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マンション購入で女性が抱える不安とは?安心できる物件やローンの選び方

マンション購入で女性が抱える不安とは?安心できる物件やローンの選び方
セゾンのくらし大研究 編集部

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豊かなくらしに必要な「お金」「健康」「家族」に関する困りごとや悩みごとを解決するために役立つ情報を、編集部メンバーが選りすぐってお届けします。

マンション購入に興味はあるものの、不安で実行に移せない女性は一定数います。「そもそも自分に買えるの?」「マンションの選び方って?」「途中でローン返済できなくなったらどうしよう?」と悩みはそれぞれ異なるでしょう。

しかし、これらの悩みの大半は、専門家への相談を含めた事前の下調べをすることで解消が可能です。このコラムでは、マンションを買いたいけれど、踏み切れない女性の方のために必要な知識をまとめてご紹介します。

この記事を読んでわかること

マンション購入に興味はあるものの、不安で実行に移せない女性は一定数います。ライフプランに暮らしが左右されやすかったり、セキュリティに問題がある物件を選びにくかったりなど「女性ならではの事情」も、ハードルを高くする要因のひとつです。しかし、このようなハードルは、事前に準備をしたり、専門家に相談したりすることで解決する余地があります。
また「マンションを購入できる独身女性は一握り」というイメージがありますが、決してそんなことはありません。30~40代、年収500万円程度の女性でも購入しているパターンはたくさんあります。

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1.マンション購入で女性が不安を感じるポイント4つ

マンションは高い買い物になるだけに、不安を感じる方が多いのも事実です。さらに、女性の場合、男性にはない悩みも抱えることになるでしょう。

ここでは、マンション購入において女性の方が不安を感じがちなポイントとして以下の4つをご紹介します。

1-1.ライフイベントに暮らしが左右されやすく不安

女性は転勤・転職、結婚・出産といったライフイベントに暮らしが左右されやすいことが多いです。転勤や転職で購入したマンションからは遠いところに通勤することになったり、結婚・出産により単身マンションに住むことがなくなったりすることも想定する必要があるでしょう。

将来のことを完全に見通すのは難しい以上、単身マンションに住み続けられないライフイベントが生じた場合を考えると不安になるかもしれません。

1-2.どのようなマンションを選んだら良いか迷う

どのようなマンションを選んだら良いかわからず、不安に陥ることもありえます。

書籍・雑誌やWEBサイトを読んでも、納得がいく結論が見つけられず、なかなかマンション購入に踏み切れない方も決して少なくありません。

1-3.いくらまでなら返済できるかわからない

マンションを購入したくても、そもそもご自身の年収で組めるローンの額がわからないケースも考えられます。また、組めるローンの額がわからないと、毎月の返済額も、実際に購入できそうなマンションの例もわからないでしょう。

1-4.どんなローンを組んだらいいか迷う

ローンの組み方も苦慮するところです。万が一、病気などで収入が減ったり、働けなくなってしまったりした場合、ローンの返済が難しくなります。

そのような場合に備えて事前に対策は取れないのか、実際に返済できなくなってしまった場合はどう対応するのかがわからず、不安を覚える方もいるでしょう。

2.女性がマンションを購入するメリット3つ

女性がマンションを購入するメリット3つ

ライフイベントの変化に影響されやすいという特殊な事情はあるものの、女性にとってマンションを購入することに大きなメリットがあります。具体的なメリットとして、以下の3つについてご紹介しましょう。

2-1.マンションは資産となる

マンションは資産となります。賃貸マンションの場合、ご自身やご家族が住む以外には使えません。しかし、購入したマンションはご自身やご家族が住むのはもちろん、他の方に貸して家賃収入を得ることも可能です。将来まとまったお金が必要になった場合は、売却して資金化することもできます。

転勤や転職、結婚や出産でご自身が住まなくなった場合でも、活用法があるのがマンションの魅力です。マンションは、将来の選択肢を増やしてくれる活用法の豊富な資産といえるでしょう。

