だけでなく、植物全体に散水すると、より効果を高められます。

高さのある植物などは、上の部分までしっかり散水してください。ハダニの密度が高い場所はジェット(水の威力を強くする)機能を使ってピンポイントに水を当て、ハダニを洗い流しましょう。

ただし、水の威力を強くする場合は、植物を傷めないように注意が必要です。

散水する際に注意するポイントは、夏場や晴れの日など気温が高くなる日中は避けて、朝や夕方といった涼しい時間帯に行うこと。

なぜなら、気温の高い時間に散水をすると、土の中に染み込んだ水分の温度も上昇してしまい、植物に熱湯をかけているのと同じ状態になってしまうからです。炎天下で葉っぱに雫が付いているのも、葉が焼けてしまう原因になるため気を付けましょう。

ハダニの天敵を利用する

ハダニの駆除には、キアシクロヒメテントウやカブリダニ類、ケシハネカクシなどハダニの天敵になる虫を利用する方法もあります。薬剤抵抗性が強いハダニには、有効な駆除方法といえるでしょう。

ハダニ駆除用の殺虫剤はむやみに使用するとハダニの天敵である、これらの虫まで死滅してしまうので注意が必要です。ハダニの天敵である虫の中でも、特にケシハネカクシは近隣にナシ畑などの果樹園がある場合、自然とハダニを探しにやってくるといわれています。

おわりに

ハダニは、重曹や酢など自宅で用意できるもので対処したり市販のハダニ専用殺虫剤を使用したりすれば、手軽に駆除することも可能です。

しかし、繁殖力の強いハダニは瞬く間に大量発生してしまう場合もあるので、自力での駆除に限界を感じたらハダニ駆除について充分なノウハウを持ち合わせている専門会社に依頼してみましょう。

ハダニの被害を拡大させないために、散水などで事前に葉が乾燥するのを防ぐことも大切です。ご自身に合った方法で、ハダニ対策をしていきましょう。

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