土地や建物などの資産を持っている方は、固定資産税を支払う必要があります。毎年支払う税金だからこそ、できるだけお得に支払いたい方も多いのではないでしょうか。固定資産税を口座振替や現金で支払う場合、多くのデメリットがあるので注意しましょう。
今回は固定資産税を支払う方法について、メリットとデメリットを解説します。この記事を読むことで、お得に固定資産税を支払う方法がわかります。
この記事のまとめ
固定資産税は、土地や建物などの不動産を所有する方に対して毎年課税されます。6つの方法で固定資産税を支払えて、それぞれにメリットとデメリットがあります。
現金支払いや口座振替を利用して納付する場合、気軽に支払えるメリットもありますが、ポイント還元などの特典を受けることができません。一方、クレジットカード支払いや電子マネー支払いを利用すると、ポイント還元などのお得な特典を受けられます。特にお得な方法は、クレジットカードと電子マネーを組み合わせて支払う方法です。
この記事を参考に、固定資産税の支払い方法の見直しをしてみてください。
そもそも固定資産税とは
固定資産税とは、土地や建物などを所有している方に課税される地方税です。納付先は市町村で、土地や建物などの不動産を所有する方は必ず支払わなければいけません。
固定資産税には、原則4回に分けて納付する、納付期限を超えると延滞料がかかる、といった決まりがあります。まずは固定資産税の概要を押さえておきましょう。
固定資産税は毎年課税される
固定資産税は毎年支払わなければいけません。固定資産税の金額は、所有している不動産の評価額に応じて金額が決まります。毎年1月1日時点での所有者(納税義務者)に対して、4〜6月頃に納付書が届きます。また、市街化区域にお住まいの方は、都市計画税も一緒に納付しなければいけないので確認しておきましょう。
固定資産税の税率は評価額の1.4%、都市計画税は市区町村によって異なりますが、最高で0.3%です。固定資産税と都市計画税がそれぞれいくらなのかは、固定資産税の納税通知書に記載されています。
基本は1年に4回の分納
基本的には届いた納付書を年4回に分けて納付します。4回分の納付期限は自治体によって異なるため、納付書やホームページを見て確認しておきましょう。また、4回の分納だけでなく一括払いで納付する方法もあります。
ただし、一括払いが可能な自治体は限られており、一括払いにしたからといって割引などのメリットはありません。
納付期限を超えた場合はどうなる?
納付期限を超えると延滞料を支払わなければいけません。延滞料の計算方法は自治体によって異なります。納付期限を超えた場合には、20日以内に督促状が届きます。
督促状を送付しても納付されない場合は、最終的に差し押さえの可能性もあるので注意しましょう。ただし、病気などの理由で支払いが困難な際は、窓口に相談することで減免や支払い猶予といった措置をとってくれます。
納付期限を超えて納付する場合、窓口支払い、クレジットカード支払いなど、各市区町村によって対応が異なるので、お住まいの役場窓口へ確認すると良いでしょう。
固定資産税の支払い方法別 メリット・デメリット
固定資産税には、口座振替やクレジットカード決済など、6つの支払い方法があります。固定資産税の支払い方法には、それぞれメリットとデメリットがあるため注意しましょう。支払い方法ごとに解説していきます。
口座振替
口座振替で固定資産税を支払えば、一度手続きを行うだけで自動的に継続して口座から引き落とされます。
最初の手続きが必要ですが、手続き後はお金を支払いに行ったり、スマホを操作して振り込んだり、といった手間が必要ありません。また、口座振替で固定資産税を支払う場合、手数料がかからないこともメリットです。
一方で、口座振替で支払う場合は、常に口座の残高に注意しておかなければいけません。税金の納付日に残高が足りない場合、別途送付される納付書にて支払いが必要になる場合があります。また、手続きに時間がかかるため、急に口座振替へ変更できない点にも注意が必要です。
現金
