
毎月のスマホ料金が高いと感じたことがある方や、ご自身のスマホ料金が適正なのか気になっている方も多いのではないでしょうか。
以前は大手3大キャリアがメインでしたが、今は格安SIMの参入で、月々のスマホ料金をかなり抑えることも可能です。しかし、各社さまざまな料金プランがあり、最適なプランを選ぶのが難しいと感じている方もいるかもしれません。
さらに、大手キャリアに比べ、月々の料金が安くなる格安SIMはメリットも多いですが、デメリットがあるのも事実です。このコラムでは、平均的なスマホ料金とその内訳、節約方法などについて詳しくご紹介します。
スマホ料金を安く抑えたい、使用状況に合った最適なプランを見つけたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
1.スマホ料金の平均を3大キャリア別にご紹介
まずは、大手3大キャリアである「au」「ドコモ」「ソフトバンク」のスマホ料金を見ていきましょう。3社の平均的な料金に加え、主なプランもご紹介しますので、ご自身の現在の契約内容や料金と見比べてみてください。
下の表は、大手3大キャリア月額料金(税込)の平均です。割引適用などがあるとさらに安くなる場合もありますので、参考程度にご覧ください。
キャリア | 1GB未満 | 1~3GB未満 | 3~20GB未満 | 20GB以上 |
au | 2,288円 | 2,288円 | 5,115円~ | 7,238円(無制限) |
ドコモ | 1,980円 | 4,565円 | 5,665円~ | 7,205円~ |
ソフトバンク | 2,178円 | 2,178円 | 7,238円(無制限) | 7,238円(無制限) |
1-1.ソフトバンク
ソフトバンクでは、小容量でいい方向けの「100MBプラン」、通話とデータが含まれた「3GBプラン」、1〜3GBの中で使った分だけの「ミニフィットプラン」、ギガを気にせず楽しめる「メリハリ無制限プラン」があります。
3GBプランでは、5分以内の通話料無料もセットになっており、電話をする機会の多い方におすすめです。ミニフィットプランは1〜3GBで料金が設定されているので、毎月使用量が異なる方向けといえるでしょう。
メリハリ無制限プランは、動画や音楽も無制限に楽しめます。特に外出先で利用したい方は、ギガ数を気にせず楽しめるこちらのプランが良いでしょう。
1-2.KDDI(au)
auには、使った分だけ払える「ピタッとプラン」や、思う存分使いたい方向けの「使い放題MAX5G・4G」などがあります。
ピタッとプランは自動で使った分だけの支払いとなるので、月々の使用頻度にバラつきがある方におすすめです。使い放題MAXは、Wi-Fi環境のない場所でSNSや動画を観ることが多い方向けの料金プランとなっています。
また、家族が同時に加入することでさらに割引がありますので、表の金額より抑えることが可能です。
1-3.NTT(docomo)
ドコモには、1〜7GBまでの「小容量ギガプラン」と60GBまで使える「大容量ギガプラン」があります。
小容量プランは、1GB、3GB、5GB、7GBと4段階に料金が設定されており、使ったギガ数に応じた支払いです。少ないギガ数でいい方は、こちらのプランだと無駄なく利用できるでしょう。
大容量プランは60GBまで使えるため、外出先での利用が多い方に向いています。60GBもあれば、動画やSNSを楽しむにも充分です。3GB以下なら1,650円(税込)割引される仕組みも、良心的といえるでしょう。
2.スマホ代の内訳について
スマホ料金にはどのようなものが含まれているのかご存じでしょうか。ここでは、スマホ料金の内訳を詳しく解説しますので、明細書を見て何にどれくらいかかっているか確認してみましょう。
2-1.データ通信料
インターネット接続に関わる「データ通信料」は、スマホ料金内訳の割合が高くなります。動画やSNSはインターネット環境が必須となるため、データ通信料を全てカットするのは難しいかもしれません。
そのため、各社の料金プランと自身のライフスタイル・使用頻度などを考慮して、最適な料金プランに変更することで、スマホ料金を抑えることができる可能性があります。まずは、毎月どれくらいのデータ通信量か把握することが大切です。
2-2.通話料
通話料は、電話回線を利用して音声通話を行った際にかかる料金です。最近は、SkypeやLINEなどインターネットを経由した通話が可能なため、電話回線を利用した通話料は低い傾向にあります。
通信料のみのプランに設定することで、通話料のカットができるためスマホ料金を抑えることができるでしょう。ただし、固定電話へは使えなくなるため、場合によっては電話回線をなくしてしまうと不便なこともあり、注意が必要です。
2-3.携帯端末の分割代金
携帯端末が高額になっている現在、携帯端末料金を分割支払いにして毎月のスマホ料金に加算しているケースが少なくありません。初期費用は抑えられますが、月額料金が高くなるので、注意が必要です。
低価格なプランを選んでいるのにスマホ料金が高いと感じる方は、携帯端末の分割代金が大部分を占めている場合があるので、ぜひチェックしてみてください。
2-4.その他オプション料金
料金プランには含まれていないサービスを別途付けると必要となる料金です。通話料や通信料に関すること、または紛失・故障時に使えるサポートに関することなどがオプションとして挙げられます。
3.5Gになるとスマホ代に影響はあるのか?

