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がん保険の見直しのタイミングとポイントとは?見直しの必要性も解説

セゾンのくらし大研究 編集部

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がん保険は定期的な見直しが必要です。がんの治療は日々進化しており、古い契約のままでは充分な保障が受けられないかもしれません。このコラムではがん保険を見直すべき理由について説明するとともに、見直しのタイミングや注意点についてご紹介します。

1.がん保険は見直しが必要

がん保険は見直しが必要

がん保険に加入していても、そのままでは適切な保障を受けられないかもしれません。がんの治療技術は進化しており、それに合わせて治療法も変化しています。

例えば、かつては長期入院が必要だったがん治療も、近年は通院治療が主流になりつつあります。保険もそれらの変化に合わせて見直しをしていかなければなりません。ここでは、がん保険の内容や医療保険との違いをご紹介します。

1-1.がん保険とは

がん保険とはがんの治療に対して給付金が支給される保険です。がんで入院や通院、手術を受けた場合に必要になる費用を保障します。

がんは発症する部位や発見時のステージがさまざまで、治療法も人それぞれです。それに合わせ、がん保険はがんに対応しやすい設計がされています。がんと診断された際に一時金が受け取れるのがほかの保険にはない特徴で、先進医療給付を受けた際に受け取れる給付金もあります。

・医療保険との違い

がん保険ががんに特化した保険であるのに対し、医療保険はがんとそれ以外の病気やケガを保障する保険です。がん保険は通院や入院の日数が無制限なものもあるのに対し 、医療保険は30日、60日など契約時に日数を定めるのが一般的です。支払限度日数が長ければそれだけ保険料も高くなります。

・免責期間がある

がん保険は免責期間があるのも特徴です。加入後に一定の待機期間が定められており、その期間中にがんと診断されても保障を受けることができません。免責期間は90日、もしくは3ヵ月 などの期間が設定されています。

がん保険に免責期間が設けられているのは、がんは自覚症状なく病状が進行する病気だからです。がんに気付かず保険に申し込む場合もあり、告知を正しく行えない場合があります。告知義務を果たしている方との契約の公平性を保つため、免責期間が設けられているのです。

12.治療方針の変化に保障を合わせる

厚生労働省の調査によると、がんの平均入院日数は2008年(平成20年)からの10年間で、入院よりも通院の方が増えています。

がんの治療は日々進化しており、現在は手術と薬物療法、放射線治療が主流です。なかでも薬物療法や放射線治療は通院で行われることが多いことが、入院日数が減少している理由です。治療の変化に合わせ、がん保険も通院保障を重視するものが増えています。入院保障が手厚い内容のままでは適切な保障を受けられない可能性があり、見直しが必要です。

参考:厚生労働省「平成29年(2017)患者調査の概況

1-3.年齢に合った保障に変える

がんは年齢ごとに罹患率が異なり、年代に合わせた保障にすることも必要です。がんの罹患率は、男女とも年齢を重ねるにつれて上昇し、特に50歳代から上昇する傾向にあります。

男性では、 40歳以上で胃・大腸・肝臓などの消化器系のがんが半数以上を占め、70歳以上になると肺がんと前立腺がんの割合が増える傾向です。

女性では、40歳代で乳がんがピークを迎えますが、高齢になるほど胃や大腸など消化器系のがんと肺がんの割合が大きくなります。また、女性は39歳以下に子宮頸部のがんが多いのが特徴です。

参考:国立がん研究センター「がんの統計2021

2.がん保険見直しのタイミング

がん保険見直しのタイミング

がん保険に加入したまま見直しをしていないと、いざという際に必要な保障が受けられないかもしれません。定期的に確認し、現状に合っていなければ見直しをしなければなりません。

特に見直しをしたいのは、子どもの独立など自分を取り巻く環境が変わった際や、10年以上見直しをしていないときです。

それぞれのタイミングを詳しく見ていきましょう。

21.ライフステージが変わった場合

結婚や出産、子どもの独立など、ライフステージに変化があった場合は見直しが必要です。家族が増えればより手厚い保障に変更し、子どもが独立したら保険料の負担が少ない内容に変えるなど、家計とのバランスも見ながら必要な保障に変えていきましょう。

見直しには解約して新しい保険に加入する、現在の保険に新たな保障を追加する、特約を追加するといった方法があります。取り巻く環境が変化したら、現在の保険に不足しているものは何か、保険料は無理なく支払えるかなどを見直していきましょう。

22.10年以上見直してない場合

がん保険に加入して10年以上経過している場合、保障内容は最新の治療に対応していない可能性があります。入院治療を重視している保障内容の場合、主流を占める通院治療に対し充分な保障が受けられません。

とはいえ、若いころに加入したがん保険は保険料が安く、解約して新たに契約すると保険料が高くなる場合もあります。契約はそのままに特約を追加するなど、保険料も考慮しながら適切な内容を検討していきましょう。

3.がん保険見直しのポイント

がん保険見直しのポイント

がん保険を見直すときに着目したいポイントは、以下の4つです。

  • 保障金額はどのくらいか
  • 通院の保障は付いているか
  • がん診断一時金は受け取れるか
  • 先進医療給付金はあるか

まず、治療に必要な金額を補てんするだけの充分な保障金額かどうか、確認が必要です。現在主流の通院保障があるのかもチェックしなければなりません。

がん保険見直しのポイントをご紹介します。

3-1. 保障金額はどのくらいか

がん保険には入院や手術、通院で受け取れる給付金があります。万が一がんと診断された場合にどのくらいの金額が必要かを考え、充分な金額が保障されるかをチェックしましょう。