各市区町村役場の窓口やコンビニなどを利用して、現金で固定資産税を支払う方法もあります。振替口座の設定やスマホ決済の登録などの手続きをせずに、その場で領収書を受け取れるメリットがあります。また、支払い時の手数料なども不要です。
デメリットとしては、支払い額に応じた特典などがない、支払い窓口まで直接行く必要がある、といった点が挙げられます。
以下の4つの場所に納付書を持っていくことで、固定資産税の現金支払いが可能です。
- 市町村役場
- 金融機関
- 郵便局
- コンビニエンスストア
ペイジー(Pay-easy)
ペイジーマークが付いている納付書であれば、固定資産税のペイジー支払いもできます。
ペイジー支払いとは、インターネットバンキングやモバイルバンキングを利用する支払い方法です。パソコンやスマートフォンから手軽に支払えて、手数料も必要もありません。
また、インターネットバンキングなどを利用していなくても、ペイジー対応のATMから支払うことも可能です。時間や場所を気にせず支払えるメリットがある一方で、支払い金額に応じた特典などはない、ペイジー支払いに慣れている方でないと使いにくい、といったデメリットもあります。
スマホ決済
納付書のバーコードを読み込むことで、PayPayなどのスマホ決済で固定資産税を支払うこともできます。
スマホで手軽に支払えて、手数料も必要もありません。また、各スマホ決済サービスに応じたポイントが貯まるので、お得に固定資産税を支払えます。一方で、スマホ決済を使って固定資産税を支払えない地域もあります。
また、バーコードが付いた納付書1枚当たり300,000円までしか支払えません。ポイント還元の方法は各スマホ決済サービスごとに異なり、さまざまな条件もあるので事前に確認しておく必要があります。
クレジットカード
一部の市区町村では、クレジットカードを使って固定資産税を支払えます。クレジットカードを使ってインターネット上で手続きをするため、パソコンやスマートフォンでいつでも気軽に支払えます。
また、各クレジットカードの種類に応じたポイント還元サービスを受けられるので、クレジットカード支払いが利用できる地域にお住まいの方は、お得に固定資産税を支払うことができます
一方で、クレジットカードで固定資産税を支払う際には、決済手数料を負担する必要があります。自治体によって手数料の負担額が異なりますが、10,000円当たり80円前後を想定しておきましょう。
電子マネー
WAONやnanacoといった電子マネーを利用して固定資産税を支払えます。クレジットカードから電子マネーにチャージすることで、ポイントを貯めつつ固定資産税を支払えるのでお得です。
また、決済手数料も負担する必要がありません。しかし、電子マネーのチャージ上限金額が50,000円までのため、それ以上の金額は支払うことができません。また、クレジットカード以外の方法でチャージしても、ポイントは還元されないので注意しましょう。
固定資産税をお得に支払うおすすめの方法とは
固定資産税は毎年必ず支払う必要があります。税金なので節約できるものでもありません。ただし、支払い方法によっては、ポイント還元が受けられる場合もあるため、現金で支払うよりも特に支払うことができます。ポイント還元を受けられる支払い方法を紹介します。
クレジットカードを使って支払う
クレジットカード支払いをすることで、ポイント還元を受けられます。ポイントの還元率はクレジットカードの種類によって異なりますが、その他の支払い方法よりも特典が大きくなる傾向があります。
キャンペーン期間などを活用して固定資産税を支払えば、さらに多くのポイントが還元されるのでおすすめです。固定資産税を支払う際に手数料を負担しなければいけませんが、手数料よりも還元されるポイントが高ければお得です。手数料とポイント還元率を確認しながら利用すると良いでしょう。
クレジットカードから電子マネーへチャージして支払う
クレジットカードと電子マネーを活用して固定資産税を支払うとお得です。
クレジットカードでチャージできる電子マネーの場合、チャージするだけでポイントが付与されます。支払いは電子マネーなので、手数料もかかりません。クレジットカード支払いでは、手数料を負担しなければいけないデメリットがあります。
