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家計簿の手書きに挑戦!初心者におすすめのつけ方とは

家計簿の手書きに挑戦!初心者におすすめのつけ方とは
セゾンのくらし大研究 編集部

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家計の収支が管理できると、お金の動きを客観的に知ることができ、節約のポイントや貯金のヒントが見えてきます。家計簿をデジタルでつけると、時短で便利な部分がありますが、手書きには手書きの良さがあります。

本記事では、家計簿の手書きを考えている方のために、手書き家計簿の魅力や作り方などを紹介します。初心者でも続けられるコツも載せていますので、ぜひ参考にしてください。

この記事を読んでわかること
  • 手書き家計簿では、お気に入りの文房具を選び、オリジナリティを意識する
  • 目標、月間カレンダー、必要な項目(固定費・変動費)を書く
  • 1ヵ月の終わりには振り返り時間を設け、お金の動きを確認する
  • シンプルな家計簿を作り、完璧を求め過ぎない
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家計簿を手書きでつける4つのメリット

家計簿を手書きでつける4つのメリット

現代では、スマートフォンのアプリやパソコンを使用して、家計簿をつけるご家庭も少なくありません。しかし、家計簿を手書きでつけることにはメリットがあります。ここでは、手書き家計簿のメリットを4つ紹介します。

振り返りができるため現状を把握しやすい

デジタルで作った家計簿では、手間がかからず計算ミスなどがないことが魅力です。収支をグラフ化してくれるなど便利な機能も多いでしょう。

一方、手書きの家計簿は、手間はかかりますが、つけている時間がそのまま家計簿とじっくり向き合える時間になるため、振り返りをしやすいことがメリットです。

振り返りをして、今週は何にいくら使ったかなどお金の動きを知ることにより、無駄遣いなどに早い段階で気づくことができます。家計の収支にきちんと向き合いたい方は、手書きの家計簿がおすすめです。

アレンジは無限大!手作りならではのわくわく感を味わえる

手書き家計簿には、市販の家計簿を使う場合と、ご自身が一からフォーマットを作る場合の2パターンがあります。

市販の家計簿はフォーマットが決まっているため、作る手間がかかりません。シールやカラーペンで見やすいように工夫すると、オリジナル感が出て魅力がアップします。一から作る場合は、ご自身にとってつけやすいフォーマットに仕上げたり、使っていくうちに項目を増やしたり減らしたりとアレンジが自在です。

また、ノートやペン選びからご自身で行うのもわくわく感を味わえます。そのため、手書き家計簿には、愛着がわきやすくなるでしょう。

パソコンやスマートフォンが苦手な方でもつけられる

パソコンやスマートフォンのアプリでは、便利な機能が多い分使い方が複雑になりがちです。また、クレジットカードの支払い情報や金融機関の口座情報と連携できるものもあり、個人情報が漏れてしまうのでは?と不安になる方もいるでしょう。

手書きの家計簿は、機械操作に不慣れな方や、デジタルで家計簿をつけることに抵抗がある方におすすめの方法です。

家計の状況を家族と共有しやすい

デジタルでつけた家計簿は、画面が小さく一度に見られる情報が限られているため、詳細がわかりにくいことがあります。

一方、手書きの家計簿では、家族に簡単に見せられるため家計状況を共有しやすいです。1ヵ月の経過を家族と一緒に振り返り、翌月気をつけたいことなどを確認し合うチャンスを作ることができます。

市販の手書き家計簿を選ぶポイント

市販の手書き家計簿を選ぶポイント

ここでは、市販の手書き家計簿を選ぶ時のポイントを紹介します。ご自身が何を重視したいか、確認しながら見ていきましょう。

つけやすいタイプを選ぶ

市販されている家計簿の中には、収支だけを記載したシンプルなものやレシートを貼り付けるもの、項目ごとに現金を袋分けできるものなど、さまざまなタイプがあります。

項目がざっくりと記載されているだけのシンプルなものは、単純に出費と収入を記載していくだけなので、やることが多いと続けられない方におすすめです。

また、レシートを貼りつけていくタイプのものは、何を買ったか一目瞭然でわかりやすく、手間もかからないため、家計簿をつけることが初めてな方も気軽にチャレンジできます。現金を袋分けするタイプのものは、月のはじめに食費や交通費など項目ごとに現金を分けておきましょう。

支払う時は項目ごとに分けた袋から支払うことで、どの項目にいくら残高があるか一目でわかります。現金の減り具合が確認できるため、使い過ぎを気にする方にぴったりです。

書き込む項目に注目して選ぶ

市販の手書き家計簿の多くは、始めから記入する項目が書かれています。あらかじめ項目が用意されていますので、決められたとおりに書き込むだけで簡単に家計簿ができあがります。

