突然の体調不良やケガなどで入院することになったら、不安な気持ちが先行し、入院に必要なものまで気持ちが回らないこともあると思います。慌てて準備をし、後から必要なものがたくさん出てきたということがないように事前に準備をしておくことが大切です。
しっかりと入院準備ができるように、入院で必要なものや入院生活で快適に過ごせるもの・持ち込む時に注意が必要なものについてまとめました。
1.入院で必要なもの一覧
入院をするときに必要なものは、入院の時期やどのような理由で入院したかによって異なりますが、基本的に揃えておいたほうが良いものは共通しています。以下の2点にポイントを絞ってご紹介します。
- 必ず必要なもの
- 入院生活で必要なもの
1-1.必ず必要なもの
入院する際に、必ず必要なものは以下のとおりです。
- 診察券
- 健康保険証
- 入院誓約書
- 印鑑(認印)
- 必要な薬
- お薬手帳
- 限度額適用認定証 ※必要に応じて
- 食事療養費の標準負担額減額認定証 ※必要に応じて
上記のうち「限度額適用認定証」「食事療養費の標準負担額減額認定証」は、病院から持ってくるようにいわれたら準備をしてください。どちらも事前に役所での申請が必要になり、認定証が届くまで1週間程度かかるため、期間に余裕を持って申請をしましょう。
1-2.入院生活で必要なもの
1週間程度の入院でも入院生活で必要なものは意外と多いため、事前に準備をしておくと安心です。以下に一般的に入院生活で必要なものをまとめました。
- パジャマ
- カーディガン
- タオル類(バスタオル・フェイスタオル)
- 下着類
- マスク
- スリッパ
- 洗面用具(石鹸、歯ブラシ、コップなど)
- 入浴用具(石鹸、シャンプー、リンス、ヘアブラシなど)
- 食事用具(曲がるストロー、箸・スプーンなど)
- ティッシュペーパーやポリ袋
- ハンガーや洗濯ばさみ、洗濯洗剤
- ノートや筆記用具
- 書類を保管するファイル
- 最低限の現金
- 時計
パジャマや下着などは洗濯ができなかったり汚れて使えなくなったりすることを考え、多めに持っていくと良いでしょう。入院中の下着に特にこだわりがない方は、下着は使い捨てのパンツが売っているのでこちらを利用するのもおすすめです。
感染症やコロナウイルス予防の観点から、マスクを多めに持っていくことを忘れないようにしましょう。
1-3.必要であれば持っていきたいもの
入院中に時間をつぶせるものがあると入院生活が退屈にならずに済みます。入院中は売店やコンビニに自由に買い物に行けるとは限らないため、自分である程度揃えておくことをおすすめします。
- メガネやコンタクトレンズ
- 手帳・住所録
- S字フック
- 基礎化粧品(リップクリームや無香料の乳液など)
- 衛生用品(生理用品やシェーバーなど)
- 本・雑誌・パソコンなど
- イヤホン・ヘッドホン
- 運動靴やジャージ
- 小さなカバン
- アイマスク
- 耳栓
- ジップロック
- ハンドジェル
パソコンやタブレットを使用するときは、病院内はインターネット環境が使えないことがあるため、ポケットWi-Fiがあると便利です。パソコンやタブレットは持ち込み不可や、使用できたとしても限られた場所のみでの使用可のこともあるため、事前に使用可能な場所を確認しておきましょう。
で要注意のもの
2.入院時の持ち物における気を付けるポイント
入院するときに持ち込めないもの、なるべくなら持ち込まないほうが良いものがあります。以下の3点に注意しながら持ち込むものを準備していきましょう。
- 音や光を発するもの
- 刃物やガラス製品
- 盗難リスクの高いもの
2-1.音や光を発するもの
光や音を発するものは周囲の迷惑になるため、ドライヤーやヘアアイロン、読書灯や電気シェーバーは持ち込まないほうが良いでしょう。
特にドライヤーやヘアアイロンは発火の危険性があるため、持ち込み禁止にしている場合があります。病院によってはレンタルができたり備え付けられていたりするものがあるので、入院前に確認をしましょう。
2-2.刃物やガラス製品
ハサミやカッターの刃物類やガラス製のコップなどは壊れたり、他の患者を傷つけたり自分自身もケガをしたりする恐れがあるため、持ち込まないほうが良いでしょう。
病院によっては医療機器損傷やケガなどの観点から、刃物類は一切持ち込み禁止の場合もあります。薬を飲む時に開封するなどでハサミが必要になることもあるため、持ち込めるかどうか事前に確認をしましょう。