4Gから5Gになることで、スマホ料金にも影響があるのか気になる方も多いのではないでしょうか。4Gよりも1,000円ほど上がるという話もありましたが、5G料金のプランは、4Gの料金と大きな差はありません。
料金の違いには、「携帯端末代金」が大きく関係してくるでしょう。5G対応になることで、端末のスペックが上がり代金も高くなる傾向にあると考えられます。
3-1.5Gになって4G時代から何が変わったのか?
5Gの最大の魅力は「大容量・高速」であり、4Gの約10倍のスピードが実現するといわれています。また、一気に大容量を送受信できるようになるため、4Gで生じていたタイムラグも解消されるのです。
5Gになることで、離れた場所との通信をよりリアルタイムで行うことが可能になります。また、ストリーミング映像がより身近なものとなり、臨場感あふれる映像を楽しめるでしょう。
4.スマホ料金が高く感じるのはなぜなのか?
「以前に比べると月々の支払いが多くなった」「今月はなんだか高い気がする」など、スマホ料金の高さに違和感を抱く方もいらっしゃるかもしれません。そうした場合に考えることは、以下の通りです。
- 長電話をしてしまっている
- 必要ないオプションを契約したままにしている
- オーバースペックなプランになっている
ここからは、スマホ料金が高くなってしまう理由について解説しますので、心当たりのある方は一度見直してみてはいかがでしょうか。
4-1.長電話をしてしまっている
通話料が一定時間無料になる料金プランにしていても、それを超えると通常の通話料が加算されてしまいます。au・ドコモ・ソフトバンクの通話料金は、1分あたり22円程度です。
電話をする機会の多い方や、ついつい長電話をしてしまう方は、気付かないうちに通話料がどんどん加算され、月々のスマホ料金が高くなっている可能性があります。
相手によっては一度切って掛け直すこともできますが、そうはいかない場合もあるでしょう。そこで、電話をかけることが多い方には通話料が定額になるプランがおすすめです。
特定の相手にしかかけないという方は、指定の番号のみかけ放題となるプランもありますので、一度見直してみると良いでしょう。
4-2.必要ないオプションを契約したままにしている
スマホ契約時の料金を安くするために、さまざまなオプション加入をおすすめされた経験があるという方も多いのではないでしょうか。3ヵ月まではオプション料はかからないなど、一定期間は無料でさらにスマホ料金も安くなるということで加入する方も少なくありません。
指定の期間を過ぎたら解約しようと思っていたのに、忘れてしまっていらないオプション料を支払ってしまっている方も多くいらっしゃいます。一つひとつのオプション料は定額でも、複数あると結構な金額となりかねません。
明細書を見て、必要ないオプションを解約するだけでも月々の料金を安くすることが可能です。
4-3.オーバースペックなプランになっている
ご自身に合っていないプランになっていることも、スマホ料金が高くなってしまう原因です。高い料金プランだと、便利なサービスがプラスされてお得なケースもありますが、実際には必要のないサービスまで含まれていることも少なくありません。
使用できるギガ数が大きい方が便利だろうと大容量のプランを選んでも、思ったほど使わないというケースもあり、そうすると余計な料金を支払うこととなってしまいます。ご自身のスマホ利用と料金のバランスを考えて、最適なプランを選ぶことがスマホ料金を抑えるためには大切です。
ちょうど良い料金プランを見つけることができれば、月々の支払いを抑えることは充分可能です。
5.スマホ料金の節約方法4選

ここからは、「スマホ料金の節約方法」を4つご紹介します。それぞれどんな方法か詳しく説明していきますので、ご自身ができそうな節約方法を見つけてみてはいかがでしょうか。
5-1.LINEなどの通話無料アプリで電話する
家族や友人と電話をすることが多い方で、相手もスマホを持っているなら、通話が無料でできるアプリを利用するのがおすすめです。
有名なアプリとしては、以下のようなものが挙げられます。
- LINE
- Skype
- Messenger
無料で登録・利用ができるので、よく電話をする相手と一緒に利用してみましょう。
5-2.自身の利用状況にあったプランに見直す
さまざまなスマホ料金プランがあるため、一概にどれがお得とはいえず、お得に利用できるプランは個人によって異なります。
ご自身に適したプランを判断するためには、まずは毎月「何を、どれくらい」使っているか確認するのがポイント。そのうえで、最適なプランを見つけることが大切です。
5-3.必要ないオプションサービスの解約
過去に契約していたオプションサービスや、機種変更などの際にすすめられたオプションなどは、現在使っていない場合もあるので、一度見直してみることをおすすめします。本当に必要なオプションかどうか確認し、不要なものは解約の手続きをしてください。
5-4.格安SIMに機種変更する
ここからは、格安SIMごとの特徴をご紹介します。
LINEMO | Y!mobile | 楽天モバイル | UQモバイル | |