2-2.老後の安心に繋がる

マンションを購入することは、老後の安心にもつながります。早めにマンションを購入すれば、定年前に住宅ローンを完済することが可能です。その後はご自身やご家族で住んでも構いませんし、他の方に貸して家賃収入を得れば、老後の生活費にも充当できます。

「定年後の生活費の不安」を解消できるため、安心して暮らせるでしょう。

2-3.充実した暮らしが叶う

充実した暮らしが叶うのも、マンションを購入するメリットになります。

賃貸マンションの場合、内装・外装を完全にご自身の好みに沿って選ぶのはなかなか難しいかもしれません。ペットを飼いたくても、管理規約で禁止されていることも多々あります。そして、築年数が経っている賃貸マンションの場合、オートロックが付いていないなど、セキュリティ面で不安が残るのも実情です。

一方、分譲マンションであれば、内装・外装はご自身の好みに近い形で選べます。また、オートロックや防犯カメラが標準装備されているなど、セキュリティ面でも不安はないでしょう。ペット可の物件を選ぶことで、ペットと一緒に暮らすことも可能です。

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3.女性がマンションを選ぶときのポイント6つ

女性がマンションを選ぶときのポイント6つ

「このマンションを購入して良かった」と思えるよう、事前の下調べはしっかり行いましょう。独身女性がマンションを選ぶ際に気をつけたいポイントとして、以下の6点についてご紹介します。

3-1.利便性の高い立地の物件を選ぶ

マンションを購入する際は、利便性の高い立地の物件を選びましょう。

以下の条件を満たすかチェックしてください。

  • 都心に出やすい路線の沿線にあるか
  • 最寄り駅から近いところにあるか
  • スーパーや病院など周辺環境が充実しているか

住み心地の良さはもちろん、賃貸に出したり、売却したりする際も、借手や買手が早く見つかります。

3-2.単身・DINKS用の物件を選ぶ

独身の女性がマンションを購入するなら、単身・DINKS(お子さんのいないご夫婦)用の物件を選ぶのもポイントです。

基本的にファミリー層が住むことはないため、静かで落ち着いた暮らしができます。また、パーティールームやキッズルームなどの設備もないため、これらの維持費を払う必要もありません。

3-3.十分な広さの間取りを選ぶ

結婚した場合の扱いや、売却のしやすさを考え、十分な広さの間取りを選ぶようにしましょう。ひとつの目安として、間取りは1LDK以上の物件を選んでください。1Rだと、事実上一人暮らしが前提になってしまうため、借手の幅が狭まるからです。

また、住宅ローンの適用を受けたいなら、広さは30㎡以上であることが条件になります。住宅ローン減税を受けたい場合は、広さが40㎡以上あることが条件となるため要注意です。

3-4.セキュリティを重視した物件を選ぶ

女性はセキュリティ面に不安を感じている方も多いため、セキュリティの重要性も含めてご紹介します。物件を選ぶ際は、セキュリティ面にも目を向けましょう。

不審者が侵入してきたり、隣人トラブルが起きたりする物件では、安心して暮らせません。オートロックや防犯カメラ、提携警備会社による緊急出動など、防犯面での設備・フォローがあるか確認しましょう。

また、ごみ捨て場や郵便受けが極端に汚れていたり、エレベーターなどの共用部に落書きやいたずらがあったりしないかを確かめることも重要です。

目につく部分が多い場合、管理会社に問題がある可能性も高いため、選ばない方が無難でしょう。

3-5.中古物件は慎重に選ぶ

中古物件は慎重に選びましょう。外装・内装はリノベーション済みできれいになっていたとしても、排水管・配管など内部が古いままの物件があります。生活していくうえで不自由を感じることもあるため、事前に確認が必要です。