まだどんな項目を記入するか迷っている方は、ベーシックな項目の他に何も書いていない余白の多いタイプを選ぶと、後々お好みの項目を追加できるので安心です。

家計簿以外の機能性で選ぶ

家計簿を選ぶ際の大きなポイントは、書きやすさや内容でしょう。選ぶうえで何にしようか迷った場合は、家計簿以外でどんな使い方が付加価値としてあるのかを、比べてみるのもおすすめです。

例えば、メモや日記が書き込めたり、住所録があったりするものは、手帳代わりとしても使えるので便利です。ポケットがついているタイプは、レシートや使用済みチケットなどを保管できるメリットがあります。

自作で簡単に家計簿を作ってつけてみよう

自作で簡単に家計簿を作ってつけてみよう

市販されている家計簿も良いですが、オリジナルのものを作ると、より使いやすい家計簿ができあがります。以下では、オリジナル家計簿のおすすめの作り方を紹介します。

必要なものを準備する

まずは家計簿を作るうえで必要になる主な材料を揃えましょう。

  • ノート(方眼ノート)
  • ボールペン
  • 定規

家計簿作りの初心者の場合、ノートなら線がまっすぐ引ける方眼ノートや書き心地の良い油性ボールペン、カレンダーや枠を記入するための定規を用意します。家計簿をずっと1冊で管理したい方は、ノートをルーズリーフにすると、紙を増やしていけるのでおすすめです。

ボールペンは黒の他に青や赤など複数色準備して、予算内に収まった数字には青、赤字になった数字には赤と使い分けると振り返る時にわかりやすくなります。

また、カラーのサインペンやマーカーを使うと、強調したい部分を囲ったり、太い枠線を引いたりする時にも使えます。全体的にメリハリや立体感を与えてくれるのでおすすめです。

目標を書き出す

次に、家計簿をつけるにあたって目標を定めます。ただなんとなく家計簿をつけているだけでは、やる気を失い途中で断念してしまうケースがあるからです。

なぜ家計簿をつけるのか、家計簿をつけた先に何があるのか、ゴールを立てておくことが大切です。「お金を貯めて車を買いたい」「家族みんなで旅行に行きたい」など、具体的で明確な目標を持つとやる気にスイッチが入るでしょう。

また、ノートを開いた始めのページに書いておくと、いつでも見返すことができるためモチベーションアップにもつながります。

月間カレンダーを作って月ごとの収支が一目でわかるようにする

月の収支を一目で把握できるよう、ノートの左上に月間カレンダーを書きましょう。カレンダーには、出費があった日に支出の合計額を書いておきます。

こうしておくと、1週間ごと、1ヵ月ごとの支出がぱっと見てわかるようになりますので、お金の動きが確認しやすくなります。出費がなかった日には「ノーマネーデイ」としてご褒美シールを貼ると、テンションがあがり、続ける意欲につながるかもしれません。

月間カレンダーを手書きで書くことが面倒な方は、100円均一で売っているカレンダーシールを使うと時短になるので便利です。

毎月の支出を固定費・変動費に分けて項目を作る

月間カレンダーの他に、毎月の支出を固定費と変動費に分けて項目を作ります。必要な項目は、それぞれのご家庭で異なるので、以下を一例として参考にしてみてください。

・固定費

  • 住居賃(家賃や住宅ローン、駐車場代)
  • 水道料金
  • 電気料金
  • ガス料金
  • 通信費(インターネット料金、スマホ料金、宅配便の送料)
  • 保険料(生命保険や医療保険など)

・変動費

  • 食費(日々の食材の買い出し、持ち帰りのお弁当)
  • 日用品費(ティッシュなどの日用消耗品や雑貨など)
  • 外食費(外で食事をした時にかかった料金)
  • 交通費(ガソリン代や電車代)
  • 娯楽費(家族旅行など)
  • 医療費(病院代と薬代)
  • 美容費(美容院代や化粧品代)
  • 被服費(服やバッグ、アクセサリーなど)
  • 教育費(子どもの塾代、学費など)

項目ばかりを増やしてしまうと、家計簿をつけることが面倒になり、やる気をなくしてしまうかもしれません。家計簿を始めたばかりのときには、大まかに項目を分け、つけやすさを重視することがおすすめです。

