突然の体調不良やケガなどで入院することになったら、不安な気持ちが先行し、細かなことにまで気が回らないこともあると思います。慌てて入院の準備をし、後から必要な物が無くて困ったということがないように事前に確認しておきましょう。
万が一の時にしっかりと入院準備ができるように、入院で必要なものや入院生活で快適に過ごせるもの・持ち込む時に注意が必要なものについてまとめました。
入院で必要なもの一覧
入院するときに必要なものは、入院の時期やどのような理由で入院したかによって異なりますが、基本的に揃えておいたほうが良いものは共通しています。以下の2点にポイントを絞ってご紹介します。
- 入院手続きで必ず必要なもの
- 入院生活で必要なもの
入院手続きで必ず必要なもの
入院する際に、必ず必要なものは以下のとおりです。
- 診察券
- 健康保険証
- 入院誓約書
- 印鑑(認印)
- 必要な薬
- お薬手帳
- 限度額適用認定証 ※必要に応じて
- 食事療養費の標準負担額減額認定証 ※必要に応じて
上記のうち「限度額適用認定証」「食事療養費の標準負担額減額認定証」は、病院から指示があったら準備をしてください。どちらも事前に役所の窓口や会社経由にて健保組合などへ申請が必要になり、認定証が届くまで1週間程度かかるため、早めに申請しましょう。
入院生活で必要なもの
1週間程度の入院でも必要なものは意外と多いため、入院することが決まったら事前に準備をしておくと安心です。以下に一般的に入院生活で必要なものをまとめました。
- パジャマ
- カーディガンなどの羽織るもの
- タオル類(バスタオル・フェイスタオル)
- 下着類
- マスク
- スリッパや室内履き
- 洗面用具(石鹸、歯ブラシ、コップなど)
- 入浴用具(石鹸、シャンプー、リンス、ヘアブラシなど)
- 食事用具(曲がるストロー、箸・スプーンなど)
- ティッシュペーパーやポリ袋
- ハンガーや洗濯ばさみ、洗濯洗剤
- ノートや筆記用具
- 書類を保管するファイル
- 最低限の現金
- 時計
パジャマや下着、室内履きの形態について病院から指定がある場合もあるので事前に確認しましょう。病院内で洗濯ができる場合もありますが、タオルやパジャマ、下着などは多めに用意すると良いでしょう。パジャマやタオルはレンタルすることも可能です。入院中の下着に特にこだわりがない方は、使い捨ての下着を利用するのもおすすめです。
状況によっては、入浴できない場合もあります。また、食事用具も病院の物以外使用できない場合もあります。入院時の持ち物については、「入院時の手引き」のようなものを渡されるので良く読んでから準備しましょう。
感染症やコロナウイルス予防の観点から、マスクも持っていくことを忘れないようにしましょう。
必要であれば持っていきたいもの
入院中はベッドに居る時間が長くなります。売店やコンビニに自由に買い物に行けるとは限らないため、自分である程度揃えておくことをおすすめします。
- メガネやコンタクトレンズ
- 手帳・住所録
- S字フック
- 基礎化粧品(リップクリームや無香料の乳液など)
- 衛生用品(生理用品やシェーバーなど)
- 本・雑誌・パソコンなど
- イヤホン・ヘッドホン
- 運動靴やジャージ
- 小さなカバン
- アイマスク
- 耳栓
- ジップロック
- ハンドジェル
パソコンやタブレットを使用するときは、病院内のインターネット環境が使えないことがあるため、ポケットWi-Fiがあると便利です。パソコンやタブレットは持ち込み不可や、使用できたとしても限られた場所のみでの使用可のこともあるため、事前に使用可能な場所を確認しておきましょう。
開腹手術をする場合の入院で必要なもの
開腹手術だけでなく、手術をする場合には準備する入院時の書類に加え、手術承諾書を提出する必要があります。また、場合によっては改めて保険証やお薬手帳などを確認される場合もあります。
開腹手術をする場合は、一般的な入院に必要なものに加えて、手術に伴う物品を準備する必要があります。。基本的には、病院から用意するものを指定されますし、病院の売店などでも販売している物もあります。しかし、薬局やドラックストアーなどの方が種類も多く、安く購入できる場合もありますので事前に準備しておきましょう。
- 浴衣またはガウンタイプの寝巻き ※前開きのもの
- 下着類(T字帯、ハイウエストまたはローウエストショーツなど)
- 使い捨ての下着(テープ式のおむつ、紙パンツなど)
- 弾性ストッキング
- 大判のバスタオル
- もしくは縫い目のないショーツ
開腹手術をした場合、ショーツの縫い目や下着の上げ下げで手術痕に痛みを感じる可能性が高くなります。ハイウエストまたはローウエスト、もしくは縫い目のないショーツなら負担を軽減できるかもしれません。
実際にGUNZEが行った「腹部手術経験のある女性200名を対象としたWeb調査」によると、回答者の4割以上が「術後に下着を着用する際に手術痕に擦れて痛む」と答えています。
引用:GUNZE
入院時の持ち物における気をつけるポイント