また、中古マンションは新築マンションに比べ、仲介手数料などの諸費用が高くなっています。

新築マンションとは違い、不動産会社は仲介手数料により収入を得ることになるためです。どうしても諸費用を抑えたい場合は、不動産会社が自社で所有する物件を選びましょう。この場合、仲介手数料はかかりません。

3-6.夜道も安心かどうか購入前に必ず確認する

既に触れたセキュリティの話とも関連しますが、マンションを購入する際は、夜道も安心かどうか確認しましょう。

特に、最寄り駅からマンションまでの道の人通りや外灯の設置状況はチェックが必要です。人通りが少なかったり、外灯が設置されていなかった場合、事故や事件に巻き込まれる可能性が高くなります。なお、下見に行く際はできるだけご家族やご友人と一緒に行動するようにしましょう。

4.返済に無理がない価格を年収ごとにチェック!

返済に無理がない価格を年収ごとにチェック!

一般的に、収入に占めるローン返済額の割合(返済負担率)は25%以内が良いといわれています。マンションを購入する場所によっては返済負担率が25%を超える可能性もありますが、それでも30%以内に抑えておいたほうが無難です。

そこで、返済負担率を25%と仮定し、マンションを30年ローンで購入する場合、どのぐらいの価格なら無理なく返済できるかをシミュレーションしてみました。頭金としてまとまったお金を用意できるなら、目安より高いマンションを購入することも可能です。

4-1.年収300万円なら

年収300万円の場合、返済負担率を25%とすると年間の返済額は75万円になります。そのため、購入できるマンションの価格の目安は2,250万円です。

4-2.年収400万円なら

年収400万円の場合、返済負担率を25%とすると年間の返済額は100万円になります。そのため、購入できるマンションの価格の目安は3,000万円です。

4-3.年収500万円なら

年収500万円の場合、返済負担率を25%とすると年間の返済額は125万円になります。そのため、購入できるマンションの価格の目安は3,750万円です。

4-4.年収600万円なら

年収600万円の場合、返済負担率を25%とすると年間の返済額は150万円になります。そのため、購入できるマンションの価格の目安は4,500万円です。

5.女性におすすめのローンとは

女性におすすめのローンとは

独身女性がマンションを購入するときに悩みがちなのが、ローンの扱いです。ここでは、女性におすすめのローンの選び方について詳しくご紹介します。

5-1.女性向けローンもある

金融機関によっては女性向けのローンを扱っていることがあります。例えば、りそな銀行の「りそな女性向け住宅ローン『凛 lin』フラット35(機構買取型)」は、完済まで借入金利・返済額が変わりません。

そのため、返済計画が立てやすくなります。ローン保証料、繰上返済手数料も無料なので、負担を押さえて借入をすることが可能です。年収がアップしたときなど、手元資金に余裕が出た場合は、できるだけ繰上返済をすると良いでしょう。

5-2.「団体信用生命保険」に特約を付けると安心

病気で収入が減ることを不安に感じている場合は、団体信用生命保険に特約を付けると安心です。

団体信用生命保険とは、簡単にいうと万が一のことが起きた場合、それ以降の住宅ローンの返済が免除される生命保険の一種を指します。

本来は、死亡もしくは高度障害状態になった場合に保障が受けられますが、特約をつけることで所定の病気と診断された場合でも、それ以降の住宅ローンの返済が免除される仕組みです。

8大疾病特約が付帯できる団体信用生命保険であれば、以下の病気と診断され、所定の状態に至った場合、住宅ローンの返済が免除されます。

  • がん
  • 脳卒中
  • 急性心筋梗塞
  • 糖尿病
  • 高血圧症
  • 慢性腎不全
  • 肝硬変
  • 慢性膵炎

金融機関によっても細かい部分は異なるので、事前に確認したうえで契約しましょう。

5-3.住宅ローンの相談は住宅ローンの相談窓口がおすすめ

住宅ローンを組む際は、専門家に相談した上で、ご自身にとってベストな方法を探りましょう。重要なのは「どこに相談するか」ということです。相談先の選択を間違えると、不本意な結果になりかねません。