2-3.盗難リスクの高いもの
盗難リスクの高い多額の現金やノートパソコンなど、高価なものはなるべく持ち込まないほうが良いでしょう。
個人にセキュリティボックスは用意されていますが、現金やスマホを入れられる程度の大きさのこともあり、ノートパソコンなどはセキュリティボックスに入らない可能性があります。仕事などで必要がなければ持ち込まないほうが良いでしょう。
現金は防犯面の観点から必要最低限にして、必要なときは病院内のATMやクレジットカードを利用するようにしましょう。
3.突然の入院に備えて用意しておきたいもの
突然の入院に事前準備をしていなくて慌てないよう、しっかりと備えておきましょう。上記でも入院に必要な最低限のものをご紹介しましたが、日頃から次のものを用意しておくと、慌てることが少なくなります。
- 印鑑
- 保険証のコピー
- お薬手帳のコピー
- お箸
- スプーン
- (割れない)コップ
- パジャマ
- 下着
- S字フック
- 生理用品
- 洗面用具(石鹸、歯ブラシ、コップなど)
- 入浴用具(石鹸、シャンプー、リンス、ヘアブラシなど)
- 食事用具(曲がるストロー、箸・スプーンなど)
保険証とお薬手帳はコピーをして用意しておくと、探す手間が省けて便利です。パジャマやタオル、下着類は1週間くらいの量を常にまとめておき、家族が入院グッズと分かるように準備をしておくと安心できます。必要なものが多すぎても不便なため、必要最低限のものを吟味するのもポイントです。
4.入院に必要なものが準備できない場合の対処法
入院に必要なものが事前に準備できなかったときも、慌てる必要はありません。次のような対処法があるので、かしこく利用していきましょう。
- 病院でレンタルする
- 売店を活用する
- ネット通販を活用する
4-1.病院でレンタルする
パジャマやタオルは病院でレンタルできることがあります。短期の入院であればレンタルするほうが自分で新品を用意するよりも安い場合があるのです。
パジャマやタオルのレンタルを行っていない病院もあるため、1〜2週間分は常に準備をしておきましょう。また、長期入院の場合はレンタルのほうが高くなることがあるため、充分な着替えの量を準備しておくと安心です。
4-2.売店を活用する
病院の売店を活用するのもひとつの方法です。店舗は小さいながら、入院生活で必要とする商品が充実しています。着替えやすいパジャマや看病がしやすくなるアイテム、術後のケアアイテムなど入院生活に役立つ商品が豊富に揃っているので、活用していきましょう。
4-3.ネット通販を活用する
入院中に「アレを持ってくるのを忘れた」「売店には売っていないし、通販ができたら」ということがあるかと思います。実は、入院中でもネット通販を利用すると伝えると利用できる場合があるのです。病院によってはネット通販の荷物を宅配コーナー、院内コンビニ、ナースステーションで受け取れます。
病院の許可を確認したら、宛名書きと受け取り時間や場所などを確認しましょう。宛名書きは一般的に「○○病院□病棟△△号室入院中○○○○様」と記載しますが、病院ごとに指定の書き方がありますので、宛名書きを確認しておきましょう。
病院の受け取り時間が限られていることもあるため、どの時間帯が受け取れるのか、受け取り場所とともに確認しておくと良いでしょう。荷物をナースステーションで受け取る場合は、荷物の到着予定日時を事前に伝えておくとスムーズに受け取れます。
なお、病院での受け取りに着払いは不可なため、事前に支払いを済ませておきましょう。
おわりに
入院に必要なものは意外と多いことが分かりました。わざわざ新品を買わなくても、普段使っているものが使えるのであれば活用しましょう。
入院中に暇を持て余したり、必要なものを購入したりすると、お金が必要になることがあります。入院中の現金盗難を防ぐためにも、病院のATMやコンビニで使えるクレジットカードを1枚持っておくと便利です。
入院費や治療費などの支払いに備えてクレジットカードを持っておくと良いでしょう。クレジットカードをお持ちでない方に、特におすすめなのが、「SAISON CARD Digital(セゾンカードデジタル)」です。セゾンカードデジタルは、申込後最短5分で公式スマホアプリ【セゾンPortal】にデジタルカードが発行されます。ONLINEキャッシングを利用すると最短20分で登録口座に入金がされるため、入院中の急な出費にも即座に対応できます。1枚持っておくと、さまざまなシーンで活用できるクレジットカードです。