月額料金 | 990円~ | 990円~ | 0円~ | 990円~ |
月間データ容量 | 3GB~ | 3GB~ | 1GB~ | 3GB~ |
最大通信速度 | 非公開 | 下り428~838Mbps ※全国主要都市の一部エリア |
– | 下り150Mbps ※端末によっては225Mbps |
使用回線 | ソフトバンク | ソフトバンク | 楽天・au・ドコモ | au |
キャンペーン | 他社から乗り換えで10,000円相当のPayPayボーナス付与 | 契約でPayPayボーナス最大7,000円相当プレゼント | 乗り換えで最大25,000円相当分ポイント還元 | SIMのみ購入+くりこしプラン+5G契約で最大10,000円キャッシュバック |
IIJmio | BIGLOBEモバイル | ahamo | povo | mineo | |
月額料金 | 440円~ | 550円~ | 2,970円 | 990円~ | 880円~ |
月間データ容量 | 2GB~ | 1GB~ | 2GB~ | 3GB~ | 1GB~ |
最大通信速度 | 下り1,288Mbps | 下り 約1,288Mbps ※タイプDの場合 |
非公開 | – | 下り172Mbps ※Sプランの場合 |
使用回線 | au・ドコモ | au・ドコモ | ドコモ | au | au・ドコモ・ソフトバンク |
キャンペーン | 通話オプションかけ放題3ヶ月無料 | 対象端末(iPhoneSEなど)購入で最大20,000円相当 キャッシュバック | 乗り換えでdポイント(期間・用途限定)10,000ptプレゼント | 新規加入で 10日分データ使い放題 | パケット放題 Plusが最大2ヶ月間無料 |
・格安SIMへ乗り換えるときの必要な手順
乗り換えるときの手順は以下の通りです。
- 使用するスマホを準備する
- MNP予約番号の発行(電話番号乗り換えの方のみ)
- 乗り換え先のSIMカードを準備する
- 取り出し用SIMピンを用意する
ただし、iPhoneを利用している方はインターネット環境が必要となります。
・LINEMO
5G通信も可能なLINEMOは、iPhone13にも対応しています。LINEでのトーク・通話・ビデオ通話がノーカウントとなるのが特徴です。
・Y!mobile
学生がいるご家庭におすすめのY!mobileは、家族割りが魅力の格安SIMです。5Gは限定エリアのみ対応しており、iPhoneも利用できます。
・楽天モバイル
1GBまで無料なのが特徴的な楽天モバイルは、楽天回線エリアでデータ無制限となっています。他のエリアでも5GBまで使い放題となるため、お得なサービスだといえるでしょう。また、6s以上のiPhoneが利用可能です。
・UQモバイル
18歳以下のご家庭におすすめなのがUQモバイル。割引率が大きくなるため、大容量プランでもお得に契約できるのが魅力です。iPhoneは5s以上で利用可能、5G対応エリアは現在拡大中となっています。
・llJmio
格安SIMの中でもとくにお得なIIJmioは、とにかくスマホ料金を抑えたいという方におすすめです。5G通信も利用可能で、オプションとして設定できます。しかし、iPhoneは対応していません。
・BIGLOBEモバイル
YouTubeなどをよく利用する方におすすめのBIGLOBEモバイルは、エンタメフリーに加入することで21種類のサービス通信料がノーカウントになります。iPhoneでの利用は可能ですが、5Gには対応していません。
・ahamo
ドコモの新料金プランとして提供しているahamoは、スマホ料金を抑えたいドコモユーザーにおすすめです。iPhone6以上の機種が利用可能で、5G回線にも対応しています。
・povo
基本料ゼロで、使いたいものを使いたい分だけトッピングし、オリジナルの料金プランを作れるのが特徴です。5Gにも対応しており、auで販売したiPhoneは6s以上、それ以外はXS以上のシリーズで対応しています。
・mineo
mineoは、1〜20GBまでの、使いやすい4つの料金プランからご自身に合ったデータ容量を選べます。iPhoneはもちろんのこと、500種類以上の端末で利用可能なのが特徴で、限定エリアで5G通信ができるオプション設定も可能です。
おわりに
月々のスマホ料金が高いと感じている方は、さまざまな方法で節約することが可能です。料金プランの見直しや、不要なオプションの解約で適正なスマホ料金を実現できるでしょう。
さらにスマホ料金を抑えたい方には、格安SIMへの乗り換えもおすすめです。以前は大手キャリアに比べるとデメリットも多かった格安SIMですが、最近ではサービス内容も充実しており、不便さを感じることもありません。
また、スマホ料金の支払いにクレジットカードを使うことで、さらにお得なサービスを受けることもできます。利用料金に合わせてもらえるポイントで、家電やグルメ・ギフト券などに交換できてお得です。
手続きが面倒だと感じる方もいるかもしれませんが、SAISON CARD Digitalなら最短5分で発行ができるので検討してみてはいかがでしょうか。