現在のがん治療で主に行われているのは「手術療法」「薬物療法」「放射線療法」です。特に抗がん剤治療は治療費が高額になる場合もあるため、保険で賄えるようにしておきましょう。

3-2.通院の保障は付いているか

近年のがん治療は入院日数が短くなり、通院による治療へと変わっています。現在の保険が入院保障をメインにしている場合は、通院保障が付いているものへの見直しが必要です。

通院保障には給付条件があり、退院後の通院のみ保障するもの、入院前後の通院を保障するものなど商品によって異なります。給付条件についてもよく確認することが必要です。

3-3.がん診断一時金は受け取れるか

がん保険特有の給付金に、がん診断一時金があります。がんと診断されたときに一時金としてまとまった金額が受け取れる給付金です。使い道は自由で、入院や手術、通院費に利用できるほか、休職による収入減少を補うこともできます。

一時金は一度だけ受け取れるタイプだけでなく、治療が長引いたりがんが再発・転移したりした場合など複数回受け取れるタイプもあります。給付金の額は高いほど安心ですが、保険料も高くなるためバランスを考えて選びましょう。

3-4.先進医療の保障はあるか

先進医療の給付金が受け取れるかも、チェックしたいポイントです。先進医療とは厚生労働大臣に承認された高度の医療技術を用いた療養等で、公的医療保険制度の対象になっていないものです。利便性の向上という観点から保険診療との併用が認められており、その技術料は全額自己負担となります。

治療によっては数十万〜数百万円いう金額になるため、給付金となる保険を備えておけば安心です。

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4.入院日数の把握も必要

入院日数の把握も必要

がんによる入院日数は減っているとはいえ、保障が不要になるわけではありません。年齢が高くなるほど入院日数は長くなっており、入院の備えも必要です。

がんの種類によって入院日数は異なるため、備えたいがんにはどのくらいの保障が必要なのか、確認しておくと良いでしょう。

がんごとの入院日数の目安についてご紹介します。

4-1.がんごとの入院日数の目安

がんの入院日数は例年短くなっている状況ですが、年齢が高くなるほど長くなる傾向があります。

主ながんの入院日数について、おおよその目安は以下の通りです。

対象のがん疾患入院日数
大腸がん手術:1週間
治療:1週間以内
胃がん手術:1〜2週間
治療:1週間以内
食道がん手術:2〜3週間
治療:1週間
乳がん手術:4日~2週間
子宮がん手術:1〜2週間
治療:1週間以内
前立腺がん手術:8日間
肝がん手術:4〜7日間
治療:5〜7日間

少なくとも1〜2週間の入院は必要になり、保障内容に含めておく必要があるといえるでしょう。

5.がん保険の見直しで注意したいこと

がん保険の見直しで注意したいこと

がん保険を見直す際には、いくつか注意したい点があります。まず、見直しをする場合でも、すぐに旧契約を解約しないよう注意しなければなりません。

また、見直しによって保険料が上がる可能性もあります。新しい保険に加入する場合には、現在の健康状態によっては加入できない場合があることも把握しておきましょう。

がん保険の見直しの際に注意したいことについて、詳しくご紹介します。

5-1 .すぐに旧保険を解約しない

新しい保険に切り替える場合、すぐに旧契約を解約するのはリスクがあります。がん保険には免責期間があるため、旧契約を解約してしまうと保障を受けられない期間が生まれてしまうためです。

免責期間は長い場合は3ヵ月と長期間の場合もあり、その期間にがんの診断を受けた場合には保障を受けることができません。新規契約をしたあとも、免責期間が終わるまで旧契約を解約しないようにしましょう。

5-2.保険料が上がる場合がある

新しい保険に変えることで、保険料が上がる可能性があります。がん保険に限らず、保険は若いうちに加入したほうが毎月支払う保険料が安くなる傾向です。新たな保険に入り直すことで、保険料の負担が増える場合があるでしょう。

保険料が高くなるリスクを回避するには、保険自体を見直すのではなく、同じ保険のなかで保障の手厚いプランに切り替える、不要な特約は外すなどの工夫をしてみることをおすすめします。

5-3.新規の保険に加入できない可能性も

現在の状況によっては、新しい保険に加入できない可能性もあります。がん保険に加入する際は、現在の健康状態や過去の病歴を申告する義務があり、それを元に加入の可否が審査されます。

がんのリスクが高まる病気に罹患した経験があるなど、申告の内容によっては加入が否決される場合もあるでしょう。見直しを検討するときはすぐに現在の保険を解約することなく、保険会社の判断を待つことが必要です。

おわりに

おわりに

がんの治療は進化しており、保険も新しい治療法に合わせて見直しが必要です。10年以上保険を見直していない方は、保障内容を確認してみるのが良いでしょう。

また、ライフステージが変わった場合もがん保険を見直すタイミングです。不要な保障や足りない保障を検討し、家計とのバランスも考えながら必要な保障を備えるようにしてください。

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