電子マネー支払いの場合、現金チャージで支払うと特典を受けられません。クレジットカードから電子マネーへチャージすれば、クレジットカードのポイント還元を受け取りつつ、決済手数料を負担しなくて済みます。クレジットカード支払いと電子マネー支払い、両方のいいとこ取りができる方法のためおすすめです。
スマホ決済は手数料が不要でポイントも貯められる
スマホ決済で固定資産税を支払うことで、お得にポイント還元を受けられます。決済するだけでポイントが還元され、決済手数料も負担する必要がありません。
日常的にスマホ決済サービスを利用してポイントを貯めている方には特におすすめです。貯めたポイントを固定資産税の支払いにも使えるので、普段からポイントを貯めている方は利用を検討しても良いでしょう。
ポイントが付いてお得なものの…現金を使わない場合の注意点
クレジットカード支払いやスマホ決済などで支払えば、お得に固定資産税を支払えます。しかし、メリットばかりではなく、注意すべき点もあります。
固定資産税の支払い方法を選択する際には、注意点も考慮した上で自分に合った支払い方法を選びましょう。
手数料が必要
クレジットカード支払いをした場合、決済手数料が必要です。決済手数料は各市町村によって異なるため、ホームページなどで確認しましょう。
例えば、東京都の場合は10,000円につき73円の決済手数料を負担する必要があります。10,000円当たり80円程度と考えておくと良いでしょう。
金融機関の窓口などでは使えない
クレジットカード、電子マネー、スマホ決済はオンラインでの手続きのみ対応しているため、窓口での支払いの際に利用できません。
例えば、コンビニのレジに行って「固定資産税をPayPayで支払いたい」と言っても支払えないので注意しましょう。コンビニでの支払いだけでなく、自治体の窓口、金融機関の窓口でもキャッシュレス決済で固定資産税を支払うことはできません。
領収書の発行なし
クレジットカードやスマホ決済で固定資産税を支払う場合、領収書は発行されません。領収書が必要な方は注意しましょう。納税証明書は発行できますが、発行までに1〜2週間かかる可能性があります。すぐに、領収書が必要な方は現金支払いが適しています。
すべての自治体でできるわけではない
キャッシュレス決済で固定資産税を支払える自治体は増加傾向ですが、全ての自治体が対応しているわけではないので注意しましょう。
お住まいの市区町村ホームページなどで、事前に確認しておくことをおすすめします。
固定資産税の支払いにおすすめ!SAISON CARD Digital
固定資産税の支払いには「SAISON CARD Digital」がおすすめです。SAISON CARD Digitalを利用すると、1,000円につき1ポイントの「永久不滅ポイント」が貯まります。
固定資産税の支払いに使うことで、ポイント還元を受けられます。また、普段の生活の支払いで貯めた永久不滅ポイントを、支払い金額へ充当する「ポイントdeお買い物サービス」を利用することで固定資産税の支払いに使うこともできます。
SAISON CARD Digitalは、nanacoカードと連携してnanacoへのポイントチャージも可能です。貯めたポイントをnanacoポイントに交換し固定資産税支払いに使えば、決済手数料不要でお得に支払うことができます。固定資産税をお得に支払うなら「クレジットカード+電子マネー支払い」を利用しましょう。
SAISON CARD Digitalは最短5分で発行できるので、お得に固定資産税を支払うために、申し込みを検討してみてはいかがでしょうか。
おわりに
固定資産税を現金支払いや口座振替で支払っている方も多いでしょう。しかし、現金支払いや口座振替よりもクレジットカードや電子マネーを利用して固定資産税を支払えば、ポイントが貯まるためお得に固定資産税を支払うことができます。
ただし、還元率はクレジットカード会社によって異なることや、支払いに手数料がかかることも理解しておきましょう。固定資産税は、不動産や土地を持っていると必ず発生する税金であるため、お得に支払うために、支払い方法の見直しをしてみてはいかがでしょうか。