どこに分類したら良いかわからない部分は、「雑費」としてまとめます。家計簿をつけることに慣れてきたら、項目を増やしていきましょう。

毎日の支出を書き込む

支出があった時に、日にちと項目、内容、支出金額を書いていきます。支出を詳細まで管理していきたい方は、レシートをそのまま写す方法がおすすめです。詳細がわかり、無駄遣いに気づきやすくなります。ざっくり管理していきたい方は、項目ごとにいくら使ったかがわかるように書いても良いでしょう。

他に書いておくと便利なこと

手書きの家計簿では、余ったページに好きなことを書いたり、自由に使えたりすることも大きなメリットです。家計簿をより魅力的にするために、さまざまな工夫をしてみましょう。おすすめの内容はこちらです。

  • 年間の月ごとの予算を書く
  • 年間に予想されるイベントや税金などの特別費の一覧表を作る
  • 欲しいもの、あるいはこれから必要とされるもののリストを書きだす
  • クレジットカードの明細やレシートを貼りつける
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家計簿をつけるおすすめのタイミングとは?

家計簿をつけるおすすめのタイミングとは?

家計簿は、基本的に毎日つけることが良いとされています。しかし、週に1回つける、レシートが溜まったらつけるなど、ある程度まとめてつけても問題ありません。大切なことは続けることです。

家計簿をつけることが負担にならないように、ご自身のペースで記入してください。また、1ヵ月の終わりには収支の計算をし、無駄な出費はなかったかなど、振り返る時間を設けましょう。

振り返りを家族と一緒に行うと、ご自身で気づけなかったこともお互いのチェックにより気づきやすくなります。振り返りの後に、翌月の家計簿を作成すれば、振り返り時の内容を忘れずに反映させられます。

手書き家計簿で気をつけたいこと

手書き家計簿で気をつけたいこと

家計簿を手書きで書く際に注意したいことは、項目の記入や計算などの間違いです。例え計算が間違っていたとしても、ご自身だけでは気づきにくいことが想定されます。

ミスを全てなくすことは難しいですが、家計簿をつける際は、余裕のある時間帯を見つけ、落ち着いて記入するようにしましょう。

手書き家計簿を長く続けるコツとは

手書き家計簿を長く続けるコツとは

記入に時間のかかる手書き家計簿ですが、飽きずに続けるにはどうしたら良いでしょうか。最後に、家計簿を長くつけ続けるためのコツを紹介します。

シンプルで管理しやすい家計簿を作る

家計簿を作る際に、しっかり管理したいがために項目を細かく設定し過ぎると、記録することが面倒になり続かない原因になってしまいます。自作する家計簿は、わかりやすく簡単に書けることが大きなポイントです。シンプルなフォーマットの家計簿ほど、管理が楽になります。

完璧を求め過ぎない

初心者が家計簿ノートに記入する際、「カラーペンを何色も使いアレンジする」「1円単位までぴったり合計があうようにする」と理想ばかりが高くなってしまうと、できなかった時にやる気が一気になくなってしまうこともあるでしょう。

家計簿をつけている段階で多少の計算ミスがあっても気にせず、ざっくり合っていればいいか、といった気持ちでいることも必要です。ときには事前に書いた目標を見返して、目的が叶った時のことを考えながら書いてみるのもいいかもしれません。

ひと工夫でモチベーションアップ

家計簿をつけ始める時には、できるだけご自身のお気に入りのペンや、電卓などを揃えることをおすすめします。

ご自身がこだわって選んだ文房具を使うと、テンションが上がってつけることが楽しくなります。また、シールやマスキングテープなどでデコレーションを加えると、手作り感が増して素敵な1冊を作りやすいです。

家計簿をつけながら先取貯金も意識してみよう

家計簿は、あくまでもお金の動きを管理して無駄を見つけたり、お金を貯めたりするための手段です。家計の収支を振り返ることで、ご家庭の支出の傾向がわかるようになります。節約できるところは前向きに検討してみましょう。

また、固定費には「先取貯金」の項目を用意し、あらかじめ貯金にまわす額を一定にしておけば必ず貯められるので、モチベーションアップにつながります。先取貯金分は、貯金用の口座へ移すなど使わないように意識することが大切です。

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おわりに 

家計簿を手書きでつけることは、じっくり家計と向き合える時間を作れるメリットがあります。1ヵ月の終わりに振り返りの時間を設けると、翌月無駄遣いに注意して減らすことができるでしょう。手作りで家計簿を作る場合は、ぜひお気に入りの文房具を見つけてスタートしてみてください。

カラーペンなどでアレンジを加え、ご自身の好みに仕上がるとモチベーションアップにつながります。完璧を求め過ぎず目的をしっかり定めて、まずは続けることを意識して始めてみてください。

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