入院するときに持ち込めないもの、なるべくなら持ち込まないほうが良いものがあります。以下の3点に注意しながら持ち物を準備しましょう。
- 音や光を発するもの
- 刃物やガラス製品
- 盗難リスクの高いもの
音や光を発するもの
光や音を発するものは周囲の迷惑になるため、ドライヤーやヘアアイロン、読書灯や電気シェーバーは持ち込まないほうが良いでしょう。
特にドライヤーやヘアアイロンは発火の危険性があるため、持ち込み禁止にしている場合があります。病院によってはレンタルや備え付けられていたりするので、入院前に確認をしましょう。
刃物やガラス製品
ハサミやカッターなどの刃物類やガラス製のコップなどは壊れたり、他の患者を傷つけたり自分もケガをしたりする恐れがあるため、持ち込まないほうが良いでしょう。
病院によっては医療機器損傷やケガなどの観点から、刃物類は一切持ち込み禁止の場合もあります。薬の開封にハサミが必要な場合は、持ち込めるかどうか事前に確認をしましょう。
盗難リスクの高いもの
盗難リスクの高い多額の現金やノートパソコンなど、高価なものはなるべく持ち込まないほうが良いでしょう。
個人にセキュリティボックスが用意されていますが、現金やスマホを入れる程度の大きさの場合もあり、ノートパソコンなどの大きな物はセキュリティボックスに入らない可能性があります。仕事などでどうしても必要でなければ持ち込まないほうが良いでしょう。
現金は必要最低限にし、必要なときは病院内のATMやクレジットカードを利用するようにしましょう。また、セキュリティボックスの鍵の保管には十分に注意をしましょう。
突然の入院に備えて用意しておきたいもの
突然の入院に慌てないよう、日頃から保管場所の確認や準備をしておくと安心です。
- 印鑑の保管場所の確認
- 保険証のコピー
- お薬手帳のコピー
- お箸
- スプーン
- (割れない)コップ
- パジャマ
- 下着
- S字フック
- 生理用品
- 洗面用具(石鹸、歯ブラシ、コップなど)
- 入浴用具(石鹸、シャンプー、リンス、ヘアブラシなど)
- 食事用具(曲がるストロー、箸・スプーンなど)
保険証とお薬手帳はコピーをして用意しておくと、探す手間が省けて便利です。パジャマやタオル、下着類は1週間くらいの量を常にまとめておき、家族が入院グッズと分かるように風呂敷に包んだり鞄に入れておくと安心できます。必要なものが多すぎても不便なため、必要最低限のものを吟味するのもポイントです。
入院に必要なものが準備できない場合の対処法
急な入院で、事前に準備できなかったときも、慌てる必要はありません。次のような対処法があるので、かしこく利用していきましょう。
- 病院でレンタルする
- 売店を活用する
- ネット通販を活用する
病院でレンタルする
パジャマやタオルは病院でレンタルできることがあります。短期の入院であればレンタルするほうが自分で新品を用意するよりも安い場合があるのです。
長期入院の場合はレンタルのほうが高くなることがあるため、入院直後はレンタルで、その後ご自分で用意したものに変えるようにしましょう。また、レンタルであれば、家族の負担を軽減できるので状況によって判断することも必要です。
売店を活用する
病院の売店を活用するのもひとつの方法です。店舗は小さいながら、入院生活で必要とする商品が充実しています。着替えやすいパジャマや看病がしやすくなるアイテム、術後のケアアイテムなど入院生活に役立つ商品が豊富に揃っているので、活用していきましょう。
ネット通販を活用する
入院中に「アレを持ってくるのを忘れた」「売店には売っていないし、通販ができたら」ということがあるかと思います。実は、入院中でもネット通販を利用すると伝えると利用できる場合があるのです。病院によってはネット通販の荷物を宅配コーナー、院内コンビニ、ナースステーションで受け取れます。
病院の許可を確認したら、宛名書きと受け取り時間や場所などを確認しましょう。宛名書きは一般的に「○○病院□病棟△△号室入院中○○○○様」と記載しますが、病院ごとに指定の書き方がありますので、宛名書きを確認しておきましょう。
病院の受け取り時間が限られていることもあるため、どの時間帯が受け取れるのか、受け取り場所とともに確認しておくと良いでしょう。荷物をナースステーションで受け取る場合は、荷物の到着予定日時を事前に伝えておくとスムーズに受け取れます。
なお、病院での受け取りに着払いは不可なため、クレジット払いなどを利用しましょう。
おわりに
入院に必要なものは意外と多いことが分かりました。わざわざ新品を買わなくても、普段使っているものが利用できるのであれば活用しましょう。
入院中に暇を持て余したり、必要なものを購入したりすると、お金が必要になることがあります。入院中の現金盗難を防ぐためにも、病院のATMやコンビニで使えるクレジットカードを1枚持っておくと便利です。
入院費や治療費などの急な支払いに備えてクレジットカードを持っておくと良いでしょう。
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