クレディセゾングループと「iYell(いえーる)」が提供する「住宅ローンの相談窓口」では、国内100以上の金融機関と提携し、お客様のご希望に沿った住宅ローンを提案いたします。担当するローンアドバイザーは経験・知識ともに豊富なプロであるため、ご不明な点やお困りの点も気軽に相談可能。「これから住宅ローンを組むつもりだけど、どうすれば?」とお悩みなら、まずはお問合せください。

住宅ローンの相談窓口の詳細はこちら

住宅ローンの相談窓口
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6.実際にマンション購入している女性とは?

実際にマンション購入している女性とは?

「独身の女性でも、お金持ちの方しかマンションは購入できないのでは?」と思うかもしれませんが、決してそんなことはありません。

その事実を、さまざまなデータを元にご紹介します。

6-1.マンションを購入する女性は30~40代が多い!50代も

スタイルアクト株式会社が運営するWEBサイト「住まいサーフィン」の調査によれば、マンションを購入した女性の年齢層は以下のように分布していました。

20~24歳0.2%
25~29歳6.1%
30~34歳15.6%
35~39歳21.8%
40~44歳22.7%
45~49歳19.4%
50~54歳9.3%
55~59歳4.0%
60~69歳0.5%
無回答0.5%

参照元:スタイルアクト株式会社「独身女性のマンション購入に多い年齢や年収は?物件選びのポイントも解説!」

35~44歳の間に購入する方が多い印象を受けますが、それ以外の年齢層でも購入しているパターンはあります。全体から見れば少ないものの、50代で購入する方も珍しくありません。

6-2. マンションを購入する女性は年収500万円台が多い

マンションを購入した女性の年収についても目を向けてみましょう。先ほどと同様「住まいサーフィン」の調査結果をご紹介します。

~199万円2.2%
200万円台2.8%
300万円台12.1%
400万円台21.8%
500万円台22.8%
600万円台17.1%
700万円台9.9%
800万円台5.5%
900万円台2.2%
1,000万円以上3.4%

参照元:スタイルアクト株式会社「独身女性のマンション購入に多い年齢や年収は?物件選びのポイントも解説!」

上記からもわかるように、年収500万円台がもっとも多くなっています。一部、かなり高所得の方も含まれていますが、ほとんどは一般的な会社勤めの方が購入されていると考えて問題なさそうです。

6-3.マンション購入に関する女性ならではの不安は事前に相談 

ほとんどの方にとって、マンション購入は一生のうちでもっとも高い買い物になる以上、不安は尽きないでしょう。

また、女性の場合はライフイベントによって大幅な行動の変更を迫られることが多く、住宅ローンの返済とどう折り合いをつけていくかも問題になります。一人で悩まず、専門家に相談してみましょう。

ライフプランを立ててみたいと思われた方は、まずはオンラインFPショップ「セゾンのマネナビ」を活用するのがおすすめです。「セゾンのマネナビ」は、将来のお金に関する悩みをオンラインでファイナンシャルプランナーに無料で相談できるサービスです。

「セゾンのマネナビ」を活用すれば、何回でも無料でファイナンシャルプランナーに相談できるためお金に関する不安や悩みを解決できます。担当のファイナンシャルプランナーをご自身で選ぶことも可能です。相談はオンラインで行えるため、気軽に相談できます。

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おわりに 

女性がマンションを購入する際は、男性が購入する場合とは別の問題も生じます。問題をそのままにして「何とかなるだろう」と気軽に購入してしまうのは、あまり好ましくありません。住み始めたら不本意な点が生じて、結局早期に手放さざるを得ないことも考えられます。

物件を吟味したり、無理がない返済プランでの購入を前提にしたりするのが非常に重要です。ご自身で調べるのに限界があるなら、専門家にも相談してみましょう。ご自身の希望に基づいて、具体的なマンション購入プランを作成してもらえます。

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